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 耽美派古代史ミステリー紀行 。山辺・橿原・葛城・飛鳥・吉野の旅、完結編。やっと完結編である。今月号の主人公は、先月号で少し登場した役小角(えんのおづぬ)。またの名を役行者(えんのぎょうじゃ)。修験道の開祖とされている。奈良時代から平安時代にかけて藤原不比等が日本古来の神道を捩じ曲げてしまった。修験道は、その古代神道を受け継いでいる面がある。今月号も様々な文献から役小角の人となりを解読していきたい。

 まず、『日本霊異記』で役小角は、仏法を厚くうやまった優婆塞(僧ではない在家の信者)として登場する。記述をおっていこう。

 「若くして雲に乗って仙人と遊び、孔雀王呪経の呪法を修め、鬼神を自在に操った」
 
 いきなりである。

 「若くして」が何歳かはわからないが、仮に20代としても仙人と遊んでいるとう状況はどういうことなのか。仙人というぐらいであるから、かなり高齢の人物であると予想できる。その仙人と「会う」でもなく「話す」でもなく、「遊ぶ」であることから相当な仲良しであることがわかる。コミュニケーション能力が非常に優れている。それ以前に雲に乗っている状況はどうだ。そのことから、雲に乗ることが仙人と遊ぶことができる条件ではないかと思える。ちょっと、ツーリングに出かけるときも雲に乗る免許と雲自体を所持していないといけない。いったい何歳から免許は取れるのだろうか。そして、雲はいくらで購入できるのか。中古はあるのか、ローンは組めるのだろうか。
 さらに、「孔雀王呪経の呪法を修め、鬼神を自在に操った」とある。孔雀に王が存在したことにも驚かされるが、その王が所持しているという呪経とは何なのだ。何語なのだろうか。

 続けて『日本霊異記』の記述を引用したい。「鬼神に命じて大和国の金峯山と葛木山の間に橋をかけようとしたところ、葛木山の神である一言主が人に乗り移って文武天皇に役の優婆塞の謀反を讒言した」。

 出ました、一言主。 

 「優婆塞は天皇の使いには捕らえられなかったが、母を人質にとられるとおとなしく捕らえられた。伊豆島に流されたが、昼だけ伊豆におり、夜には富士山に行って修行した。大宝元年(701年)正月に赦されて帰り、仙人になって天に飛び去った」

 伊豆と富士山。車で2時間弱。役行者は、流刑先の伊豆大島から、毎晩海上を歩いて富士山へと登っていったという話もある。
 
 伝説・説話は天に飛び去った後もまだ終わらない。法相宗の僧侶である道昭法師が新羅の国で五百の虎の請いを受けて法華経の講義をした時に、虎集の中に一人の人がいて日本語で質問してきた。法師は「誰ですか」と問うと「役の優婆塞」であると答えた。法師は高座から降りて探したがすでに居なかったという。

 何の説話なのだ。どういう意味なのだ。新羅になぜ現れたのか。

 その謎を解明できるとは思わないが、私は修験道のメッカである吉野に入った。未明から奈良は激しい雨に見舞われ、東吉野村の明神平では中学生たちが遭難したニュースが流れていた。心配した母親から電話があった。

 「大丈夫なの?」

 直ぐさま私はこう返した。

 「突撃します!」

 ただ、少し怖かった。なにせ、ドライブコースにおいても木々が倒れていたり、道路がぬかるんでいたりといった状態であったからだ。しかし、どんなに困難な道であろうともいつもいつでもマークⅡは私を運んでくれた。完全にオフロードが苦手な車なのにである。今回も、吉野の一番奥にある金峯神社まで突き進んだ。金峯神社にお参りをした後、いよいよさらに奥まったとことにある奥千本にむかう。金峯神社は修験道の精進潔斎地の入口にあたり、ここから山奥に入っていくのだ。ただでさえ山奥なのに、その奥に入っていく。

 行けども行けども薄暗い森。誰もいない仄暗い森。怖い。

 崖、怖い。奈落、怖い。落ちたら死ぬなと思った。恐怖心に襲われる中で、「ミュージシャンで俳優の及川光博氏(ミッチー)は、『死んでもいい』という曲を歌っていたなあ」ということが脳裏に浮かんだ。「その後、『死んでもいい'98』という曲名でリメイクもしていたなあ」とも思った。
 思ったが、また死ぬのではないかという恐怖心を拭い去ることはできなかった。日常生活の中で、死にたくなるような気分に苛まれることがある。しかし、こういった状況になると崖から落ちて死にたくないなと切に思った。生きたいと思った。生きて帰りたいと思った。もう一度、金萬堂のマドレーヌが食べたいと思った。食べたら、死んでもいいと思った。思考が錯乱する中で、「ミュージシャンで俳優の及川光博氏(ミッチー)は、『死んでもいい』という曲を歌っていたなあ」ということが脳裏に浮かんだ。「その後、『死んでもいい'98』という曲名でリメイクもしていたなあ」とも思った。
 このような状況になってはじめて、私は生きたいのだなということを認識した。私は生きたい。

 そう確認してから3ヶ月がたち、このコラムを書いている今、死にたくなるような事象と遭遇することがある。しかし、もはや死にたいとは思わない。もう一度、金萬堂のマドレーヌを食すまでは。
 
 

 ▲ 奥千本への道。

 先月号同様、奈良である。
 
 三輪山で「命を落としかける」という危機に遭遇した翌日。私は葛城山にいた。大丈夫なのか。いや、今回は登山ではない。葛城古道と吉野を巡る修験道ツアー。
 神話の時代から数々の史実の舞台になった「葛城古道」。遺跡や社寺を訪れることができる全長13キロメートルの散策路である。観光地化されていない原始の風景が味わえる貴重な場所といえる。なかでも、特に気になる神を祀るのが。

 葛城坐一言主神社(かつらぎにますひとことぬしじんじゃ)。

 なんといっても、祭神である一言主神が凄い。全てのことを一言で決めて下さるというのだ。何でも一言。人間関係の悩みも、人生相談も、大変に拗れてしまった兄弟・親戚間の相続問題も一言。心身問題などの哲学的難問も一言。ハイデガーの解釈学の説明も一言で表して下さるのだ。 

 一言主神は、「ふかわりょう」である。

 いや、一言ネタではなかった。

 ただ、一言で決めてしまうだけではない。『古事記』によれば、「雄略天皇が葛城山へ鹿狩りをしに行ったとき、紅紐の付いた青摺の衣を着た、天皇一行と全く同じ恰好の一行が向かいの尾根を歩いているのを見附けた。雄略天皇が名を問うと「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり」と答えた。天皇は恐れ入り、弓や矢のほか、官吏たちの着ている衣服を脱がさせて一言主神に差し上げた。一言主神はそれを受け取り、天皇の一行を見送った」とある。

 全く同じ格好ってどういうことなのか。

 お互いにユニクロの製品を着用していたというのならまだ可能性はあるが、西暦460年の話である。現代でいうとことの、「きゃりーぱみゅぱみゅ」のようなファッションリーダーが存在し、皆がその模倣をしていたのであろうか。どうなのだ。「青文字系」とは如何に。

 その他の書物における記述も紹介したい。『日本書紀』の記述によると、雄略天皇が一言主神に出会う所までは同じであるが、その後「共に狩りをして楽しんだ」と書かれている。

 同じ格好をした一行が狩りを楽しんでいる。

 何なのだ、その御一行たちは。コスプレを趣味とする人々のオフ会ではないか。アニメか、ボカロか、ゲームか。何のコスプレをしている人たちのオフ会なのか。

 『続日本紀』では、「高鴨神(一言主神)が天皇と獲物を争ったため、天皇の怒りに触れて土佐国に流された」とある。

 狩りを楽しんでいたのだが、獲物をめぐっての揉め事が生じでしまい、一言主神は高知県に流されてしまったのだ。ちょっと待っていただきたい。仲良く楽しんでいたのではないのか。どのようなきっかけで揉めてしまったのか。しかも、奈良から高知は結構遠いではないか。
 たまたま、出会って狩りを共にした結果、縁もゆかりもない場所へ無理矢理引っ越しをさせられる。

 ただの災難である。

 なぜ同じ格好で、あの場所にいてしまったのか。悔やんでも悔やみきれなかったのではないだろうか。
  
 『日本霊異記』では、一言主は役行者に使役される神にまで地位が低下している。役行者は後に朝廷によって伊豆国に流されるのだが、その理由として『日本霊異記』には、「役行者に不満を持った一言主が朝廷に讒言したため」とある。なんでも一言で決めて下さる神が、不満を讒言している。その讒言も一言だったのかどうかは定かではないが、悲劇の神だったのだろうか。
 さらに、「役行者は一言主を呪法で縛り、『日本霊異記』執筆の時点でもまだそれが解けない」とあるのだ。

 呪法によって縛られている。

 どんな状態なのだろうか。呪法によって手も足も動かせない。何せ、縛られているのだ。何もできない。狩りも散歩もサバゲーもできない。「ぴっくりドンキー」に行くこともできないし、「ロイヤルホスト」のカレーフェアに行くこともできないのである。

 その悲痛な叫びは、決して一言では収まらないはずだ。

 そして、この奈良シリーズはいつ終焉を迎えるのか。

 まだ、役小角の話をしていないのだ。今一度、御清聴願う。

 

 ▲一言主神社拝殿。
 日本古代史を研究し始めてから早5年が経つ。今回は、3回目となる「耽美派古代史ミステリー紀行」。スリムブーツカットジーンズにサングラスの男が行く。古代史ミステリーの旅。今回は、奈良の山辺・橿原・葛城・飛鳥・吉野を攻める。

 本日のメイン・イベントはこれだ。

 三輪山登拝。

 三輪山とは、大神神社(おおみわじんじゃ)の御神体である。大神神社は、本殿を設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し、三輪山を拝するという原初の神祀りの様が伝えられているのだ。さらに、御祭神は出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)である。つまり、日本国の祖・大和は、出雲神を祀ることによって国をまとめることができたのだ。詳しく述べると、現人神である神武天皇に物部氏の祖である饒速日命が・・・。

 三輪山登拝。

 以前のコラムにも記したが、ここで気を付けなければならないのは、「出雲大社特別拝観の際のような事件を起こさない」ということである。出雲大社特別拝観の際は、拝観の条件を満たすことができずに断念しているからだ。今回は、よくよく調べてから望まなければならない。大神神社ホームページには、入山登拝の注意事項としてこうあった。

 「三輪山は古来より神さまの鎮まる神聖なお山として、現在に至るまで篤い信仰を集めています。神様のふところの中へ入っていくのですから、つつしみと祈りの心を持ってお山にお登り下さい。お山では常に山内の清浄を第一とし、特に以下のような遵守事項を固くお守りください」

 遵守事項はこうである。

 ①襷(三輪山参拝証)を首に掛けて登ること

 ②タバコをはじめ、火気は絶対に使用しないこと(火気厳禁)

 ③カメラ類などを持って入らないこと(撮影禁止)
 
 ④草木・キノコ・鳥獣・土石類を持って帰らないこと

 ⑤お供え物・ゴミは放置せず、必ず持ち帰ること

 ⑥飲食をしないこと(登拝に際しての水分補給を除く)

 また、「登拝の受付について、大神神社の摂社である狭井神社にて必ず受付の上、登拝して下さい」とある。三輪山の登り口は大神神社の摂社である狭井神社にあるのだ。受付時間は「午前9時から午後2時まで」。「午後4時までに下山完了すること(※登下山には普通2~3時間ほど要します)」ともあった。2〜3時間。これは、なかなかハードな登拝となるのではないか。そこで、私はある行動に出た。

 「登山をする人が履いているタイツのようなもの」を購入する。

 あの「登山をする人が履いているタイツのようなもの」さえあれば、山登りに関しては全ての懸案が大丈夫なのである。私は知っているのだ。伊達にBS日テレの「登る女」を見てはいないのだ。だが、パーソナリティーが「中山エミリ」になってからは見ていない。「小島聖」であったときは、毎回見ていた。なぜならば、「小島聖」が好きだからである。

 三輪山登拝。

 完璧な装備で、お祓いを済ませ、いよいよ三輪山に入る。しかしながら、早速失態を犯してしまったのだ。それはこれだ。

 なぜか走ってしまった。 

 なぜか走り出していたのである。気がつけば、走り出していた。理由(わけ)もなく走り出していた。悲しみにさよなら。微笑んで見つめて。あなたの側にいるから。

 三輪山登拝。

 兎に角、走って登ってしまっていたのだ。はやる気持ちからの走行。

 三分の一ぐらいの時点で、もうフラフラになっていた。

 四分の一ぐらいの時点では心臓が破裂しそうになっていたのだ。死ぬのではないか。何せ心臓だ。朦朧とする意識の中で、「ミュージシャンで俳優の及川光博氏(ミッチー)は、『死んでもいい』という曲を歌っていたなあ」ということが脳裏に浮かんだ。「その後、『死んでもいい'98』という曲名でリメイクもしていたなあ」とも思った。

 三輪山登拝。

 ミッチーのおかげで救急隊を呼ぶことなく、「数歩進んでは休憩」を繰り返すという戦術によって何とか山頂まで到着したのである。

 
 
 ▲登拝口である。

 
 第30回オリンピック競技大会が催されたのである。なぜ、NHKロンドンオリンピック放送テーマソングが人間椅子の「光へワッショイ」ではないのか、もはや呆れてるばかりである。こんなことでは、確実に風は吹いてこないのだ。それにしても、開会式・閉会式でのロック・サービスについては堪能できた。つくづく感じたのは、ロックを知らない人は人生の半分を損しているということだ。ロック万歳。賢明な読者の皆さんなら、もうお気付きであろう。そう、4年後はリオデジャネイロである。ブラジルである。ということは、次回のオリンピックの音楽はこれだ。

 ヘヴィ・メタル。

 メタルに余り詳しくない読者の皆さんに説明したい。ブラジルは、サッカーの国、カーニバルの国であると同時に、メロディック・スピード・メタル(メロスピ)の国である。ブラジルではメロスピの代表選手である「Angra」が国民的バンドなのだ。

 4年後のオリンピック開会式・閉会式の演出をさせてはもらえないだろうか。

 さあ、演出をさせてもらうためにも、更なる軽音楽の学習を進めていかなければならない。なぜならば、最新の音楽シーンは常に変化を遂げているのだ。先日も、少しアドバイスをさせてもらっている知人のバンドがライブをするということで、お誘いがあった。そのライブのテーマはこれだ。

 アニメソング(アニソン)。

 アニソンだけで、1回のライブイベントが挙行される。そういう時代が到来している。新星V系バンドによるアニメ・ソングのカバー・コンピレーション・アルバムが発売されるこの時代。そういう時代が到来しているのだ。では、実際どんな曲をカバーしたいか。昔で言うならば、『聖闘士神話 〜ソルジャー・ドリーム〜』(聖闘士星矢)であろう。今で言うならば、『太陽曰く燃えよカオス』(這いよれ! ニャル子さん)か。

 兎に角、そういった時代に入っている。これは見る価値があるのではないか。早速、足を運ぶことにしたのだ。知人のバンドのメンバーの中には、相当なアニメオタク(アニオタ)であるA君がいる。そのA君を側に付け、演奏される曲を全て説明・解説をさせてライブを見ることにした。

 最初のバンドが登場し、演奏が始まった。やはり、何の曲か分からない。私も、アニメ『らき☆すた』(らきすた)にはまってから、気に入った作品は見るようにしている。しかし、分からないのだ。思わず、A君に聞いてしまう。

 「これは何の曲?」

 「ボーカロイド(ボカロ)です」

 ヤマハの開発した音声合成システムVOCALOID(ボーカロイド)。私も知らないわけではない。しかし、聴いたことがないのだ。微かな知識だけで、こう返した。

 「ああ、初音ミク?」

 「いえ、鏡音リンです」

 すみません。どなた様でしょうか。読者のなかにキャラクター・ボーカル・シリーズ(Character Vocal:CVシリーズ)に詳しくない方がおられるならば、最新最速の情報をお伝えしたい。Character Vocal:CVシリーズは、初音ミクだけではなく、鏡音リンも鏡音レンもいる! そして、巡音ルカもいる!

 いる!

 さらに、VOCALOID3に至っては、兎眠りおんもいるし蒼姫ラピスもいるんだよ。

 いるんだよ!

 気を取り直して、次の曲を聴くことにした。

 再び、分からないのだ。

 「A君、これは何の曲?」

 「東方Project(トウホウ)の曲です」

 弾幕系シューティングゲーム「東方Project」(トウホウ)。何せ、弾幕系である。バカにしてはいけない。だが、弾幕系って何なのだ。
 
 いつになったら、アニメの曲をしてくれるのだろうか。次は、次こそはお願いしたい。祈るような気持ちで待っていると次の曲が流れた。

 またしても、分からない。

 「A君、これは何?」

 「王賊の曲です」

 「王賊って何?」
 
 「アダルトゲーム(エロゲー)の曲です」 

 ゲーム音楽ばっかじぇねぇか!

 関東風つっこみが出たところで、コンピュータ・ネットワークを通じて、心の底から叫ばせていただく。

 アニソンやれよ!

 ただ、収穫はあった。

 最後に登場したバンドのキーボードをアノニマスが弾いていたということだ。

 

 そう、これがA君である。

 
 オーケストラよ、死の音楽を、標的に叩き込むのだ(ヨルムン)。

 
 先月号に続いて、ギグ・ザッシ・ゲリラである。今月分析したい雑誌はこれだ。

 『小悪魔 ageha』(インフォレスト)。

 『Popteen』、『egg』にふれて、この雑誌にふれないわけにはいかないであろう。

 最近の『小悪魔 ageha』を調査したところ、ある企画が異常に多いことに気がついた。それがこれだ。

 ダイエット。
 
 先月号で紹介した『Popteen』の7月号でも、「ザ!脚ヤセ おなかヤセ 二のうでヤセ黄金バイブル!」という企画が載っていたが、ギャル雑誌は非常にダイエットの企画が多い。表紙の見出しコピーを取り上げていこう。

 「age嬢が実際にやって本当に効果があったやせる方法だけ93選♥」

 「やせる方法だけ」が93方法も選抜されているのだ。何せ、「やせる方法だけ」である。それ以外の方法は全く選抜していない。世の中に数多ある方法の中で、絶対に「やせる方法以外」は選抜なんかしてやらない。してやるものか。悪魔でも「やせる方法だけ」なのである。さらにコピーは続く。
 
 「明日からじゃない!!今日から細く」

 もう明日からでは遅いのだ。『ジョジョの奇妙な冒険』は、もう第8部まできているのである。急がなければならないのである。 

 では、どのようなダイエットがあるのか。ダイエット法を記したい。

 「骨盤枕ダイエット♥」

 「ロングブレスダイエット♥」

 「生大根ダイエット♥」
 
 「ミオドレダイエット♥」

 「トマトダイエット♥」
 
 「EICO式エクササイズ♥」など

 93選、全てを知りたい!

 その他、さすが『小悪魔 ageha』だけあって、表紙の見出しコピーだけを取り上げても非常に興味をそそられるのである。
 
 「今まで語らなかったあのコのSとMな恋の話♥」

 どうして今まで語らなかったのか。今まで、ただの一度も語ることがなかった。少しも、微塵も語ることがなかったのだ。これは真実なのである。神仏に誓って語らなかったのだ。あのコは。

 「突然ですが 私、ママになります!!」

 実に突然、真に唐突。大変なことが起きている!

 「スッピンから本当の私になるためのメイクという名の努力の物語♥」

 これは、相当の物語である。全4巻はほしい。トルストイもドストエフスキーも吃驚な物語の大河。じっくりとその深き流れに包まれたい。

 「1人でできる!!前髪アレンジ練習帳♥」

 本当に1人でできるのか、人類の悲願である前髪アレンジ。

 「目元の色素沈着、太もものセルライト、足のにおい、ほうれい線、いちご鼻!!隠れたコンプレックスにさよならするの会♥」

 今すぐにでも「目元の色素沈着、太もものセルライト、足のにおい、ほうれい線、いちご鼻!!隠れたコンプレックスにさよならするの会」に入会をしたい。どうすれば入ることができるのだろうか。

 「私たちネコ科ヒト属女のコ♥」

 ノーコメント!

 「欲張りメイク♥脂肪だらけの体♥ダメ恋ダメ男♥からの卒業」

 欲張りメイクを施し、脂肪だらけの体で、ダメ恋をダメ男とする。これこそが、ゴーリキーが書き表した『どん底』の現代版であろう。

 「つけまと涙袋の新基準発表♡」

 これまた、大変なことになってしまった。新基準がついに発表されるのだ。

 「涙袋を姉アゲハはヒアル注入でつくっているけど小悪魔アゲハはコスメで作っていた♡」

 涙袋をヒアルロン酸注入によってつくることは現代医学の常識である。それをまさかのコスメによってだけで作ることができるとは。 

 「発色がいいシャドーで涙袋の輪郭をぷっくり♡」
 
 これが、それか!
 
 「かわいい」への道は1日にしてならず!!毎日毎朝毎晩、美を探す旅を続けた結果を報告します♡」
 
 報告してください。 

 「心に潜むアイツと上手に付き合う方法教えます♡闘うage嬢17人の闇と病み」
 
 「心に潜むアイツ」とは、テロリストであることは間違いない。闘うage嬢17人の闇と病み。「光と闇」ではなくて、「闇と病み」。この救いようのない状態はどうしたというのだ。

 絶えることのない、地域紛争と対テロ戦争。宗教・文明の対立はいつ終わりを告げるのか。全てはこの子たちにかかっている。そう「闘うage嬢17人」。

 闘え! age嬢17人!

 残された時間は長くない。

 急げ! age嬢17人!

 『ジョジョの奇妙な冒険』は、単行本で通算105巻まで発売されているのだ

 106巻が出る前に!

 行け! age嬢17人!