肝斑ってどんな顔シミ?|セルフチェック10項目で確認!
2017/04/16
肝斑とは顔にほぼ左右対称にできるシミです。肝斑は頬骨部を中心として線状や弓状、三日月型にみえることから、肝臓の形に似ていることからその呼び名になっています。しかし肝臓が悪いわけではありません。英語ではmelasmaやchloasmaと呼びます。妊娠時に増える場合があるためmask of pregnancyとも呼ばれます。
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肝斑はどこにできるの?
肝斑ができるのは頬骨を中心に、顔に左右対称に出てきます。左右対称に額の両端やほお骨の部分、鼻翼部などです。1~3ミリの粒の様な灰褐色の点々とした色素斑がまとまって出てきますが、目視では褐色がかった茶色から黒に見えます。
老人性色素斑に似ているため見間違うことがありますが、肝斑は薄い褐色が広い範囲に広がり輪郭がはっきりとしないことや、目の周りにはできないのが特徴なので参考にしましょう。さらに肝斑にはできる場所のタイプがおおまかに5つあります。
頬骨にそってできるタイプ
頬骨にそって左右対称にできる肝斑です。注意点は頬骨周辺には老人性色素斑などの他の種類のシミができていることがあるので、治療法などに気をつける必要があります。
蝶々タイプ
頬骨より下辺りに左右対称に広がったタイプの肝斑です。面積も広いので顔全体がくすんで見える場合があり、老人性色素斑のシミと混合してある場合が多いので診察や治療は入念にしましょう。
ミニ肝斑
頬骨の目尻の下に左右対称に広がったものや、こめかみに広がったタイプの肝斑です。小さく広がっているのが特徴なので見逃しやすい場合があります。
バラバラタイプ
頬骨にそって左右対称ではあっても大きさ、位置広がりなどが違ったタイプの肝斑です。例えば片方は蝶々タイプ、片方はミニ肝斑といったイメージです。
口・額タイプ
目尻や頬骨に沿った以外にも、口の周りや額中央部分にも出てくるタイプの肝斑です。人とのコミュニケーションの入口出口である顔全体にできることだけは避けたいものですね。
これらのできる部分をパーセンテージで分けると、下記のような割合で出現し、胸部や腕にも生じる場合があります。
- 顔面中央型(頬、鼻、額、唇の上、あご)は63%
- 頬骨型(頬、鼻)21%
- 下あご型(下あご)16%
なぜ肝斑ができるの?
なぜ肝斑ができるのかというと、遺伝的な因子に要因があると言われています。女性で20~40代の妊娠時の女性に現れることが多く、ホルモンバランスが乱れたり、加齢のうえでの紫外線によるものなどがあげられます。男女比では海外で男性1:女性9。日本では男性1:女性14という割合だそうです。
ホルモンバランスによって出る場合はエストロゲンやプロゲステロンが関わっているようです。エストロゲンとは卵胞ホルモンや女性ホルモンとも呼ばれます。皮膚や毛包、脂腺や線維芽細胞や色素細胞に多くエストロゲン受容体が存在し、肌をすべすべにしたり髪にはりをもたせたり、ニキビも減少させる美人ホルモンです。
しかし妊娠中はエストロゲンの上昇に加えプロゲステロン(黄体ホルモン)がさらに上昇し、アンドロゲン作用により血管拡張や手掌紅斑や色素増加が起こります。また、妊娠中はエストロゲンの多い経口避妊薬や卵巣腫瘍によって肝斑が増加し悪影響をおよぼす可能性があるのです。この場合乳房や陰経部の色素も濃くなることがあります。プロゲステロンもメラノサイトを活性化させ、シミを促進させる作用があるので妊娠中の肝斑発生確率が高いのです。
紫外線も悪化原因としてあげられています。肝斑は春に発症することや悪化することが多いようで、冬から春にかけての紫外線が強いため、季節による紫外線を防ぐ対策をしましょう。さらには、抗生剤や抗痙攣剤、光アレルギー性薬剤や光毒剤、化粧品も肝斑を悪化させ、炎症後色素沈着への導線にもなるのでできるだけ使用をひかえたいものです。
肝斑ができて自然に消えない理由は、メラノファージが見られることもあげられます。通常健康なお肌なら表皮はターンオーバーして28日間ほどで新しい肌に生まれ変わりますが、真皮はターンオーバーがないため細胞が新しく生まれ変わるために6年ほどかかってしまいます。
つまり、メラニンが増加してしまうとそのまま蓄積していきメラノファージが残ってしまうのです。(メラノファージとは白血球の一種で体内に入った細菌や死んだ細胞を食べてくれるものです。このメラノファージがメラニンを食べ、真皮に留まるのでシミとなります。)
肝斑を消す方法
肝斑の治療をしている所は多いので、どの皮膚科や美容外科などに行っても治療可能です。しかし肝斑はホルモンバランスや紫外線による原因のため、基本的に薄くなって増加しての繰り返しが起こってしまう可能性があるため、先にも述べたようにまずはピルなどの薬や化粧品、強く擦る摩擦やマッサージや紫外線も避ける必要があります。
外用治療として、ケミカルピーリングや美白剤などがあります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングはフルーツ酸(AHA)などで古い角質をはがしターンオーバーを促進する方法です。フルーツ酸はグリゴール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸などがあり、特にピーリング剤としてグリゴール酸が使用される場合が多いです。ケミカルピーリングによって美白成分の浸透率を高め、メラニンを含む角質を取り除く事で炎症後色素沈着が速く改善します。ハイドロキノンの併用もできます。
美白剤、シミ消しクリーム
美白剤についてですが、美白成分には、ビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸やエラグ酸、ルシノールやリノール酸、トレチノインやマグノリグナン、プラセンタエキスやハイドロキノンが配合されています。
しかし、ハイドロキノンのような高濃度のものを長期間の間連続で使用すると色素沈着を起こす可能性があります。ハイドロキノンの酸化物は、メラニン毒性や脱色素斑を起こす水酸化ベンゾキノンに変化する場合があるため、連用し続けるのではなく3~4ヶ月使用したら1度休止という使用法をしましょう。
トレチノインは表皮のターンオーバーの促進をうながし、表皮基底層のメラニンの排出をしてくれます。よくハイドロキノンと弱いステロイド剤とトレチノインが混ぜられた外用薬が治療に使用されることがありますが、一時的に皮膚炎症状態を起こして治っていくという傾向があるため使用に皮膚が耐えられない人もいるようです。
内服療法
内服療法ではビタミンCやE、トランサミンを使用した方法が多いですが、トランサミンは血栓性疾患や動脈硬化、心臓疾患の方には使用できないという注意点があります。ビタミンC内服薬は定期的に飲むことでメラニン色素の合成を抑制する働きがあり、シミ治療の内服液にはほとんどこのビタミンCが入っています。
ビタミンCを取るためにはイチゴ、アセロラ、キウイフルーツ、オレンジ、レモン、グレープフルーツなどの果物や、ピーマン、キャベツ、モロヘイヤなどの野菜類を摂取することや、サプリメントなどの健康補助食品を使用する方法もあります。ビタミンCは活性酸素を抑制したり新陳代謝を活性化させることでコラーゲン合成の促進もしてくれ、肌を健康に導いてくれる欠かせないものです。
レーザー治療
レーザー治療にはQスイッチレーザーを使用するといいでしょう。Qスイッチレーザーは高いエネルギーをナノ秒単位で照射できるレーザーです。照射時間が短いため高出力でも肌へのダメージを抑えることができるので安心して治療できます。また、Qスイッチレーザーには3種あります。
Qスイッチルビーレーザー
694nmの波長でメラニンに反応します。様々な色素性病に使用されるレーザーです。
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
755nmの波長のレーザーで、永久脱毛などによく使用されます。
QスイッチYAGレーザー
基本波の1064nmの長い波長を持つレーザーで高調波の532nmの半分の波長でも治療でき、真皮まで届きます。532nmは真皮の色素性病変に有効ですが、レーザー治療の後はしっかりスキンケアをして炎症後色素沈着を予防しましょう。
肝斑に対するレーザー治療はケラチノサイトに存在するメラニンを取り除くので一時的に有効ですが、その時の炎症刺激でメラニンをケラチノサイトにまた転送してしまうため結局細胞質内に充分量に満たないメラニンを持たないメラノサイトは治療後も残ります。その後生き残ったメラノサイトは活発にメラニンを生成し、治療前よりもシミが増える場合もあるので、しっかりカウンセリング等を行い、レーザー治療に移りましょう。
肝斑のまとめとセルフチェック10項目
治りにくいシミと呼ばれる肝斑は、間違った方法で治療すると悪化する可能性があります。そのため気になったらセルフテェックもしてみましょう。下記のポイントに当てはまれば肝斑の可能性があります。
- 30~40代になり出てきた。
- 左右対称のシミになった。
- 頬骨に沿ったシミや目尻に左右対称に出てきた。
- モヤッと円形に広がるシミになった。
- 妊娠したことがある。
- 経口避妊薬を服用している。
- フェイスマッサージを強くしている。
- 日頃強いストレスを感じている。
- 紫外線対策や栄養補給ではなかなか改善されない。
- レーザー治療で悪化した。
この10個が自己チェックできる基準になります。もちろん上でも述べたように美容外科や皮膚科で状態をカウンセリング・診察してもらい、適切な治療をすることが1番大切です。正しい治療を受ければ綺麗なお肌になるので、根気よく改善していきましょう。
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