マルチビタミンミネラル(ニュー・サイエンス)は妊婦向けではない。

株式会社ニュー・サイエンスの「マルチビタミンミネラル」は妊娠初期の妊婦さんにおすすめなのかどうか、危険性はないのか、日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザーが辛口でレビューします。どのサイトよりも信頼できる口コミを目指します。

ニュー・サイエンスの「マルチビタミンミネラル」をプロが辛口チェック

飲みやすさ(粒の大きさ、ニオイ、味)
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味はありませんが、カプセル自体のニオイがかなりキツく、薬のようなニオイがします。2.5cmと「冗談でしょう!?」と思うくらい大きなカプセルでなので飲みづらいです。喉をつまりながら通っていく感じです。


ニオイが強く、粒もあり得ないくらい大きく、のどに詰まる感じがあります。


会社・代表者の信頼性
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株式会社ニュー・サイエンスは、京都にある健康食品の卸を主な事業にしている会社です。杏林予防医学研究所の開発検定商品を中心に高ポテンシャルで安全なサプリメントや食品を提供しています。

「杏林」と聞くと、哺乳瓶の消毒薬「ミルトン」や、同じく葉酸サプリメントを販売している「杏林(キョーリン)製薬」を思い浮かべる人もいると思いますが(参考:杏林製薬の赤ちゃんのささやき葉酸の口コミをお探しの妊婦さんへ。)、杏林製薬とは何の関係もない会社です。社員数は平成23年9月末時点で15名という小さな会社です。

主な卸先となっている「杏林予防医学研究所」も社員数15名で、住所もニュー・サイエンスと同じ「京都市中京区釜座通三条上がる突抜町809」になっています。代表者名も同じ名字の山田さんです。おそらく家族経営ではないかなと思います。

代表者の山田信子さんですが、顔写真や代表者としてのメッセージはなく、どのような人なのか不明で、会社や代表者の信頼性に欠ける部分があります。妊婦さんが口に入れるものですから、もう少し透明性のある情報発信が必要ではないでしょうか。

ただし、杏林予防医学研究所の代表者である山田豊文さんは、健康食品業界では有名です。食べ物や健康に関する著書も多数出版していて、かなり踏み込んだ内容を書いていて面白いです。「マゴワヤサシイ」理論や、トランス脂肪酸の危険性を日本に広めた人物です。

そういった関係性を考えると、ニュー・サイエンスの不透明性は相殺されているかなと思います。


関連会社の「杏林予防医学研究所」の山田豊文さんは業界では有名です。個人的に、山田さんの考え方は共感できることも多いです。ただ、ニューサイエンスの代表者の人となりが見えてきませんでした。


品質・製造工程
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GMP取得工場で製造しているとのことですので、品質と安全性は問題ありません。また、米国特許取得の「バイオアイデンティカル製法」という高含有量のビタミン抽出方法を採用しています。化学合成ではなく、植物の細胞内で合成されたビタミンを抽出しています。


GMP取得工場で製造しているので安心です。


原材料、添加物の信頼・安全性
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ブロッコリ、カボチャ、ローズヒップ、ビール酵母、アセロラ、グレープフルーツ種子、スピルリナ、ヤシ油、ヒマワリ種子、赤カブ、アルファルファ、キャベツ、緑藻類、ケルプ、からし菜、カボチャ種子、タマネギ、オーツ、サゴヤシ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC:植物性カプセル)

株式会社ニュー・サイエンスの「マルチビタミンミネラル」は、使用している野菜類はすべて「オーガニックTilth(ティルス)」素材となっています。無農薬有機野菜とのことですので、残留農薬の危険性がないのは安心です。原材料の生産地も公開されていて、一見すると安全性は全く問題ないように見えます。

しかし、パッケージの「無農薬有機野菜」という表記が問題です。

輸入農産物等に英語で「Organic」や「ORGANIC」と表示されている場合は、有機農産物の日本農林規格第5条及び有機農産物加工食品の日本農林規格第5条に規定する「オーガニック○○」又は「○○(オーガニック)」と紛らわしくなりますので、認定輸入業者となって有機JASマークを付することが必要です。それ以外の外国語についても、「有機」「オーガニック」の商品であると消費者の商品選択を誤らせるような表示も同様に取り扱います。また、輸入した農産物等に有機JASマークが貼付されていないのに、日本語で「有機」等の表示をして販売することはできません。
参考:有機農産物の表示概要

つまり、有機JASマークが付いていないのに「有機」と表示をすることは、有機農産物加工食品の「日本農林規格第5条」に抵触してしまうのではないでしょうか?海外からの輸入品であっても、有機JAS認定されていない商品に日本語で「オーガニック」「有機」などと表示して販売してはいけないはずです。

さらに、「無農薬」に関してはJAS認定されている商品でも使うことはできません。飛散農薬による残留農薬が含まれている可能性もあるので、「無農薬」=「農薬が一切含まれていない」と消費者を誤解させるからです。ホームページへの広告表示は認められてますが、商品パッケージに記載するのはアウトです。

ただし、パティ葉酸サプリのレビューにも書きましたが、世の中の農作物の99%は農薬は残っていません。飛散農薬はそれほど心配なものではありません。

添加物はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)が使われています。葉酸メニーミックスでも使われていたラット実験でヘモグロビンの問題が生じている添加物です。ただし、通常の使用範囲であれば安全性には問題ありません。

添加物の心配はないのですが、最も気になるのが「グレープフルーツ種子」です。薬として使用されることもありますので、妊娠中の摂取はおすすめできません。生協では「使用禁止」にしているところが多いです。

また「アルファルファ」も同様です。マメ科の植物アルファルファはエストロゲン作用を持つため、妊婦の過剰摂取は危険性が疑われています。


添加物は必要最小限ですが、グレープフルーツ種子やアルファルファ、スピルリナが気になります。


配合成分の過不足
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ニューサイエンスのマルチビタミンミネラルは、鉄が1.8mgですので、妊活開始~妊娠初期までの葉酸サプリとして成分チェックしていきます。( )内は妊娠初期の量。

ニュー・サイエンス推奨摂取量平均摂取量耐容上限量判定
葉酸(μg)4006402711000
ビタミンB6(mg)251.2(1.4)0.9245
ビタミンB12(μg)452.4(2.8)4.8なし
ビタミンC(mg)500100(110)69なし
鉄(mg)1.86.5(9)6.740
カルシウム(mg)1506504412500

葉酸は「ビール酵母・赤カブ」から抽出した天然葉酸です。天然葉酸は健常な赤ちゃんを産むための科学的根拠が不十分ですので、合成葉酸が添加されていない時点で妊娠1ヶ月前~妊娠初期に飲む葉酸としてはおすすめできません。

実際に商品に含まれているのは合成葉酸(プテロイルモノグルタミン酸葉酸)の可能性はありますが、実際はポリグルタミン酸なのか、プテロイルモノグルタミン酸葉酸なのか、よくわかりません。

葉酸以外のビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCともに推奨摂取量を上回りつつも、耐容上限量内に収まっています。しかし、鉄が1.8mgと少ないです。妊婦の平均摂取量が6.1mg、妊娠初期の推奨摂取量が9mgですから、1.8mgだとわずかに足りていません。1.1mgは通常の食事にプラスして補う必要があります。

また、カルシウムも210mgは欲しいところですが、70g足りていません。こちらも通常の食事にプラスして摂取する必要が出てきます。


合成葉酸は添加されていないようです。

結論:一般の人が飲むなら良いけど、妊婦向けとしてかなり微妙。

株式会社ニュー・サイエンスの「マルチビタミンミネラル」ですが、アメリカ産ということで、成分の配合量も全体的に高配合です。美容・健康目的なら、天然素材ということで化学では解明できない相乗作用も期待できます。一般の人が飲むマルチビタミン・ミネラルサプリメントとしては高品質で、おすすめです。

しかし、商品パッケージに記載されている「無農薬有機野菜」という表記。これは農林水産省が規定している「日本農林規格第5条」に抵触します。

また、プテロイルモノグルタミン酸葉酸(合成葉酸)が摂れるのか、ポリグルタミン酸型葉酸(天然葉酸)が摂れるのかよくわかりません。妊婦向けとして考えると、モノグルタミン酸葉酸(合成葉酸)でないと、健康な赤ちゃんの誕生に期待できるのか未知数です。

そして、鉄やカルシウムも食事で足りない部分を補えきれていません。ビタミンCは500mgも要らないので、その分を鉄やカルシウムに分けたほうが良いです。バランス配分が悪いです。

結局、鉄がほとんど含まれていない、妊娠中に気になるスピルリナやアルファルファが使われている、合成葉酸が摂れるのか不明、粒もあり得ないくらい大きく、ニオイもかなりキツイという点で、妊活中はまだしも、妊婦初期向けサプリメントとしては微妙なサプリメントと結論付けました。