2011年10月08日
今日は玄米食に関する陥りやすい過ちを指摘しておきます。
●ビタミン、ミネラルが多いため、貧血予防に良い
玄米には、ミネラルだけでなくフィチン酸を多く含みます。
このフィチン酸がデトックス効果の元でもありますが、フィチン酸はミネラル(鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛など)と結合してフィチン酸塩を作ります。
フィチン酸と結合したミネラルは水に溶けないため腸からの吸収が阻害されます。
よって、貧血予防の為に玄米食をされている方は、逆効果になり、他に副采をバランスよく取らなければ、このまま玄米食ばかりを続けると、貧血を起こしやすくなるようです。特に妊婦さんは、注意してください。
玄米食で吸収が悪くなるミネラルについて
a カルシウムは骨の成分であり、酸・アルカリ度の調節や神経・筋肉の働きに関係しています。
b マグネシウムは細胞でのエネルギー作りの酵素として働き、特に筋肉・心臓に必要です。
c 鉄が不足すると貧血・動悸・息切れ・脱力感などの症状が出ます。
●腹もちが良い
腹持ちが良いということを裏返せば、消化に悪いと言うことです。
事実、玄米食の場合、本当に良くかまなければ、消化不良を起こすことさえあり、かえって肝臓等に負担を及ぼすことがありますので、病中病後の胃腸の弱っている方にはお勧めできません。病院に勤める友人の管理栄養士もそう言っていました。
●ビタミンや食物繊維が豊富なので、野菜不足を補える
植物繊維などは玄米でなく、野菜を規則正しく食することが大切で、別に玄米に頼る必要はありません。
また、ビタミンや食物繊維だけでなく様々なミネラルを副食で補うことが大事なのであり、玄米を多く食べればいいというものでもありません。
●玄米を食べると痩せる
肥満体の人が玄米食を始めると次第に体重が減少していくことがあります。
体重が減少していく理由としては、玄米食では栄養成分の吸収率が白米食より良くないということが挙げられます。
具体的に玄米食での栄養吸収率は90%で、白米のそれは98%です。
比較すると10%ほど吸収効率が良くありません。
やせることで、体調が良くなることは多々有りますが、他の栄養のことを考えますとそれで良いのでしょうか。
お腹や体内にたまったものを排出してくれるので一時的に体重は落ちますが、それだけでは痩せたことにはなりません。ダイエットは地道にお願いします。
近年、マクロビオティックが流行っており、その代表選手が他ならぬ玄米食です。
マクロビオティックが流行っている背景にはやはりダイエットブームがあるのですが、玄米食はダイエットに効果があるのでしょうか?
玄米食をして痩せた人はたくさんいます。
玄米食を続けていて若々しくて健康な人もたくさんいます。
ではなぜ玄米は健康的に痩せるのでしょうか?
ポイントは玄米に含まれる「副栄養素」の影響だと考えられます。
「副栄養素」とは、「ビタミン、ミネラル、食物繊維」そして、栄養学的にはここに分類されませんが、「酵素」です。これがとにかく豊富なのです。胚芽と呼ばれる芽が出る部分と、周りを覆う皮にそれらが凝縮しているのです。
世の中では、「健康=野菜」という考え方が主流になっていますが、野菜を食べる意味はなんでしょう?
そう、「副栄養素」である「ビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素」を摂るためですね。それは、食べ物をきれいに「代謝」して身体に蓄積させず、健康体を保つためです。つまり、これらを豊富に含む玄米を食べることで、一緒に食べるおかずはもちろん、身体に蓄積した余分なものさえも一緒に代謝してくれるのです。
これがデトックス効果と呼ばれるものです。
この栄養素をわざわざ削り取ったのが「白米」なので、こんなにもったいないことはありませんね。
お米の主成分は「炭水化物」で、それが消化されると「糖質」として体内に吸収されます。なので、「米=太る」と考える人がいます。
しかし、実は逆です。
炭水化物は「ヒト」という動物にとってのまさに「主食」であり、これが活動のエネルギーとなり、熱を生み、身体を温め、代謝を上げます。
その「米」を控えるとその逆のことが起こり、身体は冷え、代謝は下がり、余計に太ってしまうのです。確かに「米」を食べずに野菜ばっかり食べていれば見た目は痩せることもあるので、その理論が広がっているのでしょう。
しかし、その中身は、冷え→代謝不良、体脂肪率上昇と、不健康な痩せ方をするのです。さらに、「糖質」は脳の唯一のエネルギーであり、砂糖ではなく、米からのゆっくり安定して供給される「糖分」によって精神も安定するのです。
ですから、食べるべきものはしっかり食べないといけません。
しかし、カロリーは気にして下さいね。過食が太る原因です。食べ過ぎないでも、しっかり噛めば満腹感は得られますし、必要な栄養も摂取できます。
しっかり噛まずに玄米を食べ続けても、内臓に負担がかかり、ミネラルやビタミンが排出されていき、カラダに必要な栄養が残りません。これはデトックスでも何でもないただの消耗です。気をつけましょう。
さて、今は放射能に汚染された食べ物が話題になっています。
玄米は実は、そうした公害食品に対する強い味方です。
公害物質はすべて、多かれ少なかれ発ガン性をもっています。
ですから、ガンを予防するためには、極力、公害物質による汚染の少ない食品を選ぶことが大切です。
しかし、汚染度が低いからといって、その食品を食べれば安全だとは、一概には言えません。というのは、発ガン物質というのは、一度に大量に摂取するよりも、少量ずつくりかえし摂取するほうが、むしろ発ガンを招きやすいという性質があるからです。
そういう物質を一度に大量摂ると、細胞はすぐに死んでしまいますが、少量ならば細胞はへんに痛めつけられたままで生き延びることになりますが、これがガン細胞に発展しやすいのです。生命体と公害物質の間には、そういった関係があります。ですから、ある公害物質の許容基準をいくらきびしくしても、どの数値以下なら安全、などどいうラインを引くことは、本来できない相談なのです。
「玄米が体によいことはわかるが、玄米の農薬汚染が心配だ。」という声が時々聞かれます。確かに農薬を使わない農法でつくった玄米が理想的ですが、しかし、普通の玄米を使用しても十分大丈夫です。
なぜなら、玄米には、それ自体に公害物質を積極的に排除する大きい力があるからです。
普通につくられた白米と玄米の公害物質の含有量の比は、8:10ぐらいで、少し玄米のほうが多いくらいですので、一般に考えられているほどのひらきはありません。
問題は、米に含まれている公害物質が、実際にどれほど体内に残留するかと言うことです。公害物質が体外に排泄されないで、そのまま組織に残留して体内にどんどん溜まっていけば、体内の物質代謝への影響の危険度もどんどん高まっていきます。
これについては、いろいろな学者が実験を重ねており、その結果は、「白米食者よりも玄米食者のほうが、農薬の残留量はずっと少ない。」ということで一致しています。たとえば、頭髪に含まれる水銀の量は、一般に白米食者より玄米食者のほうが少なく、それも長く玄米食をしている人ほど、きわだって少ないのです。
なぜ、このような結果になるのでしょうか? それは玄米の胚芽に、体内の公害物質を外に「つまみだす」作用があるためです。デトックス効果です。玄米には、特殊な抗公害成分とでもいえるものが入っているのです。
この成分はフィチン酸その他の物質で、いずれも公害物質と非常によく結合し、公害物質が腸壁から吸収されるのを防いだり、排泄をうながしたりします。これらの成分はまた、玄米が腸内の細菌を健全にした状態のときには、いっそうその威力を発揮して、いままで体内に蓄積されていた公害物質を引き出し、これを積極的に排泄させる働きをあらわします。
さらにまた、これらの抗公害成分は、農薬の汚染の害ばかりでなく、恐ろしい放射能の害を解消するうえでも目覚しい効果を示してくれます。放射能は、ガンの放射線治療や、ジャガイモの発芽の防止に使われており、非常に危険です。
たとえば、放射性元素ストロンチウムは造血機能に障害をおこさせ、異常血球を生み出し、血液ガンといわれる白血病を引き起こします。また、セシウムは、筋肉・睾丸・卵巣に沈着して、それらの機能を狂わし、奇形児出産の原因となります。
玄米は、こういう放射性物質に直接結びついて、それが体内に吸収されるのを防止したり、それの活性を低下させたり、その排泄を促進したりします。
農薬や放射能の他にも、おびただしい数の公害物質がありますが、いずれにしても私達の体にとって異物となるこれらの物質を、玄米は、早々と体から追放してくれるのです。
まだまだ騒ぐほどのことは無い、という段階ではありますが、不安な方は玄米食にシフトしておくといいでしょう。