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ストーマケア 医療講習会より

  トラブルとその対処法(後編)

ストーマ皮膚障害の特徴

1.所見は非常に多彩

2.時間の経過とともに動的に変化

3.多様な所見が混在

4.異なった皮膚所見のつながりが不明確

皮膚障害の対策  ストーマ近接部

皮膚保護剤の溶け・便のもぐりこみは排泄物による皮膚炎を助長

1.適切な皮膚保護剤のカット

2.適正な装具交換間隔の設定

3.確実なシーリング

4.ストーマ状況の把握(ストーマの高さ、皺など)

ストーマ近接部の皮膚障害

・ ペーストによるもの

・ 尿路:結晶付着

・ 皮膚保護剤の接触性皮膚炎

皮膚障害の対策  装具粘着面

1.適正な装具交換間隔の設定

2.物理刺激の軽減

1)粘着力の強すぎない皮膚保護剤の選択

2)愛護的な剥離

3.皮膚保護剤の変更

4.皮膚科的治療

皮膚保護剤による皮膚肥厚と色素沈着

不適正な粘着力と皮膚保護剤を頻回に交換と不要な凸度による圧迫

凸面しなやかドレインの2日ごと交換使用していたものを

↓変更

バリケアナチュラフランジ、コンベックスインサートの3日ごと交換にする

皮膚障害の対策  粘着面外周

1.テープの使用中止

2.皮膚保護剤外周部をカット、面板面積を狭く

3.固定ベルトの併用

4.皮膚保護剤の形状を変える

面板補強用テープによるアレルギー性皮膚炎

・ 面板補強テープは必須ではない

・ 外周がテープの面板はファーストチョイスにしない

外周テープをカットしても貼付可能な面板

びらんの原因

1.漿液性丘疹の場合

アレルギー性、いわゆるかぶれ

2.表皮剥離に伴うびらん

剥がし方、圧迫、ずれ、まさつ

3.排泄物による一次刺激

便、消化酵素、尿、粘液

皮膚保護剤が原因のびらん

1.早めの装具交換、長く貼らない

2.皮膚保護剤の変更

3.粘着力の強過ぎない皮膚保護剤の選択、一時的にカラヤに戻す

4.適正な装具交換間隔の設定

排泄物が原因のびらんのケア

1.皮膚保護剤ストーマ近接部が溶ける前の装具交換(5mm)

2.溶けにくい皮膚保護剤への変更

3.練り状(or用手形成)皮膚保護剤などの併用

4.粉状皮膚保護剤により浸出液を吸収

5.早めの交換

びらん部浸出液を粉状皮膚保護剤でおさえる

皮膚保護剤が溶解し、ストーマ近接部の排泄物付着しやすい悪循環を断つ

面板を貼付後、ストーマ近接部に粉状皮膚保護剤を散布

排泄物の付着防止・・・びらんは改善

皮膚保護剤による細菌アレルギー

軟膏処置・粉状皮膚保護剤の使用

ただし、面板は貼れなくなる

非粘着性装具の使用

ストーマパッド

浮動型ストーマ袋

ベルト固定用アダプター

ベルト

水様便、尿には適応なし

炎症症状が改善したら

適当な時期にパッチテスト施行

時期は皮膚科に相談 

皮膚保護剤の選択

ストーマ袋部の皮膚障害

袋フィルムによる紅斑

裏張りによる皮膚障害

ストーマ袋部の皮膚障害の対策

綿のパウチカバーを使用

袋裏張りの不織布を湿潤状態にしない

陥没ストーマ・ストーマ周囲に深い皺のあるストーマのケア

1.凸型装具の使用(ストーマを突出、ストーマ周囲の皺を矯正する)

2.面板ストーマ孔を大きめに

3.用手形成・練り状・粉状皮膚保護剤の併用

4.固定ベルトなどによる固定強化

5.適正な装具交換

ストーマ周囲静脈瘤

血管が浮き出て出血する

ストーマ粘膜と皮膚が変化

ステロイドテープ皮膚炎

粘着面を越え広範囲に紅斑

繰り返し赤くなる

毛細血管拡張が肉眼的に確認できるほど皮膚が菲薄化

真菌感染し易くなる

皮膚保護剤使用による皮膚障害

炎症性変化

丘疹、びらん、表皮剥離、潰瘍

色調変化

色素沈着、色素脱失、紅斑、紫斑

皮野変化(ひや)

一方向化、粗造化、平坦化、菲薄化

外科的・管理的合併症

ストーマに高さがない

Wストーマの間が短い

以上ここまで

・ 今までのストーマ周囲の皮膚障害の原因がわかりましたか?

・ では、今後起きないようにするためにはどうしたらいいでしょうか?

・ 今、お困りの方はいないですか?

まとめ

1.皮膚のこととストーマ装具には相性がある

2.ストーマケアには個人差がある

3.局所だけに目を向けないで全人的に考えよう

4.一心の整理を時々してみよう

5.相談窓口は全国にあり・・・電話して予約する

ご覧いただきまして、ありがとうございます