Q&A
Q ザガーロの作用機序を教えてください。
A ザガーロは、テストステロンをより活性の高いジヒドロテストステロン(DHT:男性型脱毛症[AGA]に関連する主なアンドロゲン)へ変換する、1型及び2型の5α還元酵素を阻害します。1型・2型両方の5α還元酵素を阻害することで、血清中及び頭皮中のDHT濃度が効果的に低下します。その結果、毛包のミニチュア化が抑制され、またヘアサイクルの成長期が維持されることから、太く長い毛(硬毛)の本数の増加が期待できます。
男性型脱毛症のヘアサイクル[1]
AGAでは、DHTなどの関与によりヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行します。
板見智:医学のあゆみ 222,895-896,2007より改変
ザガーロは、テストステロンをDHTへ変換する1型および2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させます。
板見智:医学のあゆみ 222,895-896,2007より改変
板見智・宮地良樹編集:南山堂,毛の悩みに応える皮膚科診療 毛髪最前線,1-3,2006
承認時評価資料:非臨床試験の薬理試験
A ザガーロ投与により低下していた前立腺特異抗原(PSA)値は、ザガーロ投与中止後6ヵ月以内に投与開始前の値に戻ります。
【解説】
男性型脱毛症(AGA)患者を対象としたデュタステリド投与中止後のPSAの推移を示したデータはありません(2015年8月現在)。
しかし、健康成人男性を対象にデュタステリドが精液に及ぼす影響を検討した海外第Ⅰ相試験(ARIA1009試験)では、デュタステリド0.5mg投与48週~52週でベースライン値の-25.0%であったPSA値(中央値)は、投与中止後の追跡8週の時点で-16.7%、追跡24週では0.0%となったと報告されています[1]。
A 男性型脱毛症(AGA)を対象にしたフィナステリドを対照とする第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)[1]において、副次評価項目として設定された外部専門家委員会による写真評価※スコアのベースラインからの変化をみると、24週時における頭頂部及び前頭部のスコアはザガーロ0.1mg、0.5mgのいずれの群でも、プラセボ群に比べて有意な改善が認められました(p<0.001、治療およびクラスターで調整した線形モデルによる検定)。
※3名の皮膚科専門医から構成される委員会が治験実施医療機関で撮影された頭頂部及び前頭部の全体写真を用いて、ベースラインから発毛の変化を7段階[著明減少~不変~著明増加]で評価した。
頭頂部および前頭部における写真評価のベースラインからの変化量(24週時)(副次的評価項目)
デュタステリド0.02mg群は承認外の用量のため削除した。
【解説】
フィナステリドを対照とした第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(ARI114263試験)において、主要評価項目とした24週時の毛髪数※のベースラインからの変化量は、プラセボ群ではベースラインから減少したのに対し、ザガーロ群ではベースラインからの用量依存的な増加が認められました[1]。
なお、日本人集団においても、毛髪数のベースラインからの変化量(調整済み平均値)は、ザガーロ0.1mg群で39.4本、0.5mg群で68.5本、プラセボ群で-17.3本であり、ザガーロの用量反応性が全被験者集団と同様に示されました[2]。
※頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
毛髪数のベースライン§からの変化量(24週時)
デュタステリド0.02mg群は承認外の用量のため削除した。
性機能関連の有害事象の発現率(承認時)
A フィナステリドを対照とする第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(ARI114263試験)は、男性型脱毛症に対するザガーロの発毛効果が示された主要な試験です。
本試験において、主要評価項目である24週時における毛髪数※のベースラインからの変化量(調整済み平均値)は、ザガーロ0.1mg群及び0.5mg群でそれぞれ63.0本、89.6本、フィナステリド1mg群で56.5本、プラセボ群で-4.9本であり、ザガーロ0.1mg及び0.5mg群ではプラセボ群と比較して毛髪数が有意に増加しました(p<0.001、治療、クラスターおよびベースラインの毛髪数で調整した線形モデルによる検定)。
※頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
毛髪数のベースライン§からの変化量の推移
デュタステリド0.05mg群、2.5mg群は承認外の用量のため削除した。
- 承認時評価資料:第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(海外、ARI114263試験)
- Gubelin HW, et al.: J Am Acad Dermatol 70: 489-498 (2014)
製品名はすべて、グラクソ・スミスクライン、そのライセンサー、提携パートナーの登録商標です。
製剤写真及びPDF資料は、患者指導の目的に限りダウンロード頂けます。