この頭頂部にあるつむじ周辺部から徐々に薄毛が拡大してしまう、いわゆる《O型脱毛》は、M字(おでこから徐々に後退)脱毛と同様、最も典型的な男性型脱毛症なので、男性であれば、老化とともに実感する方も多いはずです。
そのため、つむじ周辺部の薄毛が徐々に目立ち始めても、年を取ったのだからそれも仕方のないことだと割り切れる方は、比較的、多いのではないでしょうか。
ところが、近年、「まだそんな年齢でもないのに、最近、特につむじ周りの地肌が透けて見えるようになってきた気がする…」と、つむじ周辺の薄毛を気にする若年層(20~30代)の男性が増えており、それどころか、女性の間でも地肌が透けて見えるようになったと薄毛に悩む方が増えてきているようです。
このような若年層間でみられる頭頂部(つむじ)周辺部の薄毛・若ハゲを招いている原因ではないかと指摘されている行為のひとつが〝洗髪〟です。
洗髪行為そのものが薄毛を悪化させているというよりも、洗髪時に使用するシャンプー剤や洗髪方法に問題があると指摘する人は少なくありません。
では、いったい洗髪行為のどのような点に問題があるのか・・・!?
その点について簡潔にまとめると次のよう点が挙げられます。
| 配合成分 市販のシャンプー剤に配合されている成分(主に合成界面活性剤)そのものが、頭皮・毛根にダメージを与えている…? シャンプー液の残留 洗髪時におけるシャンプー液の洗い残しが毛穴に詰まり、炎症を起こすなどの皮膚トラブルを招き、その結果、毛髪の育成が妨げられている…? 抗体作用による皮脂分泌の増加 洗浄力の強いシャンプー剤の使用や過剰な洗髪により、本来、頭皮が必要としている皮脂まで除去されてしまうことで、生体の抗体作用が働き、かえって頭皮の皮脂分泌量が増加してしまっている…? |
近年、20~30代で拡大しつつある〝若年性脱毛〟のメカニズムについては、いまだ未知数な部分も多く、ホルモンバランスの乱れをはじめ、遺伝やジヒドロテストステロン【右記:豆知識参考】等の様々な要因が複雑に絡み合って生じているとする説が有力です。
したがって、洗髪方法を変えたからといって、薄毛や若ハゲの原因がすべて解決するとは到底思えませんが、ここ数十年の間で、頭皮環境よりも使用感を重視したシャンプー剤が増えているのは事実であり、薄毛を気にし始めている人は、一度、現在使用しているシャンプーを見直してみる価値はありそうです。
使用感を重視した市販シャンプー剤の中には、頭皮や毛根にダメージを与える恐れのある物質が含まれていることも少なくありません。
そのため、シャンプー剤の原液を、直接、頭皮(シャンプー剤を直接頭皮に付けるとなると、垂れ流れないよう、どうしても頭頂部に付けることになる)に付けてから泡立たせる方もいるようですが、このような方法で洗髪を繰り返していると、徐々につむじ周辺部の薄毛が目立つようになる!と指摘する専門家もいます。
この行為と薄毛の因果関係はいまだはっきりしていませんが、市販のシャンプー剤に配合されている合成界面活性剤の中には、決して頭皮には好ましくない物質が含まれているのも確かなので、原液を直接頭皮に付ける行為は、なるべく避けた方が無難でしょう。
また、基本的に薄毛や若ハゲに悩む人は、石油系や高級アルコール系は避けるべきであると言われていますが、アミノ酸系シャンプーであっても、様々な商品が世に出回っているので、下記に挙げるようなポイントを参考にしながら、シャンプー剤を選んでみるのもよいかもしれません。
| 洗浄力の強すぎるシャンプー剤は抗体作用(過剰な皮脂分泌)を招く恐れがある。 抜け毛を気にする人はリンス・イン・シャンプーは避ける。※ 粗悪なシャンプー剤がリンスによってごまかされていることがあるため。 テレビCMや広告に踊らされない。※ 大々的に宣伝している製品は使用感を重視した油分の多い製品も多く、抜け毛予防対策には、比較的不向きなシャンプー剤であることも少なくない。 「パラベン」「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウリルエーテル硫酸塩」「プロピレングリコール」「安息香酸」等が配合された製品は避ける。 髪を摩擦から保護するため、適度な泡立ちがある。 |
頭皮が常に油っぽいのが薄毛の原因では…?と洗浄力の強いシャンプーで、日に何度も髪を洗う過剰洗髪はあまり勧められるものではありません。
頭皮の皮脂は、本来、外部から受ける様々な刺激から守る大切な役割を担っており、過剰に皮脂を取ってしまうと、他の肌トラブルを招く危険があるだけでなく、肌本来が備えている油分を取りすぎてしまうため、それを補おうと、さらに皮脂が多く分泌されてしまう恐れがあり、逆効果になることも…
また、頭皮状態(乾燥肌など)によっては、必ずしも洗剤による洗髪が毎日必要とは限りません。
頭皮の汚れの7~8割はシャンプー前に行う予備洗いで落ちると言われているので、洗剤を使った洗髪は2日に1回のペースに落とし、他の日は湯洗いで済ますなど、日々の頭皮環境に応じた工夫が必要なのかもしれません。
| 予備洗い まずは軽くブラッシングを行い髪のもつれと汚れをかき出す。その後、少し熱めのお湯(38度前後)でシャンプー液を使わずに予備洗いを入念に行う。単に髪を濡らす程度と思わず3分程度しっかりと全体をすすぎ洗いする。 頭皮の洗浄 原液をそのまま頭皮に、直接付ける行為は頭皮を刺激するので、必ず掌で泡立ててから、指の腹で頭皮を優しく揉むようにして全体をしっかりと洗う。その際、爪を立てたりゴシゴシ擦ったりする行為はNG! すすぎ 洗剤の洗い残しは毛穴を詰まらせ〝にきび〟のもとにもなるので、しっかりとぬるま湯ですすぎ洗いをする。髪の長さにもよるが、時間にすると、少なくとも3分程度のすすぎ洗いは必要。洗髪後は清潔なタオルで水分を取り、8割程度、髪が乾いたら、後は自然乾燥(長髪の方はドライヤーを使ってもよい)させる。 |
| 頭頂部の薄毛に有効な育毛剤とは? 頭頂部から徐々に薄毛が進行していくO字脱毛は、典型的な男性型脱毛症パターンのひとつです。 この男性型脱毛症の原因は、現在、男性ホルモンである〝テストステロン〟と、頭部の毛乳頭に含まれている物質〝5α‐リダクターゼ〟が結合することによって生成される物質ジヒドロテストステロンが深く関わっているとする説が有力ですが、特にO字脱毛に対してはリアップのようなミノキシジル系育毛剤が有効だと考えられています。 ミノキシジルが、なぜ頭頂部の薄毛に対して効果があるのかについては、いまだ解明されていない点も多いようですが、主に次のようか効果があると考えられています。
ヘアカラー、パーマが薄毛を悪化させる? 近年、ファッションの一部として、髪の毛をカラーリングしたり、パーマをかける若者が増えていますが、これらの行為は若年性脱毛を招く原因であるとも言われています。 その理由はカラーリングやパーマをかける際に使用する薬剤にありますが、ここでひとつカラーリングを例にとって説明しましょう。 髪の毛の構造は3層構造となっていますが、ヘアカラーによって髪を染めるためには、コルテックス内に含まれるメラニン色素に働きかけなければなりません。
※ ヘアマニキュアは髪表面のタンパク質を薬剤と結合させて発色させるため、コルテックス内にあるメラニン色素に働きかけることはありません。 ヘアカラーによって人工的に脱色・発色させる行為は、当然のことながら髪の毛に多大な負担をかけるため、髪の痛みが早まります。 しかし、カラーリングによって生じた髪のダメージが抜け毛を促進させ、若年性脱毛を招いている直接の原因であるわけではありません。 つまり、カラーリングやパーマの問題点は、使用する薬剤が地肌(頭皮)に付着することによって、引き起こされる拒絶反応にあるようです。 特に抜け毛が増え薄毛が進行しているような場合、頭皮の状態が弱まっていることが考えられるため、カラーリング剤やパーマ液による刺激によって休止期にある毛髪の抜け毛を早めていることが考えられます。 また、カラーリング剤やパーマ液に含まれる成分は非常に浸透性が高く、頭皮の毛細血管に付着し浸透すると、ヘアサイクルを乱し髪の育成を妨げるとする説もあるので、ヘアカラーやパーマは、薄毛予防・対策の面から言えば何らメリットはありません。 |