「ファスティング」という言葉をご存知でしょうか?

ファスティングとは「断食」を意味した言葉です。
断食というととてもつらい修行のイメージがありますが、
最近では美容やダイエットにも効果的ということで注目されています。

酵素断食(ファスティング)で腸から健康に。

そこで今回は、断食道場「ヒポクラティック・サナトリウム」を運営しているイシハラクリニック副院長・石原新菜先生に、正しい断食のやり方を教えてもらいましょう。






























※プロフィール
1980年生まれ
小学2年生までスイスで過ごし
その後、高校卒業まで
静岡県伊東市で育つ。
2000年4月帝京大学医学部に入学
2006年3月卒業
同大学病院で2年間の研修医を務める
今は父(石原結實医学博士)が経営する「イシハラクリニック」(東京江東区)の
副医院長を務める!
専門は漢方医学、自然療法
食事療法により、様々な病気の治療にあたっています。



断食って具体的にどういうものなの?

「断食」とはその名の通り、一切の固形物を食べないことをいいます。
ここで紹介する断食の目的は、固形物を食べないことで胃腸などの消化器官を休ませることです。
ただし、
石原新菜先生「水しか飲まない『水断食』では必要な糖分や塩分を摂取できないので、
低血糖などの体調不良を起こす可能性があります。
断食の目的はあくまでも胃腸を休ませることです。
固形物を避けつつ、必要な栄養素は適度にしっかり摂るようにしましょう」ということなので、
必要な栄養を摂りつつ、消化器官を休ませる方法を紹介します。


断食のおもなメリット

断食には次のような効果が挙げられています。
消化器官の機能回復
ダイエット
免疫力アップ
ドカ食いが少なくなる(食生活の改善)
便秘解消(デトックス効果)
石原先生「漢方の世界では『吸収は排泄を阻害する』という言葉があります。
食べ物を体内で消化吸収するにはとてもエネルギーを使います。
断食中は消化吸収をしないため、血流やエネルギーを排泄に費やせるのです」


断食の種類

断食は「フル断食」や「週末断食」「朝のみ断食」の3種類にわけられます。

週末断食(初心者~)※2~3日間

金曜日~日曜日
(厳密には金曜朝~日曜朝)までの断食を2週間に1回ペースで行うものです。
そのため、断食初心者におすすめです。
初めは土曜日~日曜日、慣れてきたら金曜日~日曜日に挑戦してみましょう。
2週間に1回ペース/3ヶ月で継続すると、フル断食のような効果を感じられるようになります。


朝のみ断食(初心者・中級者~)※3ヶ月以上

毎日、朝食のみを断食するものです。
週末断食同様、断食初心者におすすめです。
継続3日目で1~2キロの体重変化や便秘解消などの効果を感じる人もいます。


フル断食(中級者・上級者~)※1週間

月曜日~日曜日(厳密には月朝~日曜朝)までの断食を月1回で行うものです。
3~4日目ごろにデトックスなどの効果を感じられるようになります。


断食中の過ごし方

断食中はなるべく動かない方がいい・・・とも思われがちですが、
こちらも正解とは言えません。
必要な栄養素を摂取していて、かつデトックスの絶好のチャンスでもあるので、
可能な限りアクティブに動きましょう。
ジョギングなどももちろんOKですが、不安であれば半身浴などを積極的に行ってください。


断食の正しいやり方

断食を正しく行うためのルールは以下です。
朝昼晩、必ず人参リンゴジュースを飲む
最終日の昼から回復食(断食直後の食事)に切り替える
それでは、断食中のタイムスケジュールを見てみましょう。


















朝(7時過ぎごろ)‥‥人参リンゴジュース(150cc×3杯)
昼前(10時過ぎごろ)‥‥人参リンゴジュース(150cc×3杯)昼(12時過ぎごろ)‥‥‥人参リンゴジュース(150cc×3杯)
間食(15時過ぎごろ)‥‥生姜湯(コップ1杯程度、黒砂糖も入れてOK)
晩(18時過ぎごろ)‥‥‥人参リンゴジュース(150cc×3杯)

朝・昼・晩は作った人参リンゴジュースを3杯にわけて飲みます。
ジュースを作るのが難しい場合は市販の「リンゴ100%ジュース」でも代用可能です。
昼前は具が入っていない味噌汁を飲みます。
味噌汁はインスタントでもOKですが、可能であればちゃんと自分で作ったものを飲みましょう。
昼前に飲むのが難しいようであれば、人参リンゴジュースと同じタイミングにしてもOKです。

間食では沸かしたお湯にショウガをギュッと絞った生姜湯を飲みます。
できるかぎりショウガの繊維が入らないように注意してください。
味に物足りなさを感じたら黒砂糖を入れてもOKです。


甘いものが欲しい、としても白砂糖は回避しましょう。
なぜなら、つくる工程で、サトウキビの不純物を取り除くため、化学薬品を使います。
さらに漂白するために塩素などを用い、そのために、ミネラルやビタミンなどの微量栄養がすべて失われ、
白砂糖そのものが食品ではなく化学薬品といってもいい代物です。
黒砂糖、てんさい糖、きび糖、メイプルシュガーなど、カルシウム、ミネラルが入ったものを
利用して手作りすればいいわけです。ただし、これらの糖分も摂り過ぎも悪いことも、
自覚しておいてください。

 特に気をつけなくてはいけないのが三温糖。
三温糖は白砂糖を精製したあとの糖蜜を加熱凝縮させたもの。
色が黒砂糖に近いので、良さそうと勘違いをしないように。
砂糖は血を溶かす溶血食品だから、健康な血液に砂糖をかけると、
みるみる血が溶けて崩れる代物。



出典:子宮を温める健康法



メイプルシュガー

てんさい糖

きび糖


 砂糖は絶縁体でからだや子宮を冷やすクーラーの役目をするので、
貧血、冷え性、低体温は治らないから、口にしない方が懸命です。



断食最終日のタイムスケジュール


















にんじんジュース

朝(7時過ぎごろ)‥‥人参リンゴジュース(150cc×3杯)
昼(12時過ぎごろ)‥‥おもゆ、梅干し(1個)、具なし味噌汁、じゃこおろし(あれば)
間食(15時過ぎごろ)‥‥生姜湯(コップ1杯程度、黒砂糖も入れてOK)
晩(18時過ぎごろ)‥‥おかゆ、梅干し(1個)、納豆、味噌汁、野菜のおひたし(あれば)


断食中と同様、朝は人参リンゴジュースを3杯にわけて飲みます。
昼ごはんは胃をゆっくり慣らすため、おもゆや具なし味噌汁などを食べます。
晩ごはんにはおかゆや納豆、味噌汁などを軽めの和食を食べて消化器官を復活させます。

石原先生「断食でもっとも大切なのは断食直後に食べる『回復食』です。
しっかり調整しないと胃もたれや下痢の原因になってしまいます。
そのため、いつもより咀嚼を多くするなども意識してください。
翌日からは通常の食事に戻してOKです」

朝のみ断食の場合は、昼食に蕎麦などさっぱりした和食系を食べるようにしましょう。
※カレーなど少し重めのものだと胃腸に負担をかけてしまうことがあります。



人参リンゴジュースの作り方


















材料(1食分)
人参・・・2本
リンゴ・・・1個
(道具)ジューサー
(道具)布巾もしくはガーゼ・・・1枚
※リンゴがなければ「リンゴ100%ジュース」などでも代用可。

りんごジュース
ジューサー

手順1:人参とリンゴを洗う
人参とリンゴを水でよく洗います。
手順2:ジューサーに入れやすい大きさにカットする
人参とリンゴをジューサーに入れやすい大きさにカットします。その際、皮はむかないようにしてください。
手順3:ジューサーに入れてスイッチオン
手順2でカットしたものをジューサーに入れて回します。リンゴの種などもいっしょに入れます。
手順4:布巾で濾して、完成
手順3を布巾で濾したものをコップに入れて、完成です。

石原先生「人参とリンゴは、漢方では『体を温めてくれる食材』です。また、この2つで1日に必要なビタミン約30種類とミネラル約100種類を摂取できます。固形物を食べない断食中はとくに体を冷やしやすいので、この組み合わせがベターなのです」

断食で気をつけること


こうなったら中断しよう!

胃腸を休ませることが目的とはいえ、無理にすすめようとすると逆に体調を崩してしまう可能性があります。
断食をしてみて次に当てはまる人はただちに中断してください。
フラフラする
なんとなく体に違和感がある
気分的にのらない


断食をやってはいけない人は?

基本的に断食は「摂取カロリー>消費カロリー」な人が実践する健康法です。
しかし、の次のような人たちは断食をすることで栄養が不足してしまう危険性があります。
妊娠中・授乳中の人
貧血気味の人
80歳以上の人
未成年の人
ハードな体力系の仕事をしている人

石原新菜先生
断食道場を運営する「イシハラクリニック」副院長。
クリニックではおもに漢方医学や自然療法、食事療法での治療を担当している。
最近では講演や執筆活動のほか、テレビやラジオなどでも活躍中。
「そもそも現代人は食事量と消費量が見合っていません。断食することで定期的に胃腸を休める&食事量を減らすことで、体のバランスをととのえましょう」



ヒポクラティック・サナトリウム Hippocratic Sanatorium

出典:nanapi.jp 生活の知恵があつまる情報サイト



石原新菜(医師・イシハラクリニック副院長)の著書

酵素断食(ファスティング)で腸から健康に。