残便感が多い

残便感とは?

残便感とは、排便したにもかかわらず、まだ便が肛門内に残っている感覚があることです。毎日便が出ていても残便感がある場合は「便秘」と判断できます。

残便感を感じる原因としてさまざまな要因が考えられますので、単に「便秘」と軽視せずにきちんと原因を把握して適切な方法で残便感(便秘)を解消しましょう。

残便感の原因って?

残便感と言っても、本当に便が残っている場合と残っていない場合があります。症状によっては病気による原因も考えられます。具体的にどんな原因で残便感を感じるのか解説していきます。

あなたの残便感はどれ?

残便感には2種類の原因があります。

●肛門内に便が残っているために残便感を感じてしまうケース
  • 腹筋などの腸周りの筋肉が低下しているために便を出しきれない
  • 過度のストレスや緊張などが原因で自律神経が乱れて腸が痙攣しておこる過敏性腸症候群
  • 痔やポリープなどが原因でおこるために上手く排便しきれない(肛門癌・直腸癌・大腸癌など)
  • 姿勢が悪く前かがみなり、力み過ぎているために便の出が悪い
●肛門内に便は残っていないのに残便感を感じるケース
  • 直腸内部に炎症が起きているまたは感覚過敏、神経障害などにより、残便を誤認する

残便感がある場合の便の特徴

1.固くてウサギの糞のようにコロコロしている便の場合

腸の内部に長時間留まっていたため、腸に水分が吸収され固くなった便のことを「硬便」と呼びます。一般的に一番多い便秘です。ひどい「硬便」になってしまうとカチカチで石のように硬くなり、排便のときに痛みを伴う場合があります。

●原因●1つ目の原因は水分不足です。人間は1日に2リットルの水分を汗や尿で排出します。水分補給の目安としては1日に1,5リットル~2リットルくらいがいいと言われています。食事のときもスープやみそ汁を一緒に飲むこともオススメです。
●2つ目は不溶性食物繊維の取りすぎです。食物繊維には「水溶性」と「不溶性」があります。不溶性食物繊維は腸の内部で水分を吸収して膨らむ性質がありますので、便の水分も吸収してしまい硬便になってしまいます。
不溶性食物繊維を多く含む食品はゴボウ、菜の花、たけのこ、トウモロコシ、アボカド、さつまいもなどがあります。便秘気味だと思ったら不溶性食物繊維の取りすぎには気を付けましょう。
●3つ目は腸のぜん運動が弱いために便秘になります。ぜん運動が弱まる原因はふたつあります。腸内に悪玉菌が増えてしまい腸の活動が弱まるケースと運動不足で腹筋や腸周りの筋肉が低下していまい腸の活動が弱まるケースがあります。

2.細くて長い便、赤黒い便、血が付いた便が出る場合

腸から肛門にかけて癌やポリープ、痔などの病気により腸内が狭くなります。狭くなった間を通ることにより便が細くなります。 または、腹筋や腸周りの筋肉が弱くなり便を押し出だす力が弱くなることで、細くなる場合もあります。

さらに、赤黒い便が出る、血が付いた便が出る場合は腫瘍と便が擦れて血液が付着した可能性があります。

原因近年大腸がんの患者は増加傾向にあります。その原因の1つは食の欧米化にあると言われています。肉食中心の食生活が、野菜などの食物繊維不足で、さらに便秘になりやすい身体を作っていると言えます。
細くて長い便、赤黒い便、血が付いた便や激しい腹痛や体重が極端に落ちるなど、おかしいと思ったら無理せずに、病院で検査を受けることを強くおすすめします。

3.粘液状の便の場合

過敏性腸症候群(IBS)により、1回の排便量は少なく、便意が強いのに十分排便ができなく、残便感や不快感が残っている状態が考えられます。

女性は便秘になる方が多く、男性は下痢や腹痛になる方が多いです。その他におならがよくでたり、お腹にガスがたまったりなどの症状もあります。

●原因 過敏性腸症候群の原因はまだ解明されていません。近年の研究で過度のストレスを感じると腸が刺激されて過敏性腸症候群の症状が出ると言われています。
過敏性腸症候群になりやすい人は感情表現が苦手な人に多いことがわかっています。対処方法はまずストレスを認識して、無理せずに自分を許すことが必要です。
そして消化器内科と心療内科を受診して心と体のケアをしながらストレス・マネジメントを行っていく治療が効果的です。

便感を解消するための秘策とは

残便感の原因や要因は様々ですが、実際に便が残っている残便感を感じている方は、乱れた生活習慣を送っていることが多いです。(食事を夜遅くに取る、食べてすぐ寝てしまう、偏った食事など)

ここでは、食事による改善や生活習慣の改善、トイレでの工夫、サプリメントによる残便感(便秘)解消法を紹介します。便が残っている残便感に悩んでいる方は是非とも参考にして、生活の改善に役立ててください。

食事による改善

食べ物での改善方法をいくつか紹介します。便秘解消で有名なのはヨーグルトです。最近では機能性ヨーグルトと言われるピロリ菌の抑制やインフルエンザ予防、メタボ改善、アレルギー改善などに効く乳酸菌を持つ製品です。

これら乳酸菌が腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えます。納豆が含むオリゴ糖が善玉菌を増やすはたらきがあります。

さらに納豆菌が腸内の悪玉菌を減らしますので腸内環境正常化にとても効果的です。プルーンに含まれるペクチンやソルビトールという成分が含まれており、これら成分は腸内にとどまり腸の働きを活発化します。食べ過ぎると下痢をするので、1日120gを目安に摂取しましょう。

ラッキョウには水溶性食物繊維が含まれており、便を柔らかくする効果を持っています。ハチミツに含まれるグルコン酸も善玉菌を増殖させる効果を持っていますので、ヨーグルトにかけて一緒に食べるとより効果的ですね。

生活習慣の改善

残便感(便秘)を解消には生活習慣の改善が必要です。便秘の改善には食事、睡眠、運動がとても重要です。

まず食事についてですが、上記で述べたように食物繊維や腸内環境に効果的な食べ物を摂取することは重要ですが、規則正しく食べることも重要です。ダイエットをして食べる回数を減らしたり極端に量を減らしたりしてリズムを崩すことは避けた方いいでしょう。

水分も1日に1,5リットル~2リットルくらい取りましょう。睡眠不足も自律神経に影響しますので、夜更かしをせずに規則正しく睡眠を取りましょう。さらに適度な運動をおこない腹筋や腸の周りの筋肉を鍛えて、血行促進や自律神経に作用して腸の働き(ぜん運動)を高めると便秘解消に効果的です。

トイレでの工夫

トイレの構造が原因で残便感を感じる可能性があります。その原因はなんと洋式トイレが日本人に合っていないのが原因です。

なぜ合っていないのか・・・それは日本人の直腸の形状が欧米人と異なっているからです。欧米人は洋式便器に座ったときに直腸が垂直になり、便が真っ直ぐに出やすい形になっています。

一方日本人は、洋式便器に座ったときに直腸が真っ直ぐにならず、S字状に曲がっています。和式トイレで座ったときには真っ直ぐになます。そこでちょっとした工夫で日本人にも無理なく排便できるようにカスタマイズできる方法があります。

その方法は足元に台を置いて、足を乗せると膝が曲がるようにすることです。足が曲がることで腸が真っ直ぐ下に向いて、いきむことなく排便できるようになります。少しの工夫で身体に合わせた座り方に変わり、残便感の改善に効果的です。

またトイレの便座に長時間座っている人は、1回の排便は約5分を目安に行ってみてください。なかなか出ないという場合は、1時間空けて、またトイレに座るようにするなどの工夫をしましょう。

サプリメントによる改善

便秘解消の方法で薬を使う方も多いと思いますが、自然な排便と身体のことを考えるなら、サプリメントがおススメです。下剤と比べてもサプリメントは副作用がないため、妊娠中の方でも安心して摂取するこができます。

便秘解消に効く食物繊維やオリゴ糖を含んだ食品で摂取しようとすると、食品が含んでいる成分の量が少なく、たくさん食べなければ効き目がないなど、とても大変です。

その点サプリメントで摂取すれば、好きなタイミングで効率よく摂取できます。便秘解消に効果のあるサプリメントは何種類かあります。食物繊維を含んだサプリは便を柔らかくする効果があります。オリゴ糖や乳酸菌を含んだサプリメントは善玉菌を増やして腸内環境を整えて腸の働きを改善します。

しかしながらすべてのサプリメントが安全とは限らないので、気を付けましょう。安全なサプリを選ぶポイントは、自然素材100%で保存料などを使用していないものを選びましょう。

便は汗の25倍ものデトックス効果があると言われています。スッキリと便秘を解消して健康できれいになりましょう。