顔面神経麻痺になっちゃった!ラスト
 数日後、初診した耳鼻科に行って看てもらい麻痺が無くなっていることを確認
そこの先生に「入院断ってどうやって治したの?今後のために教えて」と言われたけど
自分自身どのタイミングで治ったかが定かじゃないので、「企業秘密です」とお茶を濁してしまった

何はともあれ人生3度目の顔面神経麻痺もなんとか治療して今に至ります
顔も元通り・・・と言いたいところだけど
2回目に麻痺した時に治療をさぼったせいで、左側は完全には戻っていません
筋力が弱く、口元なんかはすこ~し垂れています
笑顔を作っても右側だけが活発に動き、左側はあまり動かないので変です
普段はそれほど気にはならないけど、写真などの固定した状態で見ると気になります
3回目ではその動く方が麻痺したため、左右のバランスが良くなったのには笑ってしまいました
おもわず記念写真までとりましたよ

毎年、一番寒い2月の時期になると「今年は大丈夫かな?」と思います
これは生き死にの病気じゃないけど、精神的に応える病気
こんな風に笑い話にできるのも、過去3回その時々に私を支えてくれた多くの人たちのおかげです
治療に携わってくれた先生達や職場の仲間・上司
そして両親と妻と子ども達
改めて感謝です。



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「顔面神経麻痺になっちゃった」は、私自身が過去3回(1977年、1991年、2004年)もかかってしまった「顔面神経麻痺」という病気の回想録です
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顔面神経麻痺になっちゃった!その18
 2004年2月5日 耳鼻科医院にいった
先生に過去2回の顔面麻痺のことと今の状態を告げ、診断を待つ事に
結果は「顔面神経麻痺」に決定!

あぁ、3回目の顔面麻痺になってしもうた
病院の先生にも「3回もなるなんてめずらしい」といわれた
笑い事ではないが・・・・・

ここの耳鼻科医院では入院治療ができないため、大きな病院を紹介すると言われたが断ることにした

理由のひとつは、前回の時とは違いサラリーマンではなく経営をする立場に今の自分がいることとで、2ケ月も入院している場合じゃないこと
もうひとつは、過去2回の経験で自分の体にあった治療法が何となくわかっていること

以上を先生に話し一応薬を出してもらうことと、途中経過の検査は受けることで理解をしてもらい病院を後にした

私は肩こりがひどい
肩から首までガチガチになり頭痛までしてくる
特に冬場は辛くなる
これが顔面麻痺の原因にひとつになっていることは間違いない
そこで、麻痺部に直接刺激を与える電気治療とマッサージの組合せができるところを探すことにした

タウンページで針灸マッサージを探すと八戸市だけでも結構な件数ある
誌上の情報だけではどんなことをするのかよく分からないので、電話で確認をする
針なのか、マッサージだけなのか、整体なのか、両方なのか
「顔面神経麻痺になったのですがそちらでは治療実績がありますか?」
に対し、ほとんどのところが「大丈夫ですよ」と答えるのには少々驚いた
八戸近郊でそんなにたくさんの人が顔面麻痺になり、病院じゃなく針灸マッサージに通っていたとは思えないのだ
でも疑ってばかりもいられないので、うちから一番近い鍼灸院へ行ってみることにした
そこは鍼灸と電気療法だった
その後、整体、マッサージなどいい組合せでやってくれるところを探して治療院を転々とした
なかなか自分にあった「これっ」っていう治療院にたどり着かない
本当はこんな風にあっちこっち行っちゃあいけないんだろうけど
13年前の治療の時の初日に感じた「ここで治るかも」という感じにはならなかった
最終的には5~6箇所巡っただろうか
ひと月ちょっとが過ぎた頃、いつの間にか麻痺していた部分が元通りになっていた。
一カ所に落ち着かずあっちこっち行っていたので、どの治療が効いたのかよくわかんない
ただひたすら
・麻痺部を冷やさない
・肩や首のハリをとり 血行を良くする
・麻痺部を無理矢理でも動かして神経が戻るようにする
この3つをやり続けただけ

また、気付くのが早く治療に入ったのも早かったことが良かったんだと思います
家でも毎日顔のマッサージをしてたしね
前回入院した時に先生が「早ければ1ヶ月位で治るよ」っていってたのを思い出した
嘘じゃなかった

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その17
 顔の吹き出物は数カ月続き、その間は仕事に追われ病院にもマッサージにも行かなくなっていた
吹き出物が落ち着くまで半年近く時間がかかり、そのあとも赤い跡は残った
麻痺の方は写真のような静止画像になると、左側が少し弛んでいるかなって感じだけど、日常生活の中では自分も周りの人もあまり気にならないようになっていた。
ただ、チューをする顔をすると左目だけが閉じて口が横を向いてしまう
まあ、この頃はチューをすることも無かったので別に問題がなかったが・・・・
麻痺は初期手当のまずさもあったのでこれ以上は良くならないだろうと思い、この顔とこの状態でつきあっていこうと決めていた

1993年、時が流れてわたしは父の会社を手伝うため会社を辞め青森に帰ってきた
アパレル業から工芸品の製造業への転身は戸惑うことばかりだった
アパレルでは3ケ月ごとに100~200アイテムの新商品がつくられ、その販売管理と次の商品(半年先)の商談を平行していく
工芸品の会社とは時間の流れが全く違ったのだ

そんな環境の中で仕事にも慣れ、10年が過ぎようとした頃の2月、またまぶたの下がピクピクと痙攣をし始めた
とっさに頭の中では「顔面麻痺?」が浮かんでいた
2回目の顔面麻痺になった時と同じ寒い季節の2月
しかも今度は右側
まだ、動かなくなったわけではないが違和感はある

鏡を見ながらいろいろな顔をしてみる
なにかいつもの見なれている顔とちがうけどいまいちわからない
デジカメで同じようにいろんな表情をいろんな角度から写してみる
やっぱりおかしい
次の日の朝一で耳鼻科の病院に行くことに決めて寝ることにした

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その16
 5月のGW開けから会社に復帰し仕事を始めました
3か月ぶりに出社した日は、朝からみんなに病気の事や治療の経過など質問攻めに合いましたが15分もするともとの平穏な状態に戻りました。
しかし、私は浦島状態。
約3か月後とに品揃えの変わる婦人衣料の世界で、ワンクール仕事から離れるとなにがなんだかわからない。
今の商品と過去の在庫を覚えるのに必死。
それより何より担当取引先をどうするのかが大問題だった。
入院前まで持っていた取引先は新担当者が引き継いでいたので、すぐもとどおりというわけにはいかなかった。
しばらくは小さな顧客や先輩たちのフォローをしながら、徐々に仕事を増やしていくことになりました。

それからしばらくして顔に吹き出物が出始めた
ニキビのように数個ではなく、顔中に出始めたです。
ほっぺやおでこを中心に無数にでました。
服用している薬のせいかと病院に相談にもいきましたが、塗り薬を渡された程度でおわりました。その後病院には行かなくなったのですが・・。

この頃が精神的に辛い時期でした。
朝、顔を洗うと吹き出物がつぶれ真っ赤になる。
ピリピリとした痛みが顔中に広がる。
ひげを剃ると顔中血だらけ。
つぶれるので顔面マッサージができない。

なによりこの顔で外出・営業しなければならないのが辛かった。
顔面麻痺はしゃべらなければ他人は気付かないし、しゃべる相手は事情を知っている人がほとんどなので気にしなければ気にならないが、顔の吹き出物は見ればすぐわかる。
自分で言うのもなんだが、男のくせに肌はきれいな方で学生時代は女性達にうらやましがられたものだった。
そんな顔がでこぼこのぶつぶつになったのだ
客観的に見ても気持ちのいいものでは無かった。

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その15
 オーリングテストについてその仕組みは未だに良くわからないが、体が反応するのは事実です
現在(H22年)では風邪などで病院からもらってきたクスリを妻に手伝ってもらってテストすることがある。
一応は薬局に指示とおりに飲むのだが、しばらく飲んで良い徴候が出ない時にはテストで反応をみて飲み分けたりしている。
(病院の先生が聞いたら怒るかも)
私の場合、いつももれなくついてくる胃薬が合わない場合が多い。
まあ、参考にする程度にして、自己責任の範疇でやってます。


話は19年前に戻るが、この方法を用いた治療が約1か月つづいた。
顔面神経麻痺が発病して時間が経ち過ぎてからの治療だったので、完全に元通りというわけにはいかなかったが、動かなかった左側が反応してきているのは感じていた。
口を「アー、イー、ウー、エー、オー」と動かしてみる。
目をギューっと瞑ってみる
少しずつではあるけどまぶたが降りるようになり口元が締まるようになった。
表情を作るまではまだ無理だが・・・・。
左右のバランスの悪さは隠せないが、3か月前の状態に比べたら進歩である。

オーリングテストのことが強く印象に残っているので、話のメインになっていたが
これは名前の通り「テスト」で、治療(整体)自体の技術がすごかったのだと思う。
しかし、正直どこをどういう風に整体したかはくわしくは思い出せない
それくらいテストの方がインパクトあったのです

2月に麻痺して2か月入院、1か月の整体治療
そして5月から会社復帰することが決まり、病院からの飲みグスリは続けながら、後は自分で顔のマッサージをして地道にやっていくことにしました。

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その14
 おでこに特定のクスリを乗せると、体に力が入らなくなる
自分では力を込めているつもりなんだけど、先生の引っ張る力に簡単に負けてしまう
先生はこれが当たり前のような顔をしながら治療を続ける
順番にすべてのクスリをオデコに乗せ終わった後、ひとつのクスリを取り上げて「これは飲むのをやめてしばらく様子をみてごらん。
このクスリは君に合わないものかもしれない」といった。

入院していた時から飲んでいるクスリのひとつを飲むなといわれて少し戸惑いました
正直、病院のクスリに全幅の信頼を持っていたわけでもないのですが
(実際、2か月飲んでいて治る徴候もみえなかったし・・・)
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こういう手品をみているような治療にも、うさんくささは拭いきれなかった。
そこで、思いきって聞いてみることにした

「これはオーリングテストといいます。
方法は色々あるんだけど一般的なのは、左右どちらかの手の親指と人さし指で輪っかをつくる方法です
この輪っかがアルファベットの「O(オー)」の形の「リング(輪)」になっているのでそう呼びます
患者さんに輪っかをつくってもらい親指と人さし指のくっついているところが離れないように力を入れてもらい、別の人が輪っかのそれぞれの指に左右の人さし指を引っかけて、患者の指を離す方向に引っ張っていろいろなテストをします
私の場合このやり方では両手が塞がってしまってテストがし辛いので腕を倒す方法をとってます。
これは直接の治療ではなく患部を探したり、体質に合わない食べ物やクスリを見つけるためのテストで、その結果に基づいてマッサージや整体の治療をしているんですよ。」

オーリングテスト?
なんか聞いたことがある。子供の頃テレビでやっているのをみた記憶がある。
その時はサバアレルギーのひとに目隠しをして同じようなテストをしていた。
他のものが体に触れても何の変化もないのに、サバが触れると指で作っていた輪っかが開いてしまう。
あれと同じものだ!

オーリングテストは過去の記憶と今回の実体験で信用できるものに確信したのです
先生の指示に従いクスリを一時やめてみることにしました

つづく
顔面神経麻痺になっちゃった!その13
 しゃべったり笑ったりすると表情豊かに動く顔面右側。
まゆげ、まぶた、目尻、口もとが上下左右に動きながらところどころにシワができる。
人間の顔の筋肉はこんなに細かに動くのか、ということを改めて実感した
その分、動かない左側がよけい目立つ

食事の時、食べた物が口の左側からこぼれる
固形の物はまだなんとかなるが、水などの飲みものは押さえようがない
ストローも空気が漏れてうまく吸えない
ラーメンなんかは最悪
麺はすすれない、スープはこぼれる

会話をしても「パピプペポ」が「ファフィフフェフォ」になってしまう
いままでは病院の中だったのでそれほど気にはならなかったが、外で生活を始めると他人の目が気になって、左右のバランスを取る為になるべく表情を作らないようにしたり、しゃべらないようにしていた

そんな状態のほとんど動かなかった顔左半分が動いたのだ
何をどうしたのかよく分からないが、少しではあるけど動いたのだ
かすかに左耳を中心に血液の流れというか筋肉の動きというか、うまく言えないけど今迄とは違うチカラを感じていた
「ここなら治るかもしれない」と思ったわたしは、アパート迄の帰りの電車の中できっとニヤケていたでしょう 右半分だけで

次の週、先生に言われた通り病院からもらっている薬を手に治療院へ行った
治療自体は腕を上げ体の悪いところを探しながら、微妙な骨などのズレやゆがみを直していく前回と同じやり方だった
一通り終わった後に持ってきたクスリを先生に渡した
4種類ぐらいあったと思うが、全部に目を通した後また私を治療台に寝るよう指示し腕を上げさせた
そして、クスリのなかの1種類を仰向けになっている私のおデコに乗せた
「えっ。おデコ? 何故そんなところに?」と思っているところで、先生は上げていた腕に力を加え治療の時と同じく倒すようにし始めた
わたしも同じように倒されないように力を入れる
バランスの取れた力加減で、当然の如く腕は真上を向いたままの位置で止まっている
何かを確認しているようにオデコに乗せていたクスリを別の物に取り替え同じ作業を繰り返す先生
「この先生は何をしたいんだろうと」と考えながら、先生の指示どおりに力を込めていた私の腕が、3つ目のクスリをオデコに乗せた途端、急に力を失った

この感触は初日の治療の検査で患部に触れた時、力を入れていたにもかかわらず先生の力で引き倒された時と同じだった
しかし、先生は私の腕以外どこにも触れていないし、それほど力を入れているわけでもない
でも、腕が上がらないのも事実
前回の治療の時はびっくりはしたものの、「患部」に触れるーなにかの理由で「腕に力が入らない」という体のシステムがあるのだろうと勝手に解釈し納得していたが、今回のことは理解を越えていた

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その12
 診療ベッドに仰向けになり指示通り右腕を垂直に上げる
先生の手が私の手首に触れているのを確認して前の方(仰向けに寝た状態でつま先の方向)に力を入れる
少し力の方へ腕が動くけど、すぐ元の位置迄引き戻される
力の加減を見るテストのようだ
一旦腕をおろし、頭や顔、首、肩のあたりを触診しはじめる
暫くしてからもう一度腕を上げさせ、右手は私の右腕をつかみ、左手は頭の当たりに触れていた

「ハイ」という合図とともにテストと同じように力を入れる
特別変化はない
頭に触れている左手を微妙にずらしながら同じことを繰り返す
何回目かの時、合図で力を入れるが右腕が私の意志とは無関係に頭の方(先生が引っ張っている方向)に倒された

先生がより強い力で引っ張ったわけではないのはわかる
私も力を加減したわけでもないのに力が入らないのだ
「あれっ?」と思っているところに先生が「ここですね」とひとこと。
仰向けに寝たままの頭の後ろに両手を入れ、指を立てている。
特別力を入れているわけでもない。
多少なにかを探しているようにたまに動く程度。
ただ、5~10分その体制でいる

マッサージや整体では体のあっちをボキボキ、こっちをバキバキやることが多いがそういったことはしない。
全くしないわけではないが、他の所に比べると少ない。
個人的イメージでは、ボキバキやって痛いくらいの方が治療している気がするので「これで大丈夫なのかな?」とちょっと不安になっていた

その日は頭の後ろだけで治療は終わり。仕上げに体全体を軽く調整。
ベッドの上に座らされて、目を閉じるようにいわれた。

なんとびっくり。左目が閉じているではないか。
正確には完全に閉じているのではなく、少しまぶたが下がった程度である。
しかし、2か月間の病院の治療で全く変化がなかった左顔面に変化があらわれたのだ。
「今度はまゆげを上に上げて、口はイィーッとやってみて」
先生の指示通り動かしてみる
こちらもまぶた同様、少しではあるが動いた感じがする
いままでは右側筋肉の動きに引っ張られて左側が動くことはあったが、左側自身が動いているような感じはこれが初めてでした。

不思議な感覚に数秒間ボーっとしながら、
「2か月前にくれば良かったのに」という先生の言葉の意味が少し理解できたのでした。

その日の帰り際、「今度くる時、病院からもらっている薬、全部もってきて」と言われた私は、次回の治療でまた驚くのです
つづく

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顔面神経麻痺になっちゃった!その11
 退院後 私は紹介された整体の先生を訪ねた。
私の顔を見るなり「顔面麻痺だねえ、いつから?」と聞いた先生に、ここ2か月の病院での治療の事や子供の頃に同じ病気になったことを伝えると、「病院に行く前にうちに来たら良かったのに・・・・」と意味深なことを言われ「とにかく治療しましょ。今の患者さんが終わったら次やりますから待ってて」
先生の指示通り椅子に座って待つ事に。

先生が今治療している患者はどうみてもお相撲さん。
でかい体に浴衣姿。
乗っているベッドが小さく見える。
部屋の中を見渡すと大相撲のカレンダーや手形の付いた色紙、プロレスラーのポスターが貼られていた。
どうやらその方面では有名な先生らしい。
そんな人たち相手だから力一杯体中をボキボキとやるものと思ったのと同時に、同じように体のあっちこっちをやられたら死んでしまうと思いながら、どんなことをするのかジィーと見ていた

お相撲さんの体のあちこち何かを探すように触っている
暫くしてから仰向けに寝たままの状態で、腕を天井に向けまっすぐ立てるように指示
「私があなたの腕を倒すように引っ張りますから、倒されないように力を入れて下さいね」
そう言いながらお相撲さんの腕を片腕で引っ張る先生
先生の体は特別大きいわけでもなく、筋肉隆々な訳でもない
当然力をいれてひっぱっても2倍もあるお相撲さんの腕はビクともしない

次にお相撲さんの体の一部に軽く手を当てから「もう一度力を入れて下さい」と指示する
すると力を入れているはずの腕が先生の引っ張る方へスーっと倒れていくのです
特別力を入れている風でもなく、不思議な光景だった

「あっ、ここですね、ここを治しましょう」
そう言いながら患部と思われるところを治療していた
どういう治療をしていたかは大きな体に隠れて見えなかったが、若い頃から肩こりがひどく、鍼灸やマッサージはよく通っていたが、どれとも違う治療に「自分もあの不思議な体験をできるのか」とわくわくどきどきしながら順番を待っていた

しばらくしてお相撲さんの治療が終わり私の番が来た
そして、治療台の上に仰向けになった
その時動く右側半分の顔がニヤけていたのをなんとなく覚えている

つづく
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顔面神経麻痺になっちゃった!その10
 退院の日
着替えと荷物の整理が終わり、同室の人に挨拶をする
担当の先生と看護士さんに挨拶をする
退院後も月に数回の診察とくすりをもらうことになった
ほとんど入院前と変わらず左顔面が動かない私の顔を、何とも言えない表情でみていた
会計を済ませ病院を出たとき、実家に電話をいれた
心配をしてくれた親にお礼と状況を説明する為に

その時電話に出た母親が東京で開業している整体の先生の連絡先を教えてくれた
病状の快復がかんばしくないことを知っていた母は、小さい頃同じ病気になった時の治療法を思い出し、鍼灸やマッサージ、整体など先生を探していた
知人の紹介から十和田(青森)出身で神奈川で開業しているひとが、週一東京で治療をしていると言うのを聞き私に勧める
なにやらすごい先生らしいからいってみろといわれ、普段は親の言うことなんて聞かない私が、この顔が動くようになるならばと素直に返事していた

その後その治療院でおどろきの連続に出会うことになる

つづく
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