1.野菜や果物を与える際に注意する点は……『種・茎・皮・芯』
犬に果物を与える際に気をつけたいことがあります。それは「種・皮・茎・芯」をとってあげることです。犬は咀嚼しますが、時に丸呑みをしてしまうことも。その際に種や茎が消化管のどこかで詰まってしまい、外科手術に至ったというケースが確認されています。
また果物によっては該当箇所に中毒物質が含まれている場合もあり、実は安全だからと油断してしまい、トラブルが起きてしまうことも少なくないようです。
ですので、「種・皮・茎・芯」はしっかりと取り除くことが大切です。
あげる量も考えねばなりません。ヒトにとって「ほんの一口」が犬にとっては「1日分」になりかねません。食べさせる際の量は基本的に「少なめ」を意識したいですね。
また犬にとって大切なのは「一度に食べる量」ではなく「何回食べたか」です。まとめてあげるよりも分割して少しずつ少しずつ食べさせた方が満足度が高くなります。その際には「お手」など触れ合いながら与えると愛犬との仲も深まっていくことでしょう。
2.食べてもOKな、野菜
キャベツ
キャベツは水分豊富で何より食物繊維が含まれています。食物繊維を過剰摂取すると下痢になりますが、ほどほどの量であれば犬のお腹の調子に貢献してくれるでしょう。少しずつ与え経過を観察し、愛犬にとっての適量を模索すると食事に取り入れやすくなります。
白菜
低カロリーでかつ食物繊維少なめという白菜は、犬のお腹にとても優しい野菜です。歯ごたえがあり噛み心地がいいのでクセになってしまう犬も多いのだとか。噛む力の弱い犬にはしっかり茹でて与え、噛みたがりの子には浅く茹でたシャキシャキ感のあるものをあげたいですね。
レタス
シャキシャキのレタスは健康的なおやつに最適。水分補給に優れ、さらにビタミンKと葉酸を含んでいます。レタスの種類によっては(グリーン・サニー・サラダ菜)βカロテンを豊富に含みます。含有する食物繊維量が少ないので1枚2枚程度ではお腹を下しにくいようです。
じゃがいも
じゃがいもは基本的に蒸かして食べさせてあげます。ビタミンCを含むじゃがいもですが、犬は体内でビタミンCを作ることができるので、ビタミンCを目的として食べさせてもあまり効果はありません。むしろじゃがいものいいところはお腹が膨れる点にあります。
手作りご飯のつなぎとして使ってもよし、切って焼いて手作りチップスにしてもよし。犬の間食に適した野菜です。ただし芽には要注意です。あげる前にしっかりと芽を切り取ってあげましょう。
きゅうり
もっとも栄養のない野菜としてギネス認定されたきゅうり。ほぼ水分しか含まないので、栄養的なトラブルが発生しにくく安心して犬に与えることができます。噛み心地もよく、水分補給兼噛み遊びなおやつとして活躍してくれるでしょう。
申し訳程度にビタミンCとカロチン、カリウムを含有しています。しかし基本的には水の塊です。与えすぎると水分取りすぎで下痢してしまうこともあるので、その点だけ注意ですね。
トマト
野菜だけどフルーツのような味わいが特徴のトマト。犬は甘みを感じるので味覚的にも嬉しい野菜です。トマトはリコピンという成分を多量に含んでいます。これはβカロテン同様に強い抗酸化作用があるので、摂取しておいて損はない野菜です。水分が豊富なので水をあまり飲まない犬にちょうどいい食べ物になります。ミニトマトも食べてOK(へたは取ってくださいね)なので、犬の食べやすいものをあげましょう。
にんじん
にんじんはβカロテンがとても豊富です。生のまま与えて歯磨き代わりにしてもよし、茹でて食べやすくしてもいいですし、おろしにんじんにしてフードにまぶすような工夫をしてもいいでしょう。
長細く切ったものをおやつ代わりするのもいい選択です。特に歯が生え変わる時期の子犬はむずがゆさを噛みで解消したがるので、そんなときに与えると良い噛みおやつになります。
大根
大根はお腹を整えてくれる作用があります。また大根の葉は栄養素たっぷりで、ぜひとも食べさせたい部分です。根は生で、葉は茹でて与えましょう。根を与える際は、あまり先のほうを与えないようにしたいですね。大根は根の先に行くほど辛くなる場合がほとんどです。犬はそんな辛味が苦手です。根を与える場合は葉に近い部分を選びましょう。
ブロッコリー
βカロテン・葉酸・ビタミンE・ビタミンKを豊富に含むブロッコリーは、茹でて食べさせてあげたい野菜です。茎の部分は食物繊維が多いので、ヒトの子どもに食べさせるように芽に近い部分で切り分けてあげましょう。
かぼちゃ
βカロテン・ビタミンE・ビタミンKを豊富に含むかぼちゃは、柔らかな甘みが特徴で、犬の舌も喜ぶ野菜です。生で与えても問題ないですが、サイズ的に切って茹でてあげたほうが食べやすいでしょう。食物繊維豊富で下痢の要因になるかもしれないので、与えすぎないように。
裏ごししてムースにしてみてもいいし、オーブンで強めに焼いてクッキーのようにしてもOK。素朴な甘みに犬はきっと喜ぶはず。
パセリ
βカロテンや葉酸をたっぷりと含んだこの野菜はまさに緑のサプリメントです。おやつ、というよりも日頃のフードにちりばめてあげるなどすれば、足りない栄養を補うことができるでしょう。ただし、あまりにも与えすぎると下痢をしてしまう可能性があります。その点注意ですね。
3.食べてもOKな、果物類
犬が食べても問題ない果物を紹介します。ただ、いずれも食べ過ぎは良くないので、少量に留めた方が良いでしょう。
バナナ
ミネラル豊富なバナナはアスリート気質な犬に最適な果物です。運動の後などお疲れのタイミングで与えると愛犬も喜ぶはず。ただし与える際は白い筋をとってあげたいですね。整腸作用がありますが、それは与えすぎると下痢になることを意味しますので、まるまる一本あげるのは避けましょう。
イチゴ
甘酸っぱいイチゴは犬の味覚を楽しませてくれます。犬は甘みを感じることができるので、できるだけ甘いものを選んであげるといいでしょう。低カロリーですので、ダイエット中のおやつに最適です。
りんご
皮と芯をとったりんごは犬の噛むおやつに最適です。シャキシャキとしていて噛み応えがあり、その上甘いので犬は大喜びで噛んでくれるはずです。またお腹にも優しく、腸内環境を整えてくれるでしょう。
梨
甘くて水分豊富なナシはまさに犬のおやつに最適。水分豊富な食べ物は体を内から冷やしてくれるので、夏場にあげたい果物です。ただし水分大目なので与えすぎるとお腹を下すことも。他の果物同様に少し与えてみてから便の様子を確認しましょう。
4.食べられるが、与えない方がいい果物
みかん
水分が豊富なみかんは水分を補給してくれる効果が望めます。しかし薄皮や筋を取る手間があり、種類によっては外皮に中毒物質が含まれるため、与えるにはそれなりのリスクが伴います。食べさせすぎも下痢・嘔吐を誘発するので、積極的に食べさせるほどの果物ではありません。
キウイ
キウイは犬のお腹の調子を整えてくれます。たんぱく質の分解を促進する酵素も含まれており、たんぱく質が多くなりがちな犬のお腹を助けてくれます。ただしそれ相応に食物繊維が多く、与えすぎると下痢になってしまいます。食べさせる場合は、中心の柔らかい部分をスプーンでくり抜き与えます。しかし、こちらも同じく食べさせる必要は薄い果物です。
さくらんぼ
葉と茎、種に有害な中毒物質が含まれます。果肉のみなら食べられますが、危険性の方が高いので犬の前で食べないようにしましょう。
パイナップル
脂質の分解を助けるビタミンB2と疲労解消に役立つクエン酸が含有されています。しかしこの果物も食物繊維多めなので下痢を誘発してしまうことも。犬が大好きというのなら嗜好品程度で与えて問題ありませんが、基本的には食べさせないようにしたいですね。
マンゴー
アレルギーがでる可能性を持つマンゴー。体を冷やしたり老化を予防するなど嬉しい効果があるのですが、食物繊維による下痢のリスクも伴います。こちらも避けるべき果物のひとつですね。
桃
甘くて水分タップリな桃は犬にぴったりと思いがちですが、皮や種にはシアン化合物という有毒な物質が含まれています。もしも家庭で桃を切った際には、愛犬の届く位置に皮・種を置かないように気をつけてください。果肉であれば食べても問題ありませんが、皮・種の危険もあるので可能な限り犬に見せないようにしたいですね。
最後に
以上、犬の食べてもいい野菜・果物についてでした。
与えない方がいい果物は愛犬がよほど好んでいない限り、無理をしてまで与えない方がいいでしょう。