歯が欠けた!絶対やってはいけない4つのことと原因別治療法
予防と知識
お口の治療
2015.09.10
転んで歯が欠けてしまったり食事中に欠けたりして、びっくりして心配になる方も多いのではないでしょうか。
歯はダイアモンドと比較されるくらい硬い物質でできています。その歯が欠ける、ヒビが入るということは、やはり一大事ですよね。
欠けてしまった歯をそのままにしていると様々な悪影響が出てきてしまいますので、まずはすぐに歯科医院を受診することが大切です。
今回は、歯が欠けたときに絶対にやってはいけないことと治療内容、そして放置してはいけない理由を紹介しますので参考ににしてください。
1. 歯が掛けた時に絶対にやってはいけないこと
1-1.そのまま放置しない
少しでも欠けた時は、自分で判断しないこと。
痛みがないとしても、もしかしたら神経に支障がでていることもあります。
1-2.代用品を詰めたりしない
欠けたり、穴が大きくて食事や会話に支障があったとしても、代用品を詰めたりしないこと。
お菓子や食べ物が詰まっていれば、細菌も繁殖しやすくなります。
1-3.自分で削ったりしない
ほんの少しなら大丈夫かなと勝手な判断で、ヤスリなどで歯を削らないこと。
ちょっとした噛み合わせの変化で全体のバランスが崩れます。詳しくは4-4で解説いたします。
1-4.気にして指で触ったり破片をとったりしない
欠けている部分が大きく、少し引っ張ったら取れそうな場合、自分で判断して触ったり取り除こうとしないでください。
部分的にまだ神経が残っていて、痛みの原因になったり、手で触れることで、細菌が入り感染してしまう可能性もあります
2. 転んだり、ぶつけて前歯が欠けた時の治療法
転んだり、ぶつけたりして前歯がかけてしまった場合は、治療ができる場合とそうでない場合があります。
程度により治療内容が異なりますので、あくまでも一例として紹介します。
どちらにしても、歯が欠けた状態で放置しないで、必ず歯科医院へいきましょう。
2-1.小さくかけてしまった場合
前歯少しだけ欠けてしまった場合は、その日のうちに欠けた部分を補う充填を行うことができます。
①レントゲン撮影をします。歯の周りの組織に炎症がないか確認をします。
②歯の神経に支障がでていないか診査をします(歯髄電気診断)
③問題がなければ、その日のうちに、欠けた部分を補う充填治療をして完了。
もし、歯の神経に支障があった場合は歯の神経を取り除く治療が必要です。その場合は、治療に1ヶ月ほどかかることもあります。
2-2.前歯の三分の一程度が欠けた(折れた)場合
痛みを感じている場合は、歯の神経の処置が必要な場合が多いです。
①レントゲン撮影をします。歯の周りの組織に炎症がないか確認をします。
②歯の神経に支障がでていないか診査をします(歯髄電気診断)
③欠けた部分が歯の神経に近い場合は、歯の神経を保護する薬を充填して、2、3日様子をみます。
④2、3日後、痛みがなければ、欠けた部分を補う充填治療をして完了。
もし、歯の神経に支障があった場合は、歯の神経を取り除く治療が必要です。
その場合は、欠けた部分も大きいため、治療に2ヶ月ほどかかる場合があります。
2-3.歯に大きなヒビが入った場合
欠けてはないけれど大きなヒビが入ってしまった場合、ヒビの大きさにもよりますが、痛みがあるないに関わらず、神経を取り除く処置が必要な場合が多いです。
①レントゲン撮影をします。歯の周りの組織に炎症がないか確認をします。
②歯の神経に支障がでていないか診査をします(歯髄電気診断)
③歯の神経を取り除く治療の場合は、最終的には被せ物をする必要性がありますので、治療に2ヶ月ほどかかる場合があります。
2-4.歯がグラグラする場合
転んで歯をぶつけた後、歯がグラグラする場合は、歯を支えている骨の周りに炎症が出ている場合があります。
程度によっては、歯を抜くことになるかもしれません。できるだけ早めに歯科医院へ行きましょう。
①レントゲン撮影をします。歯の周りの組織の炎症がどの程度か確認をします。
②歯の神経に支障がでていないか診査をします(歯髄電気診断)
③歯を支えている組織に問題がなければ、両隣の歯を固定をして、数日安静にします。
炎症が一過性のものであれば、数週間で炎症が治ることもあります。
歯の神経を取り除く治療になる場合は、最終的には被せ物をする必要性がありますので、治療に2ヶ月ほどかかる場合があります。
グラグラする程度が大きく歯を保存できない場合は、抜歯することもあります。
その場合、被せ物の種類によって治療期間が異なります。被せ物としてはブリッジの被せ物、インプラント、入れ歯などがあげられます。
3. 食事中に歯が欠けてしまった時の治療法
食事中に歯が欠ける場合は、よっぽど硬い物を食べていない限りは、虫歯になっていることが考えられます。
もともと、しみていたり食事の時に痛みがあったり何らかの症状がある場合は、歯がもろくなっていたことが考えられます。
3-1.虫歯によってかけてしまった場合
虫歯によって歯が弱くもろくなっていた場合は、大きく欠けてしまうことが考えれます。痛みがある、ないに関わらず、すぐに歯科医院で治療をしてもらいましょう。
①レントゲン撮影をします。歯の周りの組織に炎症がないか確認をします。
②歯の神経に支障がでていないか診査をします(歯髄電気診断)
③神経にまで影響のない虫歯の場合は、1ヶ月以内で治療は完了するでしょう。
もし、歯の神経に支障がでるほどの虫歯であった場合は、神経を取り除く治療になり、最終的には被せ物をする必要性がありますので、治療に2ヶ月ほどかかる場合があります。
3-2.噛み合わせが原因で歯が欠ける場合
噛み合わせが悪かったり、歯ぎしりの習癖があったりする場合に歯が欠けた時は、欠けたサイズにもよりますが、欠けた部分を丸めて整えるだけで治療は完了することもあります。
ただし対処的な治療になりますので、根本的な噛み合わせの治療や、歯ぎしりの原因を追求し治療することをおすすめします。
歯ぎしりが続く限り、他の歯も欠けてしまうことが考えられますので、根本的な治療を行いましょう。
4. 歯が欠けてそのまま放置したらどうなるか
歯が欠けて放置していて良いことはありません。欠けるということは、どこかで歯がもろくなっている最初のサインです。
4-1.欠けた部分がしみてくる
歯が欠けてしまうと外部からの刺激を受けやすくなります。
歯には強い歯面と弱い歯面があり、弱い歯面がむき出しの状態になるので、ちょっとした刺激で歯がしみたり痛みを感じたりするようになります。
また、弱い歯面は虫歯にもなりやすく、放置していると虫歯の原因にもなります。
4-2.欠けた鋭利な部分で粘膜を傷つける
歯の欠け具合にもよりますが、鋭利に欠けてしまった場合、舌を傷つけたり頬に傷をつけてしまい、傷や口内炎の原因になります。
継続的な刺激が続くことによって、細胞が癌化することもありますので、長く放置していると思いもよらない病気を引き寄せてしまうこともあります。
4-3.虫歯が悪化する
欠けた原因が虫歯であれば、さらに虫歯が大きくなる危険性があります。
今まで痛みがなかった虫歯も痛みがでたり、痛みが継続することもあります。
虫歯が神経にまで到達してしまた場合は、神経を取る処置をしたり、歯の根のまわりに膿がたまったりすることも予想されます。
4-4.噛み合わせに影響する
少しの歯の欠けから、全体的な噛み合わせに影響がでます。
歯は部分的に噛み合わせているように見えますが、すべての歯がトータルで噛み合わせをつくっています。
なので少し歯が欠けてしまったり、治療で被せ物の治療をした後に、少し噛みにくい状態が続くと、全体のバランスが崩れてくることもあります。
さらに放置していると、噛み合わせは顎全体にも影響を及ぼし、顎の関節の痛みにつながることもあります。
4-5.見た目の印象
前歯が欠けていると、自分では気にならなくても接客業や営業の方は相手に見られる印象が変わります。第一印象はとても大切ですので、自信をもって対応できるように見た目を意識することも大切です。
まとめ
歯の表面を覆うエナメル質は非常に硬い物質です。
硬さを計る単位(モース硬度)を使って言うと、ダイヤモンド10、エナメル質7です。硬い歯が欠けるということはそれなりに病状があることが想像できると思います。
歯が欠けた時は、痛みがあるないに関わらず、早めに歯科医院を受信し、生涯美味しく楽しい食事ができるよう口腔の健康を保ちましょう。