ニキビは古い角質や皮脂が毛穴に詰まる「毛穴詰まり」から発生します。
そのためニキビ防ぐためには古い角質や皮脂を取り除き、毛穴詰まりをつくらせない「洗顔」が非常に重要になります。
しかし、この洗顔のやり方を間違えている人が非常に多いです。洗顔のやり方がまずいと大人のニキビはよくなるどころか悪化する原因になってしまいます。
1日に5回も6回も洗顔していませんか?洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ洗っていませんか?
「洗顔する回数が多い」「洗浄力の強い洗顔料を使う」というのがニキビ洗顔で一番多い間違いですが、ニキビケアは、やみくもに洗顔の回数を増やしたり、古い角質や皮脂を根こそぎ洗い落とせばいいというものではないんですね。
ニキビができてしまった時も予防するときも洗顔は重要です。ニキビケアを見直すときはまずは洗顔のやり方や洗顔料から取りかかるようにしましょう。
具体的なニキビ肌のための洗顔方法とステップ
ニキビが気になるときの洗顔で重要なポイントを箇条書きにして紹介しておきます。
洗顔料を使った洗顔は1日1回夜に行う。
洗顔は朝と夜の1日2回、洗顔料を使うのは1日1回夜だけというのが理想です。肌質によっては朝も洗顔料を使うこともありですが、肌にベタつきを感じるたびに洗顔料を使って洗顔するというのは明らかにやりすぎです。
寝ている間にも汗や皮脂は分泌されるので朝も洗顔料を使って洗顔したくなるかもしれませんが、皮膚常在菌のことを考えると洗顔料の使用は1日1回が限度です。お湯だけでも皮脂や汚れは落ちるので心配はいりません。
洗浄力が強すぎず、肌にうるおいを残してくれる洗顔料を使う。
安価な洗顔料に使われているAES系やAOS系といわれる硫酸塩型の合成界面活性剤は脱脂力が高く、タンパク質の変性作用が強いので避けたほうがいいです。
石鹸は肌にやさしいというイメージがありますが、界面活性剤の分類からみると実は意外に刺激が強いので要注意。アミノ酸系のアニオン界面活性剤は肌にやさしいですが高価なのがネックです。
肌を極力こすらないようにすること!摩擦は肌に負担をかけます。
摩擦というのは頻繁に繰り返すことで肌内部に炎症を引き起こしてしまいます。ニキビができる原因になりますし、すでにニキビがある場合は刺激がきっかけに炎症が悪化、色素沈着の原因になることも珍しくありません。
できるだけ肌に直接指や手が触れないように泡洗顔するというのが基本です。洗顔ブラシなどは毛穴汚れはよく取れるかもしれませんが、毛先の刺激や押し付けられることで肌に負担がかかり、炎症の原因になるので使わないほうがいいです。
時間のかけすぎは、うるおいが奪われて乾燥する原因に。
洗顔料が肌に載っている時間が長いとその分、必要な皮脂やうるおい成分まで吸着されてしまいます。洗顔やクレンジングをしながら肌をマッサージする人がいますが、これは大問題です。
洗顔する時間の目安ですが、1分以内を目標にします。短ければ短いほど肌への負担が軽減できますが、短くしすぎて汚れが残っているのも問題です。洗い上がりの肌がキュッキュッとなるまで洗うというのは明らかに洗いすぎです。
すすぎ残しもニキビの原因に。生え際・あご下は気をつけて。
洗顔料に含まれる洗浄剤(界面活性剤)、防腐剤、香料などの成分が肌に残っているとそれが刺激になったり、皮膚常在菌のバランスを崩してしてしまう可能性があります。
髪の生え際部分や顎下付近、鼻の下のくぼみの部分などは、比較的すすぎ残しが多い部分です。洗うことに気を取られて、すすぎがおろそかになってしまってもニキビの原因になります。
洗顔する順番はご存じの方も多いと思いますが、顔を皮脂の多いパーツに分けて皮脂の多い部位から順番に洗っていくというのが基本です。おでこや鼻にかけてのTゾーン→頬やフェイスラインのUゾーン→目元・口元という順番で洗っていきます。
過度な洗顔や脱脂力の強い洗顔料で皮脂やその他うるおい成分を必要以上に洗い落としてしまうことは、肌の乾燥を促すだけで、ニキビがよくなるどころか乾燥から肌を守ろうと皮脂が余計に分泌されて皮脂の過剰分泌の誘因になってしまうんですね。
肌の乾燥や皮脂の過剰分泌は、角化異常の原因になり、毛穴詰まりにつながります。
頑張って洗顔をすると大人ニキビの場合、悪化することがあるということを覚えておくことは凄く大事だと思います。
ニキビ肌を洗顔するときの洗顔料・洗顔石鹸の選び方
洗顔するうえで必要になるのが洗顔料や洗顔石鹸です。
どういう基準で選んでいるでしょうか?グリチルリチン酸ジカリウムのような有効成分入りのものだったり、弱酸性のもの、肌にやさしいといわれるもの、選択基準はいろいろあります。
ニキビケアにおいて洗顔の役割というのは毛穴詰まりを起こさせないために肌に付着した汚れや皮脂をしっかり落とすということですから、その目的が果たせるなら洗顔フォームだろうが洗顔石鹸だろうが形状は別になんでもいいです。
ただ、肌が弱い人や敏感肌気味という人は洗顔料に使われている洗浄成分(界面活性剤)や油脂が肌にとって刺激になることがあるので、肌負担を減らすという意味であれば、避けたほうがいい洗浄成分があるのは確かです。
肌に優しい洗浄成分(界面活性剤)
ココイルグルタミン酸TEA
ココイルメチルタウリンNa
ラウロイルアスパラギン酸Na
ラウロイルメチルアラニンNa
ラウラミドプロピルベタイン
コカミドプロピルベタイン
ラウレス-5カルボン酸Na
ラウレス-6カルボン酸Na
脱脂力が強く肌に負担になる洗浄成分(界面活性剤)
ラウリル硫酸Na
ラウレス硫酸Na
ラウリル硫酸アンモニウム
ラウレス硫酸アンモニウム
パレス-3硫酸Na
スルホン酸ナトリウム
界面活性剤以外にもラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸など石鹸の主成分になっているパーム油やヤシ油を原料とする脂肪酸(油脂)が刺激になることがあります。
ちょっと化学の話になって難しくなってしまいましたが、肌にやさしいかどうか一発で調べる方法があって、それは「目に入っても痛くないかどうか?」です。
目に入って激しく沁みたり、すごく痛いという洗顔料は、いうなればタンパク質を溶かす程度が強いので、肌にも負担がかかっているといえるわけです。
※酵素洗顔料やスクラブ洗顔料は毛穴の角栓を溶かす洗顔料なので、刺激は強いです。
よく石油系界面活性剤や合成界面活性剤はダメで、自然由来(植物由来)の界面活性剤は安全・肌にやさしいという記述をみかけますが、これは大嘘なので注意が必要です。
例えば脱脂力が強いラウレス硫酸、パレス-3硫酸Naといった界面活性剤はよく石油系といわれますが、現在これらのほとんどは「ヤシ油」という植物性の油が原料になっています。
同じように、肌に優しいコイルメチルタウリンNa、ラウラミドプロピルベタイン等のアミノ酸系の洗浄成分やラウレス-3-カルボン酸Na(酸性石けん)は石油をベースに作ることができます。
つまり、界面活性剤を「石油系」や「植物系」とった括りで分けることそのものがナンセンスだということです。界面活性剤の名称や刺激の強さというのは、最終的に出来た物質名と化学式で決まります。
最後に出来るできる物質の構造が一緒なんですから、原料が植物由来だとか石油由来だとかいうのは何の参考にもならないんですね。
業者の宣伝文句や美容部員のセールス文句をそのまま鵜呑みにしてはいけないということです。
ニキビ肌を洗顔するときのポイントまとめ
ニキビケアにかかわらず洗顔はスキンケアの基本中の基本です。
これまで適当に洗顔していたという方はもちろん、洗顔料の選び方があいまいで、界面活性剤についてまったくの無知だったという人はこれからはちゃんと意識していく必要があります。
ニキビ肌への洗顔をまとめておきます。
ニキビ肌の洗顔のやり方
洗いすぎ(回数・時間・ゴシゴシ洗い)に注意すること
顔をパーツ分けして皮脂の多い部位から洗うこと
32~34度程度のぬるま湯を使って洗い、すすぐこと。
洗顔料は成分表示をちゃんとみて選ぶこと。
※ぬるま湯を使って洗顔する理由ですが、これはお湯は熱いほど脱脂力が強くなるため、熱いお湯を使って洗顔すると肌が乾燥してしまうからです。
以上の3つに気をつけて、メリハリをつけて洗顔すれば、肌に負担をかけることなく汚れや皮脂を落せて乾燥も防げると思います。