悪露とは、出産後にママの子宮から排出される おりもの の様な分泌物です。
産後はこの排出がおよそ1ヶ月ほど続きます。
ここでは次の通り悪露の基本的なこと、また知っておくと入院中や退院後も安心なポイントを分かりやすく解説していきます。
はじめてのママが読みやすいように噛み砕いて説明しています。
1.悪露とは?
「悪露」とは出産後、子宮から排出される おりもの の様な物と覚えてください。
出産時に子宮壁にある胎盤がはがれた箇所と産道に傷がつきます。
悪露はここからの出血や赤ちゃんにとって不可欠だった様々な分泌物が産後、全て不要になって体外に排出されます。
回復が進むと出血量が減っていき、また色味も出産直後の赤色から褐色、褐色から茶色と徐々に色が薄くなっていきます。
また、子供を10人も出産した大阪在住のカリスマ助産師、小林 寿子(ひさこ)さんは、悪露の役割について次のように答えています。
なんと悪露は、産後の疲れたママの身体を細菌感染から守る素晴らしい役割も担っているのです!
産後の子宮内に細菌がいたとしても、損傷面の子宮内膜にはすでに感染予防的なかさぶたが形成されて防壁になっています。
助産院ばぶばぶ「悪露」より
小林さんの解説によると、子宮から膣に向けて下方向に流れる“流出血液”には殺菌作用があり、産後の体内の傷ついた場所に進入してくる細菌を洗い流す作業があるというのです。
ただ不要になったから排出されるのではなく、排出中もちゃんと意味を成しているのですね。
続いて悪露が治まる時期について解説していきます。
2.悪露が治まる時期とその変化
悪露は一般的に1ヶ月ほどで治まると言われています(多少の個人差あり)。
ちなみに、この悪露の状態を確認することで、ママの体が順調に回復しているかを知ることができます。
悪露の変化については、株式会社スキルアップさんが提供する出産サイト『電子母子手帳 Babys!』で紹介されています。
【悪露の変化について】
- 出産直後(産後1日目):
大部分が血液で、鮮やかな赤色。量もかなり多い。- 産後2〜3日目:
まだほとんどが血液で赤色。量は分娩直後と比べると、だいぶ減る。- 産後4〜5日目:
だんだん色が薄くなり、褐色(かっしょく)に変わる。量も少なくなる。- 産後1週目:
褐色から黄色がかった色になる。更に量も減る。- 産後10日〜3週目:
淡黄色のクリーム状になる。量もかなり少なくなる。- 産後4〜6週目:
白色のおりものに変わる。
画像引用元:悪露の変化について
順調に回復していくと色味は1日目の「赤色→褐色→茶色→黄色」と徐々に色が薄くなっていきます。
もし悪露が1ヶ月以降も変わらず続いている、悪露の量が増えているなど異常に気づいた場合、すみやかにお世話になった産院に連絡して相談しましょう。
3.悪露について知っておくべき3つのこと
産後の悪露について、知っておくとためになる次の3つのポイントについて解説していきます。
きっと産後のママに役立つ情報です。1つ1つしっかり読んでいきましょう。
3-1.産後の悪露対策は産褥パッドがベストな理由
ここで悪露対策として次の2つのどれを用意するかで悩むかと思います。
- 産褥(さんじょく)パッド
- 普通の生理用の紙ナプキン
もちろん答えは「産褥パッド」です。
ご存じかもしれませんが、産褥パッドは悪露を吸い取るための衛生用品です。
生理ナプキンより大きく、厚みもあるのが特徴です。
なぜ産褥パッドの方が良いのか?実際のママの体験談を参考に解説していきます。
普通のナプキンを使って痛みがぶり返した
30歳で初めての子供を授かったワーキングマザーの tontont さんのブログでは次のようにアドバイスしています。
今、私が声を大にして言いたいのは悪い事は言わないから、少々高くても産褥パッドを買った方が良い!!特に会陰切開をしたならなおさら!
ということです。
tontont さんの場合、産褥パッドを全て使い切ってしまい、病院の売店で悩みに悩んで購入したのが生理用ナプキンでした。
すると会陰切開した傷が治りかけていたのですが、たった1日だけこのナプキンを代用してから、痛みがぶり返したというのです。
彼女が一番後悔したのは、せっかく助産師さんから「生理用ナプキンで代用すると傷が治りにくくなることがあるよ」という注意を受けていながら、“安い”という理由で誤った選択をしたことです。
普通のナプキンでは薄すぎて痛い
また、自称“落ちこぼれ女医”という HAL さんは、産褥パッドにした方が良い理由を明確に一言で答えています。
さらにYahoo!知恵袋で「夜用のナプキンでも大丈夫ですか?」という質問者に対して、niwaka_00 さんの回答も産褥パッドを推奨しています。
産褥パッドは必ず用意しておきましょう。
続いて悪露の異常をチェックすることでママの回復が順調かを調べる方法について解説します。
3-2.悪露の異常チェックのための5つの項目
東京の六本木でクリニックを営む院長の 福山 千代子 先生が監修した記事では、次の5つの項目で悪露の異常チェックができると言います。
悪露をチェックすることで、子宮がしっかり回復しているかを知る手がかりとなります。
別名“子宮の回復バロメーター”と呼ばれるのも納得できます。
福山先生によると、もし悪露をチェックしていて少しの塊を見つけた時、ナプキンの上でこすってみて、消えてしまうような塊であれば問題ないようです。
ここで、悪露の異常に気づかずに発病してしまったママさんの体験をご紹介します。
ママさんブロガーの twogirls さんは、産後に38℃以上の熱を発症しました。この時の状況を次のように記録しています。
退院の準備して帰ろうとする時も、荷物が持てない。
<中略>
それでもなんとか車へ。家に着くころには寒気が出て、ガッタガタのガッチガチに震えてました。それからは、ぐんぐん熱が上がる。一気に38度。
これはダメだ。。と、一旦寝かせてもらう。ミルクで乗り切ってくれと一旦旦那に赤ちゃんを託しました。
そして寝ても熱は下がることなく、そのまま夜を迎えます。
赤ちゃんをお風呂に入れる気力すらなく、さらに寝続けて休むのですが全く熱が下がる様子はなかったと言います。
翌日の午後、出産でサポートしてもらった産院に診てもらった結果、産褥熱(さんじょくねつ・産後起きる病気の1つ)であることがわかりました。
twogirls さんは、悪露の臭いの変化に気づくのが遅れてしまったことで、病気の特定が遅れる今回の結果となったと話しています。
悪露の異常に気づいたらすぐに医師に相談しましょう。
3-3.産後の長湯はNGの理由
産後の長湯がだめな理由として一番思い浮かぶのは、“細菌の感染を防ぐこと”ではないでしょうか。
特に湯船などは一番風呂でも関係なく細菌が潜んでいる可能性は十分にあります。
出産したばかりのママの体は大きな傷が癒える最中であり、子宮や子宮周囲に細菌感染が発生しやすい状態です。
細菌感染の症状としては、下腹部の痛み、骨盤箇所の痛み、発熱などを引き起こします。
Yahoo!知恵袋で回答数1万3000件以上もの実績を持つ看護師の tibinanana さんは、産後の長湯がNGな理由について次のように答えています。
長湯で体を温めてしまうと、血管が広がって血液の循環が良くなり、再出血を促す可能性があります。
tibinanana さんによりますと、生理時と異なり大きな胎盤がはがれ落ちた後なので、しっかり止血をした状態で傷が治っていくまでに多くの時間を要する、というものでした。
もちろんシャワーはOKです。
ママは体を清潔に保つ必要があるのと、産後ママのリフレッシュとなる時間にもなるので、シャワーを活用しましょう。
そして1ヶ月検診を受けて「長湯は問題ありません」とお医者さんのOKをもらったら、はじめて湯船につかることができます。