ニキビ跡は皮膚科で治してくれるの?
「ニキビができたから皮膚科で治療してもらった」という話はときどき耳にすることがありますが、ニキビが治ったあとのニキビ跡も皮膚科で治療してもらえるのでしょうか?
実は、ニキビは症状の段階によって「尋常性ざ瘡症」や「紅色丘疹」、「膿疱」などの名称が付いており、医学的に見ても立派な皮膚疾患のひとつとなっています。
しかし、ひとたびこのニキビが治癒してしまえば皮膚疾患とはいえず、当然のことながらニキビ跡は皮膚科での治療の対象とはいえなくなってしまうようです。
もちろん患者の要望があれば皮膚科でもニキビ跡をケアしてくれる場合もありますが、地元の町の皮膚科医などですとビタミン剤を処方してくれる程度ですから、ニキビ跡を解消して肌をキレイにするという目的には適していません。
ニキビ跡を治してくれる医療機関は?
では、ニキビ跡を解消するための治療を行なってくれる医療機関はというと、美容皮膚科(美容外科)という診療科目があります。美容皮膚科(美容外科)とは皮膚疾患の治療だけでなく、美容的な面での皮膚の若々しさや美しさ、健やかさを形成することを目的とした診療科目です。
ニキビ跡治療のノウハウを持っていない皮膚科を受診するなら、ニキビ跡を解消するだけでなく美肌作りまでサポートしてくれる美容皮膚科(美容外科)で施術を受けたほうが効果が期待できるというわけです。もし、ニキビ跡を治し健康的で美しい肌を作りたいなら、美容皮膚科(美容外科)を受診することをオススメします。
美容皮膚科で受けられるニキビ跡治療について
美容皮膚科(美容外科)のニキビ跡治療の施術としては次のようなものが挙げられます。
・ケミカルピーリングなど化学的な薬品を使った施術
・ウルセラシステムなど高密度の超音波機器を使った施術
・サーマクールなど高周波(ラジオ波)を使った施術
・ポラリスなど電気的エネルギーを使った施術
・ダーマローラーなど成長因子を皮膚に浸透させる施術
・フラクセルやVビームなどレーザー照射を使った施術
以上、美容皮膚科(美容外科)で受けられる主なニキビ跡治療の施術をご紹介しましたが、ほかにもさまざまな施術法を行なっている病院やクリニックがあります。ただし、ニキビ跡を美容皮膚科(美容外科)で治療するに当たっては、いくつかの問題点もあります。
美容皮膚科でのニキビ跡治療、デメリットは?
■治療費が高い・・・
美容皮膚科(美容外科)の治療の多くが保険が適用されないこと、施術自体が高額で場合によっては50万から100万円程度もいくことです。大金払ってきちんとニキビ跡が治せれば良いのですが、必ずしもそうはいきません。
■効果が高い分、痛みがある・・・
美容皮膚科などで行う治療は、特殊な技術を利用して熱や電気、振動など肌内部へとダイレクトに働きかけるものです。その為、麻酔を使用したとしても痛みを伴うことがあります。
■効果が強い分、ダウンタイムがある・・・
治療法によっても異なりますが、赤みやむくみ、乾燥などを引き起こす場合があります。おおよそ2~3日で治まりますが、長い場合は1年を要する施術法もあります。
モニターさんによる症例を見ると、良い結果のものばかり。もしかして自分のニキビ跡も綺麗に治るかも?なんて、ついその気になってしまいますが、特に何の効果も無かった人や思わぬ肌トラブルが発生してしまった方など、時に悪い結果を招いてしまうこともあります。
絶対にニキビ跡が綺麗に治るって保証があるのなら、多少の痛みは我慢できますし、高い費用も惜しくないですよね。しかし、残念ながら美容皮膚科でもそんな保証はできないのです。
ニキビ跡にレーザー治療ってどうなの?
(写真はイメージです)
ニキビ跡治療の中でもメジャーなのが、レーザーを使用した治療法です。レーザーと言ってもフラクショナルレーザー、フォトフェイシャル、イントラセルなど、その種類は様々あります。
効果や副作用の強さについては多少なりとも違いがありますが、特定の波長が出るレーザー光線を使用して、肌深部に働きかけてコラーゲンの生成を促したり、ターンオーバーを活性化させるなど、どれも同じようなメカニズムであることは確かです。
もともとは生まれつきのアザなどを改善するために用いられていた方法ですが、日焼けによるシミやニキビ跡にも効果が期待できることが分かり一般に普及しています。
レーザー光線を肌のトラブルのある部分に照射すると熱凝固のようなダメージが与えられるため、周囲の正常な皮膚組織にはダメージをカバーしようとする働きが発生します。その働きによって表皮が再構築され、トラブルがカバーされる皮膚再生が起こるというわけです。
ニキビ跡にレーザー治療、そのメリット
■ピーリングよりも効果が高い
ニキビ跡のレーザー治療のメリットとしては、表面のみに作用するピーリングとは異なり、肌内部にまで作用するので凸凹としたニキビ跡治療にも適しています。
■施術時間が短い
痛みを伴う場合もありますが、1回の施術時間が短いため、体へのストレスも緩和されます。
ニキビ跡にレーザー治療、そのデメリット
上記「美容皮膚科でのニキビ跡治療、デメリットは?」で紹介したポイントに加えて、以下のデメリットがあります。
■複数回の治療が必要
ニキビ跡の状態によっては1度のレーザー治療では結果を出すことができ無い場合が多く、複数回の施術が必要となることです。
ニキビ跡改善など、美容のためのレーザー治療には保険が適用されませんので、たび重なる施術が必要となった場合、すべてを実費で支払い続けるのは難しいと感じるケースも少なくないようです。
■綺麗になるまで時間がかかる
加えて、施術は短時間で終わるのですが、キレイに肌が治るまで短期間ですむとは限りません。スキンケアに比べて短いという程度の話であって、人によっては2年くらいかかる人もいます。実際、美容外科でも治療期間を2年と定めているところもあるほどです。
■術後はマスクが必須
ダウンタイムがありますので、治療を受ける際は連休中か、マスクで顔を隠して仕事ができる環境が必要だったりします。
レーザー治療は、副作用や失敗も多い?
また、ニキビ跡改善に効果的といわれるレーザー治療であっても、皮膚にダメージを与えて再生を図るという施術を行なうわけですから、意図したように皮膚再生が行なわれるとは限らないというリスクもあります。
■効果がない人も・・・
なぜなら皮膚の再生能力には個人差があり、同じようにレーザー治療を施したとしても必ず大きな効果が得られるというわけではないからです。同じ金額出しても効く人と効かない人がおり、効かない人から見れば治療自体が失敗だったと思わずにはいられないでしょう。
■新たな肌トラブルが・・・
また、レーザー後に出来たカサブタを剥がしてしまい、シミができてしまった方や、ピーリング後にレーザー治療を受けたため、新たにクレーター状のニキビ跡ができてしまったと後悔する方も少なくありません。
医師の見誤りで出力が高すぎたため、火傷のような症状を起こしてしまった方もいます。
お肌のことだから、リスクのない安全な方法でニキビ跡を治したいですよね
病院やクリニック、担当医師によって技術力に差があることです。あまり表ざたになることはないのですが、上記のような美容外科の手術で失敗することが、時々あります。ネットの口コミ掲示板でも、そうした書き込みをよく見かけます。
ニキビ跡をキレイに治したいと思うなら、お金や時間が掛かるという点や腕の良いお医者さんを見つけなければならないという点は事前に知っておく必要があるでしょう。
ニキビ跡を治す方法としては、レーザー治療以外にもスキンケア化粧品を用いて地道に肌トラブルを改善していくというやり方もあります。この方法ではレーザー治療のように何度も施術を受けたり、多額の費用を必要とするようなリスクはなく、家庭で自分の肌の状態に合わせたケアを行なうことができるのです。
自分の肌質をいちばん良く知っているのは自分自身です。安直にレーザー治療でニキビ跡を治そうというのではなく、自分の肌質に合った安心なスキンケア化粧品を使い、コツコツと無理せず自分の肌の状況に即した改善法を試してみることも必要なのではないでしょうか。そうした意味では、スキンケア化粧品を用いたニキビ跡ケアが最も適しているといえるのでしょう。