○それで、お化粧したあとの手はいろんな化粧品で汚れます。ところが、化粧品の多くは油性のものが多いので、よほど石鹸でしっかり洗わないと手に付着した油性の化粧成分は落ちません。結果的には油性の化粧品のついたままコンタクトレンズを装着することになりますので、どうしてもレンズを汚すことになります。 ○ ですから、手に化粧品がついていない状態でコンタクトレンズを装着する、つまり、お化粧をする前にはコンタクトをつけておいたほうが良いといえます。 ○「コンタクトを付けたままのクレンジング」をしている方は、結構多いのではないかと思います。コンタクトをしていないと、見えないので、お化粧がちゃんと落とせているかどうか分からないのも理由の一つですし、旅行や温泉に行ったときなど、様々な場面でコンタクトをしたままお化粧落としをすることがあると思います。 ○しかし、その際にはお化粧落としのクレンジング剤が目に入ってしまって、レンズを汚してしまうことがあるのです(写真 b )。 ○しかも、一部のソフトコンタクトレンズでは、クレンジングオイルにより、レンズが変形することも報告されています。 ○基本的には、コンタクトレンズを外してから、お化粧落としをするようにしてください。 ○旅行などで、どうしてもコンタクトをしたまま化粧落としをせざるを得ないときは、次の方法で、クレンジング剤をコットンや綿棒に含ませて、目に入らない様に丁寧に化粧落としをしてください。 目の化粧落としの方法 ○目のクレンジング剤が入って、目がしみる。こんな経験をしたことのある方は多いと思います。最近では、しみないクレンジング剤も登場してきていますが、目はとってもデリケートですので、異物(クレンジング剤)が入ることは避けたいものです。既に述べましたように、基本の一つはコンタクトを外してからクレンジングをすることですが、旅先などで止むを得ずコンタクトをしたままクレンジングをするなどの場合には、予め用意しておくものと手技がありますので、それについて説明します。 1.用意するもの。 2.コットンを二つに折って、下まぶたに置きます。 3.別のコットンにポイントメイクアップリムーバーを染み込ませておく。 4.染み込ませたコットンを上まぶたになじませてから、下のコットンに移してゆく。 ○最低でも片目でコットン2枚必要なので、両目で4枚が一日分です。 5.落ちにくいマスカラやアイライナーには綿棒を使う。 6.最後に下まぶたのコットンで下まぶたを拭き取ります。 ○高価なコンタクトレンズが化粧品で汚れても、もったいないのでまた洗って使っている!?けれど、本当にそれで良いのでしょうか? ○コンタクトレンズが化粧品で汚れたときは、専用のレンズクリーナーでしっかりこすり洗いをして、それで落ちなければ、捨ててください。もったいないからといって、汚れたレンズをそのまま使用して病気になる方が、もっともったいないことになります。 ○角膜は透明で血管がありません。それで、必要な酸素をとりれたり、老廃物を排出するのに重要なのが涙なのです。しかし、コンタクトレンズを装用すると角膜を覆いますので、十分な涙が角膜に行きにくくなります。コンタクトレンズ装用中に角膜に酸素が届くのには主に2つのルートがあり、(1)一つはコンタクトレンズを透過して角膜に届くルート、(2)もう一つはレンズ下の涙液の交換によって角膜に届くルートです。 ○現在のコンタクトレンズは殆どが(1)の酸素透過性が工夫されていますが、十分ではありません。(2)の涙液交換性については、ハードコンタクトの場合固いので、角膜上の涙液に浮いた状態で、まばたきするたびにレンズと角膜との隙間の涙液が交換され酸素が供給されますが、ソフトコンタクトレンズでは角膜にへばりついた状態になっていて、角膜上でのレンズの動きが少ないので、ハードよりも(2)の涙液交換性は少なくなります。 ○そこで、角膜が酸素不足になって、トラブルを起こさないためには、装用時間が長くならないようにすることが大切です。とくに一日12時間以上装用する方の場合、トラブルの頻度が急激に高くなりますので、注意してください。もう一つの対策は意識的に大きく瞬きをし、回数も多くすることです。 ○もう一つの涙の重要な働きは、涙の中には、抗菌作用のある物質が含まれていて、角膜を守る働きをしていることです。ですから、涙が正常に分泌されているかどうかは、コンタクトレンズを安全に使用する際の大切なチェックポイントです。 ○涙の量が少なくなったり、様々な条件で涙の蒸発が増えると、目が乾いて起こるトラブルをドライアイといいます。症状としては、乾燥感、異物感、眼痛、充血、眼精疲労など様々ですが、コンタクトレンズを装用する上で、ドライアイは大敵といえます。 ○ところで、左の図のように、上下の睫毛(まつ毛)の内側には「マイボーム腺」という、目を乾燥から守るために大切な脂質が出る分泌腺があり、その出口が上まぶたに約25個、下まぶたに約20個あります。マイボーム腺から出る脂質は、目の表面が乾燥しないように、重要な役目を果たしていて、いわば天然の美容液です。 ○最近のアイメイク方はまつ毛の内側にアイシャドウやアイラインを入れるので、このマイボーム腺の出口がメイクで塞がれ、涙が蒸発しやすくなり、ドライアイを起こすといわれています。メイクはまつ毛の外側にするように注意し、マスカラもまつ毛の根元には塗らないように注意しましょう。 ○「コンタクトレンズがよく曇ったり、いくら一生懸命コンタクトを洗っても、すぐ汚れる」という症状で化粧品が原因(外因)となっている場合について説明しましたが、実際には、涙の中の脂質、タンパク質など、自分自身の体から分泌されるものによる汚れ(内因)の場合も多く、さらに、化粧品(外因)にたいするアレルギー反応でフィブリンなどが分泌され(内因)曇りやすくなっている上に、涙液中のカルシウムがレンズに固着するといった複合的な要因もあり、医師でも判断をすることが難しい症例も多々ありますので早めに医師の診断を受けて、トラブルを未然に防ぐことが大切です。 レンズケアの基本 コンタクトを触るまえによく石鹸で手をあらう。 レンズの擦り洗いは、表も裏も20~30回します。 レンズの擦り洗いのあと必ず、すすぎ洗いをします。 ソフトコンタクトのすすぎに水道水はつかえません。 コンタクトを目にいれる前にもすすいでください。 レンズケースのケアも必要です レンズケースは毎日洗浄し乾燥させてくださ。 レンズケースは3ヶ月以内に新しいものと交換してください。 メイクとコンタクトの基本 コンタクトレンズを装着してから、お化粧をするのを原則とします。 装着したレンズに、アイラインなどが付着しないよう注意してお化粧してください。 まつ毛の根元やまつ毛の内側には、お化粧をしないでください。 コンタクトレンズを外してから、お化粧落としをするのを原則とします。
○ しかし、先にコンタクトを装着すれば、どんなお化粧でもOKではなく、マスカラやアイラインを塗るときに、先にコンタクトを装着しておくと、コンタクトレンズに誤ってマスカラやアイラインが着いてしまうことがありますので(写真 a )、レンズに化粧品をつけないよう注意が必要です。コンタクトをしたままクレンジングしてませんか?
コンタクトが化粧品で汚れたらどうしますか?
確かに、クリーナーで、しっかりと、こすり洗いをすれば落ちるものもあります。でも、ものによっては、化粧品の油分とコンタクトレンズの素材が反応して、落ちなくなることもあります。
汚れたコンタクトレンズをそのままにしておくと、装用感が悪くなったり、見えにくくなったりしますし、汚れが原因で、目にキズをつけたり、アレルギーを起こしたり、感染症を引き起こすこともあります。涙とコンタクトレンズ
ドライアイを防ぐマイボーム腺
定期検診のすすめ