脇擦れ(わきずれ)してしまう原因や治し方は?つらいヒリヒリとサヨナラしたい!

脇の下がヒリヒリする。皮膚が赤くなる。かゆみが出る。
このような症状を「脇擦れ(わきずれ)」と言いますが、人目につきやすい場所でもあるので、かなり気になります。
しかし、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
考えられる主な原因と有効な治し方について解説するので、ぜひ参考にしてください。
適切なケアで、つらいヒリヒリとサヨナラしましょう!

脇ずれの主な原因

脇ずれは、皮膚が密着していることが原因で起こります。
なぜなら、皮膚同士がくっついていると汗をかきやすくて蒸れるし、汗やほこりをエサとする雑菌が繁殖して炎症が起きるからです。
特に、ぽっちゃり体型で脂肪の層が厚い人は脇ずれになりやすいですね。

また、マラソンやランニング、ウォーキングをする人も要注意!
こうした運動は脇をぴっちり締めたり、腕を大きく振ったりするので、蒸れや摩擦が起きやすいのです。
他には、水泳でクロールをする人も脇ずれには注意しておきましょう。

脇ずれしないための有効な対策

脇ずれを予防するには、あらかじめ蒸れや摩擦を防ぐための対策をしておくことが重要です。
次のような方法で、デリケートな皮膚を守ってあげてください。

▼ワセリンやクリームを塗っておく

脇の下が乾燥していると余計に摩擦が起きやすくなるので、脇ずれ防止には保湿が欠かせません。
お風呂上りやお出かけ前にワセリンやクリームを塗り、皮膚に薄いバリアを作ってあげましょう。
顔用の化粧品でも良いですが、脇の下は刺激に弱いので、できればボディ用のものがベスト。
参考までに、おすすめの商品を紹介します。

「モモンヌケア」は、全身の擦れで悩む女子の間で大人気のクリーム。
擦れを防止するだけでなく、炎症を抑える成分も配合されています。医薬部外品なので有効成分の濃度が高く、一度使うと手放せないと評判です。
ベタつかず、塗った後はサラッとした感触になるので、お出かけ前で時間がない時でもささっとケア!
保湿効果が長時間続くし、汗をかいても落ちにくいので、1日中快適に過ごせます。
美白成分が配合されているので、嫌な黒ずみ対策としても有効ですよ。

「アットベリー」は、脇の黒ずみを予防・改善しながらニオイも抑えてくれるクリーム。
ナノ化した保湿成分が厚い角質にもスーッと浸透して、脇ずれの原因となる乾燥を防いでくれます。
最大の特徴はトリプルケア。
肌内部に美容成分を閉じ込める他、あえて大きめの粒にしてある美容成分を表面に留めて外側からケアしたり、皮膚表面に保護バリアを作ったりすることで、良い状態を保ってくれます。

<白色ワセリン>
ワセリンには他に「黄色ワセリン」と呼ばれるものもありますが、白色ワセリンはより精製度を上げて、極力不純物を取り除いたものです。
肌への刺激が少ないので、敏感な脇の下にも安心して使うことができますよ。
モモンヌケアやアットベリーに比べるとベタつきやすいのが難点ですが、価格が安く、ドラッグストアで簡単に買えるので、いざという時手に入りやすくて便利。
自宅用、外出用に1つずつ備えておくと、必要な時にすぐ使えるのでおすすめです。

▼制汗剤やベビーパウダーを使う

脇の下は非常に汗をかきやすいので、暖房の効いた室内にいると、冬でもじんわり湿ってきます。
放置するとどんどん雑菌が増え、炎症が起きて嫌な臭いも発生するので、事前のデオドラント対策で汗を抑えるようにしましょう。

外出先で汗をかいた時は、そのまま制汗剤をつけ直すのではなく、一度汗や雑菌を取り除いて肌を清潔にすることが大切。
さっと拭き取れるデオドラントシートなら、シャワーを浴びられない時でも手軽に使えるので、制汗剤と一緒にバッグの中へ忍ばせておくと便利ですよ。

▼通気性の良い下着や洋服を選ぶ

脇にぴったり密着する下着や洋服は、脇の下を蒸れやすくしたり、摩擦を起こりやすくしたりするので、脇ずれの大敵。
できるだけゆったりと着られる通気性の良いものを選び、脇の下を刺激しないようにしましょう。

ブラジャーの上に肌着を着たい時は、肌への刺激や蒸れにくさに配慮した機能性下着を選ぶのも一つの方法。
たとえば、次のような商品が脇ずれ対策には適しています。

「キレイラボ」のインナーは、肌への刺激が少ない素材を使い、縫い目をなくした下着。
蒸れにくさや動きやすさにも配慮した造りなので、脇ずれの原因となる汗や摩擦対策にぴったりです。
ランニング型、2分袖、8分袖、キャミソールといった種類があるので、その日の予定や服装に合わせて使い分けてみましょう。

脇ずれができてしまった時の治し方

脇ずれは、異常に気付いたらすぐにケアすることが大切。
放っておくとどんどん炎症がひどくなるし、メラニンが発生して色素沈着も起きてしまいます。

軽い症状なら、市販の薬やクリームを塗るだけでも十分。
お風呂上りの清潔な肌に適量を塗り、脇が擦れないように注意しながら就寝しましょう。
炎症が気になる時は、抗炎症作用のある「オロナインH軟膏」のような薬を使うと治りが早くなりますよ。

脇ずれによる炎症や傷の改善に有効な薬。
傷口を消毒して、化膿を防いでくれます。
ただし、脇の下にただれやかぶれがある時は使えないので気を付けてください。
また、副作用として発疹、発赤、かゆみ、腫れ、乾燥、ひび割れが起きることがあるので、薬にアレルギーのある人や、何らかの治療を受けている人は、医師に相談してから使うことをおすすめします。

▼脇ずれがひどい時は?

脇の下が真っ赤になってしまっているような時は、早めに皮膚科へ行きましょう。
効果がマイルドな市販薬では炎症を抑えきれないことがあるし、間違ったケアで悪化させてしまっては元も子もないので、とにかくすぐに専門医の診察を受けることが大切です。

脇ずれの治療には、炎症を抑える塗り薬や保湿効果の高いクリームなどが使われます。
ステロイドを処方されるケースも多いですが、間違った使い方をすると重篤な副作用が出る可能性があるので、必ず医師の指示に従って正しく使用してください。

そして、症状が治まるまでは、できるだけ脇の下を刺激しないようにしましょう。
マラソンやジョギングなどの運動はしばらくお休みして、服装も直接脇に触れにくいものを選んで着てください。

腕痩せは脇ずれ対策に有効!簡単にできるストレッチ

脇ずれは、二の腕がぽっちゃりしている人ほどできやすくなります。
この部分にたっぷり脂肪がついていると見た目も良くないので、この機会に腕痩せをしましょう。
簡単にできるものを紹介するので、毎日コツコツ続けてみてください。

▼通勤時間もムダにしない「吊り革ダイエット」

電車やバスで通勤をする人は、椅子に座らず吊り革につかまるようにしましょう。
そして、二の腕を意識しながら吊り革を掴んだ手にぐっと力を入れ、10~30秒数えてから力を抜くことを10セットほど繰り返します。
この時、可能であればつま先も一緒に上げるようにすると、ついでに足痩せ効果も期待できますよ。

▼脇のぜい肉も落とすストレッチ

1. 両足を肩幅に広げ、両腕はまっすぐ自然に下ろす。
2. 腕全体に力を入れ、指先をピンと伸ばしながら、両腕を少しずつ前方へ上げていく。
3. 床と水平になる位置まで腕を上げたら、力を入れたまま徐々に下へ下ろしていく。
4. 腕が下がりきったら、次はそのまま体の後ろへぐっと反らしていく。
5. 限界まで反らしたら、ゆっくりと元の位置まで戻す。
※この運動を5~10セット行いましょう。

▼ペットボトルを使ったエクササイズ

1. 椅子に浅く座り、片手に中身の入った500mlのペットボトル(またはダンベル)を持つ。
2. 二の腕に力を込めながら肘を曲げ、ペットボトルが頭の後ろに来るようにする。
3. 力を入れたまま、ペットボトルを持った腕をまっすぐ上に伸ばす。
※左右の腕を入れ替えながら、この運動を10セット行いましょう。

脇ずれ防止には保湿やダイエットが有効! 痛みやかゆみは早めのケアで悪化を防ぐ

脇ずれができる原因や、有効な対策についていかがでしたか?
皮膚同士が密着しやすく、汗腺も多い脇の下はトラブルが出やすいので、日頃のこまめなケアが欠かせません。
二の腕のダイエットも行い、脇ずれしにくい状態を整えておきましょう。
痛みやかゆみが出てきた時は、早めのケアでそれ以上の悪化や黒ずみを防いでくださいね。