抗がん剤治療の肌荒れ対策! - やっぱり保湿が命だった

日本人のがん患者は相変わらず多いままです。

特に女性は乳がん発症が治まらず、いくら健康的な食生活を送っていてもガンに蝕まれる人が増えています。

ガンはもちろん怖いものの、女性にとってさらに怖いのが肌荒れやシミ、くすみといった肌トラブル。抗がん剤や放射線治療治療を始めた途端、みるみると肌が荒れ果てていきます。

原因はもちろん抗がん剤などの副作用。なので、抗がん剤治療などがん治療を行っている間は常に肌荒れに悩まされます。

そんなどうしようもない時期をどう過ごすか?この過ごし方次第で、ガンを克服したときの肌が違います。やっぱり保湿ができているかどうか?これはお医者さんもそれしか言いようがないことなんです。

抗がん剤治療による肌荒れは服薬をやめるしか方法がない…

抗がん剤で肌荒れしているのに、保湿なんかしても結局意味ないんじゃないの?

むしろ保湿しかできることがなく、保湿こそが一番肌を守る方法なんです。

抗がん剤や放射線治療で肌が荒れるのは、がん細胞を殺すための作用が、健常な肌細胞にも作用してしまうためですよね。こういった薬はがん細胞だけを狙って作用できないからです(がん細胞を狙い撃ちする薬の研究も進んでいます)。

そのため、抗がん剤治療をしている間は、常に肌を作る機能が邪魔されてしまい、肌がスカスカのボロボロになります。

肌荒れの原因がこれなので、対策と言ったら抗がん剤治療をやめることしかありません。

なのになぜ保湿が重要なのかというと、保湿することで抗がん剤の副作用反応を減らすことができるわけではなく、スカスカボロボロの肌をできるだけ守り、できるだけ肌の再生を促すことができるからです。

保湿なんて?バカにしていると後悔する保湿の力

保湿で肌が守れる?何から守るの?肌荒れと関係あるの?

肌荒れやアトピーといった痛みやかゆみを伴う症状は、何も突発的に起きるものではありません。

多くは、何かしらの刺激物質がスタートとなるからです。

抗がん剤・放射線治療を続けると、肌細胞を作る機能が大幅に制限され、健常な肌よりスカスカで隙間が多い肌になります。

この隙間から紫外線やチリ、ホコリ、服の繊維、水など様々なものが侵入。本来は入ってこないはずのものまで肌の奥深くに到達するため、異物として肌が防御反応を示します。

その結果炎症が起きて、さらに活性酸素(これはがん細胞の原因)が発生。さらに肌細胞の生まれ変わりが邪魔されて肌荒れが深刻化します。

そしてこのスカスカでバリア機能が弱い肌というのは、肌細胞が未熟な状態なだけでなく、セラミドやコレステロールといったもので構成される、細胞間脂質が大幅に不足している状態なのです。

本来は、みっちり詰まった肌細胞(正確には角質細胞)の隙間に、さらに細胞間脂質が隙間なく満たされており、余計な刺激はほとんどこのタッグによって跳ね返されるわけです。

保湿はこの細胞間脂質を補ったり、その代わりとなるバリア機能発揮。だから保湿は、抗がん剤治療で荒れた肌にも勧められているんです。

綺麗な荒れない肌に必要不可欠なのが保湿

へぇ~。じゃあ保湿もバカにできないね!でも肌は抗がん剤の副作用で攻撃されっぱなし。そんな状態じゃ、保湿しても肌は汚いままじゃない?

保湿の良さは、肌を守るだけでなく、肌が綺麗になろうとするのを助けることもできます。これが大きいのです。

抗がん剤治療では、上皮細胞という目に見えている部分の肌細胞を作る器官を誤って攻撃、その活動を妨害していまいます。

この上皮細胞を正しく生産するには、保湿された状態が不可欠。つまり…

抗がん剤で肌細胞がうまく作れなくなる → 肌バリア低下・スカスカになり水分蒸発が激しくなる → 乾燥した状態のため上皮細胞がうまく作られない → さらに肌がスカスカ・ボロボロになる → 炎症がひどくなる…

という汚肌ループに陥ってしまいます。

この流れを食い止めるには、残念ながら抗がん剤治療等をやめるしかありません。でもそんなことをしたら今度は命が危険に晒されます。

なので、せめて肌細胞の再生がうまくいくように、保湿された状態だけは整えてあげようというわけなんです。肌は常に再生して壊れた部分を治そうとしています。その環境に適した肌状態にしてあげられる唯一の方法が保湿というわけ。

炎天下の青空で仕事させられるより、クーラーが適度に効いた快適な部屋のなかのほうが仕事の能率は良くなりますよね?肌もそれと同じなんです。

大きな誤解。荒れている部分を保湿しても意味はない

なるほど!保湿って意外にスゴイんだね!でもさ、かなり肌が荒れているときって保湿クリームも塗れなくない?

これはアトピー肌と共通点がある話ですね。

アトピーは保湿するべき、してはいけないという論争が以前からあるのですが、これの結論は、赤くジュクジュクした荒れている部分にはダメ、それ以外の部分を保湿するというのが正解です。

赤く荒れている部分はバリア機能が完全にぶっ壊れている状態。炎症が起きて活性酸素が出まくりなので、ここに余計なものを塗っても悪化するだけです。

塗るべきなのは炎症を鎮める薬、ステロイド剤などで、炎症が鎮まってから保湿するべきです。

だから抗がん剤治療で肌荒れが起きたとしても、荒れている部分に保湿クリーム等を塗るのは危険。あくまで保湿はスキンケア。薬ではないため、疾患のある部分に塗るのはタブーなんです。

荒れている部分はまずステロイド剤などで早く炎症を鎮めてあげ、再発しないように保湿を欠かさないというのがポイントですね。

シミ・色素沈着にも保湿が欠かせない

抗がん剤治療を続けているとシミが増えるっていうのも、保湿でなんとかならないの?

抗がん剤治療やホルモン治療などの患者さんは、かなりの確率でシミ、肝斑、色素沈着が発症します。

これらも保湿が一役買うことがわかっています。

抗がん剤治療でシミが増えるのは、メラニン色素を作り出すメラノサイトが紫外線に対する防御反応であるため、抗がん剤の刺激がメラノサイトを活発化させるという見解の他に、はっきりしているものとして、バリア機能低下により紫外線の影響を受けやすくなるという点があります。

さらに、できてしまったシミや色素沈着は、健常な肌なら時間経過で薄くなる可能性があります。これは、肌細胞の生まれ変わりがスムーズなためです(このサイクルをターンオーバーという)。

つまり、保湿によってメラノサイトの反応を鎮めることはできませんが、バリア機能をサポートし、ターンオーバーも促進できる保湿ケアは、抗がん剤治療によるシミ・色素沈着対策として非常に意味があるものと言えますよね。

シミ対策補足

抗がん剤治療のシミ・色素沈着対策としての飲み薬としては、ビタミンCとトランサミンが一般的。ビタミンCはビタミンC誘導体など抗酸化力が強いものとして、美白化粧品でもおなじみですね。

刺激性の不安が少ない保湿剤はこちら

肌荒れしている部分にはつけないように!安定しているときにぜひお試しを。

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医薬品でも存在しない、乾燥を改善する作用があるとして唯一認証されたライスパワーエキスNo.11を、どんな肌質の人でも使えるように考慮された総合万能クリームです。

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抗がん剤治療による肌トラブルから開発 バリア機能サポート 発がん性物質フリー

アメリカでは医薬品として販売されている保湿クリーム。元々、抗がん剤・放射線治療で肌トラブルを起こした肌に使用することを目標に開発されたもので、そのため刺激性物質の排除だけでなく、発がん性物質まで完全カットした日本ではなかなかお目にかかれない商品。

海外製ですが検査基準は医薬品レベルのため国内の保湿剤より安心感がありますね。細胞間脂質であるセラミドに加え、このブランドだけの天然脂質で細胞間脂質不足の肌をくまなく満たし、刺激で荒れやすい肌を保護。ビタミンCの1,000倍の力を持つアスタキサンチンが美肌づくりを底上げ。ボディ用もあり、こちらは伸ばしやすいテクスチャーになっています。