2011.02.25 Friday 06:33
JUGEMテーマ:健康
「やせるために食事を制限するいわゆる”ダイエット”は、効かない」というのはそろそろ定着してきた考え方だと思いますが、そうでもないのかな。
今年の初めに読んでいたボブ・シュワルツの『Diets Still Don's Work』は、ダイエットするとかえって太る、というメカニズムを分かりやすく説明していた。
彼いわく、やせようとダイエットを試すのは、金持ちになりたいのに金持ちの真似をせず、”金持ちになりたい貧乏人”の真似をするようなもの。
自然にスリムな人に学ぼう!という、考えてみたら当然な理論。
Diets Still Don't Work
(1990年の出版)
スリムな人のルールはとっても簡単。
1 お腹がすくまで食べない。
2 本当に食べたいものを食べる。
3 一口ごとに味わって楽しむ。
4 満足したら食べるのをやめる。
以上。
もちろん納得いく説明と、実践方法が書かれている。
本当に食べたいものが食べられない心理的要因や、満足しているのにそれ以上食べてしまう原因なども探って癒すエクササイズがあるのが、アメリカ的。
日本語版は、彼の前著『Diets Don't Work』の訳かな:
<新装版>ダイエットしないで痩せる方法
人間せいぜい約100年しかこの世にいなくて、食事回数は限られているのに、楽しまなきゃソンよね。
ーーと思っていたところへ友達が教えてくれた本が、「フランス女性は太らない」。
French Women Don't Get Fat
著者のミレイユ・ジュリアーノさんはフランス人、LVMHグループのヴーヴ・クリコ社CEO。アメリカ人の旦那さんと結婚し、ニューヨークとパリ、プロヴァンスを行き来する生活をしている。
学生のころ交換留学でアメリカに来てすっかり太ってしまい、それを元にもどした経験などから、”美味しい食事とワインを楽しみながら太らない”フランス女性の知恵を書いたもの。
「○○ダイエット」に励み、ジムで汗を流したりジョギングしたり、というアングロサクソンな方法には魅力を感じないのがフランス女性。
「だから今のフランスは世界のスーパーパワーではないのかもしれませんが」なんていうコメントが可笑しい。
極端に走らず、なにごともバランス。頭を使って毎日3食、栄養あるものを適量、心から味わって食べる。スポーツしないでも、歩く、階段を上るなど、ちょっとずつ動く。
とっても当たり前のことが、彼女の育ったフランスの田舎の四季と食べ物の思い出話とともに、カラフルに語られて、読むのも楽しい1冊。
レシピも魅力的。中でもチキンのシャンパン煮!彼女の会社がシャンパン売ってるからって・・・(笑) 絶対作ってみたいです。
例によって料理の写真もイラストもないので、視覚にはうったえません。
ミレイユさんのレシピ本がこちら:
The French Women Don't Get Fat Cookbook
これも特にダイエットのための料理とは限らない。カロリー控えめでバランスよく栄養がとれるレシピ。量に気をつけて、節度をもって食べることが原則。
田舎のバーサおばさんがとてもエレガントな人で帽子が好きで・・・なんて、関係ない語りが多いのも上の著と似ているが、家族を大事にし、日常の生活を楽しむ様子が心地良さそう。
この本も料理の視覚情報なしです。材料などすべて読まなければならず、パッと目に入ってこないのが、ちょっともどかしい。
朝食、ブランチ、ランチ、ディナー、デザート、などに別れたレシピの後、モデル・メニューが紹介されている。
たとえばウィークデーのサンプル:
<朝>
水1杯、バナナ1/2とスキムミルクを添えたグラノーラ、チーズ2切れ、コーヒーか紅茶
<昼>
白隠元のヴェルーテ・ピーマンとハム添え、エンダイブとブルチェッタ、ベリーを入れたヨーグルト
<夜>
リークと玉ねぎのパルメザン、鯛(Sea bream)のローストと野菜、タルト・オ・ショコラ
ワインは昼か夜に1杯
さらに「ヴァレンタインの日のためのディナー」や「シャンパン・ディナー」など特別な日のメニューも。
こんな料理を自分で作ってテーブルにのせ、テレビなど見ず新聞も読まずに味わって食べる。人と食べるときは会話を楽しむ。
生きているその瞬間を味わう、フランス式”禅”を感じさせます。
もっとも、アメリカ人やイギリス人に比べたら、日本女性こそ”太らない”けど。
今イギリスで材料が入手しやすいから、フランス料理のレシピの方が便利だけれど、日本にいたら四季に沿った和食をきちんと食べていれば、それで済みそうな気もする。
ああ、鰹のたたきや独活が食べたい・・・。
やはりダイエット関連本はよく翻訳されてますね。
わたしの好きな小説は全然出てないのにねえ(ぼそっ)
フランス女性は太らない