理想的なお風呂の入り方とベストな入浴時間
お風呂の入り方を間違えると体にとって負担をかけてしまう場合もあります。
まず、体に取ってベストとされる入浴の温度と時間の目安を知っておきましょう。
お風呂の湯温と入浴時間によって、体に与える影響が変わって来ます。
39~40度のお風呂で15分入浴する。
体を休めたい場合は少しぬるめのお湯に15分程度がベストです。
副交感神経が優位になってリラックスした状態になります。
また、寝る前に入ると睡眠の質を上げるお風呂の入り方でもあります。
42度のお風呂に3分程度
勉強や仕事に集中したい!という時におすすめのお風呂の入り方です。
少し熱いお湯に入ると交感神経(昼間の活動中に優位になっているときの神経)が活性化されます。
頭をスッキリさせたいときに入るといいです。
一般的には30分を超える入浴は長風呂とされています。
これ以上長くいお湯につかっているとどんな効果があるのか?
今回は、長風呂の効果とデメリットについて解説していきます。
長風呂の効果「デトックス作用がある」
長風呂にはデトックス効果があります。
お風呂に長く使っていると汗をかいてきます。この時、体の中の老廃物が汗として流れていきます。
これがデトックス効果です。
しかし、長風呂をしなくても発汗作用を高めてデトックスできる方法があります。
それは、バスソルトを使うことです。
バスソルトに含まれるミネラル分が発汗作用を高めてデトックスすることが出来ます。
デトックス効果を期待するなら長風呂するよりバスソルトを使って発汗作用を高めたお風呂に15分くらい入ることのほうがおすすめです。
長風呂はデメリットが多いのでしないほうがいいでしょう。
それでは長風呂のデメリットについて説明していきます。
長風呂の3つのデメリット
長風呂はメリット以上にデメリットの方が大きいのです。
入浴する温度によっても違いますが、大きく分けて三つのデメリットがあります。
誤った方法での長風呂は危険です。
お風呂のプラスイメージである「寝付きが良くなる・血行が良くなる・肌が潤う」の
真逆の効果が出る可能性があります。その理由について調べてみました。
1、交感神経が活性化され寝つきが悪くなる
お風呂の湯温は41度以上の「少し熱い」と感じるくらいにしている方が多いのですが、
実は湯温が41度を超えると交感神経が刺激されます。
交感神経は私達が活動している時に働く神経で、休んでいる時に働くのが副交感神経です。
本来であれば休む時間になれば副交感神経が働くべき所を、熱いお風呂に浸かる事で交感神経が
刺激されると頭が冴え、寝付きが悪くなってしまいます。また、交感神経の受け持つ仕事はストレスへの対処です。
周囲の様子に素早く反応できるよう、体を緊張させる働きがあります。副交感神経が働く時は体が緩み、
力が抜けて血管が広がり血の巡りが良くなります。
本来であれば入浴がそれを促進する働きをするべき所を、逆の効果が現れてしまうのです。
これが原因で、熟睡できないという結果になる事もあるのです。
2、水圧で内臓に負担がかかる
お風呂に入ると血行が良くなる理由の一つに水圧があります。
体を水中に沈める事で周りのお湯から体に圧力がかかります。それで血流が促進されるのです。
普段お風呂に入っている時にそれほど圧力は感じないかもしれませんが、
実はその時、肩まで浸かると体全体で1000kg以上、つまり1tを超える圧力に晒されています。
そうなると、自然に血の流れが速くなり、心臓に平時よりたくさんの血が流れこむ事になります。
また、肺も押される事になるのでいつもより狭い範囲で酸素を取り込む必要に迫られます。
健康な人であればそれほど気にする事はないと言われますが、長風呂となると話が変わってきます。
短い距離であれば全力で走れても、長距離では同じ様には行きません。それと同じで心臓に
負担がかかった状態を長く続けるのは危険を伴う場合がある事を知っておきましょう。
特に中高年以降の世代はリスクが高い行為となりかねません。
3、肌のバリア機能が下がる
さら湯の場合、水道水に含まれる塩素に長く晒される事で肌に負担がかかる可能性もあります。
また、熱い湯で長湯を続けると肌を守る皮脂や保湿成分が流れてしまいます。
冬場は肌が乾燥しやすくなりますが、それは空気が乾燥する時期という事に加えて、
他の季節より熱い湯で長湯しがちな事も原因となっているかもしれません。
元から乾燥しがちな人の場合、薄いバリアを更に洗い流しているような物ですからますます乾燥がひどくなってしまいます。
どうしても長風呂に入りたいなら
とはいえ、お風呂に入る事自体が気分転換でリラックスのためには必要、という方も多いと思います。
長風呂したい場合はこれまでに上げた問題に対する対策を取って、デメリットを解消してみましょう。
ちなみに、お風呂に入る事によるダイエット方法もありますが、水圧を利用したエクサイズや代謝アップを目的とした
「半身浴」や「高温反復入浴」などで、いずれも「熱いお湯に浸かり続ける事によって汗をかく」ダイエットではありません。
やみくもなやり方で長湯をしてもダイエット効果は薄いので注意が必要です。
1、ぬるめのお湯に半身浴で浸かる
湯温を下げ、お湯に浸かる部分を減らす事で交換神経が活発になる事と、
水圧による負担というデメリットが解消されます。 半身浴は慣れないと温まってくるまで
上半身が寒いと感じるかもしれません。
下半身が温まると、暖かくなった血が全身に回って来ますからしばらくすると浸かっていない
部分もぽかぽかしてきます。乾いたタオルを用意しておき、温まるまで肩にかけておくとよいでしょう。
2、残留塩素を除去する入浴剤を入れる
長風呂をしたい場合はさら湯を避け、保湿対策をしたお湯に浸かるようにしましょう。
入浴剤を選ぶ時は塩素の働きを抑える効果のある「L-グルタミン酸ナトリウム」が配合された物か、
保湿を目的とした物を使う事で肌が受ける塩素からのダメージを減らす事が出来ます。
入浴剤が苦手、もしくは使えない状況で塩素除去だけしたい場合はビタミンC(アスコルビン酸)の
粉末を耳かき1杯程度お湯に入れる事も効果があります。
3、入浴後はボディクリームを使う
忘れがちなのがお風呂上がりのケアです。長風呂で皮膚を守るバリアが流れた状態である事を頭に置いて、
顔だけでなく全身のスキンケアを行います。お風呂から上がって時間が経つほどに乾燥は進みますので、
お風呂から上がったらすぐに塗れるようボディクリームを脱衣所に用意しておきましょう。
まとめ:知識のない状態での長風呂は危険
長風呂で起きやすい現象として肌の乾燥を取り上げましたが、元を正せば体が脱水しているという事でもあります。
体から水分が失われると、血液中の水分量も下がって血液がドロドロとしてしまいます。
また、熱いお湯に急に浸かる事でも血管は収縮し、血の巡りが悪くなってしまいます。
流れにくい血液を速い速度で循環させようとするのは心臓に大きな負担がかかります。
心筋梗塞の他、脳梗塞や脳出血など、血の流れが悪くなる事で起きる疾患のリスクが高まる行為でもある事は理解しておきましょう。
長風呂をする場合、「ぬるめのお湯で半身浴にする」「保湿対策を十分にする」この2点に加え、水分補給を怠らないようにします。
通常の入浴でも湯上がりに水をコップ一杯飲むようにし、長風呂の場合は
入浴中にもこまめに水分を取るようにします。言うまでもない事ですが、
飲酒後の長風呂は大変危険ですので避けて下さい。
普段であればそれほど長風呂しないという人でも、温泉などに行った場合は熱い湯に長く浸かるという事もあるかもしれません。
湯温が調整できない場合は長く浸かり続けずに3分ほど浸かったら湯から上がり、しばらく休憩してからまた浸かる、
という方法をおすすめします。また、最初に浸かる時はいきなり熱い湯に浸かる事は避け、
かけ湯などをして足先からゆっくりと浸かるようにします。
体に負担の少ない方法で、お風呂を楽しんで下さい。