エクステでハゲる!?牽引性脱毛症の原因と対策

2017/03/28

人間の髪の毛は長時間引っぱり続けると抜けてしまうという特徴があります。

昔、女性が日本髪と呼ばれるような髪の毛を結うタイプの髪型をしていた時代は、頭頂部の脱毛が女性に多く見られていました。

これは日常的に髪の毛を結っていたため、髪の毛が長い時間負担をかけられたせいだと考えられています。

現代では日本髪という髪型は完全に廃れましたが、別の要因で髪の毛に負担がかかり脱毛することは多くあります。

このページでは髪の毛を長時間引っ張ったせいで脱毛してしまう「牽引性脱毛」について解説していきます。

ファッションによって引き起こされる脱毛症! 牽引性脱毛とは?

「牽引性脱毛」とは頭皮が長期間引っ張られることによって引き起こされる脱毛です。

男女問わず発症する可能性がありますが、ヘアゴムやエクステを使うヘアスタイルなど髪の毛を引っ張るファッションが女性に多いため、ほとんど女性特有の脱毛症という扱いになっています。

多くの場合、ファッションによって引き起こされる脱毛症であるため、若い人にも起こりやすく、10代や20代前半で牽引性脱毛症になる人もいます。

牽引性脱毛の原因

牽引性脱毛は長い時間、髪の毛に力をかけ続けることによって引き起こされます。

具体的には、以下のような習慣が牽引性脱毛の原因となります。

  • 髪の毛に結びつけて使うエクステ
  • ポニーテールのようなヘアゴムを使うヘアスタイル
  • 巻き髪やストレートヘアにする際のヘアアイロン
  • 三つ編みやお団子ヘアなど、直接髪の毛を編み込むヘアスタイル
  • ペアピースのようなストッパーで留めるタイプの部分かつら

エクステは少ない毛に強い力がかかるので一番危険!

「エクステ」は髪の毛に装着する付け毛です。

自毛と同じ色を選ぶことでウィッグのように薄毛を隠すこともできますが、自毛とは違う色を使ってヘアスタイルのアレンジをする目的で使われることも多く、薄毛対策というよりはファッションアイテムとして認識している人の方が多いでしょう。

エクステは装着方法にいくつか種類がありますが、根本的には一貫して「自毛の束とエクステを接着する」という方法を取っています。

この自分の毛とエクステがくっついているというのが大きな問題なのです。

ブラッシングをしたり、シャンプーをしたり、手櫛を通すときなど、さまざまなタイミングで髪の毛には力がかかります。

ですが、普段このときにかかる力はほとんど髪の毛に影響を与えません。よっぽど力を入れて引っ張ったり、長時間引っ張り続けるようなら別ですが、基本的に髪の毛は通常のヘアケアではほとんどダメージを受けないくらいの強度を持っているのです。

しかしここで、自分の毛50本の束に人工毛100本のエクステを付けたとしましょう。

するとエクステがくっついたせいで、50本の毛束には髪の毛150本分の力が加わることになります。これは通常時にかかる力の3倍です。

つまり簡単に言えば、エクステは髪に重りを付けているのと同じなのです。

いくら髪の毛が強くても、ブラッシングやシャンプーのたびに通常の3倍の力がかかってくるようでは耐えられません。

そして、過剰な力をかけ続けられた髪の毛は、最終的に抜け落ちてしまいます。

ヘアゴムを使うヘアスタイルは生え際から抜け毛が起こる可能性あり!

ポニーテールのようにヘアゴムでひっつめ髪にする髪型は、特に前髪の生え際からの抜け毛が起こる可能性が高いです。

これは髪を後ろで結わえた場合、結んでいる位置よりも遠くにある前髪の生え際には強い力がかかるからです。

ただでさえ何もしなくてもヘアゴムで引っ張る力がかかっているのに、動くたびに結んだすべての毛が重りとなって、更なる負担がかかります。

歩くたびにポニーテールの部分が重力で引っ張られて、少しずつ少しずつ生え際の負担が大きくなっていくのです。

1日2日くらいポニーテールにする程度であれば問題はありませんが、長い間ポニーテールのような髪型をしていると、負担がどんどん積み重なって生え際が薄くなってしまいます。

毎日のヘアアイロンは毛根にも大きな負担!

今では家庭用のヘアアイロンは決して珍しいものではなくなり、誰でも気軽にヘアアイロンで髪の毛を巻いたり、ストレートにできる時代です。

美容院に行くことなく個人で巻き髪を楽しめるというのは確かに便利ですが、便利なものにはそれ相応の欠点があるように、ヘアアイロンにもデメリットがあります。

ヘアアイロンの熱が髪の毛そのものを傷めるというのも当然注意すべき点なのですが、それ以上にアイロンで髪をはさんで引っ張るという行為が毛根に負担をかけているのです。

特に、ヘアアイロンを使って毎日同じ髪型にしているという人は注意してください。

毎日同じ部分をアイロンで引っ張ってしまうため、継続して負担をかけられた髪の毛が抜けてしまう恐れがあります。

三つ編み、お団子ヘアなど髪の毛同士を絡ませるヘアスタイルに注意!

三つ編みやお団子ヘア、シニヨンなど髪の毛同士を結びつける髪型は数多くあります。

しかし、このようなヘアスタイルには大きな問題がふたつあります。

まず最初の問題がヘアスタイルの作り方です。

このような髪型は髪の毛を引っ張って形を作り、その後に髪の毛同士を絡ませて固定するという方法を取ります。

つまり、髪の毛に強く負担がかかった状態で固定しているので、髪の毛が休まる暇がないのです。

そしてふたつめの問題は髪の毛同士が絡み合った部分、お団子ヘアでいうお団子の部分です。

髪の毛同士を結び合わせて作っているため、お団子の部分には通常時とは比べ物にならない重量があります。

特に何もしていなくとも、重力によって引っ張られる力だけで頭皮や毛根には大きな負担がかかっているのです。

ヘアピースや部分かつらは留め具で抜け毛の危険性が!

部分かつらはエクステと同じように、髪の毛の一部分だけをボリュームアップするためのファッションアイテムです。

おしゃれのために使うエクステとは違い、薄毛を隠すという目的で使われるため、部分かつらは分け目やつむじなど、比較的大きい面積を覆えるような形になっています。

部分かつらの抱える大きな問題はその着用方法にあります。

部分かつらは頭にすっぽりと被るということができないので、クリップで3箇所ほど髪の毛を巻き込んで固定するという手法を取っています。

このクリップで毛を巻き込んでいるというのが抜け毛の原因となってしまうのです。

牽引性脱毛の特徴

牽引性脱毛症の特徴は女性特有の脱毛でありながら、FAGAのようにまばらな脱毛が起こらないことです。

負荷がかかり続けている部分から毛が抜けていくため、どちらかというと円形脱毛症のように特定箇所からごっそり抜けたり、AGAのように生え際から脱毛するような抜け方をします。

その特徴から自分が牽引性脱毛なのか、それ以外の脱毛症なのかという区別は比較的簡単です。

牽引性脱毛の対策は髪を休める時間を作ること

牽引性脱毛症対策で大切なのは、髪の毛を休める時間を作ることです。

人間だって一週間毎日働き詰めだと肉体的、精神的にくたびれ果ててしまいますよね。

それと同じで、髪の毛だって定期的に休まないと疲労が蓄積して、根本から抜け落ちたり、途中でぷっつりと切れてしまったりするのです。

エクステや部分かつらをつけっぱなしにする、ポニーテールや三つ編みといったヘアスタイルを長時間続ける、毎日ヘアアイロンを使う。

こういったことは髪の毛にとっての労働です。少しくらいなら大丈夫ですが、ずっと続けていると牽引性脱毛症を引き起こしかねません

その予防のためには、髪をほどいて負担を減らす時間を作ったり、ヘアスタイルを一切いじらないで過ごす日を作ったりすることが大切です。

HAELIER編集長からひとこと

牽引性脱毛は原因と解決法がはっきりとしており、改善も自分だけでできるという非常に珍しい脱毛症です。

自身の見栄えを良くするファッションも重要ですが、頭皮や髪の毛を大切にすることも同じくらい大切なことです。

牽引性脱毛になった人もまだなっていない人も、髪を休める日を作って休ませるという習慣を持っておきましょう。