顔は身体の肌の中でも特にデリケートな個所なのでトラブルが起こりやすいです。若年層の方はニキビに悩み、中年層になるとシミに悩まされます。
これらのトラブルは生活習慣や化粧品、医薬品を使用することで改善の余地がありますがなかなかそう簡単に解消されないのが現実です。
そのようなお肌の状態で気になるのが、たとえばヒゲ脱毛をしてもらう時にニキビやシミがある状態で受けられるのかと言うことです。それだけではなくホクロがある場合はどうなのでしょうか。
顔のトラブルに関しては全然起こらないし気にならないという方の方が少ないのではないでしょうか。
そんなわけでニキビやシミ、ホクロがあっても脱毛してもらえるのか、疑問にお答えします。
ヒゲ脱毛(レーザー)の仕組み
当サイトで何度もお伝えしているヒゲ脱毛の仕組みをここでも簡単にご説明します。
レーザーはメラニン色素にのみ反応してそれに熱を持たせます。黒のメラニンでできているヒゲはこのレーザーに反応するため熱を持ち、毛自体がダメージを受けます。
そして毛と密着している毛穴組織の毛乳頭や皮脂腺なども毛の熱を浴びてダメージを受け、破壊されます。
毛を作る命令を出しているのは毛乳頭だとされていますがこれを破壊することで二度とヒゲが生えてこないようにするのが医療レーザーによる永久脱毛です。
こちらの動画で見るととてもわかりやすいです。
動画の中ではレーザーを当ててすぐに毛が消滅していますが実際はこんなにすぐには消えずに、施術後何日か経ってからポロポロと落ちていく形です。
メラニンの種類
メラニンが多く存在して居る個所は瞳、毛、分布レーザーはメラニンに反応しますが、一言でメラニンと言っても種類があります。
- ユウメラニン(真メラニン)
- フェオメラニン(亜メラニン)
- 混合体
基本的にヒトの皮膚にはユウメラニンとフェオメラニンの両方が存在しておりこれが混合して色が決まります。
ユウメラニンはこげ茶色や黒色中心の色素でアジア人の髪の毛はほぼユウメラニンで色がついており、一方のフェオメラニンはオレンジや赤色の色素で欧米人の髪はほぼフェオメラニンで出来ています。どちらかの比率が多いとその色に近い毛、瞳、シミができます。
ただし、たとえどちらかの色が強く出ていたとしても実は両者が混合し色が出しているため、メラニンのほぼ全てがこれら2つの混合体なのです。
メラニンは表皮の奥深くにあるメラノサイトで生成されますが、何らかの影響(年齢やストレス)により体毛付近でこれがうまく機能しないとメラニンが作り出されずに毛だけが伸びてしまいます。結果として白髪や白ヒゲになってしまいます。
ホクロはメラノサイトが集中して存在することによってできる黒い斑点です。要はメラニンが一か所に多く集まっているのです。
レーザーが毛以外のメラニンに反応するとどうなるか
脱毛のためにレーザーが毛に熱を加えて分解することはわかりましたが、毛ではないメラニン、つまりニキビ痕やシミ、ホクロにレーザーが当たってしまっても大丈夫なのでしょうか。
ヒゲ脱毛のためのレーザーは出力が高い
医療レーザーはニキビ痕やシミ、ホクロを除去するためにも使用されます。ヒゲ脱毛で使用するダイオードレーザーが使用されることもありますし、脱毛では使用しない炭酸ガスレーザー、Qスイッチルビーレーザーで施術することもあります。
ヒゲとシミなどの大きな違いはメラニン色素の量やそれが存在する組織の頑丈さです。
ヒゲも皮膚もその主成分はタンパク質です。成分は同じですが毛は毛乳頭で発現した後に角化(硬ケラチンにより硬く頑丈になること)します。毛の中でもヒゲは最もメラニンが多く角化が強いのです。
皮膚も同じように角化しますが、ヒゲとは違い軟ケラチンと呼ばれる脂質を含み熱に弱いケラチンによるもので、将来的に皮膚から剥がれ落ちます。また軟ケラチンは角質層に存在するもので皮下組織にまで存在する毛に比べると皮膚の非常に浅い個所にあります。
このように頑丈なヒゲを破壊するには強い出力が必要になります。これに比べて皮膚に存在するメラニンに刺激を与えるには弱い出力で十分です。
ヒゲの時に照射する出力でシミのメラニンを分解することもできますが、その強さゆえダメージが大きすぎて逆に火傷や傷痕として残ってしまう場合があります。強い出力でうまくシミが取れるか、ひどくなってしまうかは実際に当てて見ないとわかりません。
濃さによる
ニキビ痕、シミがある場合は初診のカウンセリング時に担当者と相談という形になります。施術のゴーサインがデルかどうかは医院によって違いますが、ざっくり言うと薄いものならあっても問題ありません。
具体的な目安は難しいですが1~2mほど離れて見てもそれほど気にならない程度、シミ、ニキビ跡の周りの個所に馴染んで見えるほどでしたらレーザーが当たることで綺麗になくなることもあります。
一例として、この写真くらいのものでしたら全く問題ありません(ただしこれはシミではなく傷痕です)。
シミは茶色かやや黒いものが多いですが、ニキビ痕はそれだけでなく赤色になることもあります。その場合は痕というよりもニキビや炎症そのもので、皮膚が赤くなるのはメラニンの影響ではなく血管透過性によって血液成分がその個所に溜まるためです。
つまりメラニンによるものではないので理論上はレーザーを当てても問題ありません。しかし、そもそもメラニンは炎症箇所に集まりそれ以上のダメージを広げないようにします。
なので場合によってはレーザーの照射で炎症をさらに酷くしてしまう可能性があるため、これを避けて打つか治るまで待ってからの施術になるでしょう。
ホクロ
ニキビ痕とシミに比べてメラニンの量が非常に多く、集中しているので必ずレーザーに反応します。
ヒゲ脱毛に関わらず脱毛個所にホクロがある場合はカウンセリングの段階で照射してもかまわないかどうかの確認があります。レーザーを打っても大丈夫ならそのまま照射されますが、決してホクロを消すための施術ではないので完全に綺麗に消えるかわかりません。
薄くなる程度で終わることもありますし、逆に熱を持って炎症を起こしてしまうこともあります。もともとのホクロの大きさやどれくらい深くまであるのかによります。
ホクロを消してしまいたくない時は施術者さんがそれを避けてレーザーを当ててくださいます。ただし避けるので、その部分だけ毛が残ってしまいます。
こちらもホクロのメラニンが熱を持つことになるので照射時は痛みがあります。
ニキビ
痕ではなく、今現在出来ているニキビがある場合はどうでしょうか。
ニキビがある状態の時で照射をするのはあまり好ましくありません。ニキビ自体にメラニンが含まれていることはありませんが、たとえばニキビの奥に毛が隠れているとその付近が熱を持ちダメージを受けてしまいます。
脱毛の予約を取る前にニキビが出来ている時は治りそうな頃合いを見計らうか、完治させてからにしましょう。
予約を取ってから施術日直前に出来てしまった場合はクリニックで相談しましょう。また別の日に振替になるか、そこだけ避けてレーザーを当ててもらえます。
白ニキビで小さなものならそのまま脱毛されると思います。
ヒゲ脱毛とニキビ痕やシミ、ホクロのまとめ
医療レーザーはメラニンに反応してその個所に熱を持たせる仕組みなので、ホクロのように集中的に色素が集まっているとそこにも反応します。
薄いシミやニキビ痕はレーザーが当たることで綺麗になることがありますが、明らかに黒ずんでいるとその部分に痛みを感じたりします。
そのような時はレーザーの照射でダメージを与えてひどくなってしまうこともあるのでカウンセリングの段階で確認してそれを避けて施術してもらいます。
ニキビがある場合、それが小さな物ならそのまま施術しても大丈夫ですが赤ニキビ、黄色ニキビでもともと痛みがあるものについては避けた方がいいので予約の日をずらして治しましょう。