2016.10.05 UP
綺麗なすっぴん素肌を作る漢方薬
女性なら誰もが憧れる、ノーファンデーションのすっぴん素肌。
立ちはだかるお肌トラブルを漢方薬で乗り越え、内側からきれいなお肌を作りましょう!
ざらざらさん
【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】+【ヨクイニン】
なんだか顔や全身の毛穴がザラザラ、プツプツしてしまう方の、美肌に良い漢方薬です。
漢方の世界ではいわゆる『お血』体質の人に用います。
お血
■色素沈着しやすい
■シミができやすい
■肩が凝りやすい
■頭痛もち
■冷え性
■のぼせる事もある
■生理痛がある
■唇の色が紫っぽい
■子宮筋腫、子宮内膜症がある
このお血ですが、悪化をするとサメ肌になると言われています。サメ肌とはザラザラとし、毛穴がプツプツと盛り上がった様な状態です。お顔の肌の、とりわけ毛穴がざらついている方に合っている漢方薬です。さらにここへ、漢方界ではおなじみのヨクイニンを加えます。ヨクイニンは皮膚を滑らかにする効果や、皮膚の水分代謝を改善してくれることで有名です。ただし、一回に飲む量が多いです。粉末状のヨクイニンは一日にティースプーン三杯は飲んでほしいところです。
この漢方薬のさらにいい点は、子宮のデトックスに向いているという事です。継続することで生理の様子も変わっていくのが確認でき、ゆくゆくの妊娠のしやすさにも影響します。
子宮からきれいになってお肌も綺麗にしたい方にはぴったりです。
赤ら顔さん
【黄連解毒湯(おうれんげどくとう)】+【加味逍遥散(かみしょうようさん)】
顔が赤いとついついファンデーションは厚くなりがちです。根本的なところから改善していきましょう!
■人よりちゃきちゃきしている
■少しイライラしやすい
■生理の前は特に赤い
■たまに身体が熱い
■血圧もちょっと心配
■やや便秘気味
この様なタイプの赤ら顔さんに使います。
漢方の世界では、顔の赤みは熱のこもりをまず疑います。人よりも元気でよく働く人は熱がこもりますし、遺伝的に血圧が高くなりやすい方も熱がこもりやすいです。そのような方は生理前の高温期は本当につらく、ほっぺやおでこが赤くなってしまいます。この漢方薬は精神的に落ち着けてくれる働きと、身体のなかにこもった熱を冷ましてくれる働きがあるので続けていくと顔色がやや白くなっていきます。
このタイプで注意したいのが便秘です。便秘が悪化するとさらに身体は熱くなり、赤ら顔も増してしまいます。排便がない人は桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を少量毎日服用するのもおすすめです。
白ニキビさん
【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】+【ヨクイニン】
米粒よりも小さなニキビがぷつぷつとできてしまう方は、このセットです。
■顔に粟粒ほどのニキビ
■ベースの顔色は白い方
■冷えやすい
■生理痛も冷えると悪化
■白っぽいオリモノが多い
■唇のふちが白くなりやすい
日本風な色白美人さんによく使うこの漢方薬。(最近はどちらかというと①や②の様な体質の方の方が増えてきているようですが。)やや顔がむくみやすいのも特徴です。おでこやほほのあたりにポツポツと肌と同じような色の白っぽいニキビができてしまいます。
この漢方薬は皮膚や全身の水分代謝を活発にして、さらには貧血状態も改善してくれます。結果、ニキビだけでなく、瞼の腫れがひいたり、ほほに赤みがさしたりします。
女性ホルモンのバランスも整えて冷えにも効果的ですので、妊活を考えている方にもおすすめです。
膿んじゃうニキビ、脂性肌さん
【荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)】+【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】
赤いニキビに、さらには膿が・・・。この様なお肌を卒業するには膿みにくい血液から作っていきましょう。
■赤い、膿んでしまうニキビ
■アレルギー体質
■お肌がやや黒い
■慢性鼻炎
■ちょっと線が細い
■脂性肌
お肌がやや元から黒い方に合っています。そしてアレルギー体質も持ち合わせていて、皮膚が痒くなりやすかったり、慢性鼻炎に悩まされていたりします。漢方では『解毒症体質』とも言われるのがこのタイプです。色んな毒素が身体の中に溜まりやすい体質と言われていますので、この方は他に人よりも積極的に野菜を食べたり、運動したりしないといけません。
独特な味がする荊芥連翹湯ですが、オイリー肌の改善や花粉症の改善にも一役買ってくれますので、長い目で続けてみて下さい。お湯で飲むように指示されても、もし飲めなければお水でそのまま飲んで構いません。
荊芥連翹湯だけでもニキビには良いのですが、同時に血流も悪い方が多いので桂枝茯苓丸を併用するのがおすすめです。デトックスがされやすい身体になります。
肝斑さん
【加味逍遥散(かみしょうようさん)】+【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】
両方のほほに大きくうっすらとシミができてしまう肝斑さん。この様な症状が出たら、基本的な体質はおいて置き、まずはこの二つを試してみましょう。
女性ホルモンのバランスの乱れで起こりやすい肝斑。まずは加味逍遥散という漢方薬で女性ホルモンのバランスを整え悪化を防ぎます。そして次に、漢方ではシミは前述した『お血』ですので、血の流れをよくする桂枝茯苓丸を用います。この両方でほほの肝斑ケアをします。
肝斑が出ている方はやや生理が不順になり始めていることがありますが、これらの漢方薬で正常通りの周期や量に戻ったりもします。
さらに効果を感じたい方は『柿の葉茶』を飲みましょう。柿の葉には天然のビタミンCがたくさん含まれています。このお茶だけで美白を感じられた患者さんもいました。あまりくせのないお茶ですので美味しくいただけると思います。
さらに欲張るのであれば『ヨクイニン』です。しっかりと三食の前にティースプーンに一杯ずづ飲みましょう。粉末タイプの商品が一番安価でたくさん入っています。飲みきれなかった場合は化粧水と混ぜ、パックにしてお肌に貼ります。
慢性のクマ、シミ
【キュウ帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)】
顔色もすぐれない、クマもきえない、しみもある、そんな方にもちいます。
■血の質が気になる
■貧血気味
■肩が凝る
■子宮筋腫、子宮内膜症
■長年クマに悩まされている
■慢性的な疲労がある
血の健康がとことん気になる方に合っています。中には出産を機に体調が崩れ、上記の様な症状が出る様になった方もこの漢方薬で改善します。中身はなかなか欲張りな成分でできていて、良い血を増やしたり、血の流れを改善したり、冷えを改善したり、精神的にすっきりさせたり、と至れり尽くせりの内容です。何を使ってもよくならないときや、あれもこれも調子が良くない女性に使います。
継続で生理の様子が変わり、全身までも軽く感じる様になる方がいます。
味はややくせがあるのですが、お湯で溶かして飲むか、若しくはお湯で流し込むかがいいですね。温かい方が良く効きます。
番外編:ちょっと注意のニキビさん
どんなにニキビ治療をしても治らない、とお困りで、さらに下記にたくさんチェックが付く方はいますか?
■髪が太い
■髪が多い
■生理不順がひどい
■大きなニキビ
■排卵が気になる
■乳汁が少し出る
■脂性肌
■声が低い
この様な方は、婦人科で一度検査を受けた方が良いかもしれません。上手に排卵できていない方に、しつこいニキビがいくつになってもできる方がいます。女性ホルモン剤でしっかり治療した方が良い場合もありますので、疑わしいようでした一度受診してみて下さい。
まとめ
さまざまな漢方薬がお肌に有効です。できたらお肌の漢方薬に詳しい専門の先生がいるところで出していただくのがベストですが、インターネットでも購入ができるので気になる方はぜひお試し下さい。継続期間は半年は続けたいところですので気長に未来のきれいなお肌を作りましょう。
監修 二宮麗
資格; 薬剤師
漢方薬・生薬認定薬剤師
漢方スタイリスト
講師歴:栄中日文化センター
女性のためのこころとからだフェス(主催;名古屋リビング新聞社)