「飲むサラダ」とも言われる豊富な栄養価
茶・コーヒーと並ぶ世界三大飲料の一つで、栄養豊富なことから「飲むサラダ」とも呼ばれるマテ茶。豊富な栄養とマテインの働きによる精神・肉体の疲労回復や強壮効果のほか、老化防止・ダイエット・美肌など幅広い効果が期待され世界中で愛されています。
マテについて
基本データ
- 通称
- マテ/イエルバマテ(Yerba mate)
- 学名
- Ilex paraguariensis
- 別名
- Jesuit Tea(ジェスイットティー)、グリーンマテ(乾燥)、ブラックマテ(焙煎)、South American holly、Paraguay Tea
- 花言葉
- ‐
- 誕生花
- –
- 科名/種類
- モチノキ科モチノキ属/常緑高木
- 使用部位
- 葉
- 代表効果
- 食欲減退、脳機能亢進、強壮、解毒、鎮静、鎮痙、収れん、整腸、利尿
- こんな時に
- 緊張、軽度の鬱、集中力低下、疲労・夏バテ、頭痛、偏頭痛、神経痛、貧血、食欲を抑えたい
- おすすめ利用法
- ハーブティー
- ハーブティーの味
- 乾燥(グリーンマテ):やや青臭みがあり、苦味も強め
焙煎(ブラックマテ):香ばしさと苦味の中に甘さがある
植物紹介:イェルバ・マテ
マテ茶の原料となるイェルバ・マテはアルゼンチン・ブラジル・パラグアイなど南アメリカ大陸原産のモチノキ科の潅木です。活力を与える木としてパラグアイで飲用されたことがマテ茶の起源と考えられており、ビタミン・ミネラルが豊富なことから「飲むサラダ」とも呼ばれており、栄養補給源としても親しまれてきました。
現在は茶(紅茶・中国茶・緑茶)・コーヒー・マテ茶で世界三大飲料と言われています。
マテ茶は製法によって茶葉を乾燥・熟成させたグリーンマテ(緑マテ茶)とグリーンマテ茶をローストしたブラックマテ(黒マテ茶)に大きく分かれます。ローストした方が青臭味や苦味が消えるので飲みやすく水出しにも適していますが、飲み慣れてくるとグリーンマテの方が美味しいと感じる方も多いようです。
近年はティーポットで淹れられることも多いようですが、南米では伝統的な「シマロン」と言われる瓢箪状の容器に「ボンビィーリャ」と呼ばれるストローを入れて飲む方法も継承されており、温かいものを「マテ茶」水出ししたものや冷たいものを「テレレ」と呼び分ける人もいます。そのほかステビアで甘みをつけて飲む方々もいるようです。
マテ茶は精力剤となることから恋愛に関連つけられることが多く、アルゼンチンではマテ茶で思いを伝える文化がありますが、シナモンを入れると「愛している」などこちらも恋愛に関係するものが多いようです。
マテの栄養・成分・期待できる効果
マテティー(マテ茶)
マテ茶はビタミンA,B群,C,Eやカルシウム・鉄分・マグネシウムなどのミネラル、そのほか葉緑素(クロロフィル)、フラボノイドなどを含み、栄養豊富なことから「飲むサラダ」とも言われています。
※少量のカフェインを含んでいるため飲み過ぎには注意しましょう。
心身への働きかけ
心身の疲労回復・精神安定
原産地の南米では「100万人のローヤルゼリー」とも言われるマテ茶。豊富な栄養素により不足分を補い、グリコーゲンの生成を促進し血中の疲労物質を減少させることで心身の強壮や疲労回復に役立ちます。マテ茶はドイツのコミッションE(薬用植物を医薬品として利用する場合の効果・安全性の評価委員会)で精神・肉体の疲労に対しての使用が認可されています。
またマテ茶はマテインというアルカロイド物質を含み、自律神経を刺激して活力をもたらし気分の落ち込みや無気力状態を改善するとともに、神経の過剰な興奮を鎮めストレスによる緊張やイライラなどの緩和に有効と考えられています。カルシウムを多く含むため、カルシウム不足による情緒不安定の改善にも役立ってくれるでしょう。
抗酸化・抗糖化
マテ茶は抗酸化作用のあるポリフェノール(フラボノイド類)を含んでおり、ポリフェノール総量は緑茶や赤ワインよりも多いと言われています。その他にも葉緑素(クロロフィル)やビタミンなど抗酸化作用のある成分を含み、相乗して酸化ストレスから体を守ってくれると考えられています。
またマテ茶には糖化産物(AGE)の形成を抑制する働きがあることが報告され、健康・美容維持だけではなく糖尿病予防・糖尿病による合併症予防などにも効果が期待されています。
その他の作用・効果
胃酸、胆汁、膵液の分泌を促進することで消化器官の働きを促進させる働きや、中枢神経を活性化することによるやる気や集中力の向上・認知能力改善、骨粗鬆症予防、生活習慣病予防、がん予防などにもマテ茶が効果があると考えられています。
またビタミンAが豊富なので眼精疲労が気になる方にもオススメです。
ダイエットサポートに
マテ茶は近年「ダイエットに良いお茶」として人気です。マテ茶を飲むだけで痩せるとは考えない方が無難ですが、食欲を抑える・脂っこい食事を食べた時などの脂肪吸収抑制(肥満予防)・代謝アップなどダイエット成功率を高める働きは期待できるでしょう。
食欲抑制・血行促進
マテ茶にはテオブロミンとテオフェリンから形成される植物アルカロイド「マテイン」という成分が含まれています。マテインは中枢神経に働きかけることで満腹感を早く感じさせる・空腹感を緩和することで食欲を抑える働きがあると考えられています。そのほかマテインには血管拡張作用などがあり、血行を促進させることで冷え性の改善や新陳代謝向上にも有効とされています。
マテ茶は緑茶の約5倍とも言われる鉄分を含んでおり、酸素や血液循環を助ける葉緑素(クロロフィル)も含まれていますので、貧血の予防や改善に有効です。血行不良による冷え性は勿論ですが、女性の場合は酸素や栄養素を届けるための貧血(鉄欠)も血行不良や冷え性の原因となっていることが多いと言われていますから、貧血状態を改善することからも冷え性の改善が期待出来ます。
便秘・むくみの解消
マテ茶はむくみ解消に役立つカリウムが豊富ですし、マテインの構成物質であるテオブロミンにも利尿作用があります。利尿効果に加えて血液循環が良くなることや冷えの解消から老廃物の排泄も促進されますから、むくみ解消に高い効果が期待できるでしょう。
また食物繊維や便を柔らかくする(緩下)作用があるマグネシウムが豊富なため、無理に便を排出させるのではなく腸や便の状態を整えることで便秘の解消にも役立ちます。継続して飲むことで腸の蠕動運動機能を高めるとも言われています。
代謝促進・脂肪吸収抑制
マウスを使った実験ではマテ茶抽出物を摂取させることで体重増加が抑制されたという報告がなされており、脂肪の吸収に重要な働きをする膵リパーゼ活性を阻害する働きがあることが示唆されています。肥満患者にマテやガラナなどの抽出エキスを投与したところ体重減少がみられたとの実験報告もなされています。
マテ茶に豊富に含まれているカルシウムにも脂肪の吸収を阻害する働きがあることが近年注目されていますし、ポリフェノールは中性脂肪の蓄積を防いでくれます。またマテインによる血行促進や冷えの改善は新陳代謝向上に役立ち、エネルギー代謝を高めることで脂肪蓄積防止や脂肪燃焼促進にも繋がります。
美肌作りにも役立つ
マテ茶は美肌作りにも役立つ飲み物です。血行促進によるお肌のくすみ解消やターンオーバー促進効果、ビタミンCのメラニン色素生成抑制による美白効果、ビタミンA・ビタミンE・ビタミンC・ポリフェノールなどの抗酸化作用からシワやたるみの予防効果などがあると言われています。
またマテ茶に豊富なミネラルは保湿作用に優れ肌を守ってくれますし、便秘解消による肌荒れ解消・ビタミンBによる脂質抑制(ニキビ予防)など、幅広い栄養素を含んでいるからこそ肌トラブルの予防・改善に対しても様々な改善効果が期待できるでしょう。
マテの注意事項
- 授乳中・お子様への使用は避けましょう。
- 妊娠中も控えた方が安全です。摂取する場合は薄めに抽出しましょう。
- 様々な医薬品との相互作用が指摘されていますので、投薬治療を受けている方は使用を控えるか医師・薬剤師に相談してくだい。
- 適正量を摂取し、長期間に渡る摂取は控えてください。