漢方薬で体臭改善ができるって本当? どんなものを服用すればいいの?

記事監修
十字屋平蔵薬局 店長・薬剤師 富居博典
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自分の体臭が気になる、という方は意外と多いものです。
特に、今の季節は汗の臭いが気にかかる、という方も少なくないでしょう。
体臭を消すグッズはいろいろと発売されていますが、内臓が原因で体臭がする場合は漢方も効果的です。
そこで、今回は体臭改善の効果がある漢方薬についてご説明しましょう。
体臭対策グッズとどこが違うのでしょうか?
また、漢方薬を購入できるお店もご紹介します。
体臭が気になるという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 体臭の原因とは?
  2. 漢方薬で改善が可能な体臭とは?
  3. 漢方薬を購入できる場所や服用の注意点とは?
  4. おわりに

1.体臭の原因とは?

体臭とは、文字どおり体の臭いのことです。
体臭が発生する原因はいろいろあります。
この項では体臭の原因をご紹介しましょう。
原因によっては病院で治療が必要になる場合もあります。

1-1.皮脂や垢(あか)、雑菌によるもの

皮膚は一見きれいなように見えても脂や垢(あか)が付着しています。
ガラスや金属を素手でさわると指紋がつくでしょう。
あれは、皮脂が指先についているからです。
このような皮脂や垢(あか)と汗が混じりあうと、時間がたつにつれて雑菌により分解されて不快な臭いが発生します。
ですから、汗をかいて時間がたつほど臭うようになるのです。

1-2.汗腺によるもの

汗が出る汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺から出る汗は、水のようにさらさらとしていてほぼ無臭です。
しかし、アポクリン腺から出る汗は脂質や脂肪酸を多く含むため、臭いやすくなっています。
アポクリン腺から出る汗は、フェロモンの役割を担(にな)っているため、思春期になると臭いが強くなることが多いです。
このアポクリン腺から出る汗の臭いが強すぎると「ワキガ」と呼ばれます。

1-3.食べ物によるもの

ニンニクなど臭いが強い食べ物をたくさん食べた翌日は、体臭がきつくなることがあります。
また、植物性のものよりも動物性のものをたくさん食べ続けると、体臭がきつくなる場合があるのです。
欧米人が日本人よりも体臭が強いのは、肉中心の食生活をしているからともいわれています。

1-4.病気によるもの

慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん、別名蓄のう症)や、便秘になると体臭が強くなることがあります。
鼻炎の場合は副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる鼻の近くにある空洞に膿がたまり、悪臭が発生するのです。
便秘になると便の腐敗臭が体臭を強くします。
また、胃炎など消化器官が不調になっても口臭がきつくなることがあるでしょう。
口臭は体臭とは微妙に異なりますが、接している人にとっては同じように感じられることが多いのです。
また、糖尿病や腎機能が低下しても独特の体臭がするようになります。
さらに、「魚臭症」といって、魚のような生臭い臭いが症状として現れる病気もあるのです。
「急に体臭が強くなった」という場合は、病気の可能性があります。
念のために病院へ行って診察してもらいましょう。

1-5.加齢

年をとると皮脂成分が進化して、独特の臭いがするようになります。
女性よりも男性の方が臭いが強くなりやすいでしょう。
「加齢臭」といわれて、対策グッズもいろいろと出ています。
自分では気づきにくく、指摘されて初めて気がつくという方も少なくありません。

2.漢方薬で改善が可能な体臭とは?

では、漢方薬でどうやって体臭改善をするのでしょうか?
この項では、東洋医学の体臭の考え方や、効果のある漢方薬についてご説明します。

2-1.東洋医学では体臭をこう考える

東洋医学とは、中国を中心にアジア一帯で発展してきた医学です。
鍼灸(しんきゅう)やツボ押しも、東洋医学の考えに基づいて治療法が確立されています。
東洋医学では、体臭は内臓の悪化が原因と考えているのです。
汗が原因の体臭も、「内臓が不調だから、汗をたくさんかくのだ」と考えています。
便秘も胃炎も内臓の不調の一種ですから、間違ってはいません。
ですから、内臓の調子を整える漢方を服薬することにより、体臭改善をしていきます。

2-2.漢方薬で改善が期待できる体臭とは?

便秘や内臓の不調、さらに汗の臭いが原因の体臭は漢方薬で改善が期待できます。
「病院で診察をしてもらい、薬も処方されたけれど効果が薄い」という場合は、漢方薬を試してみましょう。
ただし、素人判断で「内臓が悪いから体臭が強い」と決めつけるのは危険です。
まずは病院で内臓を診てもらい、どのような疾患があるか確認してから漢方薬を試してみましょう。

2-3.どんな漢方薬が体臭に効果的なの?

体臭を改善する漢方薬として処方されやすいのが、黄連湯(オウレントウ)や防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。
黄連湯(オウレントウ)は胃の調子を整え、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)は、多汗症の治療薬として処方されます。
また、これ以外にも「体質改善に効果がある」と銘打った漢方薬は、たくさん販売されているのです。
ほかの体臭対策グッズとの違いは、体の内部にある体臭の原因を治療できるということ。
ですから、漢方薬を服用し続けていれば、体臭そのものが薄くなっていくでしょう。

3.漢方薬を購入できる場所や服用の注意点とは?

最後に、漢方薬を購入できる場所や服用の注意点をご説明します。
病院で処方される薬とどこが違うのでしょうか?

3-1.漢方薬を購入できる場所とは?

漢方薬は、ドラッグストアや漢方薬局で購入できます。
また、最近は治療に漢方薬を取り入れている病院も多いので、処方せんを書いてもらい薬局で購入することも可能です。
ドラッグストアや通常の薬局で購入できる漢方薬というのは、普通の薬のように「誰が飲んでも一定の効果が出るように」調剤されています。
漢方薬局で購入できる漢方薬とは、患者自身の症状に合わせた漢方薬です。
薬剤師が患者の症状を聞いて調剤してくれるので、同じ症状に悩んでいる方でも薬の共有はできません。
「より自分の体質に合った漢方薬を服用したい」という方は、漢方薬局を利用してみましょう。

3-2.漢方薬を服用する際の注意点とは?

漢方薬は、生薬が原料です。ですから、病院で処方される薬よりも効き目がゆっくりと現れます。
効果が期待できるのは、早くてもひと月後でしょう。
ですから。2~3回服用しただけで、「効果が出ない」とあきらめるのは早すぎます。
最低でも一か月は飲み続けてください。
なお、漢方の苦みが苦手という方はカプセルでの処方も可能ですので、薬局に相談してみましょう。

4.おわりに

いかがでしたか?今回は、体臭改善に効果のある漢方薬についてご説明しました。
まとめると

  • 内臓の不調が原因で発生する体臭には、漢方薬が効果的な場合もある。
  • 漢方薬は効き目が緩やかなため、最低でも1か月は服用し続けよう。
  • 自分の体質や症状にぴったり合った漢方薬を処方してほしい場合は、漢方薬局を利用しよう。

ということです。
日本人は、世界中で最も体臭に敏感ともいわれています。
ですから、自分の体臭を抑えられるなら努力は惜しまない、という方も多いでしょう。
せっけんやデオドラントでも体臭を抑えられますが、漢方薬で体臭の原因そのものを改善すれば、体臭がより薄くなります。
特に、便秘が原因の体臭は、漢方薬で便秘体質そのものを改善することによりかなり効果があるでしょう。
便秘が続くと体臭が強くなるという方は、ぜひ漢方薬で便秘体質を改善してみませんか?
また、ストレスで胃が荒れている場合も漢方の緩やかな効き目が効果的でしょう。