皮膚科のニキビ治療、メリットとデメリット
ニキビ治療はセルフケアでなく、皮膚科などの医療機関を受診することもできます。たかがニキビで皮膚科に行くのも・・・なんて思っている方もいれば、皮膚科に行けばニキビが早く治るのでは?と期待している方もいるかと思います。
確かに、何の知識も持たずに間違ったセルフケアをしてしまうよりは、皮膚科へ行った方が改善には近道だと言えます。しかし、皮膚科へ行ったからと言って必ずしも求めていた効果が現れるとは限らない、ということは肝に銘じておきましょう。
皮膚科でのニキビ治療にもメリット・デメリットがありますので、人によってはニキビ化粧水などでのセルフケアの方が相性が良い場合がありますよ。
皮膚科ではどんな診察を受けるの?
皮膚科に行きたいけど、どんなことをするのか初めてで不安・・・という方も多いのではないでしょうか。ここでは、皮膚科で行う一般的な診察内容についてご紹介いたします。
①問診
皮膚科へ行ったら、まずは問診が始まります。ニキビができ始めた時期や、症状、日頃の生活習慣などについて問われます。
②検査
基本的には問診で得た情報だけで処置に入りますが、症状がひどい時には血液検査などを行う場合があります。
③処置
診断結果に基づき、薬物療法や生活習慣の改善についてのアドバイスをなされます。ニキビの状態によっては保険適用の面皰圧出などでの治療を行ったりします。
では、皮膚科でニキビ治療を受けるメリットやデメリットについてお話したいと思います。
皮膚科でニキビ治療を受けるメリット
■専門家医による安心感
ニキビ治療で皮膚科など医療機関を受診するメリットとしては、第一に国家資格を持つ皮膚科の専門医による深い知識や優れた技術を用いたニキビ治療を受けられることではないでしょうか。自分の肌について専門的な意見が聞けるのは、皮膚科ならではの魅力です。
また、医師免許があることで、エステサロンより強力な医療レーザー機器等を使用したニキビ治療が受けられるなどの点が挙げられます。
■効果の高い処方薬がもらえる
症状や程度によりますが、皮膚科では市販では買えない、高い効果が期待できる薬を処方されます。それにより、今まで悩んでいたニキビの悩みが嘘のように綺麗に治る場合もあるでしょう。
■保険が効く
処方薬などは保険が効くため、金額的にも安く済みます。また、初期のニキビをつぶして処理する面皰圧出であれば保険適用で治療を受けることができます。
皮膚科でニキビ治療を受けるデメリットとトラブル
■皮膚科に行けば絶対に治るという訳ではない
皮膚科でいちばんありがちなトラブルが、肌に合わない治療薬が処方されるケースです。そのような治療薬を患部にぬってしまい、症状がかえって悪化してしまう場合があります。
特に問題なのは、そのように適切でない治療薬を施したあとの医師によるフォローが十分でないというときです。悪化したニキビの症状に対して、別の治療方法が存在するのに、それをしない、あるいはその方法を知らないという事例は、珍しくありません。
■医師にも腕の良し悪しがある
また、医師の処方する薬にそこまで問題はなかったとしても、その女性が毎日肌にぬっている化粧水や、洗顔方法などに問題があると、何年間も皮膚科に通い続けているのに、一向に症状が改善されない、ということになりがちです。けれども、化粧品に詳しくない皮膚科医は、そのような部分に助言を与えることができません。
実は、化粧は肌を守るという見解の医師と、化粧は肌に悪いという見解を持つ医師とに、皮膚科医のなかでも、化粧品に対する見解が分かれているほどです。それゆえ、偏った考えかたの医師の治療を受けてしまうと、自分の化粧品との相性を悪くし、かえって肌の状態を損ねてしまうことがあるのです。
■皮膚科はあくまでも皮膚疾患の治療である
そもそも皮膚科は皮膚疾患を治療する医療機関であり、エステのように美肌ケアを目的としているわけではありませんので、期待していた効果が得られない場合があります。
言い替えると、皮膚科ではニキビ(正しくは「尋常性ざ瘡」)の治療をするわけで、肌を美しくするための施術は行なわないということになります。確かに考えてみると、「ニキビが治る=肌が美しくなる」とは言い切れないわけですね。
しかし、医療機関では皮膚疾患が治癒すれば治療は成功ということになり、肌を美しくするという目的は達成できないケースも出てくるのです。
■保険が効かない治療もある
軽度のにきび治療の場合には、基本的にぬり薬とビタミン剤を提供するだけの保険適用内での治療になりますが、ニキビ跡を綺麗に治したいなど美容目的とした治療の場合は保険適用外の治療に及ぶことがあります。
しかし、保険適用外の治療に及んだとしても、それに本当に効果があるのか、という点にもリスクがつきまといます。例えば、保険適用外の治療としてケミカルピーリングという有名な治療方法があります。ケミカルピーリングは、肌の角質層をはがして、肌の新陳代謝を促す治療法です。
アメリカが発祥のこの治療法は、1990年代に日本に紹介されたのですが、その際、水ぶくれや炎症などのトラブルが続発しました。
これを受け、日本皮膚科学会は2001年以降、ケミカルピーリングについてのガイドラインを作成したほどです。しかもその内容は現在までに3回改訂されており、現在でも肌の状態をよく見極めて治療ほほどこさないと、トラブルに発展しかねないリスクをはらんでいます。
もちろん、すべての皮膚科のニキビ治療がトラブルをもたらすわけではありませんが、皮膚科医も人間ですから、医師の腕次第でその結果が全く異なってきます。したがって「たかがニキビ治療」と思っていても、やはり他の病気などと同様、腕の良い医師を見つける必要があるのです。たまたま自分が最初に通った病院を、信じきってしまうわけにはいきません。
腕の良い皮膚科医を探すポイントは?
腕の良い皮膚科医を探すポイントです。
■口コミをチェック
良い医師を見つけるのは、やはり口コミに尽きます。ただ、皮膚科の場合は化粧品とは異なり、口コミ自体少ないので、検討材料としては心細いかもしれませんが、見ないよりは失敗が少ないでしょう。
■いつも混んでいる
腕のあるお医者さんがいるクリニックは、いつも混んでいます。県外からわざわざ訪れる方もいるくらいです。
とは言え、地方など皮膚科が少ない場合は選択肢がないため、腕の良しあしに限らず集中してしまいますが、都心など皮膚科が点在している地域では、いつも混んでいるクリニックをポイントに探してみると良いでしょう。
■薬の使用法を丁寧に教えてくれる
当たり前のことのように思えますが、実際は事務的であったり、嫌な感じで対応してくる医師もいます。これは実際に通ってみないとわからないことなんですが・・・
■多くの診療科を掲げているクリニックにも注意!
我々は皮膚科というと、皮膚のことだけを専門にしている医師が開業しているものだと思いがちですが、何しろ医師免許は歯科と麻酔科以外は、どの科を名乗っても問題がない免許です。
したがって、別の科を専門にしている医師が、副業として皮膚科を担当している場合が十分あり得ます。そのような場合には、保険適用外の治療や、患者の肌の状況に合った治療が、あまり期待できません。
ただ、そうは言っても、腕の良い医師を探すのには時間もお金もかかってしまいます。そのような医師が見つかるまでは、下記サイトに紹介があるような、評判がよく効果の高い市販のニキビ化粧水を使用していたほうが、かえって無難ということすら言えます。
化粧水であれば、値段が張るわけではありませんから、今後末長く使う化粧水探しという意味でも、いろいろな商品を試してみても良いかも知れません。