サージトロン治療の術後の経過と管理
はじめにcss
サージトロンの術後やヤグレーザーが効きすぎた場合は術後、深い皮膚欠損、潰瘍が出来ます、術後の管理がとても大切です。 またサージトロンでは1~2割の確率で再発を認めます、再発を早期発見し、根治を目指すため標準的なスケジュールを記載します。
術後のスケジュール
単発で小さいイボの場合は特に通院や様子見せの必要はございません。大きなイボ、多発性のイボの場合は既に見えない小さいイボが周囲にある可能性があり、再発のリスクが高くなります、なるべく術後の通院、経過観察をお願い致します、ご遠方で通院が不可能な方はメールでチェックさせて頂きます。 再発しても小さい間に再手術すれば完治出来ます、残念ながらご遠方で通院できない方は処置が遅れたり、出来ないことがあります。
再診スケジュール
- 1週間後;術後の創の状態の確認 (感染の有無・治り具合を確認致します)
- 3週間後;傷はもうそろそろ乾く頃です、術後の創の状態の確認 (感染の有無・治り具合を確認致します)
- 6週間後;順調であれば治っています、瘢痕の状態と再発の有無の確認します
- 10週間後;瘢痕の状態と再発の有無の確認します
- 16週間後;半年以内に再発した場合は無料で施術致します、瘢痕の状態と再発の有無の確認します
痛みの管理
小さいイボの
小さいイボの場合は痛みが問題になることはありません、術後の創にビジダームを添付するだけで十分です。
手足の指趾、手掌、足底部の大きなイボ
手足の指趾、手掌、足底部の大きなイボの場合は術後の痛みが問題になることがあります。痛みの感じ方にはかなり個人差があり、ほとんどの患者さんは内服の痛み止めで管理可能です、内服薬で不十分な場合は座薬を使用します。 多くの患者さんの感想では痛みの程度は液体窒素の治療後に比べて軽度です。
ハイドロコロイド絆創膏による浸潤療法
- サージトロン治療による術後の管理はハイドロコロイド絆創膏(ビジダーム)で密閉した湿潤療法を行います。
- 湿潤療法は傷を乾かさずに湿った状態で治します、痛みが少なく、傷が綺麗に早く治ります
- ヤグレーザーが効きすぎて潰瘍・糜爛になった時もハイドロコロイド絆創膏(ビジダーム)を使用します。
ポイント青(白文字消し)css
ビジダームの貼付
- 術後1〜2週間、カデックス軟膏を使用している期間は毎日交換してください。
- その後はビジダームは毎日交換する必要はありません。
- 浸出液を吸収して全体的に白くふやければ交換してください。
- 滲出液が少なくなれば3〜5日間が交換の目安です。
- ビジダームを張っている患部、及びその周辺は清潔に心がけてください。
- ビジダームの上から アルコール綿、70%エタノールスプレーで消毒したり、ウエットティッシュなどで清潔を心がけてください。
- 温水シャワーで傷口を良く洗い流してください、滅菌水の必要はありません。
- 足のイボの術後で、術後大量の滲出液が出る場合はビジダームの上からガーゼ、又はオムツ等の吸水シートを当てると靴下や服が汚れにくくなります。
- ビジダーム単独でずれたり、外れる場合は弾性包帯でビジダームの上から固定してください。
ポイント青(白文字消し)css
カデックス軟膏(ヨウ素系軟膏)
ヨウ素系と界面活性剤系の滅菌剤が入った軟膏で元々は褥瘡の治療薬です。消毒剤は創傷治癒にあまり良くありませんが、細菌のみならず抗ウイルス作用があると言われています、サージトロンの術後に1〜2週間使用するとイボの再発はかなり少なくなります。また術後の爪周囲に出来た不良肉芽にも効果がありますので2週間以降も捨てずに保管しておいてください。
抗生物質の軟膏
アレルギー等でカデックス軟膏が使用できない方に使用します、ビジダームを交換する時に綿棒などを使用し少量を傷口に塗ってください、3週間使用後はビジダームのみで傷を管理してください。
極希に抗生剤軟膏で傷の治りが悪くなる方がいらっしゃいます、抗生剤軟膏の使用は基本的に3週間までです。
順調な術後経過
《術直後の傷》
- 手足の指先、手掌・足底は皮膚が厚いため、術直後は写真の様にエグれた傷になります。
- 爪に下に潜り込んだ場合は爪を切って、爪の下のイボも取ります。
《傷が治る過程》
- カデックス軟膏を使用している間は傷が埋まって来ません。
- カデックス軟膏の使用を中止後、順調な経過をたどれば平でピンク色の組織が凹みを埋めて傷を平らにしてくれます。
- 傷の周囲のドロドロした褐色のものはビジダームが溶けた物で、少し匂います が問題ありません、気になるようであればウエットティッシュや爪楊枝で取ってください。
治癒過程その3
傷の表面に白い膜が出来る場合がありますが、膿ではありませんので無理に取る必要はありません。
《治癒過程その4》
- 深い傷も湿潤療法を行なうと凹んでいた皮膚も平らになってきます。
- 理想的には写真の様に平で滑らかなピンク色の組織が均一に盛りがってきます。
- これぐらい平らになれば抗生物質の軟膏は必要ありません。
- ビジダームを張り替える時に10分程度乾かしてください、皮膚が10分程度で乾くようであればビジダームの代わりにバンドエイドを貼ってください。
- 皮膚が乾かなければ引き続きビジダームを貼ってください。
- 項目
ポイント青(白文字消し)css
上皮形成完了
表面がまだガサついていますが傷が乾きました、1~2ヶ月硬い瘢痕になりますが6ヶ月ぐらいで軟らかくなります。
術後の管理(その他)
ビジダームは湿潤療法には適していますが以下の欠点があります。
- 水分・浸出液を吸収する能力があまり高くない。
- 水分を吸収すると粘着力が落ちて取れやすい。
- 浸出液で溶けると少し臭い。
術後の2週間の滲出液がが多い時期はすぐにビジダームがはずれやすく、特に足の場合は靴下に滲出液が靴下についたりして不衛生になります。そこで以下の物を使用して滲出液対策をいたします。
オムツシート等
患部に抗生物質と綿棒などで塗布後ビジダームを張ります、その上から水分を吸収するオムツシート・ナプキンなどをあてます、大きさ的には小動物用のペットシートが便利です。
弾性包帯
ビジダームとオムツシートを固定するのに使用します。スポーツ用品店、薬局などで市販されている弾性包帯です、粘着力が強く、色が目立たなく、通気性が良好で蒸れにくいです。ビジダーム、オムツシートの固定や、未治療のイボの巻いて他に移るのを防止します。
固定力が強く、軟らかく、見た目もキレイで、蒸れないのでお勧めです。傷周りだけビジダームを添付して、その上からこちらのテープで固定することをお勧めします。
除菌シート・除菌スプレー
術創の周囲を清潔に保つために市販の70%アルコール製剤を使用します、術後の傷ではなくその周囲の清潔維持に使います。患部を清潔に保つことはとても大切で細菌や異物が入ると傷の治りが遅くなります。傷そのものには使用しないでください、傷の治りが遅くなります。傷には直接使用しないでください、傷には流水・抗生剤・ビジダームを使用してください。
No tags for this post.