04/05/2017

【水泳プロ監修】バタフライの正しい泳ぎ方

冬が終わり日に日に暖かくなると、綺麗な花や景色を見に出かけたくなります。水泳もそうですが、美しいものには人を惹きつける力があります。

今回は正しいバタフライの泳ぎ方をご紹介します。以下のポイントをおさえ、バタバタと慌てているような泳ぎにならないようにしましょう。知っておくと競技大会で家族や友人を応援するときも、さらに楽しめるかもしれません。

知っておきたい、バタフライについて

1.バタフライの由来

1800年代の競泳大会などでは、各人が自由なスタイルで泳ぐ自由形、と現代の平泳ぎでした。1928年のアムステルダムオリンピックでドイツの選手が平泳ぎに出場した際、現在のバタフライのように手を水上に出す動きで泳ぎました。ルール上では手を左右対象に同時に動かすことだけが規定されていたからです。

諸説ありますが、これが現代バタフライの起源と言われています。1936年に行われたベルリンオリンピックではこの泳ぎ方が主流となり、以降多くの選手がこの方式を採用してきました。

しかし1948年のロンドンオリンピック、1952年のヘルシンキオリンピックで、ある選手がバタフライの完成に大きく寄与することになります。それは、日本人の長沢二郎(ながさわじろう)さんです。

当時の長沢さんは、足を上下にうねらせるように蹴るようにすると、速く泳げることを発見。これがバタフライの手の動きと並んで重要なポイントである、ドルフィンキック誕生の瞬間でした。長沢さんは200メートルバタフライ世界新記録を達成しました。その後ドルフィンキックを採用する選手の多さから、国際水泳連盟はバタフライ競技を新しく設け、1956年メルボルンオリンピックで正式種目に採用しました。

日本は長沢さんのドルフィンキックを更に技術的に発展させた石本隆(いしもとたかし)さんが銀メダルを獲得するという、輝かしい成績を残しました。

2.よく筋肉を使う

スイマーは外見で専門種目が分かる、と言われるように種目によって異なる場所の筋肉がつきます。バタフライは両手を水の上で戻すという特徴的な動きから、肩の周り(三角筋上部)、背中の上部(広背筋、僧帽筋)を主に使います。結果としてたくましい肩幅になる方が多いです。

昔、友人の女性バタフライスイマーが『着物が似合わない…』と悲しんでいました。しかし、肩にかけたカバンがなで肩ですぐに落ちてしまう、ということは起きなさそうですね。

バタフライは両腕を同時に水面上を前に戻すという非効率極まりない動きがルールで規定されていますので、どうしてもある程度の筋力が求められます。

部位別に見るバタフライのコツや練習方法

1.キックの動き方

大きく上半身から連動させる第1キックと、膝の曲げ伸ばしで前方に体を進める第2キックに分かれます。

ビート板を使う時は多少の上下動は気にせず、リズム良くキックしましょう。ビート板を使わずに行う時は上半身から柔らかく動かす事に注意しましょう。

2.腕の動かし方

両手同時、左右対象に動かします。練習でも短い距離をなん度も繰り返す、または立ったまま繰り返し練習するなど、正しい動きを覚えましょう。コツは手が体の横を通るとき、手の甲から前に戻すようにすることです。

選手の大会のイメージを持ち真似しようとしてしまうと、どうしても腕が後ろから回るように見えるみたいです。あれは、筋力・柔軟性を兼ね備え基礎基本を熟知しているトップスイマーだからこそできる動きです。まず基本の動かし方を身につけてください。

3.キックと腕を動かすタイミング

ワンストロークに2回のキックを行います。腕が前にある状態で第1キックを打ち、上下動を使って前方に伸びていきます。この第1キックと腕を前方に伸バス動作が、バタフライの進み具合やタイミングを合わせるのに最重要です。その後腕で水を掻き始めますが、肩幅より少し広い所から肘を曲げつつ胸の前あたりまでもってきます。

さぁ、ここで力強い第2キックを打ちます。体(上体)はすでに斜め上へ向かっていますので第2キックがより体を前方に進めてくれるはずです。その直後に水を押し切り、体の横から前に戻すようにします。

鏡の前で足踏みや膝曲げをキックに見立てて練習するのも効果的です。

4.プル・プッシュと覚える

上記の「2.キックと腕を動かすタイミング」でもお伝えしたように、バタフライの腕の動きは2回のキックとタイミングをうまく合わせないと、せっかくの進む力も半減してしまいます。

「2.キックと腕を動かすタイミング」は、第1キックの終わりからの動きがプル、第2キックとほぼ同時に行うのがプッシュと覚えるのがよいでしょう。タイミングよく両手同時に回すことを考えてみてください。

5.うねりを加えるために腰を使う

このうねりもバタフライの特徴です。両足同時に動かして大きく強いキックをするためには不可欠な動きです。

手を前で組んで指先をきっかけにするぐらいの気持ちで、体全体を使ってうねりを作り出します。最初はお腹を凹ませるイメージで、徐々に背中を丸めていくようにしましょう。

6.リカバリーの仕方

最近の主流は極力腕を高くあげすぎないこと。水面ギリギリを、最短距離を通って肩の前まで腕を戻しましょう。

この時、しっかりとうねりの動作ができていれば腕を前に戻す時には肩は水面よりも少し高い位置まで出ているはずです。何度も繰り返しになりますが、両手同時に水中から水上を通って、動きを戻す泳ぎです。バタフライを正しく泳ぐためには肩、背中の筋力はある程度必要になるでしょう。

最後に

バタフライは、力強い泳ぎだけにキレイに泳ぎげていると尊敬の視線が注がれます。逆に力任せになりタイミングがかみ合わない動きになっても目立ちます。まずは基本の独特な腕と足の動きを習得し、プル・プッシュのタイミングを覚えましょう。

いずれにしても、スイミングの泳法の中でもダイナミックな泳ぎが特長です。フリーコースで練習する場合は周りの利用者を考慮して泳ぎましょう。レッスンやトレーニング中に隣の方と接触すると、他の種目や泳法ではありえないほど痛く、危険です!くれぐれも周囲に気配りをしながら、しかし練習を重ねて華麗に泳げるようになりましょう。

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