━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━『MBAが教える企業分析』 Vol.30━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━おはようございます!!今回は歯のセルフホワイトニング専門店で躍進している企業を分析します。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●今回の分析対象企業 ⇒SiroQ(シロク) http://www.siroq.jp/index.html━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆戦略分析【図表1「シロク戦略」】をご覧下さい↓ https://www.dropbox.com/s/mnnrfepk5bc1jof/%E5%9B%B3%E8%A1%A8%EF%BC%91%E3%80%8C%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%AF%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%80%8D.pdf?dl=0 ※Dropboxへのログインが必要です。■戦場・競合 ・戦場(顧客視点での自社の事業領域):歯のホワイトニング ・競合(お客様の選択肢):歯科医院、ホワイトニング専門サロン、 自宅でできるホワイトニングキットなど ・状況:ホワイトニング関連用品の需要は増加しています。 ■強み 安い、手軽(短時間) ・1回10分1000円で白さを実感できる。 SiroQ(シロク)のホワイトニングを体験した90%以上の方たちが 「歯が白くなった」と実感。 ・通常、1回のホワイトニングに30分かかるのが当たり前の業界で、 わずか10分という、かつてないスピードを実現。 ⇒上記の強みを支えるコア・コンピタンス ★独自のホワイトニングノウハウ ・製法特許処方のSiroQジェルやナノ技術を駆使したホワイト ニングキューブなど、他では体験できない高品質で安心・安全 なものを用意。 ・オリジナル開発した照射カバーを装着して、2分間歯に光を 当てる。この照射カバーで照射機から出る熱をしっかりと 保温し、光を分散させずにしっかりとあてることが可能と なった。(特許出願中) これらのノウハウがあるからこそ、「安い、手軽」という強みを 実現できていますし、他社が簡単には真似ができないわけです。■顧客ターゲット 手軽に歯を白くしたい方、お金と時間を節約したい方。 歯の色が気になる方、歯の色に悩んでいる方。◆戦術分析【図表2「シロク戦術」】をご覧下さい↓ https://www.dropbox.com/s/8kfe0df2yjzzzor/%E5%9B%B3%E8%A1%A8%EF%BC%92%E3%80%8C%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%AF%E6%88%A6%E8%A1%93%E3%80%8D.pdf?dl=0 ※Dropboxへのログインが必要です。■売り物 カジュアルホワイトニング(セルフホワイトニング) →専用のスポンジで歯の汚れをおとし、ジェルを塗ったうえでLED ライトを照射するを2回繰り返したあとに、歯の白さを保つ コーティング剤を塗り、10分程度で完了。■売り値 破格の1000円(10分) →競合となるホワイトニングサロンは所要時間30分で3500円程度。 また、歯科医でのホワイトニングは所要時間1時間で1万円から 2万円程度。 ■売り方 ・歯の自撮りシステム<Siroパシャ!>(特許出願中) →ホワイトニングする前と、ホワイトニングをした後の白さの 違いを無料で測定できます。 ⇒変化を数値で確認できるため、効果が実感しやすいといえます。 また数値として記録されることで、前回との比較もしやすくなり、 次回来店の動機にもなります。 ・回数券(11回分 10,000円+税) →カジュアルホワイトニング1回あたり約910円(税抜) になる お得な回数券。10回分の価格で11回利用できます。■売り場・ガラス張りで中が見える店舗・カフェスタイルの「オープンスペースとセントラルカウンター」 (特許出願中)・昨年8月に吉祥寺近くに一号店を出店。 →11月には東京北区と町田市にも出店。3月までに7店を出店予定で、 4月以降も駅近くのビルなどへの出店を計画中。≪まとめ(戦略ショートストーリー)≫ 手軽に歯を白くしたい消費者をターゲットに独自のホワイトニング ノウハウに支えられた『安さと手軽さ』という強みを提供すること で差別化を実現しています。 『安さや手軽さ』という売り物の価値に加えて、『ガラス張り』 『カフェスタイル』など気軽に店舗に入ることができる売り場を 整えることで、消費者の支持を得ています。≪分析のポイント≫“低価格・短時間を強みとして戦う戦略” 1,000円10分と聞いて思い浮かぶ会社はありませんか? そうです。 1,000円10分カットで大躍進を遂げた『QBハウス』です。 現在、600店舗も展開しているようです。 実はシロクの戦略は、QBハウスと非常に近い戦略をとっています。 まずは、価値基準での戦略についておさらいしておきましょう。 (Vol.24にてご紹介しましたが、約2ヶ月前のことですので) 価値基準では、企業が取り得る戦略は大きく3種類に分けられます。 (1)製品リーダーシップ 最高品質や最新といえるような革新的な製品を継続的に投入 していく戦略です。 Apple社やルイ・ヴィトンなどが採用しています。 (2)顧客との親密さ 顧客の個々のニーズを満たして戦う戦略です。 リッツカールトンやスターバックスなどが採用しています。 (3)卓越したオペレーション 低価格や便利さを強みとして戦う戦略です。 マクドナルドやAmazonなどが採用しています。 例えば、QBハウスの場合、QBハウスが登場する前のカット業界の プレイヤーの戦略は、主に2種類存在していました。 (1)高品質を前面にだして戦う(製品リーダーシップ) →カリスマ美容師がいる美容室 (2)顧客の個々のニーズを満たして戦う(顧客との親密さ) →常連客が通う街の美容室 この状況の中で、QBハウスがとった戦略は (3)低価格・短時間を強みにして戦う(卓越したオペレーション) でした。その後の大躍進はご存じのとおりです。 つまり、QBハウスは既存のプレイヤーが強みとしていない価値で 勝負したわけです。 既存のプレイヤーでは満たされない空白地帯を埋めたともいえます。 これが、QBハウスの成功の一つの要因となりました。 では、シロクはどうかというと。 シロクが登場する前のホワイトニング業界の状況は、歯科医院や ホワイトニング専門サロンなど、高品質を前面にだして戦う (製品リーダーシップ)プレイヤーが中心となっていました。 つまり、低価格・短時間を強みにして戦う(卓越したオペレーション) プレイヤーは不在。空白地帯だったということです。 この状況の中で、シロクがとった戦略は (3)低価格・短時間を強みにして戦う(卓越したオペレーション) でした。 既存のプレイヤーでは満たされない空白地帯を埋めたということ ですね。 低価格・短時間を強みにして戦う戦略をとり、空白地帯を埋めた ことは、QBハウスと共通しています。 一号店を出店してから、まだ半年しかたっていませんが、今後、 ホワイトニングが新習慣になることを目指しながら、1,000円10分の 先輩QBハウスのような大躍進をとげるのか注目したいです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━サッカーの23歳以下の日本代表男子がこの夏、リオデジャネイロで開かれるオリンピックの出場権を獲得しました。6大会連続の出場となります。アジアの出場枠は3つしかありませんので、すごいことです。そして、本メルマガは今号で30号に到達いたしました!!ありがとうございます!!--------------------------------------------------------------最後までお読みいただきましてありがとうございました。 m(_ _)m今回のメルマガはいかがだったでしょうか?ご意見やご要望(分析してほしい企業など)があれば本メールへ返信をお願いします。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━発行者情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━発行者:青山烈士(あおやまれっし) グロービス経営大学院大学経営研究科修士課程修了(MBA)※本メールマガジンは「まぐまぐ」と「melma!」の2つの配信会社さん から配信されています。