ニキビ治療、クリアタッチとは?



ニキビ治療法として有名な「クリアタッチ」と呼ばれる方法について、こちらでそのメカニズムと効果を解説したいと思います。クリアタッチは二色のレーザー光線を用いて、ニキビの原因となる、アクネ菌を中心とした菌の殺菌を行うニキビ治療法です。

クリアタッチは、ニキビ予防ができる点の他に以下のようなメリットがあります。

・ダメージが少ない
・痛みが少ない
・ダウンタイムがないので、すぐにメイクも可能
・美白効果がある
・顔の産毛を薄くする効果がある
・背中や胸元など、広範囲の治療も可能

クリアタッチの大きな特徴が、二色のレーザーを使用するということなのですが、ひとつは青から緑色にかけての可視光の中では短波長の光線であり、もうひとつは可視光の中で長波長である赤色の光線のことを指します。この二色の色の光線には、それぞれニキビ治療に際して、別々の役割を持ちます。


青色(緑色)の光線の役割

青から緑色にかけての光線は、ニキビ化した毛穴で繁殖しているアクネ菌が生成するポルフィリンという有機化合物と反応し、活性酸素を生み出します。この活性酸素が、アクネ菌自体を殺菌してしまうのです。さらに、この活性酸素が皮脂腺を損傷させることで、皮脂分泌を防ぐのです。

赤色の光線の役割

いっぽう赤色の光線は、波長が長いために表皮を通り抜け、真皮層にまで到達します。この真皮層には、「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」と呼ばれる細胞が分布しているのですが、この繊維芽細胞は、身体組織の形状を維持するコラーゲンとエラスチン、さらにヒアルロン酸を生成する細胞です。

赤色光は、この繊維芽細胞を活性化させることにより、コラーゲンやエラスチンの分泌を促します。また、この赤色光には抗炎症作用があるとも言われています。

アクネ菌は洗顔だけでは十分に除去できない?

クリアタッチは、ニキビの原因であるアクネ菌の除去に効果的だとお伝えしましたが、アクネ菌の殺菌ならば、普段の洗顔で十分可能なのではないのか、と疑問に思う方もおられるのではないでしょうか。

そう、たしかに普段の洗顔においても、とりわけ薬用洗顔料を使っていれば、アクネ菌の殺菌は出来ます。

ただ、洗顔による殺菌はあくまで、正常な状態にある皮膚のアクネ菌の増殖を抑え、ニキビを「予防」する作用にとどまります。しかし、ニキビがいったん出来てしまった毛穴では、皮脂や硬化した角質によって毛穴がふさがれていますので、毛穴内部のアクネ菌まで、殺菌が出来ないのです。

このニキビ化している毛穴内部のアクネ菌を、洗顔で殺菌しようとすると、肌に強い負担を与えることになってしまうのです。特に炎症を起こしているニキビを強く刺激すると、ニキビがつぶれてしまう可能性が高くなります。だからこそ、レーザー光線を用いた、クリアタッチという方法が有効になります。

クリアタッチ1回にかかる費用は?

このクリアタッチの治療費は、クリニックによって異なっており、一回あたりおよそ1万円前後のところもあれば、3千円前後のところもあります。この価格は、他のレーザー治療方法と比較すると割安になっています。また、想定される治療回数は、週1~2回の施術を、8回から16回ほどのセットで行うことが目安となっています。

気になるのはやっぱり副作用・・・



ニキビに直接触れずに、ニキビの原因菌を撃退する方法として注目されているクリアタッチですが、リスクや副作用はあるのでしょうか?その点について、見ていきたいと思います。

クリアタッチは、まれに軽い火傷をともなう程度で、基本的には他の光治療に比べて、火傷や炎症の副作用が出にくい施術方法です。

しかし、クリアタッチは、医師の常駐するクリニックでなければ、施術をしてはならない「医療行為」に当たります。そして、クリアタッチは新しい技術であって、その症例の報告がまだ少ないという段階であるという可能性も考えられます。特に本国においては、まだ導入されて間もない治療法となっています。


もちろんクリアタッチには、その開発にあたって、ニキビ治療に効果を発揮したという臨床的な結果も出ていますから、その成果をここでおとしめるつもりは毛頭ありません。ただ、肌に常在するニキビ菌を殺菌するというからには、身体内にある種の「刺激物」を作用させることになります。クリアタッチの場合、それは「活性酸素」です。

クリアタッチは、独自に調整された光によって、ニキビの原因菌を殺菌しますが、その過程で、活性酸素を利用することになります。この活性酸素というのは、一般的には紫外線によって体内に生成し、身体組織へと浸食して老化やガンの原因になる物質として有名なものです。


クリアタッチが、アクネ菌を殺菌する活性酸素を生成する過程も、これに類似します。「紫外線」というのは「紫」色の可視光よりも、さらに波長の短い光です。そして、可視光のうち、この紫外線に波長が近いのが、紫から青にかけての光であり、クリアタッチはこの青色光を利用します。

このような短波長の光を作用させることで活性酸素を毛穴の中で生成し、それがアクネ菌を殺し、なおかつ皮脂腺の破壊を行うのです。とりわけこの「皮脂腺の破壊」という作用が、長期的に見て本当にリスクがないのか、という点も気になるところです。

副作用は少ないと報告されていますから、利用してみることに過度の抵抗感を抱く必要はありませんが、もし抵抗感が強いようなら、肌にやさしい保湿成分を含んだ化粧水を利用して、ニキビケアに取り組むというのもひとつの方法です。

クリアタッチを実際に試してみた方の感想

・週に一度のペースで1か月受けていたところ、頬のニキビが解消されてきました。また、ニキビ跡も目で見てわかるほど薄くなってきました。ただ、顎にできたニキビは一向に治らなかったので、クリアタッチの他、炭酸ガスレーザーでの治療も行うことに。

炭酸ガスレーザーにより、ニキビのせいで広がっていた毛穴が小さくなりましたが、赤く小さな跡が残ってしまったので、その後クリスタルピーリングを受けてみたら、気にならないまでに薄くなりました。

私はクリアタッチもニキビやニキビ跡解消に効果を感じることができましたが、もっと徹底的に解消したいのであれば、他の治療も併せて行う必要があると思います。
(20代 女性 敏感性混合肌)

・ニキビを治すべく、スキンケア代に毎月2~3万円ほど費やしていたのですが、限界を感じて皮膚科に通いだしました。その時クリアタッチを受けたのですが、効果は歴然。週1回の治療で2か月くらい続けたのですが、お肌が今までにないくらい綺麗になりました。
(20代 女性 混合肌)

・クリアタッチ10回ほど受けましたが、全く変化を感じませんでした。8万くらいかけたのに・・・
(20代 女性)

・3回受けましたが、ニキビに対しては満足できる効果は得られませんでした。先生曰く、ニキビを解消するにはもっと回数が必要なんだそう。1回の値段はお手頃だけど、10数回も継続して行うとなると学生には厳しい・・・個人的には、ニキビというよりは、鼻の黒くぶつぶつした毛穴汚れに効果的だなと感じました。
(20代 女性 学生)


はっきりと効果を感じる人もいれば、お金をかけた割に全く納得できない結果に終わってしまった方もいるようです。また、皮膚科によっては、利益を重視して、他の治療を促すように持ちかけてくるところも少なくありません。治療におけるデメリットよりも、メリットばかりを訴えかけてくるような皮膚科医は注意が必要です。

効果や満足度には、皮膚科選びが重要になると言えそうです。




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