料理やお菓子作りの万能食材として使用されている「卵」、冷蔵庫に常備している家庭も多いと思います。
ただ、卵をたくさん食べることに関しては、「健康への影響」も気になるところ。
というのも、
「コレステロール値に影響する」
「病気の原因になる」
「卵アレルギーの原因になる」
など、あまり良い噂がないからです。
では、本当に卵の食べ過ぎは病気やアレルギーの原因になるのでしょうか。
卵の食べ過ぎに関する噂の真相を調査してみました。
卵は「完全栄養食」
卵には
動物性たんぱく質
アミノ酸
ビタミン
ミネラル
といった様々な栄養素が含まれています。
一言で言えば「栄養価に優れている」ので、「完全栄養食」と呼ばれています。
体調を崩した時に、卵の入ったおかゆやうどんを作るという家庭も多いと思いますが、これは卵が完全栄養食だからだったのですね。
卵の効果
完全栄養食の卵には、次のような効果があるとされています。
免疫力を高める効果
記憶力を高める(脳を活性化させる)効果
美肌効果
アンチエイジング効果(抗酸化作用)
など…。
このような効果があるため、「一切卵を食べないのは良くない」という意見もあります。
卵の食べ過ぎが「良くない」とされてきた理由
卵の食べ過ぎによる健康への害の有無について解説する前に、まずは「なぜ卵の食べ過ぎが良くないとされてきたのか」ということについてお話しします。
完全栄養食である卵の食べ過ぎが「良くない」とされてきた理由は、100年以上も前にさかのぼります。
それは、100年以上前にロシアで行われた「ウサギに卵を食べさせる」という実験の結果、ウサギの血中コレステロール値が上がったことがわかったからです。
「血中コレステロール値が上がる」というのは、俗にいう「悪玉コレステロールが増える」という状態です。
ですが、ウサギと人間には決定的な違いがありました。
それは、「ウサギは草食性で人間は雑食性である」ということ。
動物性食品である卵を、普段は草を食べているウサギに食べさせれば、血中コレステロール値が上がるのは当然のことです。
つまり、この実験に草食動物であるウサギを利用したこと自体が大きな間違いです。
この実験の結果が正しくないということは、ロシア側も正式に認めているのですが、この間違った研究の結果が幅広く浸透し、現在も根強く残ってしまっているのです。
卵の食べ過ぎは健康に害を及ぼす?
これまで卵は、前述している通り「ウサギを使った実験の結果」により、「血中コレステロール値を上げる」と言われてきました。
「血中コレステロール値が高いと体に良くない」ということは皆さんもご存知かと思うのですが、結論からお話しすると、卵の食べ過ぎはそれほど健康に害を及ぼすものではありません。
ウサギを使った実験から約70年後、日本は健康状態に問題のない成人を対象に行った実験の結果を公表、その中で判明したのが、「卵を1日10個食べる生活を5日間続けても、血中コレステロール値にはほとんど影響がなかった」ということ。
人間の体は血中コレステロール値をコントロールすることができるので、コレステロールを多く含む食べ物を食べたからといって上がるものではありません。
つまり、卵を食べ過ぎたとしても、血中コレステロール値に直接影響することはないのです。
むしろ、良い働きをする善玉コレステロールを増やし、病気の原因にもなりうる悪玉コレステロールを減らす「オレイン酸」や「レシチン」といった成分も含まれているので、卵は健康維持のために日常的に食生活に取り入れたい食べ物です。
食べ過ぎると良くない人もいる
基本的には、食べ過ぎても健康への影響は少ない卵ですが、食べ過ぎると良くない人も中にはいます。
例えば、元々血中コレステロール値が高い「脂質異常症(高脂血症)」の方。
前述している通り、卵の食べ過ぎは血中コレステロール値にはほとんど影響がなかったことが証明されてはいるのですが、元々血中コレステロール値が高い方が卵を食べ過ぎると、血中コレステロール値が上がってしまうことがあるのだそうです。
また、腎臓疾患を持っている方は、卵のタンパク質が腎臓に負担をかける恐れがあるため、食べ過ぎはよくありません。
卵の食べ過ぎ以前に、タンパク質の摂取制限をされているかと思うので、主治医の指示に従ってください。
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食べ過ぎると発症する恐れがある病気はある?
卵を食べ過ぎると発症する恐れがある病気はないのですが、ガン死亡のリスクがやや高くなることがわかっています。
これは女性を対象に行った調査なのですが、卵を1日に1個しか食べない女性より、1日に2個以上食べる女性のほうがガンで死亡するリスクが2倍程度高いのだそうです。
卵アレルギーの原因になるって本当?
「卵を食べ過ぎると発症する恐れのある病気」というと、「卵アレルギー」を想像する方も多いですよね。
確かに、特定の食べ物を多量に食べ続けることで、体がその食べ物に対する抗体を作ってしまい、食物アレルギーを発症するケースは存在します。
そのため、卵を多量に食べ続ける生活を続けていれば、卵アレルギーを発症する可能性は否定できません。
ただ、卵アレルギーではない人が、多少卵を食べ過ぎたくらいで卵アレルギーを発症することはほとんどないでしょう。
卵は1日何個まで食べても良い?
卵は1日何個まで食べても良いのかというと、明確な決まりはありません。
「1日1個まで」とする意見もあれば、「1日3個まで」とする意見もあり、上限個数には様々な意見があるようです。
ただ、「日本卵業協会(日卵協)」の公式サイトでは、「卵は1日2個食べること」を推奨しています。
1日2個であれば、少なすぎるわけでも多すぎるわけでもない無難な量だと思います。
たくさん食べても良いわけではない!
1日に食べても良い卵の上限個数は特に決められていませんが、だからといって「たくさん食べても良い」というわけではありません。
卵の食べ過ぎで栄養バランスを崩す恐れがあるので、他の食材とのバランスを考えて食べる必要があります。
そして、栄養バランスを考えることも大事ですが、卵はカロリーの高い食品であるため、卵を食べ過ぎてカロリーの摂り過ぎになってしまうほうも心配なので、カロリーの観点からも食べ過ぎはNGです。
また、卵をたくさん食べる生活を続けていると、血中コレステロール値が上がってしまう恐れもあります。
血中コレステロール値以外にも、卵をたくさん食べ続ける生活をしていれば、前述している通り卵アレルギーを発症する可能性もあります。
現実的に考えれば、卵を1日に何個もバクバクと食べてしまう人はいないはずですから、それほど神経質になる必要はないかと思いますが、卵料理を作る場合は気を付けたほうが良いでしょう。
卵は「1日2個」を目安に食べよう!
「卵の食べ過ぎが病気やアレルギーの原因になる」という噂の真相についてご紹介させていただきました。
結論としては、卵の食べ過ぎは血中コレステロール値にそれほど影響を及ぼすものではないため、卵の食べ過ぎが直接病気を引き起こす可能性はほとんどないでしょう。
また、極端に食べ過ぎるようなことがなければ、アレルギーを発症する可能性もほとんどないと思います。
ただ、摂取カロリーのことを考えると食べ過ぎは良くありません。
卵以外にも言えることですが、どんな食べ物も適量がベストです。
卵を食べる時は、少なすぎるわけでも多すぎるわけでもない「1日2個」を目安に食べるようにしてください。
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