大手製薬企業の「クラシエ」が漢方薬に関するアンケートを行ったところ、75%の人が漢方薬を服用したことがあるという結果が出ました。これは7年前に比べて2倍以上に増えています。
その理由は漢方は「苦い」から「体にやさしい」にイメージが変化してきたからです。
その他「副作用がなさそう」「体質改善できそう」などプラスのイメージのほうが苦い、臭いといったマイナスイメージより多いこともわかりました。
なんとなく疲れやすい、だるい、肩こりがひどいといった体の不調を訴える現代人はとても多く、その原因の8割はストレスだともいわれています。
そういった病気とまでいかない「未病」やシミの原因にもつながるストレスに適した漢方薬も多くあり、若い年齢の人も漢方を取り入れるようになってきています。
漢方薬の基礎知識について
「漢方」と聞くと中国から伝えられたと思う人も多いですが、実は日本で独自に発展した東洋医学です。
5~6世紀に中国から入ってきた「中医学(中国医学)」を日本の風土や日本人の体質などに合わせて改良したもので、「漢方」という呼び名は江戸時代にオランダから伝わった「蘭学」と区別するためにつけられました。
漢方は日本で主流となっている「西洋医学」とは違い、体の状態を数値やレントゲンではなく、現象によって判断します。]
「冷え性」「のぼせ」「虚弱体質」などの症状に合った生薬を複数組み合わせて調合し、少しずつバランスを整えていくのですね。自然の植物の力を借りながら、自分の力で悪いところを治していくのです。
そのため、西洋医学で使われる薬のような強い作用や即効性は期待できません。しかし、体の弱い部分を根本から治していくため、本当の意味で病気やストレスに強い体を作ることができます。
シミに有効な漢方薬「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」
「当帰芍薬散」は、冷え性であまり体力のない人に向く漢方です。東洋医学では血液の流れが滞ることを「お血(おけつ)」と呼びますが、これはターンオーバーの乱れに直結するもの。
肌細胞に必要な酸素や栄養素が運ばれにくくなるので、お肌の生まれ変わりがうまくいかなくなるのですね。
当帰芍薬散にはお血を取り除いて血行を促す力があるので、シミが少しずつ改善していきます。また、ホルモンバランスを整える効果も期待できるため「肝斑(かんぱん)」に悩む人にも有効です。
体質に合わない場合は食欲不振や胃の不快感、発疹、発赤、かゆみなどの副作用が出る可能性があるので、もともと胃腸の弱い人や過去に薬でアレルギー症状の出たことのある人は注意しましょう。
シミに有効な漢方薬「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
「桂枝茯苓丸」は比較的体力のある人に向く漢方で、血行を良くしてのぼせや冷えを改善し、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
シミや肝斑はもちろん、目の下のクマにも有効なので、顔のくすみに悩む人には心強い味方となってくれることでしょう。
服用に注意が必要なのは、体力の衰えている人や薬でアレルギー症状の出たことがある人、そして妊娠の可能性がある人です。
食欲不振や発疹の他、稀に肝機能障害が起きることもあるので、服用の際は医師や専門家に相談し、万が一副作用が出た場合はすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
シミに有効な漢方薬「加味逍遥散(かみしょうようさん)」
「加味逍遥散」は、体力中等度以下(日常生活に支障はないものの、疲れやすかったり、体調を崩しやすかったりする状態)の人に向く漢方。血行を良くして「お血」を改善する他、ストレスに働きかけて気持ちをリラックスさせる効果も期待できます。
ストレスとシミは一見なんの関係もないように思えますが、過剰にたまったストレスが自律神経の働きを狂わせ、それがホルモンバランスの乱れにもつながっていくので、これをなんとかしない限りいつまでもシミに悩み続けることになります。
レーザーや飲み薬で一度消えたシミがまた再発してしまうのも、根本的な原因が解決されないままになっているからなのですね。
また、過剰なストレスは体内で活性酸素を発生させ、メラニンの元となる「メラノサイト」を活性化させてしまいます。
「日焼けには気を使っているのに、なぜかシミができてしまう」という人は、もしかしたらストレスがたまりすぎているのかも……。漢方の力を上手に利用して、透明感のある素肌を取り戻しましょう。
「加味逍遥散」の服用に注意が必要な人のタイプは「桂枝茯苓丸」と同じ。
ただし、この薬の場合は、胃の不快感や発疹、肝機能障害に加えて「腸間膜静脈硬化症(下痢や腹痛、腹部膨満感などの症状が繰り返し現れるもの)」が出る可能性もあります。
シミに有効な漢方薬「清上防風湯(せいじょうほうふうとう)」
「清上防風湯」は、体力中程度以上で赤ら顔の人に向く漢方。顔の皮膚トラブルを改善する効果には定評があり、特にニキビの治療によく使われています。「清上」という名前には、体の上のほうを清涼にするという意味があるそうですよ。
この薬が有効なのは、肌の炎症によってできるシミの予防・改善です。
ニキビが悪化したり、アトピーやアレルギーで肌が荒れてしまったりすると、その部分が色素沈着しやすいですが、「清上防風湯」を飲むことで炎症が鎮まり、シミになることを防いでくれます。
また「センキュウ」と呼ばれる生薬が血行を促進し、ターンオーバーが正常化することで、できてしまったメラニンの排出をスムーズにしてシミを薄くする効果も。
ターンオーバーは約28日の周期で繰り返されるので、効果を実感できるまでには最低でも1ヶ月以上飲み続けることが大切です。
「清上防風湯」の服用に注意が必要なのは、胃腸の弱い人や妊娠の可能性がある人。副作用としては、胃の不快感や肝機能障害が起こる可能性があるので、服用中に違和感を覚えた場合はすぐに病院で診察を受けましょう。
漢方を使う場合は体質に合ったものを選ぶことが大切!
漢方の最大の特徴といえば、原料として自然の生薬が使われていること。
植物の根や茎、花などを薬に加工したものなので、西洋医学で用いられる薬のような強い副作用が出にくいというメリットがあります。ただし、これはあくまでも体質に合ったものを服用した場合のこと。
体力に自信がない人が「体力中等度以上」と書かれたものを飲むなど、注意書きを無視した使い方は絶対にやめましょう。選び方に自信がない時は、漢方薬局で専門家の指示を仰ぐことをオススメします。
また、最近はシミを消す飲み薬がたくさん発売され、中には漢方の生薬を含んだものもあります。こうした薬なら手軽に飲むことができるのでシミ対策がやりやすくなりますね。
現在、生薬系のシミ薬で最も人気があるのがロスミンローヤルです。
ロスミンローヤルにはシミ改善に必須と言われる血流アップを実現できる22の生薬をはじめ、L-システインなどシミに有効に働く成分もしっかり含まれています。
ロスミンローヤルの特長など気になる事は以下のサイトでわかりやすく解説されていましたので、こちらも見てみるといいですよ。
こうしてみると、シミ対策の内服系商品って結構たくさんあるんですね。
薬とサプリは法規上もその成分も明確な違いがありますが、やっぱりシミ改善という意味では医薬品を使うのが早いと思います。
こうした商品をうまく使って日常的にコツコツとシミ対策をすることが、美白を実現できるのに結局最も近い方法ではないか、と思います。