工業製品にはCAD、フィギアは3DCGか?
3Dソフトには「3D CAD」と「3D CG」の2種類があります。「3D CAD」は主に工業製品の設計などに用いられているもの。
寸法が正確に数字で定義されるので、例えば、1ミリ以下の精度でも正確に数字を出せないと、iPhoneのケースなどを作ってもちゃんとはまらなくなると思うとイメージがしやすいかな。
逆に有機的な形を作るのに向いてるのは「3D CG」です。データの形式としてはポリゴンを使ったものがよく使われています。
ポリゴンは三角形のパッチの集合体なので、3D CADと比べて形状を数学的に正確に出す事は出来ません。しかし、キャラクターのフィギアのように数字て定義することが元々むずかしいものなど作成には向いています。
というわけで、
3D CADソフト
プロ向けのものは100万〜1000万円以上のソフトがある分野ですが、個人でも気軽に扱えるレベルのモノをご紹介します。
Autodesk Fusion 360:CADとCGの性質を兼ね備えた、基本無料なプロ向け3DCAD。
「Fusion360」は、建築CADで有名なAutodeskが提供する工業用3DCADです。
プロ向けCADの問題点である、価格の異常な高さや自由な曲面の作りづらさなどが解消されています。
工業製品を作るのに十分な精度を備えつつ、学生ならびに趣味やスタートアップ企業は無料で使えます。
機能的な特徴をご紹介すると。
100万円以上の上位CADにしかない、履歴の管理機能があり形状の修正も簡単です。
くわえて、CGライクな自由曲面を作る機能にも優れており、従来のCADとは一線を画するCADとなっています。
それと、「Fusion360」で試してみたいのが、3Dスキャンしたソフトを加工できる機能です。
STLからNURBSへ変換ができるので、いままで難しかったSTLデータからの加工が可能となっています。
3DCAD初心者の方には、Fusion360入門講座なども開かれています。
Trimble SketchUp:建築業界向けのフリーモデリングソフト
以前はGoogleが開発・提供した3Dモデリングソフト。2012年にTrimble社に売却されている。工業製品よりは建築的なモデリングに定評があるようです。
基本はフリーですが、機能を強化したPro版は有償となっています。
・無料(pro版は有償)
・win版 mac版
・日本語版あり
・ダウンロード
DraftSight:プロ仕様なのにフリーの二次元CADソフト。
プロ向けに幅広く使われているAutoCADと二次元レベルだと同等の機能があるフリーソフト。
3D表示は出来ないが、設計図面ライクな二次元CADとしては十分な機能を備えている。
DesignSpark:モデリングだけじゃなく設計もできる本格CAD
機械設計が必要なプロダクトを作るときに欠かせないCADですが、100万円以上と高額なことと操作が難しいのが難点です。
しかし、「DesignSpark」不慣れなユーザーでもジェスチャーベースモデリングを使って、直感的に形状を作ることができます。
PTC Creo Elements :高額CADの無料版。入門者の敷居が低い
Pro/EのPTCが作っている「PTC Creo Elements/Direct Modeling」の無料バージョンです。
履歴のないタイプの3DCADでダイレクトモデリングタイプのため、初心者には使いやすいと思います。
有料版は100万円のライセンスですが、無料版でもモデリング機能自体は大きく変わりません。
ただし、無料版の場合はアセンブリのパーツ数が60個の制限があります。
それと、データの書き出し形式が、STLとVRMLという3Dプリンターに引き渡す形式だけをサーポートしているため事実上、他の3DCADにデータを受け渡すことが出来ません。
Rhinoceros :プロも使っている安価な本格ソフト。
プロの工業デザイナーも使っているツールとしては安価なソフト。サーフェイスでデザインを作るのに向いているソフトです
プロ向けとしては最安に入る部類なのに、自由曲面の処理が得意など実務向けに十分という評価のようです。
3DCGソフト
3D CADと違い3D CGの場合は、個人で手の届くものが多く存在します。現在ではオープンソース系ものなど、高機能なモノも出てきています。
Sculptris:CGの知識ゼロで取り組めるデジタル彫刻。
3DCGはリアルのクリエイターにとっては敷居が高く感じられますが、彫刻のように作れるデジタルスカルプト(彫刻)であれば、だいぶとっつき易くなります。
ペンタブがあればかなり操作性も上がるので、デッサン得意な人向けですね。
ただし、ソフトは英語版のみです。しかし、日本語の公式マニュアルがあるので英語が苦手な人でも使えるようです。
もっと極めたい人にはハリウッド映画にも使われる有料版のZBrushも用意されます。
メタセコイア:人物が得意な国産CGモデリングソフト。
国産モデリングソフトです。モデリング専用なので動作も軽快で、操作も易しく関連書籍も多数発売されているので3D未経験でも始めやすいソフトと言えます。
シェアウエアですが5000円と安く、無料版でもある程度の機能は使えます。
ただし、モデリング専門なので、ポーズ変えや衣装がえなどは「Poser」のようなアニメーションソフトと組み合わせる必要があります。
Blender:オープンソースで無料の3DCG統合ソフト。
急速な勢いで機能拡張・整備が進んでおりまだまだ発展途上な部分はあるものの商用のハイエンド3Dツールと肩を並べるほどの機能群を擁しています。
Shade 3D:建築や工業デザイナーに向いている統合型3DCGソフト。最新版は3Dプリンターに対応。
国産でモデリングからアニメーション、レンダリングまで一通りこなせる統合型ソフトです。建築、インダストリアル分野でデザイナーが使う定番ソフトとなっています。
価格も手頃で国内ではホビーユースに人気があり、素材集も豊富です。
しかも、Ver.14から3Dプリンターの標準形式であるSTLに対応しました!
しかし、Mayaや3ds Maxのようなゲームや映画製作に使うハイエンドCGソフトに比べると、アニメーションが不得意で人物や動物作成には向いていないとの評価があります。
ただし、CADやこのページでご紹介している低価格CGソフトと比べると、統合性やモデリング力で高いレベルにあると言えます。
・有料 10,000円〜80,000円
バリエーションで値段差あり(値段でレンダリングの解像度が違います。)
六角大王Super:ユニークな初心者向けの3DCGソフト。
元々はフリーのモデリングソフト。現在ではある程度のレンダリング機能も備えている。モデリングソフトとしては強力で、UIの分かりやすさから初心者に向いています。
また、「人体作成機能」と呼ばれる人の正面写真から3Dモデルを作成する機能など、他のソフトウェアには見られない独自機能を多々搭載している。
・有料 10,000円
・win版 mac版(最新版は対応してない)
・日本語
・詳しい解説記事
【Fusion360初級】モノづくりのための3DCAD入門
初めての人でも学びやすい3DCAD・Fusion360を使い、モノづくりのための3D技術を学びます。本講座は、ソフトの習得に重点が置かれる一般的な3DCADセミナーとは異なり、実際の製品に近い3Dモデルをテーマにしています。
最初は簡単なモデルから初めて、徐々に工業製品レベルの構造を作っていきます。
1.初めての人でも学びやすいFusion360(3DCAD)
2.「モノづくり」を始めるため、実際の製品をテーマに
3.部品同士を組み合わせ、「可動するモノ」を設計する
■実際に稼働する部品を作ろう
機能のあるモノを作るには、モノの構造を理解してモデリングをする必要があります。
モノが動くための寸法や構造など、工業デザインやモノづくりで必要なスキルの習得を目指したカリキュラムです。
週末開催日
・日程:2017年:7月29日(土)&30日(日) or 8月11日(土)& 12日(日)
・場所:メイカーズファクトリー(東京都荒川区南千住)
■平日開催日
・日程:2017年:8月22日(火)&23日(水)
・場所:メイカーズファクトリー(東京都荒川区南千住)