脇の下の「しこり」は【悪性リンパ腫】の可能性あり!
2017/04/18
なにげなく触った脇の下!「あれっ? こんな所にしこりが!」
そんな経験をされた方も意外と多いかもしれません。
私の父はお風呂で首を洗っているときに「しこり」を見つけ、少しずつ大きくなるので診てもらったら【悪性リンパ腫】でした。
しこりは時に重大な病気のサインになることも。
今回は脇の下の「しこり」、良性・悪性の見分け方を中心に、脇の下にできるしこりについて分かりやすくご紹介させていただきます。
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1 脇の下の「しこり」、良性・悪性の見分け方
まず最初に脇の下にできるしこりの場所についてご紹介いたします。
筆者作成
①腕の付け根部分:粉瘤や毛嚢炎、また副乳のしこりができやすい所です。
②凹んでいる部分:リンパ節があり、リンパ腫ができやすい所。
③乳腺の外端部分:乳腺の腫瘍ができやすい所です。
<脇の下の「しこり」、良性・悪性の見分け方>
脇の下にできる「しこり」の殆どは良性ですが、
まれに脇の下のリンパ節が癌化する悪性リンパ腫が発生することがあります。
下の表は、ご自分でしこりに気づいた時に、「これはもしかして悪性?」と疑った方がよい特徴についてまとめたものです。
「しこりの硬さ」については、自分で触ってこれが硬いのか、軟らかいのかの判断がしづらいかしいかもしれません。
また「しこりの可動性」とは、しこりを横から押したときに、少し動くような感じがするということで、これも個人差もあって分かりづらいかもしれません。
リンパ節にできたしこりが徐々に大きくなる場合は注意が必要です。
上記の特徴はあくまでも目安としての特徴ですので、自己判断で終わらせずに、専門医療機関の受診をおすすめします。
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2 悪性リンパ腫とは【動画付】
悪性リンパ腫とはリンパ球が何らかの原因で癌化したものです。
発病すると首やわきの下、耳の後ろなどにあるリンパ節にしこりができたり、腫れたりします。
日本での年間発症患者数は約1万人とされ、女性4に対し男性6と男性に多い傾向があります。
悪性リンパ腫の概要がわかる動画をご用意しましたので、ご覧ください。
悪性リンパ腫の原因はまだ解明されていませんが、疑われる要因として、
- ウイルス感染
- 放射線
- 殺虫剤
- 除草剤
などが関係しているのではないかと考えられています。
他のがんと同じく、早期発見、早期治療が大切です。
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3 脇の下にできる「しこり」の種類
前述の悪性リンパ腫はまれなケースですが、脇の下にできる一般的な「しこり」をご紹介いたします。
- 粉瘤
- リンパ節の腫れ
- 脂肪腫
- 毛嚢炎
- 乳腺症
- 乳がん
- 妊娠中にできるしこり
それでは個別に見ていきましょう。
<3-1 粉瘤>
粉瘤(アテローム)とは袋状になった皮下組織に古い角質や老廃物がたまってしこりになったものです。
粉瘤は脇の下やおしり、耳たぶなどによくできます。
皮膚の古い角質は、普通「垢」として皮膚の表面から落ちますが、まれに毛穴の奥にできた袋状組織にたまることがあり、そこが腫瘍・しこりになります。
粉瘤は良性の腫瘍です。
通常は痛みを伴わないしこりですが、袋状組織内に菌が入り込んで化膿してしまうと赤く腫れ、痛みが出ます。
初期症状はかゆみを感じ、その後、しこりができるケースが多いようです。
粉瘤ができる原因はまだ解明されていませんが、要因として
- 外傷
- 打撲
- ストレス
- 疲労
などが関係しているのではないかと言われています。
このしこりは放っておくと徐々に大きくなりますので、痛みを伴う場合はもちろんですが、あまり大きくならないうちに皮膚科で診てもらうことをおすすめします。
治療法は日帰りできる簡単な手術で、垢がたまった袋状組織を取り除きます。
<3-2 リンパ節の腫れ>
人体にはリンパ管が張り巡らされています。
リンパ管が合流するリンパ節では、細菌やウイルスなどを排除しています。
リンパ節の腫れは、風邪やケガなどで入ってきた異物を白血球が排除する防衛反応によるもので、この時にリンパ節が腫れてしこりになるのです。
ですので原因の風邪や炎症が治まれば、しこりも徐々に消えていきます。
もし数日たってもしこりが無くならない様でしたら、悪性リンパ腫の可能性もありますので、内科で診てもらいましょう。
<3-3 脂肪腫>
脂肪細胞がしこり状に増殖してできた腫瘍で、良性腫瘍です。
肩や背中などに多い脂肪腫ですが、脇の下にできることもあります。
通常、痛みはありません。
大きくなりすぎたり神経の近くにできると痛みを伴うことがあります。
子供のころにでき始める人もいて、少しずつ大きくなります。
治療法は皮膚科もしくは形成外科での摘出手術。
小さいしこりで痛みを伴わない場合、経過観察になることもあります。
<3-4 毛嚢炎(もうのうえん)>
別名「毛包炎」とも呼ばれ、毛穴の奥で毛根を包んでいる毛包にブドウ球菌が感染して起こる皮膚病です。
発症すると毛穴に赤いぶつぶつができたり、白いニキビのような状態になります。
かゆみ、痛みは殆どありません。
首の後ろやお尻、太ももなどにできやすいですが、脇の下にもできます。
このしこりは一度にたくさんできたり、治っても再発を繰り返す場合があります。
原因は解明されていませんが、考えられる危険因子として
- 糖尿病
- 免疫機能低下
- 肥満
- 高齢
- 脱毛
- シェービング
主な治療は抗生物質によるもので、必要に応じてしこりを取り除く処置をすることもあります。
予防のために脱毛やシェービングの際、脇の下をよく洗いましょう。
<3-5 乳腺症>
脇の下にできるしこりに乳腺症があります。
乳腺とは母乳を作る臓器の名前です。
35~45歳くらいの女性が発症しやすく、月経前にしこりとなって腫れたり、痛みを生じます。
乳腺症は良性です。
原因は生理前のホルモンバランスの乱れとされ、毎月の乳腺の変化で、ある一部分に液状のものが詰まって元の戻らなくなると、そこがしこりになります。
治療の多くは経過観察ですが、痛みが強いときには鎮痛薬が処方されることもあります。
<3-6 乳がん>
40歳以上の女性に発症しやすいがんで、近年増加傾向にあります。
女性のがんで最も多いがんです。
初期症状に痛みはありませんが、進行すると痛みが出ることも。
脇の下のリンパ腺に転移すると、そこにしこりができ、「腕がだるい」といった症状がでることもありますので、原因不明の腕のだるさを感じたら専門医療機関で診てもらいましょう。
しこりの硬さは硬いものから軟らかいものまであります。
やはり定期的な乳がん検診やご自身の触診が大切で、もししこりに気づいたら早目に乳腺外科で診てもらうことをお勧めします。
<3-7 妊娠中にできるしこり>
女性は妊娠すると体に変化が起きます。
脇の下に違和感を感じて触ると、しこりのようなものを見つけることがあります。
このしこりは「副乳」と呼ばれるもので、よく見ると小さな乳頭のようにも見えます。
副乳は人が進化の過程で退化した乳房とかんがえられていて、妊娠中のホルモンバランスの変化に伴い、しこりのように触って分かるようになるとされています。
押すと痛い場合もあるそうですが、授乳期が終わるとホルモンバランスが戻って、しこりも目立たなくなりますので、あまり気にする必要はありません。
<最後に>
今回は脇の下のしこりについてご紹介しましたが、他にもしこりを見つけやすい場所はあります。
しこりは自分で触って見つけられる病気のサインです。
日頃からお風呂などで触って探す習慣をつけるのも良いかもしれませんね。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。