色素沈着をなんとかしたい、そう思う方は多いと思います。
しかし実は色素沈着にもいくつかの種類があり、改善する薬も症状によっては異なってきます。
今回は色素沈着とその治療薬の種類をご紹介します。
色素沈着にはどんな種類があるの?
一言で色素沈着と言っても、実際にはその種類は大きく6つ、他の細かい種類まで合わせると9種類以上の色素沈着があります。ここからはそれぞれの色素沈着についてご紹介します。
老人性色素斑
色素沈着やシミの代表格と言えば、この老人性色素斑です。いわゆる「日焼け記憶」によってできるシミで、長い期間浴び続けてきた紫外線が作ったメラニンが肌に沈着してできてしまうのが原因です。
日光に当たってきた機会の多い部分、例えば顔面や手の甲、前腕などにできやすい濃い褐色のシミです。
雀卵斑(=ソバカス)
一般的には顔面に現れる小色素斑です。人種によったり、遺伝によるところもありますが、ホルモンの乱れでも増えること・できることがあり、色白の人の方ができやすいシミです。
炎症後(炎症性)色素沈着
肌荒れや炎症の跡がシミになったもので、原因は虫刺されやムダ毛の処理によるダメージ、ひっかき傷の跡、ニキビの跡などです。一旦茶色くなり、やがて黒く跡になるのがこの炎症英色素沈着の特徴です。
肝斑
30代後半から顔の頬骨あたりに「左右対称」にほぼ同じ形や大きさで現れるシミです。女性ホルモンによる原因があるとされ、妊娠中・ピルの服用中などにも出現しやすくなると言われています。
輪郭がはっきりせず、ぼんやりと広範囲に出現するのも特徴の1つです。
脂漏性角化症
高齢者の方の顔や体に、イボのようなシミがある人を目にしたことはないでしょうか?
一般的に出っ張りジミとか年寄りイボと言われるのが、脂漏性角化症=老人性疣贅(ゆうぜい)と言われるものです。一見するとほくろと区別がつかなのですが、指で削るとポロポロかさぶたのように皮膚がとれると脂漏性角化症であると考えられます。
遅発性両側性太田母斑
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)とも言われるシミで、額、目のまわり、頬などに生まれつきある茶褐色、青色のあざのことです。
ただ生まれつきとは言っても、生まれた時には目に見えず、20代以降に突然出現するものも多いので、その場合は本人の感覚では先天性な気はしません。シミと言うよりアザという感じの色素沈着です。
花弁状色素斑
夏などに急激に日焼けをした際、肩から背中にかけてできる小さなシミのことです。サイズは3mm~1cm程度のことが多く、褐色の色素斑で少し大きめのソバカスのような感じですね。
乳首やVIOや脇の黒ずみ(色素沈着)
こうした部分にできる色素沈着は、間違った自己流のムダ毛処理によってできることの多い色素斑です。強い摩擦などによってメラニンが定着してしまいできるのですが、美白コスメの使用で解決する場合も多い色素沈着です。
アトピーの傷跡による色素沈着
アトピーの人に良く起こる色素沈着で皮膚の硬さやザラツキ、さざ波のように起こる赤みというような色素沈着です。
肌内部の炎症が起こしている色素沈着と、掻き壊しによる色素沈着が合わさっていることが多いですね。
美白コスメで改善しないわけではありませんが、そもそもの敏感肌に合う美白コスメを探すことは大変ですし、何より継続が大切な美白コスメの使用期間に、アトピーの悪化などがあるとケアが継続できなくなるので、一筋縄ではいかない色素沈着です。
色素沈着を消すにはどんなステップが必要?
ここまでにご紹介した色素沈着のタイプによっては、セルフケアだけでは治すのが難しい色素沈着もありますが、セルフケアできる色素沈着についても、正しいステップでケアをすることがとても大切になります。
ここからはケアの正しいステップについてご紹介します。
ステップ1:肌への刺激を抑える
色素沈着を改善するためには、先ずこれ以上色素沈着の状態を悪化させないために、肌への刺激を抑えるようにするのが大切。
1番手っ取り早くできるのは紫外線の影響を抑えることなので、UVカット対策には念を入れるようにしましょう。
さらに虫刺されによって掻き壊しを作らないように虫除けを徹底したり、肌への刺激が強いコスメの使用を中止するのも大事。
できればしっかり落とすことが必要なしっかりメイクをする機会を減らすのも効果的です。体を洗う際にナイロンスポンジなどでゴシゴシ洗うのも止めるようにしましょうね。
ステップ2:ターンオーバーの正常化を目指す
セルフケアで治すことができる色素沈着の場合、大切なのは「肌の生まれ変わりサイクル」をしっかり守る・正常化することです。
肌の生まれ変わりサイクルとは一般的に言う「ターンオーバー」のこと。このターンオーバーは加齢に伴い長くなるのが常ですが、20代では大体28日がターンオーバーのサイクルと言われています。
できるだけストレスを溜めない、しっかり睡眠をとる、ホルモンバランスを整える、食習慣を改めるなど、肌の生まれ変わりにとって良いことはあなたの健康にとって良いこととイコールです。
色素沈着を本気で改善したいなら、あなた自身の生活を見直して根本から美しくなるように努めてみましょう。
色素沈着に「効く」成分ってある?
色素沈着をセルフケアで改善する場合、使用することが多いのは「美白コスメ」ではないでしょうか。
そうした美白コスメを使う時、せっかくなら「本当に効果のある成分」が配合されている美白コスメを使用したいですよね。ここからは「本当に効く」美白成分についてご紹介します。
トラネキサム酸
医薬品として初めて肝斑の改善が認められた成分です。炎症抑制作用もあり、肌荒れやシミ、ソバカスの改善と予防に期待できる成分です。
ハイドロキノン
美白という点では現在最も期待のできる成分です。メラニン色素を生み出すメラノサイトの働きを抑制します。すでにできているシミや色素沈着、ニキビ跡の改善やシワのケアにも期待できる成分です。
ただしやや刺激が強めの成分なので、使用前にはパッチテストを必ず行うことが大事です。
アルブチン
美白を謳うコスメに多く使用されている成分です。即効性は期待できませんが、時間をかけて効果を感じられる成分です。これからできるシミや色素沈着を防ぐことに期待できる成分と言えます。
カモミラET
メラニン色素の生成指令を出すエンドセリンからの情報伝達をブロックすることで、紫外線を浴びたことについて「なかったことに」してくれる成分です。
現在あるシミや色素沈着にも効果があり、肌の代謝をアップしてくれることでターンオーバーがすすみ、肌のトーンを明るくしてくれる作用もあります。
コウジ酸
医薬部外品の成分として初めて、メラニンを生成する酵素の働き抑制の効果が実証された成分です。黄色くなる肌のくすみの防止に対しても、臨床試験で実証された成分で、肌を明るくする効果があるとされています。
プラセンタエキス
ターンオーバーの正常化に対して期待できる成分なので、色素沈着した肌が新しく生まれ変わり、色素沈着を薄くすることに期待できます。さらに抗炎症作用もあるのでメラニンを含んだ古い角質の剥離を促してくれます。
まとめ
- どの色素沈着に対しても刺激を与えないことが重要
- 正常なターンオーバーを心がける(生活習慣の改善)
- 美白コスメを選ぶ際は内容成分に気をつける