| 左が「F-GMGK02」(パナソニック)、右が「IG-DK1S」(シャープ)。いずれも、気化式の卓上型加湿器で、イオン発生機能を搭載する |
筆者は、冬の一時期だけでなく、オフィス内の乾燥に一年中悩まされている。一般的に、健康にもお肌にもよいとされる湿度は40~60%。ところが、筆者のオフィスでは、雨の日など特別に湿度の高い日以外、湿度計が40%以上を指すことがない。冬の乾燥がひどい時期などは、20%をきってしまうほど。
「こんな状態では肌がとんでもないことになってしまう~っ!」
とはいえ、多くの人がいるオフィス。湿度20%はちょっとひどいが、中には過度な加湿を嫌う人もいるだろうし、むしろちょっと乾燥しているほうが心地よいと感じている人もいるかもしれない。そんななかで、肌が乾燥するだの風邪をひくだのと騒ぎ立てるのは妙に気が引ける。
「とにかく、自分だけは潤いたい。でも、人に迷惑をかけずに……。」
そんな願いをかなえてくれそうな製品が、今回紹介する「F-GMGK02」(パナソニック)と「IG-DK1S」(シャープ)。オフィスや自宅で“自分のまわりだけ加湿”し、“自分だけ保湿したい”というニーズに応えてくれるという、イオン発生タイプの加湿器だ。この女子的に見逃せない2製品、期待できる効果が共通しているだけに、どちらを買うべきか迷っている人も多いはず。そこでここでは、この2製品を実際に使って違いをチェック。機能や性能、使い勝手を比較してみたので、ぜひ、製品選びの参考にしてほしい。
「F-GMGK02」(パナソニック)と「IG-DK1S」(シャープ)を比べてみた!
「本体サイズ」と「デザイン」をチェック!
まずは、両製品の本体を比較してみよう。基本的な機能や期待できる効果が似通っている製品だけあって、両者のサイズ感やデザインに大きく異なる点はない。オフィスで使用するパーソナル加湿器とあれば、安定しつつも設置面積が少なく、そしてシンプルなものになるのであろう。操作パネルが上部にある点や、約300mLというタンク容量も同じだ。なお、いずれの製品とも、部屋全体を加湿する機能はない。
| 左側が「F-GMGK02」(パナソニック)、右側が「IG-DK1S」(シャープ) |
パナソニック「F-GMGK02」
| 本体サイズ/重量 | 13.2(幅)×18.3(高さ)×17.3(奥行)cm/1200g |
|---|---|
| タンク容量 | 約300ml |
シャープ「IG-DK1S」
| 本体サイズ/重量 | 12.4(幅)×18.2(高さ)×16.6(奥行)cm/約820g |
|---|---|
| タンク容量 | 約300ml |
「価格」と「カラーバリエーション」の違いは?
価格面でも大きな差はなく、「F-GMGK02」(パナソニック)のほうが平均価格で1,000円程度高いものの、両製品とも1万円前後といったところ(2012年3月8日現在)。カラーバリエーションは以下の写真のように、両製品ともに3色展開となっている。
・価格.comでパナソニック「F-GMGK02」の最新情報をチェック!
・価格.comでシャープ「IG-DK1S」の最新情報をチェック!
「基本機能・性能」をチェック!
次に、基本性能を比べてみよう。両製品ともイオン発生機能を搭載する気化式加湿器で、オフィスや自宅のデスク周りの加湿、除菌、脱臭を目的としている点は同じ。だが、パナソニックでは「ナノイーイオン」、シャープは「プラズマクラスター」というようにイオン発生技術が異なっているほか、いくつかの違いがある。ここではそれぞれのイオンの特徴とそれがどのように美肌効果をもたらすかということを紹介するとともに、そのほかの購入前にチェックしておきたい違いを表にまとめたので、気になる項目を比較しておくとよいだろう。
“ナノイー”の「F-GMGK02」(パナソニック)、美肌効果の理由は?
「F-GMGK02」が発生するイオンである「ナノイー」は、空気中の水に高い電圧をかけることで生成される“水に包まれた微粒子イオン”のこと。パナソニックのサイトによれば、ナノイーイオンのサイズは約5~20nm(ナノメートル)で、これは、例えば加湿機から出るスチームの粒子の数百分の1以下程度。もちろん目に見えない。しかも、ナノイーイオンの水分は通常の空気イオンに比べ、約6倍寿命が長いという。この微細で水分たっぷりのナノイーイオンが肌表面の皮脂となじみコーティングしてくれることで肌のキメが整い、さらに、水分の蒸発を抑えてくれるため適度な潤いがキープされ美肌効果が期待できるというわけである。
また、この微細なナノイーは、ウイルスの活動を抑制したり脱臭効果も実証されており(同社サイトに掲載)、同社の空気清浄機などにもこの技術は採用されている。なお、「F-GMGK02」では、ナノイー効果が期待できる範囲の目安を“約1畳”としている。ちなみに、前モデル「F-GMFK02」とは、後述する「スポットルーバー」が新たに付属した点と、ボディカラーのラインアップが変更(ブラウン→ブラックに変更)になっている点くらい。基本的な機能はほぼ同等である。
“プラズマクラスター”の「IG-DK1S」(シャープ)、美肌効果の理由は?
「IG-DK1S」が搭載するイオン発生の技術は「プラズマクラスター」。これは、空気中の水素と酸素にプラズマ放電を加えることでプラス(H+)とマイナス(O-)イオン(=プラズマクラスターイオンと呼称)を作り出し、それを空気中に放出する技術。このプラズマクラスターイオンは、空気中のアレル物質やカビ菌の表面に付着すると酸化力の強いイオンに変化し、瞬時に表面のタンパク質から水素を抜き取り分解し作用を抑制するという。すでに同社の空気清浄機などでその効能を知っているという人も多いだろう。しかし、プラズマクラスターイオンはそれだけではなく、消臭や静電気の抑制、肌の保湿に対しても効果があることが2010年に同社から発表されている。
「IG-DK1S」は、特に後者の効果を期待できる製品。水分子に取り囲まれたプラズマクラスターイオンが肌に付着し角質層から水分が蒸発するのを防ぐため、肌の水分量を保持。これにより、肌の弾力性がアップしキメも整うという美肌効果が期待できるというわけである。また、プラズマクラスターイオンにより、肌表面の菌の増殖が抑制され、肌を清潔に保つことができるともアピールされている。
なお、「IG-DK1S」では、プラズマクラスターの効果が期待できる設置位置の目安を“顔から約80cm程度”としている。
パナソニック「F-GMGK02」
| 発生するイオン | 「ナノイーイオン」 |
|---|---|
| 運転モード | 強/弱 |
| 風量(m3/分) | 0.2(強)/ 0.1 (弱) |
| 消費電力(W) | 4W (強)/ 3W (弱) |
| 運転音(dB) | 30dB (強)/ 20dB (弱) |
| 加湿量(L/時) | 30ml(強)/ 20ml(弱) |
| 適用床面積 | 約1畳 |
| 連続加湿時間 | 約8時間(強)/ 約11時間(弱) |
シャープ「IG-DK1S」
| 発生するイオン | 「プラズマクラスター」 |
|---|---|
| 運転モード | 強/弱 |
| 風量(m3/分) | 0.15(強) 0.11(弱) |
| 消費電力(W) | 1.3W(強) / 0.83W(弱) |
| 運転音(dB) | 28dB(強)/ 22dB(弱) |
| 加湿量(L/時) | 30ml(強)/ 20ml(弱) |
| 適用床面積 | 約0.8m(イオン到達の目安) |
| 連続加湿時間 | 約10時間(強)/ 約15時間(弱) |
上記のスペック表を見てもわかるように、イオン発生の技術以外で両製品に機能的な大きな違いはほとんどない。ただ、付属品に製品選びのポイントとなりそうな違いがあるのでここで紹介しておこう。