歯だけじゃない!?歯茎のホワイトニングとは
更新日:2017/07/20 公開日:2015/09/30
ホワイトニングの基礎知識
歯のホワイトニングを行い、白く輝く歯を手に入れても、歯茎が黒いままだったら喜びも半減。そこで挑戦したいのが、歯茎のホワイトニング。その方法について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。
歯の色も気になるけれど、歯茎の黒ずみも気になる…。そのような人にとっては、せっかくホワイトニングで歯を白くしても、その反動でよけいに歯茎の色が気になってしまうことになりかねません。そこで、ここでは歯茎のホワイトニング方法をご紹介します。
歯茎が黒ずむ原因
歯茎の黒ずみは、どのように黒ずんでいるかによって原因が異なります。
歯肉全体が黒ずむ
歯茎全体が黒ずんでいる場合は、メラニン色素の沈着によるものと考えられます。
では、歯茎の場合、色素沈着を起こす原因はなんでしょうか。主なものには以下の3つがあります。
- タバコ
- タバコのニコチンやタールの害から歯茎を守るために、メラニン色素が作られます。タバコを吸い続けると、メラニン色素が正常に排出されず、色素沈着として残ってしまいます。喫煙者はもちろんですが、常に受動喫煙の環境に置かれている子供にも、タバコの影響による歯茎の黒ずみが出るケースがあります。
- 歯磨き
- 歯を磨く際にゴシゴシと力を入れすぎたり、硬い歯ブラシを使っていると、その強い刺激によりメラニン色素が作られ、色素沈着を起こすことがあります。
- 口呼吸
- 慢性鼻炎など、なんらかの原因で無意識に口呼吸をしていると、常に口の中が乾燥した状態になったり、細菌が侵入しやすくなることから粘膜が炎症を起こしやすくなります。これらが原因でメラニン色素の生成が促され、歯茎が黒ずむことがあります。
部分的に濃い赤紫に変色
変色のほか、腫れをともなうこともあるこの状態は、歯周病(歯槽膿漏)による症状です。細菌感染によって歯茎が炎症を起こし、進行すると歯の土台である歯槽骨(しそうこつ)が溶けて歯が抜けてしまうこともあります。初期段階では、歯茎の赤みや腫れが見られ、炎症が進むとうっ血により赤紫色や黒っぽく変色していきます。
差し歯や金属の被せ物の根本が黒く変色
内側に金属が使われた差し歯や、銀歯などの被せ物に接触している歯茎(特に歯の縁だけ)が黒ずむのは、変色した歯の根っこの色や被せものの金属が差し歯との境目で露出し黒く見えること(ブラックマージン)や、金属が溶け出してイオン化したり、金属を削ったときに飛び散った(金属の)細かい粒子が歯茎に沈着したりすること(メタルタトゥー)などが原因とされています。
歯茎の黒ずみを解消する歯肉ホワイトニングとは
歯茎の黒ずみを解消し、健康的なピンク色に戻すための方法には、歯肉ホワイトニング(ガムピーリング、歯肉漂白とも呼ぶ)があります。色素沈着による黒ずみに効果の期待できる方法です。歯周病や金属の被せものによる変色は治療を継続して行うことや歯科用レーザーでの治療で改善していきましょう。
歯肉ホワイトニングとは
歯茎にホワイトニング剤(フェノール)を塗布することで、色素沈着を起こした部分をピーリング効果ではがし取り、新しいピンク色の歯肉を再生させる方法です。一般的には、麻酔を塗布してからフェノールを塗り、アルコールで中和するフェノール・アルコール法があります。
歯肉ホワイトニングの流れ
- 1)口腔内のチェック
- 歯肉炎や歯周病、虫歯がある場合はホワイトニング剤の刺激によって痛みを生じることがあるため、先に治療をほどこします。
- 2)麻酔
- ホワイトニング剤には刺激があるため、歯茎に表面麻酔薬を塗布します。
- 3)ホワイトニング剤の塗布
- フェノールなどを塗布した歯茎は、白く混濁します。
- 4)ホワイトニング剤の中和
- アルコールなどでフェノールを中和して終了です。所要時間は10分程度となります。
2~3日後には、白く混濁した部分が薄い膜のようになり、3~7日でかさぶたのようにはがれてきます。かさぶたがはがれると、1~2週間で新しいピンク色の歯肉になっていきます。通常は1回の施術で色素沈着がきれいに除去されますが、色素沈着がひどくまだ黒ずみが残る場合は、2~3回ホワイトニングを実施することもあります。
歯肉ホワイトニング後の注意点
施術後は歯肉がヒリヒリ痛むこともあるので、我慢できない場合は痛み止めを服用しましょう。刺激の強い飲食物(からい物や塩からい物など)は避けるようにしてください。また、1~2週間で白い皮が自然にはがれるまで、違和感やかゆみがあっても無理にはがさないようにし、ブラッシング時も注意してください。
ホワイトニングの効果は2~3年といわれていますが、タバコやコーヒー・紅茶・カレーなどの刺激物をよく摂る人は、半年~1年で元に戻ることがあります。メラニン色素に反応するレーザーを使ったレーザーピーリングという方法もあるので、医師へ相談し検討しましょう。
歯肉ホワイトニングの向き・不向き
歯肉ホワイトニングは、メラニン色素の沈着による歯肉の黒ずみに向いています。以下の場合は、歯肉ホワイトニングには向きませんので、ご了承ください。
- 歯周病による変色(歯周病の治療を続ければ、元のピンク色に戻っていきます)
- 差し歯や被せ物などの金属による変色(金属が使われていないオールセラミック製に変えると、ブラックマージンであれば改善することがあります。メタルタトゥーの場合は、外科的な切除かレーザー治療が必要です)
- 子供、妊婦、高血圧の方や薬を服用中の方
- 使用薬剤に対するアレルギーのある方
歯茎の黒ずみが気になる方は、一度、歯肉ホワイトニングを行っている歯科医院に相談してみることをおすすめします。
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