2001年までは化粧品に何が入っているのか分からなかったから、やりたい放題!
2001年の4月から、化粧品に「全成分表示義務」という決まりが課せられました。全成分表示義務とは、『化粧品に配合した成分をパッケージや容器の裏面に表示しましょうね』という制度です。すべてを公開することで、化粧品に対する消費者の自己責任を強めることが目的です。
今から考えると信じられないのですが、「全成分表示義務」ができるまでは、化粧品に何が配合されているのかまったく分かりませんでした。
当時、唯一分かったのは表示指定成分のみです。
表示指定成分とは、今から40年前に『使う人の体質によってごくまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分は、パッケージに表示しなさいね』という決まり事です。でも、あまりに古い時代に決めたものなので、まったく意味を成さないものになっていました。
当時、表示指定成分以外は何を入れても表示する義務が無いために、いろいろな不正がまかり通っていました。
例えば、『●●無添加』と言いながら、こっそりと●●を入れているメーカーもありました。(●●の部分には、アルコールや防腐剤、香料、着色料などが入ります)でも、全成分表示制度ができれば、それも無くなると思っていました。
敏感肌の人は注意!『全成分表示』の信じられない抜け道
全成分表示が義務化され、化粧品に配合した成分は全部、正直に表示しなければならなくなりました。これによって、本当に配合されたものを誰もが知ることができる、と安心していたのですが・・・。
ところが、全成分表示には信じられない抜け道があったのです。
化粧品の原料には、キャリーオーバーとよばれる成分が含まれています。これは、抽出される際に使われたり、原料を安定する目的で配合されます。本来、これらも表示すべきだと思うのですが、「原料を安定する目的で配合されるキャリーオーバー成分は、表示しなくとも良い」のです。
本来は、表示して当然だと思うのですが、誰かそれを良しとしない人がいたのでしょうか・・・理由は分かりません。
結局、全成分表示義務と言いながら安定目的で配合してあると言えば、表示しなくていいことになってしまいました。例えば、アルコールが含まれていても安定目的で使用している場合は、表示しなくてもいいのです。もちろん、使う人には分かりません。
これを利用して化粧品メーカーの中には、キャリーオーバー成分にアルコールが含まれているにもかかわらず、「アルコール無添加化粧品」といってるところもあるようです。
もちろん、これを信じて私のようにアルコールが刺激になる敏感肌の方が使うと、肌トラブルを起こす可能性があります。(※ここでいうアルコールとは、エタノールのことです)
敏感肌の人がキャリーオーバー成分を調べる方法
敏感肌の方は、化粧品に使われている成分を把握する必要があると思います。でも、表に出てこないキャリーオーバー成分を調べるには、どんな方法があるのでしょうか?
まず、化粧品メーカーに聞いても分からないでしょう。たぶん、そこのスタッフも把握していないはずです。下手をするとその化粧品メーカーの誰も知らないかもしれません。
なぜなら、多くの化粧品メーカーはそこまで気にしていません。また、キャリーオーバー成分を知ったって、何の得もありません。化粧品メーカーからすれば、都合の悪いことを知ることになるかもしれないのです。
だから、原料屋に聞くのがベストです。さすがに、原料そのものを扱っているので、キャリーオーバーについても知っています。プロとして「知らない」とは言わないでしょう。もし知らなければ、「調べて」と言えば調べてくれます。
あとは、成分分析をしてくれる機関に持ち込んで、調べてもらうかですね。ただ、結構お金がかかってしまいます。
このように、一応、キャリーオーバー成分を調べる方法はあるものの、使う人が自分で調べるのは非常に困難です。最後の手段は、自分で使ってみることです。私は結構これで判断することが多いです。私の場合は、仕事柄、経験として役立ちますが、一般の人はあまりやりたくない方法ですよね・・・。
まとめ
敏感肌の方が全成分表示を信じて、化粧品を使うのは危険です。ただ、キャリーオーバー成分まで調べることは非常に困難です。多くの場合は、実際に使って肌トラブルができるかどうかで判明します。
ですから、配合されている美容成分や流行り、会社の大きさだけで化粧品を選ぶのはヤメましょう。特に、敏感肌の方は要注意です。私の経験上、その化粧品会社のコンセプトや発信している情報の一貫性、アフターフォロー等がしっかりしているところは、比較的安心です。
化粧品を短期間で変える人はかなり多いのですが、一度試してみようと決めたなら、半年から1年は試したほうが本当の効果が分かりますよ。その会社の姿勢もわかりますしね。
ちなみに、私はキャリーオーバー成分も調べて、原料を厳選しています。原料屋さんにしっかり確認をとって、すべて正直に公開しています。敏感肌にとってこれはとても重要なことですから。
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