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スクワランと肺のレシチンとの相似点
体内への酸素の取り入れ口である肺の肺胞表面には、“肺サーファクタント”と呼ばれる特殊なレシチンの油の膜があって、これが呼吸(つまり酸素の出入り)を支えています。
レシチンとは、動・植物の生体内に含まれているグリセロリン脂質。哺乳動物では、細胞膜など生体膜を構成する主要成分。
主体となる=リソに、側鎖として3つの脂肪酸がくっついた構造をしており、脂肪酸の種類と組み合わせによって、多種多様のものが存在します。
すなわち、スクワランと肺胞表面に存在するレシチンとは、ともに飽和した構造の物質であり、よく酸素を透過する性質をもっているのです。
潤いある肌は水と油のハーモニーから
美しい肌を讚めたたえるとき、「潤いのある肌」といった表現が使われます。
じつに文学的で味わい深い表現ですね。
ところがこの言葉、科学的にもかなり的を得た表現なのです。
「潤い」とは、水気をおびること。
事実、「潤いある美しい肌」には、水分(汗)が欠かせまぜん。
つまり、水分と皮脂の油とが。バランスよく保たれた状態が、まさに潤いある肌といえるでしょう。
一般的に、水と油とは、互いに混じりあうことのない相反するもの、といったイメージがあります。
しかし、この水と油との絶妙な。バランスこそが、肺呼吸ならびに皮膚呼吸をコントロールし、生命の維持に貢献しているのです。
呼吸は水と油との共同作業
前述のように、肺胞の表面は“肺サーファクタント”と呼ばれるレシチンの油でおおわれています。
そして、肺のなかは湿度が100%。このレシチンの油の表面は、薄い水の膜でおおわれています。
肺に送られてきた酸素は、まずレシチンの表面にできた水の膜に溶けこみ、そのあとレシチンの油の層を透過して血液中に入ります。
こうした水と油との共同作業が、酸素の透過をスムースにし、呼吸を支えているわげです。皮膚呼吸の場合でも、この水と油の共同作業が活躍しています。
したがって、この肺のレシチンと同様の機能をもった物質が、化粧料として好ましいのです。
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化粧品の役割り
化粧クリームは、成分の約七割をしめる水分によって、肌に充分な潤いをあたえてくれます。
また、空気中の外敵から肌を保護する役目も果たしています。
主成分の油脂が肌に膜をつくり、紫外線やホコリをシャットアウトしてくれるのです。
これは同時に、肌の水分を保つことにも役立っています。
ところが、この油脂の膜というのが、ちょっとクセモノ。
有効な働きをする一方で、ときに皮膚呼吸を止めてしまう危険性をもっているのです。
皮膚呼吸の重要性
化粧料は皮膚表面に塗布するものですから、まず皮膚呼吸の重要性についてお話しておきます。
人間は肺で呼吸するとともに、皮膚からも呼吸しています。
皮膚呼吸は、量的には肺呼吸の一%程度しか担っていないのですが、生命を維持するうえでその一%は、極めて重要な意味をもっています。
こんな例があります。
金粉を全身に塗りつけ、皮膚呼吸を大幅に止めてしまうと、わずか一時間ほどで意識を失ってしまいます。
もしそのままの状態で放置しておけば死亡してしまいます。
肺呼吸が大幅に制限されることは、たとえば、高い山に登ったりする際には生じますが、それでも一時間そこそこで死ぬようなことは、よほどの高さに登らないかぎりはおこりません。
こうした事実から考えるとき、皮膚呼吸は、量的には少ないものの、皮膚の健康辛、ひいては生命維持に非常に重要な役割を担っていると判断できます。
スクワランは皮膚呼吸を妨げない
では、もし化粧品が金粉同様に、顔の皮膚呼吸を妨げることになったら、どんなに恐ろしいことでしょう。
化粧クリームに含まれる油脂には、その危険性が十二分にあるのです。
その点、スクワランならば安心。皮膚呼吸を妨げないのが、スクワランの働きなのですからね。
その理由を次に述べましょう。
化粧クリームは、成分の約七割をしめる水分によって、肌に充分な潤いをあたえてくれます。
また、空気中の外敵から肌を保護する役目も果たしています。
主成分の油脂が肌に膜をつくり、紫外線やホコリをシャットアウトしてくれるのです。
これは同時に、肌の水分を保つことにも役立っています。
ところが、この油脂の膜というのが、ちょっとクセモノ。
有効な働きをする一方で、ときに皮膚呼吸を止めてしまう危険性をもっているのです。
皮膚呼吸の重要性
化粧料は皮膚表面に塗布するものですから、まず皮膚呼吸の重要性についてお話しておきます。
人間は肺で呼吸するとともに、皮膚からも呼吸しています。
皮膚呼吸は、量的には肺呼吸の一%程度しか担っていないのですが、生命を維持するうえでその一%は、極めて重要な意味をもっています。
こんな例があります。
金粉を全身に塗りつけ、皮膚呼吸を大幅に止めてしまうと、わずか一時間ほどで意識を失ってしまいます。
もしそのままの状態で放置しておけば死亡してしまいます。
肺呼吸が大幅に制限されることは、たとえば、高い山に登ったりする際には生じますが、それでも一時間そこそこで死ぬようなことは、よほどの高さに登らないかぎりはおこりません。
こうした事実から考えるとき、皮膚呼吸は、量的には少ないものの、皮膚の健康辛、ひいては生命維持に非常に重要な役割を担っていると判断できます。
スクワランは皮膚呼吸を妨げない
では、もし化粧品が金粉同様に、顔の皮膚呼吸を妨げることになったら、どんなに恐ろしいことでしょう。
化粧クリームに含まれる油脂には、その危険性が十二分にあるのです。
その点、スクワランならば安心。皮膚呼吸を妨げないのが、スクワランの働きなのですからね。
その理由を次に述べましょう。
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スクワレンは変質しやすい
スクワレンをそのまま化粧品として用いることができれば、この上ない理想的な化粧品が生まれるに違いありません。
しかし、残念なことに、そう都合よくいかないのが現実。
スクワレンが非常に変質しやすい性質をもつことがネックとなり、安全性の面で、化粧料としては不適格でした。
そこで、スクワレンを化学的に安定化したスクワランが登場することになるのです。
優れた化粧基剤・スクワラン
ここで、スクワランがなぜ化粧料として用いられるようになったのかということについて説明しておきましょう。
スクワレンの素晴らしい働きは、古くから「本草綱目」などで知られてはいましたが、一般的に大量に利用されるようになったのは、スクワランのほうが何十年か早いのです。
スクワランは最初、寒冷地でも性能の落ちない高性能な潤滑油として、第二次大戦中の日本軍で軍事秘密物質として用いられました。
そして、戦後になり、「三越」から売り出されて、好評で飛ぶように売れた高級化粧クリームの主要成分がスクワランであったことから、化粧料として一躍注目されるようになったのです。
つまり、スクワランが化粧料として適した性質をもつ物質だということは、じつに偶然に明らかになったことなのでした。
スクワレンとスクワランの違い
スクワレンとスクワランは、構造的にみると1分子あたり水素原子が12個くっついているか否かの差です。
しかし、左の表を見てわかるとおり、性質はまったく違います。
※表省略
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