背中ニキビがかゆい!と思っても、もしかすると背中ニキビ(マラセチア毛包炎)ではないかもしれません。
背中ニキビはそんなに気になるようなかゆみは無いはずなんです。
もしもかゆみが続く場合、ちょっと他の原因を考えてみてください。
背中ニキビ以外の可能性もありますし、背中ニキビと併発している場合もあるんですね。
そこで、背中ニキビ以外のかゆみや痛みの原因の代表的なものを紹介します。
まずは一個目
◆「あせも」
「あせも」の見た目は赤いブツブツで、背中ニキビに似ています。
「あせも」は子供によくみられますが、大人でもなります。
「あせも」の特徴として、その部分がかゆいです。
あせもは汗を大量にかいたときに、汗が皮膚の中にたまることが原因です。
背中ニキビの原因と同じなので、背中ニキビとあせもが一緒にできてしまう可能性があります。
背中ニキビとあせもの見分け方ですが、背中ニキビは毛穴が炎症していて、あせもは肌が炎症しています。
この違いは目で見て判断できます。
自分の背中の細かい部分を見るのはなかなか難しいのですが、鏡などでよく観察してみてください。
◆あせもは3種類もある
実はあせもって1種類ではないんですよね。
かゆくないあせももあるので、なおさら難しいのですが・・
しかしあせもと背中ニキビの基本的な対策方法は同じです。
汗をかいたらできるだけすぐに拭き取るか洗い流す。
「背中を清潔な状態に保ち、肌が乾燥しないように保湿する」ですね。
◆では、その他のあせもを説明します。
ふつうのあせもは、小さな赤いブツブツができてかゆみを伴うものですね。
これは専門用語で紅色汗疹(こうしょくかんしん)と呼ばれるあせもです。
その他には、水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)と呼ばれるものがあり、こちらは赤くなったりかゆくなったりしないんです。
皮膚の表面に、1~3mmほどの透明、あるいは白っぽい水ぶくれができるだけです。
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)は紅色汗疹よりも皮膚の表面に近いところに汗がたまるためにできてしまいます。
浅いところにできるので症状が軽く、自覚症状が少ないので気多いんです。
もう1つ、深在性汗疹(しんざいせいかんしん)という皮膚の深い部分で起こる白っぽく扁平な丘疹もありますが、亜熱帯などに多く日本ではあまり見られません。
ですので、こちらはあまり心配しなくも良いかも。
不思議なことに、軽い「あせも」である「水晶様汗疹」(すいしょうようかんしん)より、重度なあせもである「紅色汗疹」(こうしょくかんしん)の方が一般的なんですね。
でも、炎症のある紅色汗疹と、炎症のない水晶様汗疹では、治療の方法が違ってくるんですね。
予防方法は同じですが、できてしまったら別対応
◆あせもができてしまったら…
症状の軽い水晶様汗疹の場合は、背中ニキビのときと同じスキンケアを行っていれば自然に治ります。
症状の軽い水晶様汗疹は放置系なんですね?
一方、紅色汗疹(一般的なあせも)の場合は、「スキンケア+塗り薬」
一般的な「あせも」は要介護ですね。
紅色汗疹(一般的なあせも)は炎症の起きている湿疹ですので、ステロイド外用剤※を使うとよいでしょう。
(※ステロイド外用剤とは、ステロイドが配合されている塗り薬のことで、ドラッグストアで普通に売ってます。)
赤いブツブツができているところにやさしく薄くのばしてください。
小さいお子さんなどは、掻きむしって状況を悪化させてしまうことがよくありますね。
また、小さい子供でなくても、寝ている間に無意識に掻きむしって、引っ掻き傷をつくってしまうこともあるので、かゆみをやわらげることはとても大切ですね。
その引っ掻き傷が化膿すると、「とびひ」(伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん))の原因になることもあります。
とびひとはこの画像のような症状です
「とびひ」も子供の病気と思われがちですが、大人もしっかりかかります。
掻きむしって傷をつけてしまった場合には、抗生物質の配合されたステロイド外用剤を使用するとよいでしょう。
背中ニキビが痛いときなども緊急用として使用することがあります。
抗炎症作用のあるステロイド外用剤によって、炎症が治まるとともにかゆみもやわらぎ、心理的なストレスも軽減し、掻きむしりを防ぐことができます。
◆あせもの予防法
みなさんは汗をかくことで体温調節をしたり、老廃物を体の外に出したりしています。
つまり汗をかく機能は、みなさんの健康にとってとても大切なことですね。
適度に汗をかくことは絶対に必要なんです。
問題は、汗をかいたあとのスキンケアです。
汗をかいたまま放置すると、皮膚の表面にアカや汚れがたまり、汗の出口である汗孔をふさいで汗管がつまりやすくなります。
汗をかいたあとは、シャワーで洗い流したり、清潔な濡れタオルでやさしく汗を拭き取ったりするようにしましょう。
背中ニキビケアと同じなんです。
暑い時期や運動をするときなどは、吸湿性の高い木綿や、速乾機能のある素材を使ったものを着用するなど衣類の工夫も効果的です。
「あせも」も「背中ニキビ」もまずは予防。
できてしまったらすぐに必要なスキンケアとクリームなどによる治療を行い、掻きむしって化膿させないようにすることが大切です。