アトピーが完治するまでどれぐらいの期間がかかるの?

アトピー性皮膚炎とは食物や環境などのアレルギー反応によって皮膚が炎症を起こしたりカサついたりするなどといった病気になります。完治するまで長い期間を要することがあると言われていますが、具体的にどれぐらいかかるのか、皮膚のサイクルなどを含め解説します。

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皮膚はどれぐらいのサイクルで変わっていくのか

皮膚の構造について

まずはじめに皮膚の構造についてですが、皮下組織、真皮、表皮と3つの階層に分かれており、更に表皮では角層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層にわかれています。

皮膚の厚さは皮下脂肪組織を除き1.0mmから1.4mmとなり、最も皮膚の外側にある表皮はおよそ0.1mm以下になります。

アトピー性皮膚炎では表面の皮脂膜、角質細胞、角質細胞間脂質などがもつ皮膚のバリア機能が弱まり、外からの異物に対して容易に入りやすい状態になっています。

このバリア機能はもともとの体質のほか、皮膚をひっかくなど物理的な刺激や汗、せっけん、紫外線などによって低下することがあります。

お肌のターンオーバーは約4週間

化粧品のCMなどでターンオーバーという言葉を耳にすることがありますが、私達の皮膚は基底組織から産まれた細胞が少しずつ上に押し上げられ、顆粒層細胞まで移行するまでにおよそ14日、その後角質層になり表皮から剥がれるまで約14日かかり、およそ4週間(28日間)で表皮が生まれ変わります。
これをターンオーバーと呼びます。

ターンオーバーが活発的に行われるのは午後10時から午前2時と言われており、成長ホルモンが関わっているとされています。

この成長ホルモンは寝ている間に分泌されると言われており、特に眠り始めて約3時間ほどまでの深い眠り(ノンレム睡眠)の時にたくさん作られると言われています。

どんなことがアトピーに影響するのか

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が弱まり、外からの異物に対して過剰な反応することでカサついたり、じゅくじゅくになったり、かゆみが出るなどといった症状が現れます。
主にハウスダストや、かゆみによって皮膚をひっかくなどすることに加え、石けんや化粧品などに含まれる化学薬品、汗や皮膚の汚れ、紫外線などによっても起こることがあります。

石油などを原材料とするポリエステル繊維やアクリル繊維といった化学繊維・合成繊維もアトピーを悪化させる原因になることがあります。

特に肌がカサつく乾燥肌のアトピーの場合は、肌に必要な水分を吸い取ってしまい肌がカサついてしまうため症状が悪化してしまいます。
また化学繊維・合成繊維では静電気を起こすことがあり、その刺激によって痒みを伴ってしまいます。

カサカサ肌のアトピーの場合ですと吸水性と保湿性に優れた綿・コットンの下着・肌着を選ぶことが望ましいです。
一方じゅくじゅく肌のアトピーの場合ですと、裏地は綿・コットンを使い、表面に通気性のよいポリエステルが使われたものを選びましょう。

その他にも、食事や環境などによって大きく影響することもあります。
詳細につきまして、当サイトでも詳しく解説しております。

完治するまでどれぐらいの期間が必要なのか

皮膚のターンオーバーを考えますと、最低でも1ヶ月以上は掛かるものと考えられます。

しかし、これはあくまでもステロイド外用剤を用いて適切な治療を行い、「健康的な皮膚が出来たら」ということが前提になります。

前項の通り原因となるハウスダストなどの環境的な要素や、食事、化粧品や肌着に含まれる化学繊維や化学薬品などによって、完治するまで1年から何十年もの歳月を要することが考えられます。

当サイト内の以下の記事でも解説していますが、漢方薬を用いて体質改善を行うとしても、1~2年は掛かることがあります。

アトピー性皮膚炎は良くなったかなと思ったらまた悪くなってを繰り返すことが多い病気でもあります。

風邪やケガなどと違って、「この薬を使えば一発で良くなる」「ここをこの様に処置すれば大丈夫」というのではなく、「こうすれば少しは軽くなる」「これさえ気をつければヒドくなることはない」といった考えで治療を進めていきます。

原因は人によって違うことがしばしばあり、環境面などでなかなか改善が困難なことも出てくることがあるかも知れません。
ですが医師と良好な信頼関係を築き、焦らず諦めずじっくりと根気よく治療を行うことが重要です。
決して怪しい情報に惑わされないようにしましょう。

最終更新日:2016-09-14

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