ピラティスは健康維持・ダイエット目的として有名ですが、ピラティスをダイエット目的として取り入れている人の中には、「思うようなダイエット効果が得られない」と嘆いている人が多くいるのも事実です。
ピラティスでしっかりとダイエット効果を得たいのであれば、頻度や期間をしっかりと抑えておかないと思うように痩せることはできません。
現在ではヨガ同様、多くの通えるピラティス教室がいたるところにありますが、未だヨガと混同されることもありますし、効果がどれほどあるのか疑わしいと思っている人もきっと多いと思います。
今回はそんな知っているようで実は知らないピラティスの効果について紹介していきます。
ピラティスとは
ピラティスという言葉自体は聞いたことあっても、実際どういうものなのかわからないという人は多いと思います。
女性誌やテレビ、街なかの看板などで最近良くピラティスという言葉は見かけるようになりましたが、ピラティスをヨガの一部、またはストレッチの一種と思っている人もいるのではないでしょうか。
意外かもしれませんが、ピラティスの起源はドイツ人であるジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために考案した運動こそがピラティスなのです。
このピラティスが2000年以降に海外のハリウッド女優などが健康維持・ダイエット目的として取り入れダイエットエクササイズとして体系化され、テレビや雑誌でも特集が組まれるようになり瞬く間に人気に火がつき、世界中に広まりました。
ピラティスの特徴としては、流れるミュージックに合わせてリズムをとりながら動いたり、筋トレのような重いものを何度も持ち上げるといった運動とは違い、お腹深くにある深層部の筋肉であるインナーマッスルや肩甲骨周辺の筋肉など、普段はあまり意識することのない筋肉に意識を向けて取り組む運動です。
普段使わないような筋肉を駆使して行われる運動であるため、日常生活であまり使われない筋肉を強化してくれたり、ケガをしにくい体となり、はたまたリハビリに効果的だったり、綺麗な姿勢維持やプロポーション作り、太りにくい体づくりなどの体型を維持するといったダイエットにも効果を発揮するのです。
現代におけるダイエット目的のピラティスは、インド発祥のヨガを一部取り入れ、体系化されたという経緯があるため、「ヨガの一種」と勘違いしている人もいますが実際にはヨガとは似て非なるものなのです。
ピラティスとヨガの違いは
ヨガとピラティスが似て非なるもの、と言いましたが、実際にどういった違いがあるのでしょうか。
ピラティスの口コミなどをみてみても、ピラティスとヨガを混同している人が多くいる印象です。
先程も説明しましたように、現代のピラティスの誕生過程にはヨガの技法を取り入れたといった経緯があるため、似ていて当然なのです。
ピラティスがヨガの技法を取り入れたのですから、2つは似ていて当然であり、やり方も似ている部分はありますが、その本質は全く異なります。
本質の違い
ピラティスとヨガは、そもそも本質が全く異なります。
ヨガとはインドの4000年以上前の教義により体現された心を司る考え方であり、スピリチュアルな面を重視しています。
自分自身の体と向き合いコントロールすることで自然を知って自分の心を知り、浄化します。そのため、ヨガには自然に対する感謝、自分と向き合うための時間である瞑想があります。
感謝をし、心を清めたリラックスした状態で筋肉をほぐしてやり、さまざまなポーズでとることによって、心を鍛えてやることができ精神の健康と幸せを願います。
ヨガが瞑想による心の平安や自然への感謝などといった精神面に対してフォーカスしているのに対して、ピラティスはあくまで体の筋肉にフォーカスしています。
もちろん、ピラティスでも精神面での成長を望んではいますが、実際に重心となるのは体の筋肉であり、ヨガで行われるような瞑想もありません。
ヨガでは精神面に大きくフォーカスしているのに対して、ピラティスは肉体面にフォーカスしているのです。
体を動かす、ピラティスをやった充実感から心がリフレッシュするのに対して、ヨガの場合はヨガ自体で心の充実感を得られ、ヨガの行き着く先に最終的な幸せがあるといった、根本的な違いがあるのです。
ピラティスとヨガのやり方の違い
やり方にもピラティスとヨガでは大きな違いがあります。
両方ともレッスンを自分で体験してみると一目瞭然でその違いが分かります。
先程も説明してようにヨガには瞑想がありますが、ピラティスには瞑想はありません。
これはヨガが心の鍛錬に重きを置いているのに対して、ピラティスでは身体の鍛錬に重きを置いているからです。
そしてヨガでは基本的な呼吸法を腹式呼吸としており、ピラティスでは胸式呼吸になります。
腹式呼吸では自律神経のうちの副交感神経をより刺激するため、精神のリラックス効果を高めることができ、筋肉や血液の流れを整えるといったことがベースになります。
それとは逆に、ピラティスの胸式呼吸では交感神経を有利に働かせるため、頭の回転を活性化させてスッキリとさせる効果があります。
ピラティスでは、ヨガ以上に深層部分の筋肉であるインナーマッスルを刺激してやり、体幹部を強化することがベースとなるのです。
ヨガの動きを取り入れたものがピラティスですから、ヨガに似たストレッチやメンタルへのアプローチを行うといった動きもありますが、ベースとしてはピラティスでは筋肉を鍛えるトレーニングやストレッチが主になります。
また、2つともそれほど激く動くようなことはありませんが、ピラティスの方がより動きを組み合わせたトレーニングが多くなります。
ピラティスの嬉しい効果
ピラティスはダイエット効果やヨガでは得られる効果以外にも嬉しい効果がたくさんあります。
ピラティスでの呼吸法や運動でどのような効果が得られるのでしょうか。
基礎代謝量アップによる脂肪燃焼効果の促進
ダイエットで大切なのは基礎代謝量を上げることです。基礎代謝量がアップし脂肪燃焼効果が高まると運動をしている以外の時間でも身体の脂肪を燃焼してくれるため、より痩せやすくなります。
基礎代謝量が高いと無理な食事制限や激しい運動をしなくとも、脂肪が燃焼しやすくなるため普段と変わらない食事と適度な運動で目標体重に到達させることができます。
しかし、基礎代謝量が低いと厳しい食事制限や運動をしてもなかなか体重が落ちにくく、ダイエット効果を得られないだけでなく、例え仮に目標体重に到達しダイエットに成功したとしても、ダイエットを中断した途端にリバウンドしてしまうという恐れがあります。
基礎代謝量のを上昇させてやると時間をかけてゆっくり健康的に痩せることができ、リバウンドをする心配が少なくなります。
基礎代謝量を上げる方法として最も有効とされているのが、筋肉量を増してやることです。
ピラティスではヨガと違ってインナーマッスルを効果的に鍛えることができ、上半身・下半身の筋肉量を増やすことができ、基礎代謝の上昇をはかれます。
基礎代謝量の上昇はダイエットには必要不可欠の要素であるため、脂肪燃焼効果を高めてダイエットを成功させるためにも、ピラティスのようなインナーマッスルを鍛えられる方法で取り組むようにしましょう。
体幹を鍛えて体の歪みを取り除く
ピラティスでインナーマッスルを鍛えるということは、なにも筋肉量を増して基礎代謝量を高めるだけではありません。
インナーマッスルには基礎代謝量を高めて脂肪燃焼効果を促進する以外にも、さまざまな役割があるのです。
インナーマッスルの本来の役割とは、骨と骨の微妙な位置を調整して、身体の姿勢を整えたりバランスを保つことです。
このインナーマッスルが弱いと日常生活での姿勢に乱れがでてしまいますが、ピラティスで行う運動でインナーマッスルを鍛え、体幹を強化することで綺麗な姿勢を保つことができるようになります。
姿勢の歪みを取り除いてやると、立ち姿が美しくなるだけでなく、肩こりや腰痛の改善効果も得られます。
普段から慢性的な肩こりや腰痛に悩まされているという人は、ピラティスをダイエットに取り入れてインナーマッスルを鍛え身体の歪みを取り除いて肩こりや腰痛も緩和させることができます。
ボディラインを美しくしてくれる
ピラティスでの運動方法は、ウエストラインを細くしてくれる腹筋運動が多く取り入れられているため、ウエストラインのシェイプアップ効果が期待できます。
ピラティスで行われる運動方法では主にインナーマッスルを刺激して体幹を強化してくれるのに加え、呼吸法である胸式呼吸によって更にウエストラインの引き締め効果が高められます。
また、ウエストライン以外にもヒップラインの引き締め効果も期待できます。ピラティスで行われるポーズによっては、お尻の筋肉である大臀筋を刺激するものもあるためヒップアップ効果も期待できるのです。
ウエストラインが引き締められヒップアップすると、メリハリのついたより女性らしい体つきとなり、インナーマッスルの強化によって脂肪燃焼効果も高まり、結果としてダイエット効果を飛躍的に高めてくれるのです。
呼吸によって自律神経をリラックスさせる
自律神経の乱れはダイエットに悪影響を及ぼします。
自律神経が乱れると太りやすい体質となりダイエットに不向きな身体となるだけでなく、ストレスが蓄積しやすくなったり、病気にもかかりやすくなるなどの健康面にも大きな影響を及ぼします。
逆に言えば、この自律神経の乱れを正してやることでこれらの悩みを払拭させることも可能なのです。
ピラティスに取り入れられている運動はインナーマッスルを刺激してくれますが、その運動を行う最中の呼吸法である胸式呼吸にも嬉しい効果があるのです。
ヨガでの呼吸法は腹式呼吸ですが、ピラティスで行う呼吸法は胸式呼吸であり、この胸式呼吸はヨガ同様、自律神経と深い関わりがあります。
例を挙げると、普段人がストレスを感じた時というのは呼吸が浅くなりますが、これはストレスによって自律神経に乱れが生じて、呼吸を浅くしてしまうのです。
ピラティスで行う腹式呼吸で呼吸を意識しながら深く呼吸することでリラックス効果を得ることができ、自律神経を正常に保ってくれるのです。
ストレスや病気にかかるということは、ダイエットにも直結することであるため、リラックスすることは非常に大切といえます。
身体を柔軟にし怪我をしにくい身体にしてくれる
身体の柔軟性は非常に大切であり、身体が硬いと怪我をしやすくなってしまいます。
運動をする前は怪我を予防するために柔軟体操をしますし、力士などは柔軟性を高める方法として股割りなどを取り入れています。
ピラティスやヨガで行われる動きというのは、1つ1つのポーズに身体を柔らかくしてくれる効果があります。
身体の柔軟性は年齢を重ねると同時に低下していきますが、ピラティスを行うことで柔らかい身体を保つことができます。
また、身体が硬いということは筋肉も硬いということであるため、運動をしていても筋肉が伸縮しづらく、思うように身体を動かせず、運動量が減ってしまいます。
そのうえ、筋肉のこわばりは血行不良を招くので基礎代謝量も低下させてしまうのです。
ダイエットの観点からみても、身体の柔軟性はとても大切なので、ピラティスでの運動で柔軟性を高めて怪我を防止すると同時に痩せやすい身体にしましょう。
血流を良くして冷え性を改善
身体の柔軟性が低いと血流を悪くし基礎代謝量をも低下させてしまいます。
筋肉というのは体内の血液を全身へ届けるためのポンプのような働きをしているため、柔軟性が低い(筋肉が硬い)とそのポンプの働きを悪くしてしまうので基礎代謝量の低下に繋がるのです。
柔軟性低下による悪影響は基礎代謝量の低下以外にも冷え症を悪化させるという問題があります。
血流が悪くなり手足の指先などの末端部分に血液が行き届かず、冷え症を引き起こしてしまいます。
先ほども説明してように、ピラティスには身体の柔軟性を高める効果もあるため、硬くなった身体の柔軟性を高め血流を促進し、冷え症の改善効果が期待できます。
冷え症に悩んでいる女性は多いと思いますので、そんな方はピラティスを取り入れることをおすすめします。
ピラティスのダイエット方法
それでは実際にピラティスのやり方を紹介していきます。わざわざピラティス教室に通わなくとも自宅でできるので動画を見てしっかり覚えるようにしてください。
特に準備するものはありませんが、ヨガマットなどがあると身体が痛くならないのでおすすめです。
ピラティスでの呼吸法(胸式呼吸)
ピラティスの呼吸法である胸式呼吸では、お腹の筋肉を意識しながら大きくゆっくり呼吸することで、インナーマッスルである腹横筋と腹斜筋を刺激します。
この胸式呼吸をするだけでもインナーマッスルを充分刺激できますし、この呼吸法に加えピラティスの運動を取り入れることでより脂肪燃焼効果を高めてくれるのでしっかり覚えましょう。
ピラティスの呼吸法でのポイントは、
- 身体の深層部にあるお腹のインナーマッスルを意識して呼吸する
- 息を吸ったときに肋骨付近が膨らみ、吐くときに縮まる
- ラジオ体操の深呼吸を意識する
綺麗なクビレをつくつ運動方法
腹斜筋を効果的に刺激してやり綺麗なクビレをつくる方法です。ウエストラインを綺麗に見せたいという人は取り入れるようにしてください。
ヒップアップ、ハムストリングスの引き締め
ヒップアップ効果と太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスのシェイプアップ効果のある運動方法です。
腰周りから下半身にかけてのボディラインを気にしているという人も多いと思いますので、下半身の体型に悩んでいる人は是非取り入れてみてください。
その他にもまだまだピラティスの運動方法は紹介されていますので、動画やDVDをみて新しい動きを取り入れるようにしてみてください。
ピラティスの講師として有名な千葉絵美先生のDVDなども参考にしてみるといいかと思います。
まとめ
ピラティスとヨガの違いは理解できたでしょうか。
ピラティスもヨガもそれぞれにない良さがあるので心と身体、どちらにフォーカスしたいのかということをしっかり明確にして行うようにしてください。
ピラティスもヨガもどちらもジムや教室に通わなくともしっかり覚えれば自宅でできる運動方法です。しっかりインナーマッスルも刺激できるので、基礎代謝量のアップや美しいボディラインづくりにも役立ちます。
ジムや教室に通わなくともできるダイエット方法としては効果の高い運動方法ですので、是非チャレンジしてみてください。