皮膚の役割について
ヒトの皮膚は、紫外線や気温の変化、細菌、化学物質など、外部の刺激(外敵)から「体を守るバリアの役目」や「免疫機能」を持っています。
| 保護作用 | 汗や皮脂を分泌させて細菌から守ったり、乾燥を防ぎます。 また、皮膚にいる常在菌は、皮脂をえさにして脂肪酸を作りますが、それによって肌を、他の細菌がつきにくく、また増えにくい弱酸性にする役割があります。 |
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| 体温調整作用 | 暑いときに汗を分泌させて体を冷やし、寒いときには収縮して体温を保持する役割があります。 |
| 知覚作用 | 刺激を知覚し、脳や脊髄に伝える役割があります。 |
| 免疫機能 | 免疫機能とは,体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物、有害なものや、体内で変異した細胞を攻撃し除去することによって生体を防御する機能です。 免疫機能が低下すると感染を受けやすくなったり、ガンにかかりやすくなります。
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HIV(エイズウイルス)に感染すると皮膚の症状が出現する理由とは
リンパ球にある免疫細胞には司令塔であるヘルパーT細胞というのがいて、仲間たちであるマクロファージ、キラーT細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞))と協力し合うことで、免疫機能が正常に機能しています。ところがHIVが対内に侵入すると、この司令塔であるヘルパーT細胞にとりついて仕事をさせなくするわけです。
司令塔が何もできなければHIVをやっつける仲間たちはどうすることもできなくなり、免疫機能が働かなくなります。HIVはどんどん増殖をしていき、からだの免疫力を低下させていきます。HIV感染者の多くに皮膚トラブルの症状が出ています。
エイズ発症前に皮膚のトラブル症状があります。
| HIV急性皮疹 | HIVに感染して2か月以内に現れます。5mmから10mmくらいの赤い盛り上がった丘疹が胸や背中を中心に体中に出ます。筋肉痛や発熱、下痢、リンパ節の腫れなどの症状を伴うことがありますが、特に治療をしないで放置をしても、1~2週間で自然消滅します。 発疹の症状が気になって皮膚科などを受診する方や、インフルエンザに似た症状があれば内科を受診するでしょう。しかし、一般病院ではいきなりHIV感染と結びつけて疑うことはできません。 |
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| 帯状疱疹 (たいじょうほうしん) | 免疫力が低下することにより、体内にいるヘルペスウイルスが活発に動き出します。皮膚に赤い発疹や水ぶくれが出現します。頭、顔、首、下肢などの知覚神経があるところに疱疹ができます。何度となく繰り返す場合や、もともと免疫力が高い若者が帯状疱疹になるのは要注意です! |
| 脂漏性皮膚炎・湿疹 (しろうせいひふえん) | 免疫力が低下することにより、カビの一種(真菌)が活発に動き出します。頭、顔、胸や背中など、いろんなところにかゆみを伴う赤い発疹が出ます。 何度となく繰り返す場合は要注意です! |
| 口腔内カンジダ症 | 免疫力が低下することにより、普段は口にもある程度いるカンジダ菌が活発に動き出します。舌や口腔の粘膜に白いコケが付着する、赤くなる、ひりひりする、などの症状が出ます。 HIV(エイズウイルス)だけではなく、糖尿病、腎不全、がんの放射線治療や化学療法の患者、喘息(ぜんそく)などでステロイド薬を使っている場合でもなります。 |
| その他の皮膚症状 | ヒゲを剃る度に、皮膚の免疫力が弱くなっており、ひどいカミソリまけになります。真っ赤に腫れ上がり、顔が変形してしまう程にひどくなります。 肌の色がくすんで不健康な土色になっていきます。これは免疫力の低下により、肌のターンオーバーが正常に機能しなくなり新陳代謝が遅くなるため、古い角質がいつまでも残ってしまうためです。 |
気になる症状があれば、拠点病院に行かれることをお勧めします。保健所は匿名でしかも検査は無料です。不安や悩みを電話で相談できます。自宅でHIV検査ができますが、自覚症状がない、健康診断として念のために受けておきたい場合にお勧めです。