2008.07.25
連日暑いですね~。
もうへばっていまして、外に出る気力を失っています。
今日はさすがにしんどくて自宅で勉強をしていました。
その中で、アロマセラピストになるということは精油やキャリアオイルの肌への作用を特に知っていないといけないなあと思いまして、今後トリートメントオイルを作る際の参考のために
精油とキャリアオイルの肌への作用一覧表をつくってみました。
いろいろと参考書をみたり、サイトをみましたが、やっぱり学校の教科書がいちばんだと思いましたのでそれをベースに書いています。
ここに記載していない精油はわかっていないことが多いため、今のところお肌に使用するのはお勧めできません。(例:ひのき油、ゆず油)

では、はじまりはじまり~。
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1)イランイラン
乾燥肌・脂性肌、ヘアケア(頭皮の強壮・育毛)
(皮脂分泌バランスをとる作用と収斂作用、使用量に注意)

2)オレンジスイート
老化肌・乾燥肌、セルライト防止
(収斂作用、皮膚刺激に注意。
ディープクレンジングで毛穴を開くのに向く。
産地によっては光毒性がある。)

3)ジャーマンカモミール
にきび・アレルギー性皮膚疾患、しもやけ、かぶれ、湿疹、日焼け、軽いやけど
(カマズレンが有効成分)

4)ローマンカモミール
敏感肌・アレルギー性皮膚疾患、湿疹、にきび、日焼け跡、軽いやけど、
ヘアケア
肌の弾力を取り戻す、乾燥の緩和
(妊娠中禁忌)

5)グレープフルーツ
ニキビ肌・脂性肌、むくみ
(収斂作用、抗菌作用、光毒性に注意)

6)サイプレス
皮膚の引き締め、毛穴の開き過ぎ、皮膚分泌過多、赤ら顔、セルライト

7)サンダルウッド
ひどい乾燥肌・老化肌、にきび、セルライト、湿疹、妊娠線予防、ひびわれ
(殺菌作用、軟化作用、収斂作用、保湿効果、抗炎症作用)

8)ジャスミンアブソリュート
乾燥肌、皮膚の炎症を抑え、傷跡を目立たなくする
(保湿効果、軟化作用、有機溶剤に敏感な肌は皮膚への影響を注意、妊娠中禁忌)

9)ジュニパー
脂性肌・にきび肌、浸出性湿疹、むくみ、セルライト、抜け毛
(収斂作用、殺菌作用、妊娠中禁忌、腎臓に負担)

10)ゼラニウム
すべてのタイプの肌のスキンケア(特に老化肌)、むくみ、やけど、切り傷、
セルライト予防
(収斂作用、殺菌作用、皮膚分泌調整作用、細胞成長促進作用、
血流改善作用、創傷治癒)

11)ティートリー
ニキビ・イボ・皮膚消毒、化膿止め、虫さされ、やけど、日焼け、水虫、
ヘアケア(頭皮の乾燥、ふけ、かゆみ)

12)ネロリ
老化肌・乾燥肌・しわ・弾力性のとりもどし、にきび・おでき、妊娠線の予防
(収斂作用、抗炎症、皮膚細胞成長促進作用)

13)パチュリ
傷んだ肌を回復、ひびわれ、あかぎれ、ひどい乾燥肌の改善、
にきび、傷跡、湿疹、妊娠線の予防、むくみ
老化肌、しわ
(細胞成長促進作用、抗炎症作用)

14)フランキンセンス
乾燥肌・老化肌のスキンケア・しわやたるみの予防と回復に有効、しもやけ・あかぎれ
(皮膚細胞促進作用、創傷治癒、「若返りの精油」)

15)ベンゾイン
固くなった肌を柔軟にするため、かかと、ひざ、ひじなどの部分的スキンケアに向く、
極度の乾燥、ひびわれ、あかぎれ、しもやけ、乾燥からくる肌のかゆみ、しもやけに効果(有機溶剤に敏感な肌は皮膚への影響に注意)

16)ミルラ
浸出性湿疹、ひびわれ、あかぎれ、極度の乾燥、老化肌、
できてしまった妊娠線のケア、傷跡
(細胞成長促進作用、妊娠中禁忌)

17)メリッサ
皮膚のアレルギー性トラブル、ヘルペス、帯状疱疹、水疱瘡、虫刺され
(抗ウイルス作用、妊娠禁忌、皮膚刺激に注意)

18)ユーカリ
水虫、軽いやけど、日焼け、虫さされ
(殺菌消毒作用、高血圧症、てんかん禁忌、長期間使用回避)

19)ラベンダー
全ての肌タイプに、日焼け、赤く腫れたにきび、皮膚炎、かゆみ、虫さされ、ヘアケア
(消毒殺菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用)

20)レモン
脂性肌・ニキビ、ネイルケア、セルライト
(収斂作用、殺菌消毒作用、軟化作用、皮膚刺激と光毒性に注意)

21)レモングラス
固いニキビ、開いた毛穴を引き締める
(強力な消毒殺菌作用、収斂作用、角質軟化、皮膚刺激に注意、妊娠中禁忌)

22)ローズオットー
肌への効果が高く、あらゆる肌質のスキンケアに向く。
肌を引き締め、きめを整え、はりをもたせ(しわをなくし)、炎症を鎮める。
切り傷、火傷、毛細血管の切れ
にきび、湿疹、帯状疱疹
(収斂作用、創傷治癒、殺菌消毒作用)
*ローズアブソリュートも同じ効果があるが、
有機溶剤に敏感な肌は皮膚への影響を注意)

23)ローズマリー
脂性肌、むくみ、たるんだ皮膚に有効、肌の引き締め、抜け毛、ふけ
(強い収斂作用、高血圧症、てんかんは禁忌)

24)ペパーミント
脂性肌、頭皮をきれいにする、日焼け
(冷却作用、皮膚刺激に注意、妊娠中禁忌)

25)ベルガモット
ニキビ肌・脂性肌、湿疹、セルライト
(光毒性に注意)

26)クラリーセージ
全ての肌タイプに、にきび、ヘアケア(抜け毛、フケ、頭皮が脂っぽいタイプ)
(妊娠中禁忌)

27)キャロットシード
老化肌、しわ、弾力性のとりもどし、湿疹、傷跡
(妊娠中禁忌)

28)クローブ
しもやけ、水虫、いぼ、しらみ
(妊娠中禁忌、皮膚刺激に注意、長時間使用回避)

29)シダーウッド
脂性肌、にきび、抜け毛
(収斂作用)

30)シナモン
しもやけ、水虫、いぼ、しらみ
(妊娠中禁忌、皮膚刺激に注意、長時間使用回避)

31)タイム
にきび・おでき
(殺菌消毒作用)
(妊娠中禁忌、皮膚刺激に注意、長時間使用回避)

32)ニアウリ
虫刺され、にきび、脂性肌のケア
(殺菌消毒作用、妊娠中禁忌)

33)パイン
にきび・しらみ、セルライト
(皮膚刺激に注意)

34)バジル
虫刺され、にきび
(殺菌消毒作用、妊娠中禁忌)

35)パルマローザ
しわ、にきび、毛細血管の切れ、水虫
(皮脂バランス調整作用、保湿効果、殺菌消毒作用)

36)プチグレン
敏感肌・老化肌、毛細血管の切れ、荒れた肌
(安価でネロリと似た効果がある)

37)ヘリクサム
にきび・おでき、水虫
(抗炎症作用、細胞成長促進作用、妊娠中禁忌)

38)マンダリン
妊娠線の予防、セルライト
(リンパ液の流れを促す作用、光毒性に注意)

39)ヤロウ
火傷、湿疹、かぶれの症状緩和、傷やうちみのあざにも効果
(敏感肌を刺激することあり)

40)ラバンサラ
ヘルペス、熱を持った吹き出物
(感染を抑える作用、抗ウイルス作用)

41)ローズウッド
敏感肌・老化肌、毛細血管の切れ、湿疹

42)フェンネル
セルライト
(妊娠中禁忌)

43)ベチバー
脂性肌、傷跡
(皮脂バランス調整作用)

44)ブラックペッパー
しもやけ、セルライト
(皮膚刺激に注意)

いろいろと注意点をあげましたが、
そうした注意を一切考えないで使える精油は以下の通りとなります。

1)ジャーマンカモミール
2)サイプレス
3)サンダルウッド(*希少)
4)ゼラニウム
5)ティートリー
6)ネロリ
7)パチュリ
8)フランキンセンス
9)ラベンダー
10)ローズオットー
11)シダーウッド
12)パルマローザ
13)プチグレイン
14)ラバンサラ
15)ローズウッド(*希少)
16)ベチバー

*希少:精油をとる木の伐採が進んでいるために
このままでは手に入らなくなる可能性がある精油です。
よって、その効果がよいとわかっていても、
多用は避けてほしいと思います。

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さて、キャリアオイルにも以下のような肌への作用があります。

1)アボガド油
老化肌・乾燥肌。
粘性が高いので他のと混ぜる。

2)オリーブ油
炎症やかゆみをおさえる、保湿効果が高い。
粘性が高いので他のと混ぜる。

3)グレープシード油
角質除去、脂性肌・普通肌・敏感肌向き。
酸化しやすいので他のと混ぜる。

4)ココナッツ油
脂性肌・普通肌向け。
紫外線対策効果。
ヘアケア(育毛効果、白髪防止効果)
(皮膚軟化作用)

5)小麦胚芽油
豊富なビタミンで老化肌・乾燥肌に向く(トラブル肌や敏感肌は避ける)。
粘性が高いので他のと混ぜる。

6)植物性スクワラン
皮脂とともに肌の表面に膜をつくって水分蒸発を抑え、うるおいを保つ。

7)スイートアーモンド油
全ての肌質に合う。
かゆみや炎症のある肌、乾燥肌に効果。

8)月見草油
更年期、老化肌(しわ)、乾燥肌、アトピー肌向け。
酸化しやすいので他のと混ぜる

9)ホホバ油
全ての肌質にあい、特に乾燥肌と脂性肌に有効。
保湿力が高く、浸透性がよく被覆作用が高い。
ヘアケアにも効果。

10)マカデミアナッツ油
老化肌・乾燥肌向き。枝毛、傷んだ髪のケア
人間の皮脂に近い脂肪酸を多く含むため浸透性に優れる。

11)ボリッジ油
新陳代謝を活発にする働きがあり、しわ、湿疹、乾癬に効果。
酸化しやすいので他のと混ぜる。

12)ローズヒップ油
皮膚の再生効果があるため、肌の老化防止やシワを目立たなくする。
酸化しやすいので他のと混ぜる。

13)椿油
乾燥肌、老化肌。肌や髪を紫外線から守る。

14)ゴマ油
老化肌

キャリアオイルに関しては
酸化しやすいものがあると言う点に注意すれば
あとは好きなものを使用してよいと思います。
もちろん、小麦やナッツ類にアレルギーがある方は小麦胚芽油やココナッツ、スイートアーモンド、マカデミアナッツ油には要注意です。
パッチテストしてから使用しましょう。
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以上、精油とキャリアオイルの肌への作用についてでした。
でもね、以前も書いたかと思うのですが、精油の薬理的作用のトリートメントへの貢献度は2割にすぎず、それにこだわりすぎてもあまり意味がありません。
もっとも注意点はちゃんと守る必要はあります。特に顔など肌の中でも敏感な部分に対しては
よくよく作用を見極めてから使用する必要はあると思います。
トリートメントは精油の薬理的作用にタッチメントや会話を含むコミュニケーションをプラスして総合的にリラックスやリフレッシュメントをもたらすのです。
そうしたことを踏まえて、トリートメントオイルを作る際の参考になればと思って一覧表をつくりました。


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