セサミオイルの効果とは?スキンケアやうがいなどでの使い方
アーユルヴェーダデトックスサロン 和 nico 飯島 生都子 先生
「キレイの先生」編集部です。
「ごま油」というと、食用の香ばしいオイルが思い浮かびます。
ただ、インドの伝統医学のアーユルヴェーダでは、ごま油(セサミオイル)がヘルスケアや美容にも用いられるといいます。
例えば、アーユルヴェーダには、おでこの一点に温めたオイルを垂らし続ける「シロダーラ」という技術があります。
そのシロダーラにも、セサミオイルが使用されるといいます。
また、セサミオイルをスキンケアに使うことも使用可能です。
あの香ばしいごま油からは、なかなか想像ができませんよね。
今回のテーマは、そんな「セサミオイル」についてです。
和 nico さんは、アーユルヴェーダのサロンで、セサミオイルもお使いになっていらっしゃいます。
セサミオイルは、どんな効果・効能が期待できるのでしょうか?
そして、スキンケアでは、どのような使い方ができるのでしょうか?
飯島 先生に教えていただきました。
目次
本日のキレイの先生
アーユルヴェーダデトックスサロン 和 nico
飯島 生都子 先生
「キレイの先生」編集部
アーユルヴェーダについて
セサミオイルは、「アーユルヴェーダ」で使用される代表的なオイルです。
では、アーユルヴェーダとは、何なのでしょうか?
飯島 先生の前編の記事では、アーユルヴェーダについても、取り上げました。
その内容を、ここで簡単にまとめさせていただきます。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダは、インドの伝統医療です。
約5,000年前に生まれ、世界最古の医学といわれています。
医療にとどまらず、「幸せは内から来る」という考え方など、哲学的なものも含んでいます。
インドでは、西洋医学と並んで医療として成り立っていて、アーユルヴェーダの医師になるためには、大学できちんと学ぶ必要があります。
アーユルヴェーダのシンボルは、「蓮(はす)」です。
それは、内科・外科・小児科などの8つの部門を表しています。
その中には、日本でいう「若返り」科などもあります。
私自身、アーユルヴェーダは、アンチエイジングのイメージが強かったです。
日本に来ているアーユルヴェーダは、そのウエイトが大きいといえるのかもしれません。
アーユルヴェーダは、心や身体の集大成で、人間のマニュアルや手引き書のようなものです。
身体が不調になったときなどの養生法や、病気になったときの療法などがまとめられています。
そのアーユルヴェーダで用いられることが多いのが、セサミオイルです。
アーユルヴェーダサロンさんに取材させていただくと、必ずといえるほど、セサミオイルをお使いになっています。
では、セサミオイルがどんなオイルなのか、飯島 先生のインタビューをご覧ください。
太白ごま油
飯島 先生、よろしくお願いします。
アーユルヴェーダでは、セサミオイルがよく用いられます。
セサミオイルは、ごま油のことですよね。
料理用で香りの良い、あのごま油を使用するのですか?
いいえ。
アーユルヴェーダで使うのは、「太白(たいはく)ごま油」です。
それは、料理用のごま油とは、別物になるのでしょうか?
料理用としてよく使われる黒色のごま油は、ごまを火で煎(い)って、焙煎したものから抽出されています。
それに対して、太白ごま油は、焙煎していない生のごまから抽出されます。
私も、料理用のごま油でマッサージするのは、なかなかイメージが付かなかったのですが、また別のものを使うのですね。
先生のサロンでは、セサミオイルに煎じたハーブを合わせて、お使いになっているとのことでした。
アーユルヴェーダの本場のインドでは、セサミオイルはどのようなことに使われているのですか?
代表的なのは、「アヴィヤンガ」と呼ばれるボディマッサージや、ヘッドマッサージです。
「パンチャカルマ」では、浣腸や点鼻などにも使われたりしています。
他には、セサミオイルを浸した湿布を痛みのあるところに貼ったりします。
また、うがいにも、使われます。
インドでは、セサミオイルが医療的な目的でも使われることがあるのですね。
セサミオイルの効果
セサミオイルは、どのような特徴があるのでしょうか?
熱性の高いオイルで、身体を温める作用があります。
そして、セサミオイルは、皮膚に塗って15分くらいすると、骨の中まで入るといわれていて、体内の汚れをかき集めて、根こそぎ排除するような作用もあります。
デトックス効果ですね。
また、セサミオイルには、「セサミノール」や「リグナン」といった成分が含まれています。
リグナンには、強い抗酸化力があり、老化の原因となる物質を抑える作用があります。
細胞が酸化して錆びるのを防いで、免疫力が高まります。
美容面では、お肌のうるおいにもつながります。
セサミオイルは、心の面では、イライラしていたり、ソワソワしていたりするのを抑えて、リラックスする作用があるといわれています。
セサミオイルの使い方
キュアリング
セサミオイルは、そのまま使うわけではないのですよね?
「シロダーラ」の取材中に、いちど温めてから使う、というお話がありました。
「キュアリング」のことですね。
セサミオイルは、いちど100度くらいまで温めてあげる必要になります。
それが、キュアリングです。
ちなみに、キュアリングは、他のオイルには基本的に必要ありません
自宅でも、セサミオイルをキュアリングすることはできるのですか?
はい。
太白ごま油を鍋に入れて火をかけ、100度くらいまでになったら、火を消します。
その後、自然と110度くらいまで熱が上がると思います。
それを冷ましたら、オイルを遮光ビンなどに入れて、直射日光の当たらない場所で保存します。
オイルは酸化する作用があるため、セサミオイルをキュアリングするときは、少量ずつ行うのが良いと思います。
また、保管するのには、プラスチックの容器では溶かしてしまう可能性があるため、遮光性のあるガラスビンがベストです。
そして、オイルを使うときは、湯煎(ゆせん)*などでもういちど温めます。
キュアリングしたセサミオイルは、どのくらいで使い切ると良いですか?
出来れば、1~2週間で使い切ってほしいと思います。
* オイルを鍋に入れて直接火をかけるのではなく、お湯の中に瓶などを入れて温めます。
スキンケア
セサミオイルは、ホームケアではどのように使えますか?
身体や髪の毛のマッサージにお使いいただけます。
スキンケアにも、使えるのでしょうか?
はい。
ボディのマッサージと同じですね。
おすすめなのは、朝にセサミオイルでフェイスマッサージを行うことです。
朝にですか!?
フェイスマッサージは、夜に行うイメージがありました。
どうして、朝に行うのが良いのでしょうか?
朝は、身体の機能がリセットされています。
毒素が外に出やすい時間帯で、そのときにセサミオイルでボディマッサージをすることで、毒素の排出を促してくれます、
また、朝は身体も吸収力があって、オイルが浸透しやすいです。
フェイスマッサージは、歯を磨いたり洗顔したりした後に行います。
そのまま5分くらいセサミオイルを顔に置いてから、サッと洗い流すのも良いでしょう。
それによって、セサミオイルの必要なものが中に入って、不必要なものを洗い流すことができて、すっきりできます。
ただ、日焼け止めなどを塗らないと、残ったオイルで、オイル焼けの心配もありますので気を付けてください。
逆に、夕方にセサミオイルでマッサージをすると、リラックス効果が高いです。
うがいなど
セサミオイルは、うがいするのも良いそうですね。
はい。
喉は乾燥していると、免疫が下がります。
セサミオイルでうがいすることで、喉が乾燥しづらくなり、菌が入っていきにくくなります。
口内炎の予防にもつながり、抗酸化作用などによって、歯茎の健康におすすめの「歯茎磨き」にもなります。
いきなりオイルでうがいすることに抵抗のある方は、お湯にオイルを入れて、うがいするのも良いでしょう。
たしかに、いきなりセサミオイルでうがいするよいも、お湯に入れた方がやりやすそうです。
はい。
そして、慣れてきたら、オイルだけに変えるのも良いと思います。
他には、綿棒にセサミオイルを付けて、鼻や耳の中に塗ったりすることもできます。
たしかに、本場のインドでは、点鼻にアーユルヴェーダが用いられているというお話でした。
また、セサミオイルで温湿布を作ることもできます。
例えば、生理痛のときは、セサミオイルに湿らせたコットンを、おへその下あたりの「丹田(たんでん)」に貼るのも良いです。
コットンが冷えてきたら、また温め直します。
他には、インドでは、ベビーマッサージなどにも、セサミオイルが使われたりしています。
セサミオイルは、インドの伝統医療のアーユルヴェーダに用いられるだけに、使い方はマッサージだけではないのですね。
うがいなども、医療の目的に近い印象があります。
そこが、他のオイルとは、少し違うといえそうです。
シロダーラに続き、セサミオイルのお話も面白かったです。
先生、ありがとうございました。
まとめ
セサミオイルは、抗酸化作用に優れているため、美容の効果も高いです。
スキンケアでも、フェイスマッサージなどに使えます。
ただ、セサミオイルの使い方は、美容だけにとどまりません。
アーユルヴェーダでは、セサミオイルは、医療に用いられるように、デトックス作用が高いです。
そのため、うがいなどに使っても、効果が高いのでしょう。
セサミオイルを美容オイルでひとくくりするのは、少し性格が違うのかもしれませんね。
「ごま油」の知らなかった一面を知ることができ、面白い取材でした。
* 飯島 先生の前編の記事は、下からご覧ください。