プロテインは「カッコいい男」への近道。
男性にとっては、こうした発想や意見は自然なものですよね。
一方で、プロテインを飲むと、はげるという話もチラホラ聞こえます。
でも本当にプロテインを飲むとはげるのと、根拠を持って言える方も少ないはず。
そこで今回は、プロテインとはげの関係について調べてみました!
プロテインを愛飲している方や、プロテインによるはげが気になっている方は、ぜひお読みくださいね!
直接的には、「ない」!
まずは、結論からお伝えします。
基本的にプロテインを飲むとはげが進行する、ということはありません。
実際、プロテインは薄毛と関係ないのです。
ではなぜ、プロテインを飲むとはげると言われるのか…。
この疑問を解決するためには、
- はげになるメカニズム
- プロテインとは何か
の2つについて、知る必要があります。
まずは、はげになるメカニズムから見ていきましょう。
男性に多い薄毛の原因AGAを中心にはげのメカニズムをみていきましょう。
はげにもいろいろな種類があります。
- AGA(男性型脱毛症)…DHTの増加によるヘアサイクルの乱れ
- 円形脱毛症…自己免疫疾患など
- 粃糠(ひこう)性脱毛症…皮膚疾患
このうち、日本人男性の30%がなるというAGA(男性型脱毛症)のメカニズムについて、詳しくみていきましょう。
AGAの場合、直接的な抜け毛の原因は強力な男性ホルモンのDHTにあるといわれています。
男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によりDHT(ジヒドロテストステロン)という悪性の男性ホルモンに変質。
このDHTから「成長抑制因子」が生まれ、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)を乱してしまうため、十分成長しないまま髪が抜けていき、はげるのです。
これがはげになるメカニズム。
では続いて、プロテインについてみていきましょう。
英語のproteinは、そのものずばり「タンパク質」。日本語でいうプロテインは、「タンパク質を豊富に含んだサプリ」!
プロテインとは、タンパク質を豊富に含んだサプリメントのこと。いわばタンパク質のかたまりです。
タンパク質は、筋肉の材料であり、また皮膚や髪の材料でもあります。
プロテインを飲む目的としては、筋肉の増強がありますよね。
筋肉に負荷をかけることで筋肉を壊し、これを回復させ強い筋肉を作るためのタンパク質を効率的にとるために、プロテインを飲む。
これが、プロテインの役割です。
つまりプロテインははげの原因になっている強力な男性ホルモンDHTには関係なく、むしろ髪の大切な栄養素になるとさえ言えるのです。
プロテインと、はげ。
それぞれの本質を知ることで、両者に直接的な関係がないことがわかりました。
では、なぜ「プロテインを飲むとはげになる」などと言われるようになったのでしょうか?
考えられる理由を、4つにわけてご紹介していきますね。
筋肉増強剤との混同
筋肉増強剤は男性ホルモンに働きかけるもので、プロテインとは異なります。
プロテインを飲むとはげると言われるようになった理由の一つとして考えられるのは、プロテインとアナボリックステロイド(筋肉増強剤)の混同。
同じく筋肉を増やすことを目的としたものではありますが、
- プロテインーータンパク質のかたまり
- 筋肉増強剤ーータンパク質の再合成(超回復)を加速させる「人工男性ホルモン」
という違いがあります。
筋肉増強剤とは、人工的に合成された男性ホルモンテストステロン(注1)。
テストステロンといえば、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)のもとですね。
テストステロンの過剰分泌で、DHTの生成が進む可能性があるのです。
そのため、プロテインと筋肉増強剤の混同によって、プロテインも男性ホルモンを増やし、はげに繋がると言われるようになったのではないかと考えられます。
過剰な筋肉への不可ははげに繋がる
激しい運動している人のテストステロン値が上がるという実験結果が報告されています。
「筋トレをすると、はげる」という話を聞いたことがある方も、少なくないかと思います。
実は、運動自体に男性ホルモンを増やす効果があることを示す実験が行われています。
たとえば、アメリカの研究者による実験。男性7人に自転車型マシンをこがせ、運動中の血液を採取したところ、テストステロンの値が4割近く上昇していた、というものです。(注2)
つまり、筋肉に過剰な負荷をかける運動をすることで、男性ホルモン・テストステロンの過剰に分泌され、はげの原因であるDHTの生成が進むので、もともと薄毛になる要因を持つ体質の方ははげる可能性があると言えるのです。
はげの原因というと、どうしても特別なところに探してしまいますよね。筋トレは一般的にやっている人も多く、特別にやっていることといえば、プロテインを飲んでいることくらい…。
そう思うと、自然とプロテインがはげの原因なのではと思えてしまいます。
けれど、実際に男性ホルモンの過剰分泌やそれによるはげに繋がっているのは、プロテインよりも筋トレなのです。
※ただし!DHTが男性ホルモン受容体と結びついて髪の成長を止める要因を導くため、テストステロンやDHTの増大が、必ずしも「はげ」をもたらすわけではありません。
特定タンパク質へのアレルギーで頭皮環境が悪化
牛乳や大豆にアレルギーがある人がいます。体質との不適合で頭皮環境が悪化し、はげの原因になるかも?
特定のタンパク質に対してアレルギーを持つ人が、不適切なプロテインを使用した場合、それがはげの間接的な原因になることがあります。
実はプロテインには、ふたつの系統があります。
「牛乳」系と、「大豆」系。
牛乳タンパク質を主成分とするホエイプロテインと、大豆タンパク質を主成分とするソイプロテインです。
もし、もともと牛乳や大豆にアレルギーがあるのであれば、摂取したあと皮膚にかゆみが生じる可能性が。
そのかゆみによって、頭皮をかきむしり頭皮の下の毛細血管を傷つけてしまうと、髪の正常な生育が妨げられます。
これまでお話してきた男性ホルモンとは別に、頭皮の炎症や頭皮への負担が薄毛に繋がることが考えられるのです。
まずは、牛乳や大豆のタンパク質に対するアレルギーがないか、確認してみてくださいね。
そのうえで、牛乳アレルギーがあるのであればソイプロテインを、大豆アレルギーがあるのであればホエイプロテインを飲むようにしましょう。
タンパク質偏重の食生活で、髪に必要な栄養素が不足
タンパク質だけで毛は育ちません。
プロテインを飲んでいる人の場合、筋肉のためにタンパク質中心の食生活を送っていることも。
タンパク質をとることに集中するあまり、タンパク質以外の栄養素が足りていないことが、抜け毛や薄毛に繋がっているかもしれません。
確かに、髪の主成分はタンパク質です。
でも、タンパク質だけでは、髪は健康に育ちません。
摂取したタンパク質が髪になる過程では、ビタミンやミネラルも必要。
そうした栄養素が、十分にとれていないことで、髪の成長が妨げられている可能性もありますよ。
プロテインを飲みながらも、バランスのよい食生活を心がけましょうね。
正しい知識をもてば、安心してプロテインを飲めますよね。
プロテインを飲んだからといって、髪の毛が薄くなる・はげるということはありません。
けれど、プロテインを飲むのと同時にやることが多い、筋トレや食生活の偏りは、はげの原因になることが。
さらに飲んでいるプロテインそのものが、体に合っていないということも考えられます。
まずは飲んでいるプロテインが自分に合っているのか、過度な運動や偏った食生活になっていないか、確認してみてくださいね。
もし、心あたりがあるようであれば、身近なところから改善していきましょう。
はげの対策は、こうした身近なところからでも、できますからね!
また、今回ご紹介した以外にもはげの原因になるものはいくつかあります。
抜け毛や薄毛が気になるという方は、下記の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
「プロテインを飲むとはげる」説。その真偽は?