アデノシンは髪の毛に作用する?アデノシンの育毛効果・発毛効果と副作用
アデノシンは、発毛治療の効果が高いことで注目されている育毛有効成分のひとつです。
アデノシンには、発毛促進因子であるFGF-7を作り出す作用があり、その作用が育毛促進に期待できると言われています。
今回は、そのアデノシンの育毛・発毛効果や副作用の有無、さらにアデノシンを配合している育毛剤についてまとめました。
アデノシンとは?
アデノシンは神経系に多く存在する物質で、リン酸と結合してATP(アデノシン3リン酸)になるための重要なプリン体です。
神経伝達物質の定義には当てはまりませんが、神経調節物質としてさまざまな生理作用に関わりがあります。
ただし、神経組織が虚血に陥ると細胞外液中のアデノシン濃度が上昇し、神経障害などを引き起こします。
そんなアデノシンですが、男性型脱毛を改善する成分として2004年に医薬部外品として厚生労働省の認可を受けました。
さらに2005年には、アデノシンを配合した育毛剤が資生堂から発売されています。
アデノシンは多くの生薬系育毛剤とは違い、毛乳頭細胞に直接作用して発毛を促すという点で注目されています。
また、体内で素早く分解されて効き目が早いのも特徴の一つです。
髪の毛の元となる母細胞に成長を支持しているのが「毛乳頭細胞」というモノ。
ここに指示を伝達する育毛に重要な役割をするのが、「発毛促進因子FGF-7」です。
化粧品会社の資生堂は、薄毛の人はこのFGF-7の発毛促進因子が通常の50%にまで減少する研究結果に着目。
アデノシンがFGF-7の活性を高めることを発見しました。
アデノシンの育毛効果・発毛効果
アデノシンの働きは主に3つ。
その育毛効果・発毛効果に関する働きをひとつずつ見ていきましょう。
【1】発毛促進因子FGF-7の活性を高める
髪の毛はおよそ2年〜6年かけて、成長しては抜けて新たに生えるというサイクルを繰り返しています。
このとき、髪の毛の元である毛母細胞を刺激して発毛をうながすのがFGF-7です。
アデノシンは、成長因子FGFの1つである発毛促進因子FGF-7の活性を高めて発毛を促進します。
【2】毛根の成長期をのばして育ちやすくする
髪の毛が作られるサイクルには成長期・退行期・休止期があり、成長期だけでも2年〜6年あります。
休止期には毛根の組織が縮み、退行期には成長が完全に止まります。
薄毛の原因は、成長期が短く休止期が長くなり、途中で抜けてしまうことが考えられます。
アデノシンは成長期の期間を延ばし、成長が止まる退行期へ移行するのを防ぎます。
そのため、髪を太く長く育てることができるようになるのです。
【3】血行を促進する・血圧を下げる
アデノシンは血管を拡張させ頭皮の血行を促進し、毛根に酸素や栄養素を行き渡らせる役割を果たします。
すると頭皮環境が改善され、かゆみや炎症などのトラブルも予防できます。
さらに、アデノシンには、血圧を下げる効果もあります。
同じく血圧を下げる効果がで有名なのが、育毛剤に使われている「ミノキシジル」。
アデノシンはミノキシジル同様、血圧を下げて血行を促進し、発毛効果を持つ成分なのですね。
アデノシンが効果的な人
抜け毛が増えた人
最近抜け毛が増えてきたという人は、毛母細胞が弱って成長期が短くなっている可能性があります。
アデノシンは、成長期を延ばす作用があるため、抜け毛を減らすのに効果的です。
髪の毛にコシやハリがない人
アデノシンが毛周期のヘアサイクルを整えることで、髪の毛が強く長く育ちコシやハリがよみがえります。
また、頭皮の血流がアップし、酸素や栄養素を行き渡らせて髪の毛が育ちやすい環境を整えてくれます。
アデノシンの効果が見込めない人
アデノシンは、薄毛のタイプや体質、生活習慣によっては効果が見込めない場合があります。
効果のないタイプに当てはまっていないか、必ず確認をしてから検討するようにしましょう。
カフェインを多く摂取する人
コーヒーや紅茶に多く含まれるカフェイン。
眠気覚ましや嗜好品として楽しむ人も多いですよね。
アデノシンはアデノシン受容体という場所にくっつき、脳から出る睡眠物質を誘発する作用があります。
しかし、カフェインにはアデノシンの働きを弱める抑制剤の効果があるため、効果が見込めない場合があります。
つまり1日にコーヒーを何杯も飲むような人は、効果が出にくいということです。
AGA(男性型脱毛症)の人
AGAの原因は、脱毛作用のあるジヒドロテストステロンという「活性型男性ホルモン」が原因です。
AGAの治療には、このホルモンを抑制する必要があるため、たとえアデノシンが毛母細胞の機能を活性化させても、思い通りの効果は得られないでしょう。
アデノシンの副作用
アデノシンは、頭皮にもともと存在する成分のため、使っても副作用が出にくく育毛剤の中では安心して使用できる成分のひとつです。
ただし、アデノシンそのものではなく、育毛剤に含まれる添加物や植物エキスなどにアレルギーを起こす可能性はあります。
その場合は、かゆみや赤みが出ることも。
2〜3日使ってみて症状が収まらない場合は、体質に合わない可能性があるため使用を中止し、お医者さんの診断を受けるようにしましょう。
アデノシンが配合された育毛剤を紹介
資生堂の調査によると、アデノシンが配合された育毛剤での効果改善の有効性は男性で94%、女性で84%にもなり、他の育毛剤と比べても高い効果が実証されています。
■資生堂 薬用アデノゲン EX
出典:http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=681503
アデノシンを配合した代表的な育毛剤で、一般に広く使われている商品です。
50ml・150ml・300mlの3サイズあり、真っ黒でシックなボトルがおしゃれです。
■資生堂 アデノバイタル スカルプエッセンス
出典:http://www.pro.shiseido.co.jp/haircare/adenovital.html
アデノゲンEXが一般向けなのに対し、美容院やサロンで使われるプロ用の製品で、美容師に勧められて使う人も多いです。
ネット通販でも購入でき、シャンプー・トリートメントと共にライン使いも可能です。
■資生堂 薬用アデノゲン グレイシィ
出典:http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=141901
女性のための発毛促進剤で、ピンク色のエレガントなデザインが特徴。
ミストタイプで無駄なく使えます。
保湿性の高いグリチルリチン産やサンショウエキス、においを抑えるプロピレングリコールなど、女性向けの成分を配合しています。
■資生堂 薬用スカルプトニック
出典:https://www.shiseido.co.jp/adeno/products/scalp_tonic.html
泡で出てくるタイプのスカルプトニックです。
頭皮臭に対応した爽やかなシトラスグリーンの香りで、外出時にも手軽に使えます。
頭皮にスプレーしたら泡をおさえ、軽くマッサージするだけ。
「バチバチ泡」と呼ばれる、厚みと弾力のある泡のひとつひとつにアデノシンが含まれるように設計されています。
■リポゲイン
女性用のミノキシジル配合の育毛剤です。
血行を促進させるミノキシジルをメインに、アデノシンやレチノールなどの有効成分を含んでいます。
かゆみや湿疹が出にくい処方です。
■ポラリス NR-09
出典:http://www.pharma-trading.com/products/index.html
ミノキシジルを15%という高濃度で含むアメリカの製品です。
アデノシンや銅ペプチドを配合しています。
アデノシンを含む食べ物
アデノシンは、食べ物からも摂取することができます。
育毛剤だけに頼るのではなく、食材から摂取してより効率よく薄毛改善を目指してみてはいかがでしょうか。
■お酢
お酢に含まれている酢酸が細胞に吸収される際、アデノシンが作られます。
お酢は血行を良くするほか、疲労回復や高血圧対策にも有効です。
摂取量は、1日にスプーン1杯とれば十分で、とりすぎは胃腸に刺激となるので注意してください。
■酒粕
酒粕は、日本酒を作る際にもろみを搾ったあとに残る「搾り粕」のこと。
この麹には、お米由来の栄養素がたっぷり含まれており、日本酒はほかのアルコールに比べてもアデノシンの含有量が多いのが特徴です。
酒粕は粕汁や粕漬けなどさまざまな料理に使え、豊富な酵素の力で新陳代謝をアップさせ、血流もよくなります。
酒粕同様甘酒にも多く含まれるため、アルコールが苦手な方には甘酒がおすすめです。
アデノシンには育毛・発毛効果あり!副作用も少ないおすすめの成分
毛母細胞に直接作用して発毛を促すアデノシンは、男性のAGAには向かないものの、抜け毛が増えたり髪の毛のハリやコシがなくなったりした人には、おすすめの成分です。
もともと体内にある成分のため、副作用が起きにくいのもポイント。
アデノシンをメインに使った育毛剤は、主に資生堂から販売されています。
興味のある方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
・アデノシンはFGF-7の活性を高め、毛根の成長を促して血行を促進する働きがある
・抜け毛が増えた人や、髪の毛にコシがない人に向いている
・AGAの人やカフェインを多く摂取する人には向かない
・副作用が少なく使いやすいのが特徴
・お酢や酒粕からも摂取できる
・アデノシンは薄毛のタイプによってはおすすめできる成分
この記事をSNSでシェア