院長日誌
美容鍼の効果についての考察
昨今、美容鍼という顔に鍼をさすことにより、美容効果を引き出す施術が世間で知られるようになりその利用者も増加しています。一般に、美容鍼には以下のような効果がると言われていますが、実際はどうなのかを鍼灸師の立場からお伝えいたします。
◎美容鍼が効果的だと言われているもの
■しみ、くまが薄くなる
■しわが目立たなくなる
■乾燥肌
■たるみが解消される
■リフトアップ効果
■小顔効果
■にきび
まず、しみやくまが薄くなることについてですが、これには即効性などがあるわけではなく、体質を改善することによって効果が現れるようです。体質改善とは、ホルモンのバランスや自律神経のバランスが整い、全身の血流が改善されることにより達成されることなので、しみ、くまへの効果には少し時間がかかりそうです。
しわが目立たなくなることについては、乾燥じわには効果的なようです。お顔のしわには、もう一つ表情じわがあります。これは、日頃の表情の癖を直す必要があるのかもしれません。お肌が乾燥すると小じわが出たり、しわが深くなったりします。鍼には、刺した周辺の血管が広がる効果(軸索反射といいます…)があります。よって、鍼を刺すことによって、血流がよくなり肌に潤いがでて乾燥肌が改善し、小じわも目立たなくなるのかもしれません。
次に、たるみとリフトアップ効果です。リフトアップ効果により、たるみが解消されると考えられます。美容鍼を使う際は、頭部にも鍼を刺します。すなわち、東部などの顔の周りの筋肉への鍼の刺激が、リフトアップ効果とたるみの解消につながっているのかもしれません。
小顔効果については、顔のむくみがとれる範囲に限定されるかと思います。理由は、鍼を刺す事で顔の筋肉が小さくなるわけでもなく、顔の骨格自体に影響があるわけではないからです。筋肉が小さくなるということは、筋肉が衰えるということなので、顔の鍼がなくなりたるみやしわがでて美容的にはマイナスとなってしまいます。骨格も鍼を刺したり、手で触った程度で簡単に動いたり、矯正されたりするものではないと思われます。歯科矯正の際に、装具をはめた状態で時間がかかることを考えれば、そのように考えることが妥当だと思われます。その為、小顔効果については、むくみがとれる範囲で可能だということになりそうです。また、これも体質に関わることですので、施術の効果を持続させるには回数がひつようかもしれません。
にきびは、にきび桿菌の増殖に伴う炎症ですが、鍼には消炎効果や誘導作用といった炎症を緩和させる作用があります。よって、ある程度回数を重ねることにより、にきびについても効果がありそうです。
以上、美容鍼の効果についてお伝えしました。最後に、ひとつ大きなことは個人差があるということのようです。個人差が大きいことは、当院でも確認済みでございます。理由は、鍼自体がその人自身がもっている自己治癒力を高めることで効果を発揮するものだからです。鍼灸は、体内になにかを入れ込んだり、切り取ったりするわけではありません。したがって、その人自身がどうなのかということが効果にも大きく関わるようです。ですから、施術を受ける際は、適度な運動を行うなど自分自身でも生活習慣を少しでも改善することで、美容鍼がより効果的になりそうです。
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美容鍼の小顔効果は、つぼを刺激し血液の流れをよくすることで顔のむくみがとれることにより現れます。
これによりフェイスラインが、引き締まりたるみなども解消されます。
美容鍼にリフトアップ効果には、筋肉の一時的な収縮によるものがありますが、こちらは一時的なものであまり長続きしません。
むくみの顔の大小への影響は以外に大きいです。
顔の血流が悪くなり、顔のむくみがでてフェイスラインにたるみが出てくると、それだけでも輪郭がぼやけて顔が大きく見えてしまいます。
人間の体がむくむ原因は、余分な水分が細胞の間に溜まるためです。この細胞の間の水分を組織液と言います。
組織液は、動脈や静脈や毛細血管から漏れ出てきますが、体内の水分代謝がうまくいっている状態だと血管に再吸収されたり、リンパ管に吸収されたりしてむくみは起きません。
しかし、血液の流れが悪くなり、血管内の圧力が上昇して漏れ出る量が多くなったると組織液の量が多くなりむくみがでてきます。また、血管やリンパ管の吸収がうまくいかなくなるとことでも、組織液が過剰になりむくみがでてきます。
また、むくみが血流やリンパの流れに関係していることから、お顔だけでなく全身の状態も重要になります。
そのため、美容鍼の効果を持続させるには全身への施術も同時に行っていくことが大切です。
お顔だけに鍼を打つのは対症治療であり、あくまでも局所的な血液循環をよくすることにその目的があります。しかし、この対症治療に全身的な施術を行うことで身体をむくみにくい体質にしていき、小顔効果を持続させることができます。
また、むくみにくい体質作りは、日常生活の習慣を変えることで行うこともできます。以下に、むくみの原因を挙げますので、少しだけでも気をつけていただくことでむくみを予防できると思います。
1.お酒を飲みすぎ
飲み過ぎると肝機能が低下してしまいます。肝臓には、アルブミンという物質を作る働きがあり、このアルブミンは水分を血液中に保持する働きがあります。従って、飲み過ぎると肝機能が低下してアル ブミンが作られなくなり、血液外に水分が漏れ出てしまいむくみの原因になります。
2.塩分の取りすぎ
塩分(ナトリウム)は、水分を多く取り込む性質があるので塩分の過剰摂取はむくみの原因になります。お酒の際のおつまみの食べすぎにもご注意ください。
3.運動不足
運動不足になると体の筋肉を使わなくなるため、筋力が低下し、血液を心臓へ戻す働きが弱くなるので、血流が悪くなります。その結果、むくみへとつながります。筋力不足による足のむくみは、特に女性に多いです。
以上の3点に気をつけていただくことで、むくみにくい体を作ることができると思います。美容鍼を受ける際は、この日常生活に少しでも気をつけていただくと施術効果も持続しやすいです。
年齢とともに起こる代謝の低下や、日頃からの不摂生で顔がたるんでいる方は、むくみが取れる効果で一度の美容鍼で小顔へとかなり変化する場合もあります。しかし、これを持続させるにはむくみが出にくいような日常を送ることも大切になってきます。
頭痛にも様々な原因があります。その中で特に多いのが緊張型頭痛や偏頭痛などであり、これらの頭痛は鍼灸で治療することができます。
私の治療院でも、これらの頭痛については治療成績もよく1~3度の施術で痛みが取れてしまう場合も多いです。
しかし、鍼灸では治療できない頭痛もあり、これらの頭痛については緊急性を要するものですぐに病院に見てもらわないといけないものもあります。
以下にそういう頭痛の場合の主な症状を上げますので、これらの症状がある場合は速やかに病院に行く必要があります。
鍼灸が不適応の可能性がある頭痛の症状
1.意識障害または片麻痺(体の片側の半身に麻痺がある)
2.言語障害
3.頭痛が起きてから目が見えにくい、かすむ、痛いなどの眼症状があるもの
4.突発的な激しい頭痛、痛みが次第に悪化している
5.嘔吐が発生し、嘔吐後に頭痛が軽くなる場合
特に、突発的な激しい頭痛については後頭部をバットなどで殴られたような痛みなど表現されたりもしますが、実際はそこまでなくても危険な場合もあるそうです。
そこで、もう一言付け加えるとすれば、普段、頭痛がない人が仕事の会議、あるいは友達と遊んでいる時に頭痛で会議や遊ぶどころではないといった場合には、要注意です。
以上の場合には、脳出血、脳腫瘍、脳圧亢進症状などの危険な場合もありますので、鍼灸院や整体などではなくすぐに病院に行く必要があります。
鍼灸が適応の頭痛
緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)
頭にある筋肉や、首の筋肉が緊張し続けることによりおきる
【症状】
しめつけられるような痛み、頭が重い感じがする、肩こりを伴うことが多い、めまいや気持ちわるなどの症状がでる場合もある
【治療方法】
筋肉の緊張を緩めるために、筋肉が硬くなっている場所に鍼を打ったり、手技によって緊張を取り除くことを中心に行います。
当院では、鍼に電気を流すパルス鍼を10~15分行ってから、マッサージクリームを使い筋肉の繊維に沿って表皮を滑らせる施術を行うことが多いです。
鍼が苦手な方には、灸や微弱電流などの施術を鍼の代わりに行うこともできます。
偏頭痛(偏頭痛型血管収縮性頭痛)
頭を覆う骨の外側の血管が拡張することにより頭痛がおきる
【症状】
ずきずきする、片側におきる、疲労、ストレスでおきやすく、しっかり睡眠をとると楽になる、気持ち悪い、嘔吐、肩こりなどの症状を伴うことがある、目の周りがぎらぎらして視野が狭くなる
【治療方法】
自律神経の調整を行い、血管運動を安定させます。頭部、首、肩などの緊張している筋肉への鍼刺激などを行います。
当院では、自律神経を調整するために、微弱電流と鍼を併用した方法を行います。鍼を、筋肉の硬くなっているところに刺したりもしますが、自律神経の調整のために膝下、肘下のツボに鍼を刺すこともあります。
以上、今日は頭痛について書きました。頭痛は、自律神経との関係が大きい症状の一つです。交感神経が過敏になると、筋肉の緊張で頭痛が起こり、副交感神経が過敏になると血管が拡張して頭痛がおこります。その他、気圧との関係などもあります。
頭痛が取れなくて困っている方や、頭痛薬に頼りたくない方は鍼灸などの方法を試してみるのもいいかもしれません。
私の治療院でも、これらの頭痛については治療成績もよく1~3度の施術で痛みが取れてしまう場合も多いです。
しかし、鍼灸では治療できない頭痛もあり、これらの頭痛については緊急性を要するものですぐに病院に見てもらわないといけないものもあります。
以下にそういう頭痛の場合の主な症状を上げますので、これらの症状がある場合は速やかに病院に行く必要があります。
鍼灸が不適応の可能性がある頭痛の症状
1.意識障害または片麻痺(体の片側の半身に麻痺がある)
2.言語障害
3.頭痛が起きてから目が見えにくい、かすむ、痛いなどの眼症状があるもの
4.突発的な激しい頭痛、痛みが次第に悪化している
5.嘔吐が発生し、嘔吐後に頭痛が軽くなる場合
特に、突発的な激しい頭痛については後頭部をバットなどで殴られたような痛みなど表現されたりもしますが、実際はそこまでなくても危険な場合もあるそうです。
そこで、もう一言付け加えるとすれば、普段、頭痛がない人が仕事の会議、あるいは友達と遊んでいる時に頭痛で会議や遊ぶどころではないといった場合には、要注意です。
以上の場合には、脳出血、脳腫瘍、脳圧亢進症状などの危険な場合もありますので、鍼灸院や整体などではなくすぐに病院に行く必要があります。
鍼灸が適応の頭痛
緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)
頭にある筋肉や、首の筋肉が緊張し続けることによりおきる
【症状】
しめつけられるような痛み、頭が重い感じがする、肩こりを伴うことが多い、めまいや気持ちわるなどの症状がでる場合もある
【治療方法】
筋肉の緊張を緩めるために、筋肉が硬くなっている場所に鍼を打ったり、手技によって緊張を取り除くことを中心に行います。
当院では、鍼に電気を流すパルス鍼を10~15分行ってから、マッサージクリームを使い筋肉の繊維に沿って表皮を滑らせる施術を行うことが多いです。
鍼が苦手な方には、灸や微弱電流などの施術を鍼の代わりに行うこともできます。
偏頭痛(偏頭痛型血管収縮性頭痛)
頭を覆う骨の外側の血管が拡張することにより頭痛がおきる
【症状】
ずきずきする、片側におきる、疲労、ストレスでおきやすく、しっかり睡眠をとると楽になる、気持ち悪い、嘔吐、肩こりなどの症状を伴うことがある、目の周りがぎらぎらして視野が狭くなる
【治療方法】
自律神経の調整を行い、血管運動を安定させます。頭部、首、肩などの緊張している筋肉への鍼刺激などを行います。
当院では、自律神経を調整するために、微弱電流と鍼を併用した方法を行います。鍼を、筋肉の硬くなっているところに刺したりもしますが、自律神経の調整のために膝下、肘下のツボに鍼を刺すこともあります。
以上、今日は頭痛について書きました。頭痛は、自律神経との関係が大きい症状の一つです。交感神経が過敏になると、筋肉の緊張で頭痛が起こり、副交感神経が過敏になると血管が拡張して頭痛がおこります。その他、気圧との関係などもあります。
頭痛が取れなくて困っている方や、頭痛薬に頼りたくない方は鍼灸などの方法を試してみるのもいいかもしれません。
本日は、自律神経に及ぼす鍼(針)の影響について説明致します。
外部の環境が著しく変化すると人のカラダを健康に保つための機能(ホメオスタシスといいます)が低下していしまいます。
そして、このホメオスタシスを司るのが自律神経ということになります。
自律神経については、用語集で解説していますので、そちらをご覧下さい。
さて、鍼治療は自律神経の治療については得意分野なのですが、なぜ得意なのかについてお話いたします。
ちなみに、自律神経が正常に働かなくなりおこる体の不調のことを「自律神経失調症」とか「不定愁訴(ふていしゅうそ)」などと言うこともあります。
不定愁訴は、病院で検査(数値やMRI、レントゲンなどの検査)しても原因がよくわからない症状です。
高血圧、頭痛、肩こり、腰痛、胃痛、吐き気、めまいなど、その症状はさまざまです。
西洋医学が局所の治療(例えば、ポリープを切除するなど)が得意です。その為、検査の時にMRIなどの画像検査で原因があればそれに対処ができますが、その原因が目に見えない場合は、対処しにくいのかもしれません。それに対して、東洋医学は体全体の治療をすることに長けています。自律神経失調症(=不定愁訴)などは、カラダ中に張り巡らされた交感神経と副交感神経のアンバランスによりおこる症状です。しかし、西洋医学で原因がはっきりわかっているものに関しては、鍼灸やその他の代替医療と呼ばれるものではなく、西洋医学の病院で治療する方がいいかもしれません。もしくは、補助的に鍼灸の治療を受けるほうがいいでしょう。
皮膚や筋肉に鍼を刺すことにより、神経に刺激をあたえることができます。その刺激は、脊髄を伝わり脳にその情報が伝達されます。特に、脳の視床下部といわれるところは、自律神経の中枢(自律神経の元締めのようなもの)です。針の刺激により、視床下部にて自律神経が調整される仕組みです。これは、体性-自律神経反射などと呼ばれたりします。この理論を応用した治療法として四肢(両手足)に鍼を刺すものがあります。それは、四肢への刺激が体性-自律神経反射を作動させるのに有効だからです。
例えば、胃の調子が悪いときに足三里という経穴(つぼ)に鍼を刺したりします。この経穴は膝の下にありますが、ここに鍼を刺すことで胃の調子がよくなる理由の一つとしてこの体性-自律神経反射が絡んでいます。
足三里に鍼を刺す→脊髄→視床下部→自律神経(副交感神経)→胃の働きが活発になる
※胃の運動(内蔵のほとんどの筋肉)は、副交感神経により活発になります。運動器(関節を動かす筋肉など)は、交感神経により緊張します。
その他の視床下部の役割として、内分泌系の調整がありますが、ここでは割愛いたします。
自律神経が不調になる原因として、体の痛みによるストレスがあります。例えば、夜間に頭痛などあれば、体はストレスをかかえてしまい。自律神経もバランスを崩し(主に交感神経が活発になる)、血行不良、筋肉の緊張等によりさらに痛みを悪化させ、悪循環に陥ってしまします。針によって、痛みがとれるメカニズムの一つとして、以前、軸索反射というものをお伝えしました。
軸索反射について↓
www.higashiseikotu.com/blog/entry/post-10/
痛いところの血行をよくして、痛みの物質を排除することにより痛みをとります。痛みが取れると、痛いという体へのストレスも取り除かれます。ストレスの中心が痛みにあるのならば、自律神経もバランスを取り戻すことでしょう。痛みを取る場合は、痛いところに鍼を刺したり、筋膜リリース、マッサージなどを行います。
自律神経の治療で重要なのは、治療でストレスを感じないことだと思います。その為、鍼や灸が苦手な方は無理に鍼灸を受ける必要はないですし、それぞれの方にあった気持ちの良い施術を受けるのがベストだと思います。治療を受けられ際は、しっかりと説明を受けて治療に納得してストレスを感じない治療を受けるようにしてください。
もう一つ重要なこととして、生活習慣を見直すこともあります。自律神経がアンバランスになる要因として、痛み以外の様々なストレスがあります。例えば寝不足や運動不足、偏食なども原因になります。また、鍼灸治療などは外部から薬などを投与するわけではなく、あくまで体の内側から治療していくので生活習慣を正すことにより鍼治療との相乗効果も期待できます。
以上、自律神経と針についてお伝えしました。かなり話を簡略化して言葉足らずの部分もありましたが、読んでいただいてありがとうございました。
外部の環境が著しく変化すると人のカラダを健康に保つための機能(ホメオスタシスといいます)が低下していしまいます。
そして、このホメオスタシスを司るのが自律神経ということになります。
自律神経については、用語集で解説していますので、そちらをご覧下さい。
さて、鍼治療は自律神経の治療については得意分野なのですが、なぜ得意なのかについてお話いたします。
ちなみに、自律神経が正常に働かなくなりおこる体の不調のことを「自律神経失調症」とか「不定愁訴(ふていしゅうそ)」などと言うこともあります。
不定愁訴は、病院で検査(数値やMRI、レントゲンなどの検査)しても原因がよくわからない症状です。
高血圧、頭痛、肩こり、腰痛、胃痛、吐き気、めまいなど、その症状はさまざまです。
西洋医学が局所の治療(例えば、ポリープを切除するなど)が得意です。その為、検査の時にMRIなどの画像検査で原因があればそれに対処ができますが、その原因が目に見えない場合は、対処しにくいのかもしれません。それに対して、東洋医学は体全体の治療をすることに長けています。自律神経失調症(=不定愁訴)などは、カラダ中に張り巡らされた交感神経と副交感神経のアンバランスによりおこる症状です。しかし、西洋医学で原因がはっきりわかっているものに関しては、鍼灸やその他の代替医療と呼ばれるものではなく、西洋医学の病院で治療する方がいいかもしれません。もしくは、補助的に鍼灸の治療を受けるほうがいいでしょう。
皮膚や筋肉に鍼を刺すことにより、神経に刺激をあたえることができます。その刺激は、脊髄を伝わり脳にその情報が伝達されます。特に、脳の視床下部といわれるところは、自律神経の中枢(自律神経の元締めのようなもの)です。針の刺激により、視床下部にて自律神経が調整される仕組みです。これは、体性-自律神経反射などと呼ばれたりします。この理論を応用した治療法として四肢(両手足)に鍼を刺すものがあります。それは、四肢への刺激が体性-自律神経反射を作動させるのに有効だからです。
例えば、胃の調子が悪いときに足三里という経穴(つぼ)に鍼を刺したりします。この経穴は膝の下にありますが、ここに鍼を刺すことで胃の調子がよくなる理由の一つとしてこの体性-自律神経反射が絡んでいます。
足三里に鍼を刺す→脊髄→視床下部→自律神経(副交感神経)→胃の働きが活発になる
※胃の運動(内蔵のほとんどの筋肉)は、副交感神経により活発になります。運動器(関節を動かす筋肉など)は、交感神経により緊張します。
その他の視床下部の役割として、内分泌系の調整がありますが、ここでは割愛いたします。
自律神経が不調になる原因として、体の痛みによるストレスがあります。例えば、夜間に頭痛などあれば、体はストレスをかかえてしまい。自律神経もバランスを崩し(主に交感神経が活発になる)、血行不良、筋肉の緊張等によりさらに痛みを悪化させ、悪循環に陥ってしまします。針によって、痛みがとれるメカニズムの一つとして、以前、軸索反射というものをお伝えしました。
軸索反射について↓
www.higashiseikotu.com/blog/entry/post-10/
痛いところの血行をよくして、痛みの物質を排除することにより痛みをとります。痛みが取れると、痛いという体へのストレスも取り除かれます。ストレスの中心が痛みにあるのならば、自律神経もバランスを取り戻すことでしょう。痛みを取る場合は、痛いところに鍼を刺したり、筋膜リリース、マッサージなどを行います。
自律神経の治療で重要なのは、治療でストレスを感じないことだと思います。その為、鍼や灸が苦手な方は無理に鍼灸を受ける必要はないですし、それぞれの方にあった気持ちの良い施術を受けるのがベストだと思います。治療を受けられ際は、しっかりと説明を受けて治療に納得してストレスを感じない治療を受けるようにしてください。
もう一つ重要なこととして、生活習慣を見直すこともあります。自律神経がアンバランスになる要因として、痛み以外の様々なストレスがあります。例えば寝不足や運動不足、偏食なども原因になります。また、鍼灸治療などは外部から薬などを投与するわけではなく、あくまで体の内側から治療していくので生活習慣を正すことにより鍼治療との相乗効果も期待できます。
以上、自律神経と針についてお伝えしました。かなり話を簡略化して言葉足らずの部分もありましたが、読んでいただいてありがとうございました。
運動器系疾患(肩こり、腰痛、五十肩、膝痛など)への鍼の効果とその仕組みについて説明します。
まず、慢性の肩こりや腰痛がどのようにして起こるのかについて説明します。
まず、痛みが生じると反射的に筋が固くなり、さらに交感神経の興奮によって筋肉内の血管が収縮し血流が低下します。痛みからの筋肉の緊張と血流障害は、一種の悪循環を引き起こし症状を慢性化させます。鍼の効果は、この悪循環を断ち切ることにあります。
痛みの悪循環
まず痛みが起きる原因の一つとして、痛みが出ている場所の血行不良があります。
血行が悪くなるとその部分の痛みを発する物質を取り除くことができないために痛み取れないことになります。
そのため、痛みの根本原因が血行不良である場合は、鍼を刺すことにより痛みを取り除くことができます。
血行不良による痛みの悪循環は、以下の通りです。
痛み→筋肉の緊張→血行不良→痛み→筋肉の緊張→血行不良→痛み→・・・・・・・・・以後、悪循環。
これは、痛みが始まりのパターンですが、痛みではなく使いすぎてなどの筋肉の緊張がきっかけであったり、運動不足などによる血行不良がきっかけである場合もあります。
そこで、鍼(針、はり)を刺す事で硬くなった筋肉を緩めたり、血管を拡張させて血流を増加させることで悪循環を断ち切ります。
筋肉が緩む鍼(針、はり)の作用として、硬くなった筋肉にピンポイントで鍼(針、はり)が当たった時は、奥の方までずーんと響くような鈍痛があります。これは、鍼(針、はり)の響きとか得気(とくき)と呼ばれるものです。この得気が現れれば、そのポイントのコリや筋肉が硬くなった部分を緩めることができます。厳密に言えば、一旦収縮したあと、緩みます。その為、鍼を刺したあとは10~20分ほど刺したままにしておきます。これを置鍼(ちしん)といいます。
また、血行を良くする作用として針には軸索反射と呼ばれる血管を拡張させる効果があります。軸索反射とは、鍼を刺す事でその周りの血管が拡張するという作用です。
軸索反射とは
人間の体の表面には、痛みを感知するセンサーがあります。これをポリモーダル受容器といいます。このポリモーダル受容器は、体をぶつけたりした時などに痛みを感じるためのセンサーで、このセンサーから痛みの感覚が電気信号で脳に伝えられることにより痛いという感覚が生まれます。もう一つこのポリモーダル受容器には、役割があります。それが、この軸索反射ということになります。軸索反射は、ポリモーダル受容器が同じ神経で繋がっている他のセンサーにもこの感覚を伝えることにより、回復に必要な血液や栄養素を取り入れるために狭くなってしまった血管を広げる成分を放出します。この時に伝わる場所が、神経の周りの軸索と呼ばれる部分を伝わるので、軸索反射と呼ばれます。
メカニズムは、以下の図のようになります。
軸索反射により放出されたCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、コリン作動性神経に働き、コリン作動神経の末端からアセチルコリンが報酬されます。アセチルコリンは、血管を拡張させる作用があるので、皮膚や筋肉に針刺激を受けたときその周辺の血管は拡張するので、血流が促進されます。これをフレアなどと言ったりもします。
運動器系疾患は、このようなメカニズムで鍼の効果がでることになります。
内蔵器系の疾患や自律神経調整での鍼の効果は、また少し違ったメカニズムになります。その話は、また後日お伝えします。
まず、慢性の肩こりや腰痛がどのようにして起こるのかについて説明します。
まず、痛みが生じると反射的に筋が固くなり、さらに交感神経の興奮によって筋肉内の血管が収縮し血流が低下します。痛みからの筋肉の緊張と血流障害は、一種の悪循環を引き起こし症状を慢性化させます。鍼の効果は、この悪循環を断ち切ることにあります。
痛みの悪循環
まず痛みが起きる原因の一つとして、痛みが出ている場所の血行不良があります。
血行が悪くなるとその部分の痛みを発する物質を取り除くことができないために痛み取れないことになります。
そのため、痛みの根本原因が血行不良である場合は、鍼を刺すことにより痛みを取り除くことができます。
血行不良による痛みの悪循環は、以下の通りです。
痛み→筋肉の緊張→血行不良→痛み→筋肉の緊張→血行不良→痛み→・・・・・・・・・以後、悪循環。
これは、痛みが始まりのパターンですが、痛みではなく使いすぎてなどの筋肉の緊張がきっかけであったり、運動不足などによる血行不良がきっかけである場合もあります。
そこで、鍼(針、はり)を刺す事で硬くなった筋肉を緩めたり、血管を拡張させて血流を増加させることで悪循環を断ち切ります。
筋肉が緩む鍼(針、はり)の作用として、硬くなった筋肉にピンポイントで鍼(針、はり)が当たった時は、奥の方までずーんと響くような鈍痛があります。これは、鍼(針、はり)の響きとか得気(とくき)と呼ばれるものです。この得気が現れれば、そのポイントのコリや筋肉が硬くなった部分を緩めることができます。厳密に言えば、一旦収縮したあと、緩みます。その為、鍼を刺したあとは10~20分ほど刺したままにしておきます。これを置鍼(ちしん)といいます。
また、血行を良くする作用として針には軸索反射と呼ばれる血管を拡張させる効果があります。軸索反射とは、鍼を刺す事でその周りの血管が拡張するという作用です。
軸索反射とは
人間の体の表面には、痛みを感知するセンサーがあります。これをポリモーダル受容器といいます。このポリモーダル受容器は、体をぶつけたりした時などに痛みを感じるためのセンサーで、このセンサーから痛みの感覚が電気信号で脳に伝えられることにより痛いという感覚が生まれます。もう一つこのポリモーダル受容器には、役割があります。それが、この軸索反射ということになります。軸索反射は、ポリモーダル受容器が同じ神経で繋がっている他のセンサーにもこの感覚を伝えることにより、回復に必要な血液や栄養素を取り入れるために狭くなってしまった血管を広げる成分を放出します。この時に伝わる場所が、神経の周りの軸索と呼ばれる部分を伝わるので、軸索反射と呼ばれます。
メカニズムは、以下の図のようになります。
軸索反射により放出されたCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、コリン作動性神経に働き、コリン作動神経の末端からアセチルコリンが報酬されます。アセチルコリンは、血管を拡張させる作用があるので、皮膚や筋肉に針刺激を受けたときその周辺の血管は拡張するので、血流が促進されます。これをフレアなどと言ったりもします。
運動器系疾患は、このようなメカニズムで鍼の効果がでることになります。
内蔵器系の疾患や自律神経調整での鍼の効果は、また少し違ったメカニズムになります。その話は、また後日お伝えします。
今日は、肩こりに鍼治療が効果的な理由について書きます。
まずその前に、肩こりについて・・・・
肩こりとは、首や肩の筋肉が疲労することにより、筋肉の中をはしる血管が圧迫され、その部分の血流が悪くなり首、方に不快感や痛みを感じている状態です。
また、原因は2つあります。一つは、「病気によっておこる肩こり」もう一つは、「病気とは関係なく原因がはっきりしない肩こり」に2パターンです。
このうち鍼で、治療できるのは原因がはっきりしない肩こりです。
原因がはっきりしない肩こりは、日常生活の動作や、姿勢などの体の構造的なものが原因の場合もあります。
・長時間同じ姿勢をしている
パソコン、ゲーム、読書など下向きの姿勢を長時間続けると、体重の10%もの重さがある頭を長時間、首の筋肉で支え続けなければなりません。これにより、首、肩の筋肉は疲れ、硬くなり、血流も不足するという悪循環になってしまします。
・運動不足
筋肉が弱り、全身の血行も悪くなります。当然、首肩の血行もわるくなり、筋肉の疲労物質や老廃物を流すことができなくなります。それによって、筋肉は硬くなり痛みを感じるようになります。
・ストレス
ストレスを受けると、自律神経の交感神経が優位になり、それが長時間継続することにより体の緊張状態も継続して血管も収縮し、体中の血流も悪くなります。
・目の酷使
こちらも、ストレスのように自律神経の交換神経が優位になり、血管収縮による血行不足などにより肩こりの原因となります。
以上のように肩こりの原因は、日常生活の中に潜んでいます。ただ、共通して言えることは、血流の不足が共通する原因として考えられます。鍼治療は、この血流不足を解消するために特に効果的なのです。
鍼を刺す事で、軸索反射とよばれる体の反応を起こすことができます。軸索反射とは、神経反射の一種で、鍼を刺した周辺の血管を広げる効果があります。また、自律神経の施術にも優れた効果を発揮することができるので、まさに鍼治療は肩こりにとって絶大な効果をもたらしてくれるかもしれない施術法なのです。
自律神経と鍼の効果については、また後日お伝えします。
それでは、まだまだ寒い季節が続きますが、みなさん風邪にはお気をつけください!
まずその前に、肩こりについて・・・・
肩こりとは、首や肩の筋肉が疲労することにより、筋肉の中をはしる血管が圧迫され、その部分の血流が悪くなり首、方に不快感や痛みを感じている状態です。
また、原因は2つあります。一つは、「病気によっておこる肩こり」もう一つは、「病気とは関係なく原因がはっきりしない肩こり」に2パターンです。
このうち鍼で、治療できるのは原因がはっきりしない肩こりです。
原因がはっきりしない肩こりは、日常生活の動作や、姿勢などの体の構造的なものが原因の場合もあります。
・長時間同じ姿勢をしている
パソコン、ゲーム、読書など下向きの姿勢を長時間続けると、体重の10%もの重さがある頭を長時間、首の筋肉で支え続けなければなりません。これにより、首、肩の筋肉は疲れ、硬くなり、血流も不足するという悪循環になってしまします。
・運動不足
筋肉が弱り、全身の血行も悪くなります。当然、首肩の血行もわるくなり、筋肉の疲労物質や老廃物を流すことができなくなります。それによって、筋肉は硬くなり痛みを感じるようになります。
・ストレス
ストレスを受けると、自律神経の交感神経が優位になり、それが長時間継続することにより体の緊張状態も継続して血管も収縮し、体中の血流も悪くなります。
・目の酷使
こちらも、ストレスのように自律神経の交換神経が優位になり、血管収縮による血行不足などにより肩こりの原因となります。
以上のように肩こりの原因は、日常生活の中に潜んでいます。ただ、共通して言えることは、血流の不足が共通する原因として考えられます。鍼治療は、この血流不足を解消するために特に効果的なのです。
鍼を刺す事で、軸索反射とよばれる体の反応を起こすことができます。軸索反射とは、神経反射の一種で、鍼を刺した周辺の血管を広げる効果があります。また、自律神経の施術にも優れた効果を発揮することができるので、まさに鍼治療は肩こりにとって絶大な効果をもたらしてくれるかもしれない施術法なのです。
自律神経と鍼の効果については、また後日お伝えします。
それでは、まだまだ寒い季節が続きますが、みなさん風邪にはお気をつけください!