レクサス・CT
エクステリアは、ブレイドに類似しているがレクサスの統一デザインフィロソフィー「L-Finesse」に則り、フロントグリルをヘッドランプより低く配置した“レゾリュートルック”(毅然とした表情)と呼称されるシャープなデザインであり、先に「IS F」(2007年発売)および「HS」(2009年発売)で採用された“スピンドル形状”(逆台形のアッパーグリルと台形のロアグリルに連続性を持たせたデザイン。スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る軸(紡錘)の意)のフロントマスクを踏襲している。このフロントマスクは、翌2012年に発売される「GS(4代目モデル)」以降はさらに存在感を強めたデザインにリファインされた上で「スピンドルグリル」という名称を与えられ、レクサス全車種の共通デザインアイコンとして本格展開されていくこととなる。
なお、2005年以降に「L-Finesse」に則り開発された車種については全世界統一デザインとすることがレクサスの基本方針として掲げられており、アメリカ合衆国の法規で求められるオレンジ色のサイドリフレクターが販売地域にかかわらず共通装着されていたが、本車種については北米、韓国以外の仕向け車両はホワイト色のものが装着されている。
パワートレーン
- 日本市場で販売開始。グレード展開は標準仕様のほか、自動防眩ミラーやクルーズコントロールなどの装備を充実させた「version C」、LEDヘッドライトや専用フロントグリル、スポーツサスペンションなどを搭載したスポーティ仕様「F SPORT」、本革シートや運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)などを装備したラグジュアリー仕様「version L」の4グレード構成。
- 一部改良。サスペンションの変更により乗り心地を向上、ボディカラーにプラチナムシルバーメタリックと「F SPORT」専用色のホワイトノーヴァガラスフレークを追加。フロントドアに撥水機能付スーパーUVカットガラスを採用し、「version L」では助手席にも4Way調整式のパワーシートが標準装備となった。さらに、AC100 V電源を1,500 Wまで使用でき、非常時には車を発電機代わりに使用できるアクセサリーコンセントをオプション設定に追加した。
- 2012年9月
- 特別仕様車“Creative Textile Interior”を発表(10月9日販売開始)。「version C」の装備品に加え、本革に近い風合いや手触りを追求した合成皮革「L tex(エルテックス)」を採用した専用シート(ステッチカラーはブルーかレッドを選択可)、ミディアムシルバーのオーナメントパネル(専用メタリックフィルム)、さらにハイグロス塗装の専用17インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、雨滴感応式間欠フロントワイパー、サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー、運転席8Way調整式パワーシート(電動ランバーサポート付)&助手席4Way調整式パワーシートといった「version L」にも匹敵する上級装備品を搭載する。ボディカラーは本グレード専用色のスターライトブラックガラスフレークを含む10色を設定。
- 2014年1月16日
- レクサスのデザインアイコンである「スピンドルグリル」の導入やバンパーの形状を変更するなどデザインが一新されたほか、アルミホイールのデザインも変更。ボディカラーには新色のマダーレッドを含む全11色に増やすとともに、洗車などによる小さなすり傷を自己修復する「セルフリストアリングコート」を採用。インテリアでは、シート表皮・内装色・オーナメントパネルの組み合わせパターンが約80通りに拡大。シート表皮は「version C」に「L tex」を採用した4色を新たに設定するとともに、標準仕様・「version C」に設定のトリムにサンドゴールドを、「version L」に設定の本革にトパーズブラウンをそれぞれ追加。オーナメントパネルには縞杢(「version L」に標準設定、そのほかのグレードにもメーカーオプションで設定可能)とブラックメタル(「version C」に標準設定)を追加設定した。「F SPORT」は「スピンドルグリル」をメッシュタイプに、リアバンパーをロア専用塗装+メッシュベゼル仕様にそれぞれ変更するとともに、リアスポイラーを大型化、17インチアルミホイールには切削処理を施した。また、メーカーオプションとして専用ブラックルーフ(ブラック、ブラックオパールマイカ設定時は不可)を新たに設定するとともに、専用インテリアに関してもファブリック2色、本革1色の計3色が追加された。
- 走行性能では吸・遮音材の改良で静粛性を向上するとともに、スポット溶接打点の追加やボディを面で結合し、たわみを抑える構造用接着材などの生産技術を投入してボディ剛性を強化したことで、操舵時の車両応答性を高め、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を実現。さらに、フロントピラーやリアコンビネーションランプに「エアロスタビライジングフィン」、エンジンアンダーカバーなどに整流フィンを追加したことで空力性能を高め、車両の安定性向上に寄与した。
- 装備面では標準装備のスピーカーに天然の竹から抽出した植物由来オパールを世界で初めて使用した竹炭プラントオパール樹脂振動板を採用したことで歪みの少ない澄み切った音を再生するほか、オプションで、マークレビンソン・プレミアムサウンドシステムを選択できる。標準装備のナビゲーションシステムにはSDカードを採用し、DVD/Blu-ray Discデッキや映像端子を備えたことで利便性を向上。フロントドアには紫外線を99 % カットすると同時に赤外線も効率よく遮断できる「撥水機能付スーパーUV・IRカットガラス」を採用。エアコンに装備されているプラズマクラスターは従来型に比べてイオン発生数が約20倍になった高濃度タイプを採用。さらに、「version L」と「F SPORT」には、ナビゲーションやオーディオの情報をメーター内に表示する「4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」を新たに装備した。
- 2015年1月8日
- 一部改良及び特別仕様車「F SPORT X Line」を発売。
- G-Link新機能として、既に他の車種で導入されている音声対話サービス・先読み情報案内サービス「エージェント」とアプリケーションソフトの追加が可能な「LEXUS Apps(レクサスアップス)」を新たに搭載したほか、ボディカラーには「ソニッククオーツ」を追加した。
- 特別仕様車「F SPORT X Line」はレクサスの日本開業10周年を記念して設定されたもので、「F SPORT」をベースに、外観は専用スピンドルグリル・フロントフォグランプベゼル・専用リアバンパー下部に専用ブラック塗装を採用し、メーカーオプションとして専用ブラック塗装仕様の専用アルミホイールを設定。内装はブラック&スカーレットのインテリアカラーをベースに、トリム部にはレッド、シート部にはブラック/レッドのステッチカラーを採用。シート表皮にファブリック/L texシートを採用し、専用ディンプル本革ステアリングにレッドステッチを施した。ボディカラーは「ホワイトノーヴァガラスフレーク」と「ブラック」の2色が設定される。
- 2015年8月6日
- ボディカラーに「ディープブルーマイカ」と「グラファイトブラックガラスフレーク」の2色を追加したほか、「F SPORT」はスピンドルグリルのロアモールをメッキ加飾に変更。G-Linkにはエンジン再始動などを遠隔地から禁止することができるリモートイモビライザーと離れた場所から携帯電話でドアロックなどの操作が行えるリモート操作を追加した。
- 2016年8月25日
- 特別仕様車「Cool Touring Style」を発売。
- 「Version C」をベースに、LEDヘッドランプ(ロービーム/オートレベリング機構付)/LEDクリアランスランプ(デイライト機能付)+LEDフロントフォグランプを装備し、フロントのスピンドルグリルのロアモールにメッキ加飾を、17インチアルミホイールに専用ハイグロス塗装をそれぞれ施した。内装はファブリックと「L tex」素材による2トーンシート(運転席・助手席ヒーター付)を採用し、シートカラーを2色から選択可能とした。ボディカラーは10色を設定し、ブラックルーフをオプション設定した。
- 2017年6月15日
車名の「CT」は「Creative Touring vehicle」に由来。「200」は2.0 L ガソリンエンジン並の動力性能を有することを、「h」はハイブリッドカーであることを表す。
- 三栄書房 「レクサスCT200hのすべて」(2011年)