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骨を強くする栄養素を120%詳解!④ビタミンK不足は骨粗鬆症に直結。
骨を健康に保つため、特に重要となるビタミンには、ビタミンD、ビタミンCと並んでこの「ビタミンK」があります。
一般には出血を止める作用で知られ「止血のビタミン」とも呼ばれるビタミンKですが、。
骨の中を筋状に通るコラーゲン繊維。
そこにカルシウムを沈着させるために欠かせないのが、このビタミンKです。
この記事では、
●ビタミンKが骨の健康に影響を及ぼすしくみ |
について、詳しくまとめました。
骨を強くすると言うとカルシウムやビタミンCに気を取られ、ついつい見過ごしがちな栄養素の一つですが、ビタミンKの大切さをぜひ知っていただき、今後の食生活の参考にもしていただければと思います。
【目次】 ★見出しタイトルの一覧です。 1.ビタミンKは、どうやって骨を健康に保ってくれるの? ① コラーゲンとカルシウムを結びつけて骨を形成する“オステオカルシン”の生成を助けます。 2.ビタミンKが不足するとどうなるの? ① 骨に関するビタミンKの欠乏症 3.ビタミンKを過剰摂取するとどうなるの? |
1.ビタミンKは、どうやって骨を健康に保ってくれるの?
① コラーゲンとカルシウムを結びつけて骨を形成する“オステオカルシン”の生成を助けます。
私たちの骨の25%は、“オステオカルシン”と呼ばれるカルシウム結合タンパク質でできています。
このタンパク質は、新しい骨をつくる働きをする“骨芽細胞”で合成されます。
その際に、ビタミンKは補酵素としてこの合成を助けます。
ビタミンKが不足すれば、このオステオカルシンをつくり出すことができません。
骨はコラーゲンとカルシウムで成っていますが、よく鉄筋コンクリートの建物にたとえられます。
コラーゲンが建物を中心で支える鉄筋、カルシウムがそれを覆って強度を生み出すコンクリートだと言えます。
そしてオステオカルシンは、コラーゲンにカルシウムをくっつける“糊 (のり) ”の役割をします。
オステオカルシンがなければ、コラーゲンとカルシウムを結合させることができず、骨をつくれません。
またオステオカルシンには、体内のカルシウムイオンの動きを制御するなど、とても重要な働きがあります。
ビタミンKには、このオステオカルシンを活性化して、カルシウムが骨に沈着 (石灰化) するのを促進する作用もあります。
② 骨からカルシウムやコラーゲンが溶け出すのを抑制します。
皮膚や筋肉と同じように、骨も常に新陳代謝によって生まれ変わっています。
まず、古くなった骨には“破骨細胞”がやってきます。
破骨細胞は、古い骨のカルシウムとコラーゲンを酸や酵素で溶かすことで、骨を壊します。
溶かし出されたコラーゲンとカルシウムは、血液中へと送り出されていきます。
そこに今度は“骨芽細胞”が新しいコラーゲンを生成し、上に述べた「オステオカルシン」を分泌します。
そうすると、血液中を運ばれてきたカルシウムが自然にそこに付着し、骨を形成するというわけです。
これが骨の新陳代謝、つまりの大まかな流れです。
ビタミンKには、この破骨細胞の働きを抑制する作用があります。
つまり、骨からカルシウムが溶け出すのを抑えることにより、骨を丈夫に保つ効果があるのです。
さらに、血液中に流れ出たカルシウムが血管内で沈着・石灰化すると動脈硬化の元になりますが、この血管中でのカルシウムの石灰化を抑制する作用も、ビタミンKにはあります。
2.ビタミンKが不足するとどうなるの?
① 骨に関するビタミンKの欠乏症
ビタミンKが不足すると、骨がもろくなって骨粗鬆症や骨折のリスクが高まります。
上に述べたように、コラーゲンにカルシウムを沈着させるタンパク質“オステオカルシン”は、ビタミンKの助けを借りてつくられます。
ですので、ビタミンKが不足するとオステオカルシンの量も減り、骨に取り込まれるカルシウムの量が不十分になってしまいます。
骨に強度を与えるカルシウムが足りなくなると、骨は弱くスカスカになり、ちょっとした衝撃で折れたり破砕しやすくなるということです。
ビタミンKは、腸内細菌によって体内でもつくられています。
しかし、骨を丈夫に保つためにはそれだけでは足りないことが、近頃の研究で明らかとなってきました。
特に現代では、私たち日本人の和食離れ、野菜離れが進んでいます。
ビタミンKを多く含む納豆・海藻・葉物野菜の摂取量も年々減少していますので、日頃の食生活にも注意が必要です。
② その他、ビタミンKの欠乏症
「止血のビタミン」とも呼ばれるビタミンKには、血液を凝固させて出血を止める働きがあります。
このビタミンKが不足すると、外傷や内出血などケガの際になかなか血が止まらなかったり、鼻血が出やすくなるなどの症状が現れる場合があります。
ビタミンKは、腸内細菌によって体内でもつくられます。
ですので、、新生児やワーファリン(血栓防止用の血液凝固を抑制する薬)を服用しているケースを除き、普通の生活ではビタミンKが欠乏することはほとんどないと言われています。
ただし、、日頃の食事から積極的にビタミンKを取り入れる必要があります。
③ ビタミンKが不足しやすいのは、どんな人?
妊娠・授乳期の女性は、胎児や赤ちゃんのためにです。
赤ちゃんはまだ腸内細菌が定着していないため、体内で十分な量のビタミンKをつくり出すことができません。
また、母乳にはビタミンKの含有量が少ないと言われます。
そのため、赤ちゃんは頭蓋内出血や新生児メレナ (消化管出血) などのビタミンK欠乏症にかかることがあります。
これを防ぐため、日本の産婦人科ではビタミンK2シロップが新生児に与えられるのが一般的です。
しかし妊婦さんや授乳婦さんのほうでも、特に を積極的に食べ、ビタミンKが不足しないよう十分に注意を払ってください。
3.ビタミンKを過剰摂取するとどうなるの?
天然のビタミンKに関する過剰症は、。
そのため、体に蓄積されやすいと言われる脂溶性ビタミンでありながら、厚労省「日本人の食事摂取基準」においても、ビタミンKについては耐容上限量は定められていません。
※ 耐容上限量:一般人においては健康障害をもたらす恐れがないとみられる、1日の栄養素摂取の最大限の量。逆に言えば、この“耐容上限量”で定められた量以上を摂取すると、過剰症を発する恐れがあるという意味です。
ただし、動脈硬化や高血圧などでワーファリン(血栓防止用の血液凝固を抑制する薬)を服用されている方には、血を固める働きのあるビタミンKの摂取を制限される場合があります。
4.ビタミンKを多く含む食品は?
ビタミンK1は、植物の葉緑体でつくられます。
そのため、に多く含まれています。
代表的なものとしては、大根葉・こまつな・ほうれんそう等ですね。
また、ひじきや海苔など、海藻にもビタミンKは豊富です。
ただし、一度にたくさんの量を摂るのが難しいので、味噌汁や煮物など昔ながらの日本の食事メニューの中で、納豆や野菜類と併行して毎日少しずつ食べるとよいでしょう。
ビタミンK2は微生物によってつくられるので、が最も身近で効果的な供給源となります。
ビタミンK1もK2も、体内では同じ働きをします。
ビタミンKは私たちの腸内細菌によってもつくられますが、このビタミンKを消化管から吸収することが難しいため、やはり食品からも適切に摂取する必要があるようです。
2016-10-13 15:36 nice!(0) コメント(0) トラックバック(0)
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